J-WAVEで10月1日(月)にオンエアされた『J-WAVE 30th ANNIVERSARY SPECIAL OVER THE WAVE』。開局30周年を迎えた2018年10月1日に、J-WAVEの各番組を担当するナビゲーターがリレー形式で繋ぐ24時間番組をお届け。オンエアでは『30 x 30』と題して多様なジャンルの著名人がJ-WAVE開局30周年「OVER THE WAVE」をテーマにした30分番組をプロデュース。14時台は、映画監督・映像クリエイターの中野裕之さんと、俳優・東出昌大さんのトークの模様をお送りしました。
■ニヤニヤしている状態が…
J-WAVE開局と同じく今年で30歳となる東出さんと、東出さんとちょうど倍の60歳である中野さん。日常で“ピース”を感じるときについて語り合いました。
中野:ピースは「平和」と直訳されますけど、僕的には「ニヤニヤしている状態」を表しているんです。今、僕は東出くんと話してニヤニヤしているんですけど(笑)、このニヤニヤできてる状態が続いているのが人間にとってピースじゃないかなと、僕は思っているんです。
東出:僕はわりと難しい顔して街とか歩いているんです(笑)。たいしたこと考えてないんですけど、なんだか社会とか道路の混雑状況に「これでいいのか?」と、くだらない疑問を持ちながら。僕がニヤニヤするのは、最近は家で玄米を食べるようになって。「玄米って逆にオシャレ」というのが僕のなかで勝手なイメージがあったんですが、食べてみたら白米よりも味わい深くて「あれ、古きよきみたいなのがここにあった」と。塩辛い梅干しと玄米と魚の干物を食べているときに「すごいおいしいな」と思ってニヤニヤしています。家のなかで細々としたことをやったり、日常の中で人間らしい営みを感じるとニヤニヤしているように思います。監督はありますか?
中野:うち今、冷蔵庫にブドウが8房入っていまして、色々な種類があるんですけど、それをひとつひとつ食べ比べるんですよ。全部味が違うんですよね。房の中でも味が違うので、種と個性とかいろいろ考えながら「なに俺くだらないこと考えているんだろう」と毎日ニヤニヤしていますね(笑)。些細なことって嬉しいじゃないですか。玄米にごま塩かけたら「うまい!」と思うじゃないですか。あのとき絶対ニコニコしてますよね(笑)。
■いい未来を残すには
「いい未来を残すためにどうすればよいか?」というトピックでは、先人たちの言葉を用いながら互いに日々感じることを明かしました。
東出:最近、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』を読み直したり、ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』を読んで。すごい長いスパンで考えると、僕らはきっと後の世代から後ろ指を刺される人間なんじゃないかなと不安になります。だから、あるもので我慢する、「足るを知る」ということを意識しないと、子どもたちにはいい未来は残せないんだろうなと思います。
中野:「足るを知る」というのは仏教ですよね。それを言う30歳って初めて見たけどな(笑)。それだけで、すごい未来に希望を持てました。歴史のなかから「これは自分が生きる上でいいな」という言葉はありますか?
東出:たくさんありますね。それこそ「隣人を愛しなさい」とか、マザー・テレサの「(世界平和のためにできることとして)家に帰って家族を大切にしてあげてください」とか、「『目には目を』は世界を盲目にする」というガンジーの言葉とか、かっこいいなという言葉はあります。自伝とかを読むと、その方が素晴らしいというばっかりじゃない汚い側面とかも見えるんですけど、それでも尊敬できる人は非常に多いので。すごいと言われる人たちのいい言葉をストックしていって、いい人間になりたいなと常日頃思っている感じですね。
■子どもを見て思ったこと
父親である東出さん。「何か変わりましたか?」と訊かれると……。
東出:大きく変わったとは言えないですけど、日常のなかでちょっとずつ変わってますね。子どもが自分の苗字をしゃべれるようになったときに、すごい驚きました。「ああ東出なんだ、この子」って(笑)。あれは最近あった発見のなかで一番大きかったですね。
中野:いい話ですね。
心をなごむような、ふたりのトークでした。ぜひradikoでチェックしてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽 しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:特別番組『J-WAVE 30th ANNIVERSARY SPECIAL OVER THE WAVE』
放送日時:10月1日(月)9時-10月2日(火)9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/holiday/20181001/
■ニヤニヤしている状態が…
J-WAVE開局と同じく今年で30歳となる東出さんと、東出さんとちょうど倍の60歳である中野さん。日常で“ピース”を感じるときについて語り合いました。
中野:ピースは「平和」と直訳されますけど、僕的には「ニヤニヤしている状態」を表しているんです。今、僕は東出くんと話してニヤニヤしているんですけど(笑)、このニヤニヤできてる状態が続いているのが人間にとってピースじゃないかなと、僕は思っているんです。
東出:僕はわりと難しい顔して街とか歩いているんです(笑)。たいしたこと考えてないんですけど、なんだか社会とか道路の混雑状況に「これでいいのか?」と、くだらない疑問を持ちながら。僕がニヤニヤするのは、最近は家で玄米を食べるようになって。「玄米って逆にオシャレ」というのが僕のなかで勝手なイメージがあったんですが、食べてみたら白米よりも味わい深くて「あれ、古きよきみたいなのがここにあった」と。塩辛い梅干しと玄米と魚の干物を食べているときに「すごいおいしいな」と思ってニヤニヤしています。家のなかで細々としたことをやったり、日常の中で人間らしい営みを感じるとニヤニヤしているように思います。監督はありますか?
中野:うち今、冷蔵庫にブドウが8房入っていまして、色々な種類があるんですけど、それをひとつひとつ食べ比べるんですよ。全部味が違うんですよね。房の中でも味が違うので、種と個性とかいろいろ考えながら「なに俺くだらないこと考えているんだろう」と毎日ニヤニヤしていますね(笑)。些細なことって嬉しいじゃないですか。玄米にごま塩かけたら「うまい!」と思うじゃないですか。あのとき絶対ニコニコしてますよね(笑)。
■いい未来を残すには
「いい未来を残すためにどうすればよいか?」というトピックでは、先人たちの言葉を用いながら互いに日々感じることを明かしました。
東出:最近、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』を読み直したり、ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』を読んで。すごい長いスパンで考えると、僕らはきっと後の世代から後ろ指を刺される人間なんじゃないかなと不安になります。だから、あるもので我慢する、「足るを知る」ということを意識しないと、子どもたちにはいい未来は残せないんだろうなと思います。
中野:「足るを知る」というのは仏教ですよね。それを言う30歳って初めて見たけどな(笑)。それだけで、すごい未来に希望を持てました。歴史のなかから「これは自分が生きる上でいいな」という言葉はありますか?
東出:たくさんありますね。それこそ「隣人を愛しなさい」とか、マザー・テレサの「(世界平和のためにできることとして)家に帰って家族を大切にしてあげてください」とか、「『目には目を』は世界を盲目にする」というガンジーの言葉とか、かっこいいなという言葉はあります。自伝とかを読むと、その方が素晴らしいというばっかりじゃない汚い側面とかも見えるんですけど、それでも尊敬できる人は非常に多いので。すごいと言われる人たちのいい言葉をストックしていって、いい人間になりたいなと常日頃思っている感じですね。
■子どもを見て思ったこと
父親である東出さん。「何か変わりましたか?」と訊かれると……。
東出:大きく変わったとは言えないですけど、日常のなかでちょっとずつ変わってますね。子どもが自分の苗字をしゃべれるようになったときに、すごい驚きました。「ああ東出なんだ、この子」って(笑)。あれは最近あった発見のなかで一番大きかったですね。
中野:いい話ですね。
心をなごむような、ふたりのトークでした。ぜひradikoでチェックしてみてください。
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【番組情報】
番組名:特別番組『J-WAVE 30th ANNIVERSARY SPECIAL OVER THE WAVE』
放送日時:10月1日(月)9時-10月2日(火)9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/holiday/20181001/
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