J-WAVEで放送中の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「TAKE ONE ACTION」。11月27日(日)のオンエアでは、「働き方」について、東京で暮らす100人にインタビューした本『WE WORK HERE』の企画・編集者である、小柴美保さんをお迎えしました。
働き方が日々変化する昨今。それによる「ひずみ」がさまざまな場所で発生しており、さらに、働き方を見直す動きも全国各所で見られています。そんななか、今年8月に発売されたのが、この『WE WORK HERE』です。「今、東京で暮らす人々がどんな働き方をしているのか」を100人にインタビューをしてまとめた一冊です。
この本の企画・編集を担当した小柴美保さんは、もともと外資系の金融会社で働いていました。ある時、「自分はそれだけでいいのか?」と考え、友人らと“未来の働き方の変化”を想定して、実験的に始めたのが、中目黒と表参道にあるシェアオフィス「みどり荘」でした。
みどり荘をはじめたのは4年前。フリーランスや大手企業を辞めた人たち、それまでとはまったく違う新しい仕事をしようとする人たちなどが、国籍を問わず集結。小柴さんはそこで、疑問に思ったことがあるそうです。
「遊んでいるのか仕事をしているのか、その境界がない人が多くて。ただ共通しているのはみんな『楽しそうに働いている』ということ。それはどういうことなんだろう。そんなことを思いました」(小柴さん、以下同)
この疑問が、『WE WORK HERE』の企画につながっていったそうです。
「書店に並んでいる本には『How?』(どうやって働いたらいいか?)という『働き方』について書かれた本が多いですが、私たちは生きることに関わっているんじゃないか、と思って、How?ではなく『Why?』(なぜそのように働いているか?)という切り口でいこうと思いました」
この本には、100人100様の働き方が紹介されています。人選は、みどり荘で働いているメンバーを起点に、自分たちが興味のある人へと取材先を広げていきます。会社員をしながら別の仕事をしている人、哲学者、文化人類学者、経営学者、ホームレスなど「本当に働くとは何か?」を考えている人を多岐にわたって取り上げています。そのなかでも、印象的な働き方をしている人を教えていただきました。
「みどり荘で働いている白石さんというクリエイター。就活で86社に落ち、卒業前日にギリギリで決まったWEB制作会社で、グーグルで調べながら独学で力をつけていきました。今、みどり荘の中でほとんどの人が彼に仕事をお願いしています」
続けて小柴さんは、もう一人を紹介。
「オーストラリアから来た、イラストレーター志望だったエイドリアン。花屋や日本料理店などさまざまなところで働き、英語教師をしたときは、日本語では伝えらえない部分をイラストで表現するなどしてコミュニケーションを図りました。今では、イラストレーターとして『POPEYE』などで活躍しています。周りからみたら『遠回り』と思うことも、すべて今につながっているのです」
このように本書では、東京でのさまざまな「働き方」を取り上げているわけですが、「テクノロジーの発展によって、東京で働かなくてはいけないという必要性は薄れてきています。そんななかで、東京は人が多く、いろいろな人がいる面白さがあります。人とのつながりが大事になります」と小柴さん。この機会にぜひこの本を手に取ってみて、改めて「働き方」について考えてみるのはアリではないでしょうか?
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「WONDER VISION」
放送日時:毎週日曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/
働き方が日々変化する昨今。それによる「ひずみ」がさまざまな場所で発生しており、さらに、働き方を見直す動きも全国各所で見られています。そんななか、今年8月に発売されたのが、この『WE WORK HERE』です。「今、東京で暮らす人々がどんな働き方をしているのか」を100人にインタビューをしてまとめた一冊です。
この本の企画・編集を担当した小柴美保さんは、もともと外資系の金融会社で働いていました。ある時、「自分はそれだけでいいのか?」と考え、友人らと“未来の働き方の変化”を想定して、実験的に始めたのが、中目黒と表参道にあるシェアオフィス「みどり荘」でした。
みどり荘をはじめたのは4年前。フリーランスや大手企業を辞めた人たち、それまでとはまったく違う新しい仕事をしようとする人たちなどが、国籍を問わず集結。小柴さんはそこで、疑問に思ったことがあるそうです。
「遊んでいるのか仕事をしているのか、その境界がない人が多くて。ただ共通しているのはみんな『楽しそうに働いている』ということ。それはどういうことなんだろう。そんなことを思いました」(小柴さん、以下同)
この疑問が、『WE WORK HERE』の企画につながっていったそうです。
「書店に並んでいる本には『How?』(どうやって働いたらいいか?)という『働き方』について書かれた本が多いですが、私たちは生きることに関わっているんじゃないか、と思って、How?ではなく『Why?』(なぜそのように働いているか?)という切り口でいこうと思いました」
この本には、100人100様の働き方が紹介されています。人選は、みどり荘で働いているメンバーを起点に、自分たちが興味のある人へと取材先を広げていきます。会社員をしながら別の仕事をしている人、哲学者、文化人類学者、経営学者、ホームレスなど「本当に働くとは何か?」を考えている人を多岐にわたって取り上げています。そのなかでも、印象的な働き方をしている人を教えていただきました。
「みどり荘で働いている白石さんというクリエイター。就活で86社に落ち、卒業前日にギリギリで決まったWEB制作会社で、グーグルで調べながら独学で力をつけていきました。今、みどり荘の中でほとんどの人が彼に仕事をお願いしています」
続けて小柴さんは、もう一人を紹介。
「オーストラリアから来た、イラストレーター志望だったエイドリアン。花屋や日本料理店などさまざまなところで働き、英語教師をしたときは、日本語では伝えらえない部分をイラストで表現するなどしてコミュニケーションを図りました。今では、イラストレーターとして『POPEYE』などで活躍しています。周りからみたら『遠回り』と思うことも、すべて今につながっているのです」
このように本書では、東京でのさまざまな「働き方」を取り上げているわけですが、「テクノロジーの発展によって、東京で働かなくてはいけないという必要性は薄れてきています。そんななかで、東京は人が多く、いろいろな人がいる面白さがあります。人とのつながりが大事になります」と小柴さん。この機会にぜひこの本を手に取ってみて、改めて「働き方」について考えてみるのはアリではないでしょうか?
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