J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。10月3日(水)のオンエアでは、ヨーロッパツアー中のLicaxxxに代わり、シンガーソングライターのiriとのコンビでお届けしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、開局30周年を迎えたJ-WAVEが生みの親で、今では一般的な言葉となった「J-POP」を特集。第2回は1994年~1998年までの5年間を振り返りました。
【1回目】 「J-POP」という言葉、J-WAVEが生みの親って知ってた? その意味は…
■世間の「J-POP」とJ-WAVEにズレが…
1994年、オリコンチャートではMr.Children『innocent world』が181万枚を売り上げて、この年のトップセールスを記録。ほかにも、広瀬香美『ロマンスの神様』、篠原涼子 with t.komuro『恋しさと せつなさと 心強さと』などのヒットが生まれました。
そんな中、J-WAVE「TOKIO HOT 100」では、今井美樹『Miss You』が65位、松任谷由実『Hello, my friend』が90位と、世の中とは違う独自のアーティストが年間チャートに登場しています。この頃、世の中では「J-POP」という言葉が流行語となり、J-POPのミリオンセラーが32作品も登場し、邦楽CDの売り上げが上がるとともに、これらのヒット作を世の中は「J-POP」と認識するようになりました。
藤田:しかし、「J-POP」という言葉を作ったJ-WAVEでかかる曲と、世の中とズレが生まれました。
世間のミリオンセラーがJ-WAVEのチャートに初めてラインクインしたのは、1995年のことで、Dreams Come True『サンキュ.』が33位でした。また、この年のオリコンチャートでは、Dreams Come True『LOVE LOVE LOVE』が235万枚で1位ですが、J-WAVEチャートでは47位です。
藤田:しっとりとしたバラードの『LOVE LOVE LOVE』より、洋楽との相性的に『サンキュ.』のほうが好まれていました。
■J-WAVEの独自路線が明確化
1996年、オリコンチャートで188万枚、3位を記録した久保田利伸『LA・LA・LA LOVE SONG』は、J-WAVEで60位。ほかにも、UA『情熱』(57位)、『リズム』(97位)の2曲チャート入りする一方で、オリコンでは100位以下と、ここでも一般のセールスとJ-WAVEでかかる曲に大きな違いがありました。
1997年はChara『やさしい気持ち』、電気グルーヴ『Shangri-La』、井上陽水奥田民生『ありがとう』がJ-WAVEのチャートに入りしました。オリコンでは安室奈美恵『CAN YOU CELEBRATE?』が唯一のダブルミリオンで1位。2位は、KinKi Kids『硝子の少年』でした。
1998年には、GLAY『誘惑』がヒットするなか、J-WAVEでは、スガシカオ、Cocco、ホフディランがチャート入り。この年は、デビューしたMISIA『陽のあたる場所』がヒットしました。UAやMISIAは、のちにJ-WAVEでナビゲーターを務めることになります。
「J-POP」という言葉の誕生から、J-POPのCDが好セールスを連発する「CDバブル」の時期に、J-WAVEでは独自のアーティストを育む文化をもっていた……今回は、そんなお話でした。
【3回目】宇多田ヒカルの登場で激変した「J-POP」 ミスチルや椎名林檎も…1999年~2000年代の軌跡
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、開局30周年を迎えたJ-WAVEが生みの親で、今では一般的な言葉となった「J-POP」を特集。第2回は1994年~1998年までの5年間を振り返りました。
【1回目】 「J-POP」という言葉、J-WAVEが生みの親って知ってた? その意味は…
■世間の「J-POP」とJ-WAVEにズレが…
1994年、オリコンチャートではMr.Children『innocent world』が181万枚を売り上げて、この年のトップセールスを記録。ほかにも、広瀬香美『ロマンスの神様』、篠原涼子 with t.komuro『恋しさと せつなさと 心強さと』などのヒットが生まれました。
そんな中、J-WAVE「TOKIO HOT 100」では、今井美樹『Miss You』が65位、松任谷由実『Hello, my friend』が90位と、世の中とは違う独自のアーティストが年間チャートに登場しています。この頃、世の中では「J-POP」という言葉が流行語となり、J-POPのミリオンセラーが32作品も登場し、邦楽CDの売り上げが上がるとともに、これらのヒット作を世の中は「J-POP」と認識するようになりました。
藤田:しかし、「J-POP」という言葉を作ったJ-WAVEでかかる曲と、世の中とズレが生まれました。
世間のミリオンセラーがJ-WAVEのチャートに初めてラインクインしたのは、1995年のことで、Dreams Come True『サンキュ.』が33位でした。また、この年のオリコンチャートでは、Dreams Come True『LOVE LOVE LOVE』が235万枚で1位ですが、J-WAVEチャートでは47位です。
藤田:しっとりとしたバラードの『LOVE LOVE LOVE』より、洋楽との相性的に『サンキュ.』のほうが好まれていました。
■J-WAVEの独自路線が明確化
1996年、オリコンチャートで188万枚、3位を記録した久保田利伸『LA・LA・LA LOVE SONG』は、J-WAVEで60位。ほかにも、UA『情熱』(57位)、『リズム』(97位)の2曲チャート入りする一方で、オリコンでは100位以下と、ここでも一般のセールスとJ-WAVEでかかる曲に大きな違いがありました。
1997年はChara『やさしい気持ち』、電気グルーヴ『Shangri-La』、井上陽水奥田民生『ありがとう』がJ-WAVEのチャートに入りしました。オリコンでは安室奈美恵『CAN YOU CELEBRATE?』が唯一のダブルミリオンで1位。2位は、KinKi Kids『硝子の少年』でした。
1998年には、GLAY『誘惑』がヒットするなか、J-WAVEでは、スガシカオ、Cocco、ホフディランがチャート入り。この年は、デビューしたMISIA『陽のあたる場所』がヒットしました。UAやMISIAは、のちにJ-WAVEでナビゲーターを務めることになります。
「J-POP」という言葉の誕生から、J-POPのCDが好セールスを連発する「CDバブル」の時期に、J-WAVEでは独自のアーティストを育む文化をもっていた……今回は、そんなお話でした。
【3回目】宇多田ヒカルの登場で激変した「J-POP」 ミスチルや椎名林檎も…1999年~2000年代の軌跡
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番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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