J-WAVEで放送中の「~JK RADIO~TOKYO UNITED」(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「antenna* THE HIDDEN STORY~CURATING@NOW~」。11月25日(金)のオンエアでは、最新アルバム「人間開花」を23日にリリースしたばかりのRADWIMPSの野田洋次郎さん、桑原彰さん、武田祐介さんのメンバー三人が、最新作誕生の裏側を語ってくれました。
前作「×と○と罪と」からおよそ3年。その間、RADWIMPSにとって大きな出来事がありました。昨年9月、ドラムの山口智史さんが持病の悪化により無期限の休養を発表したのです。野田洋次郎さんは、一時はバンドを続けられるかどうかギリギリの状況だったといいます。
「僕らも、スタッフも含めて誰一人冷静にいられない状態。その中ですごく振り切った結論を出しそうにもなりましたけど…あのときにみんなでそこはグッとこらえて、智史は無期限休養、僕らは続けよう、ツアーもやろう、という。ギリギリのところで一番冷静な結論を出せたのは良かったかなと、今、振り返って思います」(野田さん、以下同)
そのような状況の中、新しい音楽づくりへどうやって動き出したのでしょう。実は、サウンドトラックを担当した映画「君の名は。」が助けとなったのです。
「もし『オリジナルでアルバムを作ろう』という入り口だと相当ハードルが高かった。やっぱり『君の名は。』っていう作品をとにかく進めなきゃいけないという事実があったので、それはすごい励みになりましたね。スタジオに入んなきゃいけなかったし、締め切りというか期限もあったし、映画の公開があるのも分かってたし。自然と音楽を制作するモードに入れて、だからあれは逆に良かったなと思います。桑(桑原さん)もイライラしていたのが、だんだん、監督へのイライラに変わってたりしてね(笑)」
桑原さんは、監督の注文通りに作ったパートを監督やプロデューサーに聴かせてみたところ「ゼロから作ってください」と返事されたりといった苦労を明かしつつも、「最終的に良くなったから良かったんですけど(笑)」と語ってくれました。
サウンドトラックにMOVIEバージョンが収録された「前前前世」。アルバムバージョンには「わたしたち」という歌詞が追加されました。アルバムを通して聴こえてくる「わたしたち」という言葉。野田さんに「わたしたち」にどんな思いを込めたのか、聞いてみました。
「無意識ですね、たぶん。今までのアルバムに比べたら、一番、一人ではない感じというか。対象がいるし、聴く人もどこかに見えてた気がするし…ぼんやりだけど。今までは『どれだけ一人ぼっちで曲を作れるか』みたいな、『そこから何が生まれるか』みたいなところが多かったですけど、このアルバムはやっぱり他者がいて成立する曲が多い気がします」
「ロックバンドなんてもんを やっていてよかった」そんなフレーズが印象的な収録曲「トアルハルノヒ」。「ロックバンド」という部分を自分の仕事に置き換えれば、それぞれの人の物語が歌の中で動き出す、そんなナンバーです。
「僕らは引きこもりバンドでもあるので、ずっと小さな部屋で音楽を作って、本当に世界が、空気が止まってる感じがあって。だけどある日、ふとしたときに『ファンでした』という人が現れて。その人の中に少なからず僕らの要素というか、ちょっとした遺伝子というか、その人の行動だったり言葉がちょっとでも変わってたりするんだと思うと、すごく、すごく感動してしまって。
働いている人たちは、そんなに自分の仕事を見てもらえてないじゃないですか。そこに観客がいるわけじゃない。でも自分のやってる仕事に戻って(置き換えて)この歌が響くなら、余計うれしいですね」
アルバム終盤には、映画「君の名は。」でも使われた「スパークル」のオリジナル・バージョンも収録されています。この曲は、映画のサントラの依頼前から原型があったといいます。ピアノの旋律と頭の歌詞はあり、イントロのピアノが好きで武田さんも「これを曲にしたい」と言っていたそうです。
「ただ、イントロ、Aメロ、その先をどうするのかっていうのがなかなか決まらなくて…。この映画に引っ張られてできた部分もあって、この機会がなかったら曲にならなかったんだろうなと思います」
野田洋次郎さんが「今までで一番一人ではない感じがする」と語るアルバム「人間開花」に隠された“THE HIDDEN STORY”。ぜひ聴いてみてください!
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「~JK RADIO~TOKYO UNITED」
放送日時:毎週金曜 6時ー11時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/
前作「×と○と罪と」からおよそ3年。その間、RADWIMPSにとって大きな出来事がありました。昨年9月、ドラムの山口智史さんが持病の悪化により無期限の休養を発表したのです。野田洋次郎さんは、一時はバンドを続けられるかどうかギリギリの状況だったといいます。
「僕らも、スタッフも含めて誰一人冷静にいられない状態。その中ですごく振り切った結論を出しそうにもなりましたけど…あのときにみんなでそこはグッとこらえて、智史は無期限休養、僕らは続けよう、ツアーもやろう、という。ギリギリのところで一番冷静な結論を出せたのは良かったかなと、今、振り返って思います」(野田さん、以下同)
そのような状況の中、新しい音楽づくりへどうやって動き出したのでしょう。実は、サウンドトラックを担当した映画「君の名は。」が助けとなったのです。
「もし『オリジナルでアルバムを作ろう』という入り口だと相当ハードルが高かった。やっぱり『君の名は。』っていう作品をとにかく進めなきゃいけないという事実があったので、それはすごい励みになりましたね。スタジオに入んなきゃいけなかったし、締め切りというか期限もあったし、映画の公開があるのも分かってたし。自然と音楽を制作するモードに入れて、だからあれは逆に良かったなと思います。桑(桑原さん)もイライラしていたのが、だんだん、監督へのイライラに変わってたりしてね(笑)」
桑原さんは、監督の注文通りに作ったパートを監督やプロデューサーに聴かせてみたところ「ゼロから作ってください」と返事されたりといった苦労を明かしつつも、「最終的に良くなったから良かったんですけど(笑)」と語ってくれました。
サウンドトラックにMOVIEバージョンが収録された「前前前世」。アルバムバージョンには「わたしたち」という歌詞が追加されました。アルバムを通して聴こえてくる「わたしたち」という言葉。野田さんに「わたしたち」にどんな思いを込めたのか、聞いてみました。
「無意識ですね、たぶん。今までのアルバムに比べたら、一番、一人ではない感じというか。対象がいるし、聴く人もどこかに見えてた気がするし…ぼんやりだけど。今までは『どれだけ一人ぼっちで曲を作れるか』みたいな、『そこから何が生まれるか』みたいなところが多かったですけど、このアルバムはやっぱり他者がいて成立する曲が多い気がします」
「ロックバンドなんてもんを やっていてよかった」そんなフレーズが印象的な収録曲「トアルハルノヒ」。「ロックバンド」という部分を自分の仕事に置き換えれば、それぞれの人の物語が歌の中で動き出す、そんなナンバーです。
「僕らは引きこもりバンドでもあるので、ずっと小さな部屋で音楽を作って、本当に世界が、空気が止まってる感じがあって。だけどある日、ふとしたときに『ファンでした』という人が現れて。その人の中に少なからず僕らの要素というか、ちょっとした遺伝子というか、その人の行動だったり言葉がちょっとでも変わってたりするんだと思うと、すごく、すごく感動してしまって。
働いている人たちは、そんなに自分の仕事を見てもらえてないじゃないですか。そこに観客がいるわけじゃない。でも自分のやってる仕事に戻って(置き換えて)この歌が響くなら、余計うれしいですね」
アルバム終盤には、映画「君の名は。」でも使われた「スパークル」のオリジナル・バージョンも収録されています。この曲は、映画のサントラの依頼前から原型があったといいます。ピアノの旋律と頭の歌詞はあり、イントロのピアノが好きで武田さんも「これを曲にしたい」と言っていたそうです。
「ただ、イントロ、Aメロ、その先をどうするのかっていうのがなかなか決まらなくて…。この映画に引っ張られてできた部分もあって、この機会がなかったら曲にならなかったんだろうなと思います」
野田洋次郎さんが「今までで一番一人ではない感じがする」と語るアルバム「人間開花」に隠された“THE HIDDEN STORY”。ぜひ聴いてみてください!
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番組名:「~JK RADIO~TOKYO UNITED」
放送日時:毎週金曜 6時ー11時30分
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