J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、様々な旬のトピックを週替わりで4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONをクローズアップ。5月8日(水)のオンエアでは、後藤正文(Vo./Gt.)が最新シングルの誕生秘話について語りました。
【1日目】アジカンは楽器を始めて3ヶ月で結成された! ブレイクまでの軌跡
【2日目】アジカン・後藤が語る! 歌詞を英語から日本語に変えたきっかけとは?
■「どこにも進めない感」から変化が生まれた『解放区』
5月15日(水)にリリースする両A面シングル『Dororo / 解放区』。まずは『解放区』について語りました。
後藤:最初は、『Dororo』のカップリングを作ろうと、スタジオに入るところからはじまったんです。最近のアジカンのシングルのカップリングは喜多くん(ギター・ボーカルの喜多建介)のボーカル曲が多いんです。その延長線上で、また喜多くんが歌う曲を作ろうと思ってスタジオに入ったんですが、夕方くらいを過ぎた時点で、どこにも進めない感が出てきて。喜多くんと曲の原案の山田くんの舵取りが行われて、推進力のあるエネルギーを出してもらって、どこぞかに着地するんじゃないかと思ってアレンジしていたんですけど、ふたりが「本当におまえらがやりたいと思っているのか?」というくらいフリーズしてしまって……。
そこから後藤さんが編曲に加わり、流れが変わります。
後藤:夕飯を食べた時点で「朝まで何も生まれないんじゃないか」という空気になったので、僕が腰を上げて「喜多くんの歌メロを一緒に考えようぜ」とふたりでブースに入ってギターを弾きながらやって、そうこうしている間にアイデアが僕のなかで出てきちゃったんで、「ちょっとこの曲触らせてください」とメンバーの許可をもらって、編曲し直させてもらいました。すると後半のポエトリーの部分だったり、合唱というかゴスペル的な部分を思いついたりして、「預けてください」と。そこからイニシアチブをとりました。
そこからはスムーズに制作が進んだそうです。
後藤:メンバーはどこに落ち着くのか不安だったところもあるかもしれないですけど、自分としてはパーンと見えたので、デモができた段階で仲のいいミュージシャンに連絡して「ちょっとコーラスして」と、ガヤとかを録ったんです。アルバム『ホームタウン』の流れを汲んで、タイトルにもありますけど、もっとみんなが自由になっていくような空気づくりのための1曲というイメージで、今という時代に抗おうという気持ちもあります。そんな楽曲に仕上がりました。
■“ザ・アジカン”な曲という要求に答えつつ…
続いてTVアニメ『どろろ』のオープニング・テーマ『Dororo』について。『ホームタウン』制作中の、ピリピリした時期にオファーが来たと言います。
後藤:手塚治虫さんの原作をすごい読み込んで作ったんですけど、作曲に関しては山田くん(べーす・ボーカルの山田貴洋)がやってくれました。こういうタイアップものが来るときって僕がアルバム制作に煮詰まっているときが多くて、僕が『ホームタウン』でかなりすり減って、ずっと音響のことをやっていたんです。マスタリングとかを含めて。かなりピリピリしていたので、曲はメンバーに作ってもらって。手塚治虫作品が持っている、ただのエンターテインメントには収まらない社会を風刺するような視点を歌詞にも入れたいなと思いました。
『Dororo』のようにアニメの主題歌の制作を求められたとき、後藤さんはある空気を感じるそうです。
後藤:「“ザ・アジカン”みたいな曲を作ってください」という空気なんです。そういうのに応えつつ、あまり応えると焼き直しの感じが出てしまうのが難しくて。僕としては、どうやってデザインをこれまでのアジカンとはちょっと違うようにするかと考え、ギターの重ね方とか、ボーカルの重ね方を気にしながら最後のサウンドづくりをしました。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONは現在、ツアー中。5月18日(土)のサンシティ越谷 大ホールを皮切りに、会場をホールに移して全国を周ります。ぜひチェックしてみてください。
【4日目】「アジカンといえばこの1曲」J-WAVEリスナーが選ぶ! 『リライト』を超えたのは…
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時ー24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic
【1日目】アジカンは楽器を始めて3ヶ月で結成された! ブレイクまでの軌跡
【2日目】アジカン・後藤が語る! 歌詞を英語から日本語に変えたきっかけとは?
■「どこにも進めない感」から変化が生まれた『解放区』
5月15日(水)にリリースする両A面シングル『Dororo / 解放区』。まずは『解放区』について語りました。
後藤:最初は、『Dororo』のカップリングを作ろうと、スタジオに入るところからはじまったんです。最近のアジカンのシングルのカップリングは喜多くん(ギター・ボーカルの喜多建介)のボーカル曲が多いんです。その延長線上で、また喜多くんが歌う曲を作ろうと思ってスタジオに入ったんですが、夕方くらいを過ぎた時点で、どこにも進めない感が出てきて。喜多くんと曲の原案の山田くんの舵取りが行われて、推進力のあるエネルギーを出してもらって、どこぞかに着地するんじゃないかと思ってアレンジしていたんですけど、ふたりが「本当におまえらがやりたいと思っているのか?」というくらいフリーズしてしまって……。
そこから後藤さんが編曲に加わり、流れが変わります。
後藤:夕飯を食べた時点で「朝まで何も生まれないんじゃないか」という空気になったので、僕が腰を上げて「喜多くんの歌メロを一緒に考えようぜ」とふたりでブースに入ってギターを弾きながらやって、そうこうしている間にアイデアが僕のなかで出てきちゃったんで、「ちょっとこの曲触らせてください」とメンバーの許可をもらって、編曲し直させてもらいました。すると後半のポエトリーの部分だったり、合唱というかゴスペル的な部分を思いついたりして、「預けてください」と。そこからイニシアチブをとりました。
そこからはスムーズに制作が進んだそうです。
後藤:メンバーはどこに落ち着くのか不安だったところもあるかもしれないですけど、自分としてはパーンと見えたので、デモができた段階で仲のいいミュージシャンに連絡して「ちょっとコーラスして」と、ガヤとかを録ったんです。アルバム『ホームタウン』の流れを汲んで、タイトルにもありますけど、もっとみんなが自由になっていくような空気づくりのための1曲というイメージで、今という時代に抗おうという気持ちもあります。そんな楽曲に仕上がりました。
■“ザ・アジカン”な曲という要求に答えつつ…
続いてTVアニメ『どろろ』のオープニング・テーマ『Dororo』について。『ホームタウン』制作中の、ピリピリした時期にオファーが来たと言います。
後藤:手塚治虫さんの原作をすごい読み込んで作ったんですけど、作曲に関しては山田くん(べーす・ボーカルの山田貴洋)がやってくれました。こういうタイアップものが来るときって僕がアルバム制作に煮詰まっているときが多くて、僕が『ホームタウン』でかなりすり減って、ずっと音響のことをやっていたんです。マスタリングとかを含めて。かなりピリピリしていたので、曲はメンバーに作ってもらって。手塚治虫作品が持っている、ただのエンターテインメントには収まらない社会を風刺するような視点を歌詞にも入れたいなと思いました。
『Dororo』のようにアニメの主題歌の制作を求められたとき、後藤さんはある空気を感じるそうです。
後藤:「“ザ・アジカン”みたいな曲を作ってください」という空気なんです。そういうのに応えつつ、あまり応えると焼き直しの感じが出てしまうのが難しくて。僕としては、どうやってデザインをこれまでのアジカンとはちょっと違うようにするかと考え、ギターの重ね方とか、ボーカルの重ね方を気にしながら最後のサウンドづくりをしました。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONは現在、ツアー中。5月18日(土)のサンシティ越谷 大ホールを皮切りに、会場をホールに移して全国を周ります。ぜひチェックしてみてください。
【4日目】「アジカンといえばこの1曲」J-WAVEリスナーが選ぶ! 『リライト』を超えたのは…
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時ー24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic
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