J-WAVEで放送中の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「OPINION」。1月15日(日)のオンエアでは、地球温暖化問題などの幅広い問題について取り組んでいる、一般社団法人「Earth Company」代表理事の濱川明日香さんをお迎えしました。
濱川さんは、大学を卒業後、外資系のコンサルティング会社の勤務を経てアメリカ・ハワイ大学大学院に進学し、「気候変動が島国に与える影響」について研究しました。2011年、すでに決まっていた国連の仕事を辞退して、宮城県石巻市で復興支援の活動に携わります。そして2014年にダライ・ラマ氏から「Unsung Heroes(謳われることなき英雄または名もなき英雄たち)」として日本人で初めて表彰を受け、これをきっかけに、Earth Companyを設立しました。
濱川さんの専門は「地球温暖化問題」です。そこで、私たちが具体的にどのような影響を受けているのか伺ってみました。
「気候変動というと、『海面上昇』を思い浮かべる人が多いと思いますが、『豪雨』『猛暑』『極寒』といった異常気象も挙げられます。温暖化は気温が上がるだけと思われがちなのですが、実はそうではなく、冬が異常に寒くなったりする異常気象にもつながります。たとえば、北極の氷が溶けると冷たい水が流れ出て、その結果、冬が異常に寒くなる。さらに最近では、洪水などの被害も増えています」(濱川さん、以下同)
温暖化による影響というのはかなり広いのですね…。しかし、震災後、日本では防災意識が高まる一方で、温暖化や気候変動に対しての意識があまり高くないのは一体なぜなのでしょうか。
「まず、気候変動の認知度が低く、だからマスメディアも取り上げないので感心が高まっていきません。さらに、日本人は欧米の人々に比べ、懐疑的な目を持たない傾向にあることも原因として挙げられます。一番は“自分事”と思うことが大事だと思いますが…そのきっかけが今はない」
このように注意を呼び掛ける濱川さん。現在はインドネシアのバリで家族と共に暮らし、現地で東南アジアの社会起業家支援などさまざまなアクションを行っているそうです。観光地として知られているバリですが、ソーシャルムーブメントが起き、社会起業家が集まる土地としても注目されているのだとか。
そこで濱川さんが、特に注目しているのは「グリーンスクール」という学校。ジャングルの中に竹建築だけで建てられたエコな作りの校舎で、「今後のリーダーは環境意識の高い人でなければならない」という理念のもと、環境教育に力を入れているそうです。加えて、起業家マインドを育てることなどにも注力し、小学生のときから社会の課題を自らの頭で考える教育を行っていると言います。「地球に住んでいる全人類が、共同して環境と共存していくというマインドを取り入れていくことで、それが世界の周知の事実になることが、私の理想の社会です」と、ヴィジョンも語ってくれました。
ちなみにこの学校からは、12歳と14歳の中学生の活動家姉妹が誕生しました。彼女たちはバリのごみ問題に取り組み、「2018年までにレジ袋を無くす」という公約を知事に取り付け、現在はレジ袋有料化という形で、段階的にアクションが実を結んでいっているのです。
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【番組情報】
番組名:「WONDER VISION」
放送日時:毎週日曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/
濱川さんは、大学を卒業後、外資系のコンサルティング会社の勤務を経てアメリカ・ハワイ大学大学院に進学し、「気候変動が島国に与える影響」について研究しました。2011年、すでに決まっていた国連の仕事を辞退して、宮城県石巻市で復興支援の活動に携わります。そして2014年にダライ・ラマ氏から「Unsung Heroes(謳われることなき英雄または名もなき英雄たち)」として日本人で初めて表彰を受け、これをきっかけに、Earth Companyを設立しました。
濱川さんの専門は「地球温暖化問題」です。そこで、私たちが具体的にどのような影響を受けているのか伺ってみました。
「気候変動というと、『海面上昇』を思い浮かべる人が多いと思いますが、『豪雨』『猛暑』『極寒』といった異常気象も挙げられます。温暖化は気温が上がるだけと思われがちなのですが、実はそうではなく、冬が異常に寒くなったりする異常気象にもつながります。たとえば、北極の氷が溶けると冷たい水が流れ出て、その結果、冬が異常に寒くなる。さらに最近では、洪水などの被害も増えています」(濱川さん、以下同)
温暖化による影響というのはかなり広いのですね…。しかし、震災後、日本では防災意識が高まる一方で、温暖化や気候変動に対しての意識があまり高くないのは一体なぜなのでしょうか。
「まず、気候変動の認知度が低く、だからマスメディアも取り上げないので感心が高まっていきません。さらに、日本人は欧米の人々に比べ、懐疑的な目を持たない傾向にあることも原因として挙げられます。一番は“自分事”と思うことが大事だと思いますが…そのきっかけが今はない」
このように注意を呼び掛ける濱川さん。現在はインドネシアのバリで家族と共に暮らし、現地で東南アジアの社会起業家支援などさまざまなアクションを行っているそうです。観光地として知られているバリですが、ソーシャルムーブメントが起き、社会起業家が集まる土地としても注目されているのだとか。
そこで濱川さんが、特に注目しているのは「グリーンスクール」という学校。ジャングルの中に竹建築だけで建てられたエコな作りの校舎で、「今後のリーダーは環境意識の高い人でなければならない」という理念のもと、環境教育に力を入れているそうです。加えて、起業家マインドを育てることなどにも注力し、小学生のときから社会の課題を自らの頭で考える教育を行っていると言います。「地球に住んでいる全人類が、共同して環境と共存していくというマインドを取り入れていくことで、それが世界の周知の事実になることが、私の理想の社会です」と、ヴィジョンも語ってくれました。
ちなみにこの学校からは、12歳と14歳の中学生の活動家姉妹が誕生しました。彼女たちはバリのごみ問題に取り組み、「2018年までにレジ袋を無くす」という公約を知事に取り付け、現在はレジ袋有料化という形で、段階的にアクションが実を結んでいっているのです。
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