坂本龍一への想いが結んだSE SO NEON×TOWA TEIの縁――ふたりが語るリミックス楽曲制作の背景

SE SO NEONのファン・ソユンとDJ/音楽家のTOWA TEIが、坂本龍一への思いでつながった音楽の縁について語り合った。

この内容をお届けしたのは、7月28日(火)放送のJ-WAVE『MIDDAY LOUNGE』(ナビゲーター:市川紗椰)の「MUSIC EXPLORER」。世界の音楽シーンのムーブメントを“今”の視点で考察するコーナーだ。

『MIDDAY LOUNGE』はグローバルなルーツを持つ国際色豊かなナビゲーターたちが、リスナーと一緒に「新しい自分、新しい世界と出会う」3時間のプログラム。ナビゲーターは、月曜 ハリー杉山、火曜 市川紗椰、水曜 クリス・ペプラー、木曜 ジョン・カビラが日替わりで担当している。

坂本龍一への思いが結んだ音楽の縁

今回は、韓国のオルタナティブシーンを代表するアーティスト、SE SO NEONに注目。日本でも高い人気を誇るSE SO NEONは、2017年にスリーピースバンドとしてデビュー。JAPANESE BREAKFASTやBTSのRMとのコラボレーションでも話題を集めてきた。

2025年からは、フロントマンを務めるファン・ソユンのソロプロジェクトとして活動を展開。同年夏には、新体制初のアルバム『NOW』、2026年8月には同作の収録曲『Remember!』をTOWA TEIがリミックスした『Remember! (TOWA TEI REMIX)』をリリースした。

Remember! (TOWA TEI REMIX)

番組では、楽曲の中心人物であるソユンにはリモートで話を伺い、リミックスを手がけたTOWA TEIがスタジオゲストとして登場。ふたりが語る楽曲制作の背景や、それぞれの坂本龍一への思いを訊いた。

ソユン:『Remember!』は、友人でありメンターの坂本龍一さんとの思い出を綴った曲です。彼との思い出を忘れたくない一方で、前を向きたい思いを大切にしたい気持ちが詰まった曲なんです。

市川:そうなんですね。今回、どういった経緯でTEIさんがリミックスを担当されることになったのでしょうか?

ソユン:東京でTEIさんと会ったんですが、初めて彼に会ったとき、とてもよい印象だったんです。TEIさんには彼自身の(坂本龍一との)思い出があり、音楽に対する深い思いがあります。彼との関係には本当に感謝しています。

坂本龍一は、ソユンをいち早く見出した存在であり、TOWA TEIにとっても坂本を通じた思い出がある。今回、TOWA TEIがリミックスを手がけることになった背景には、坂本という共通項を通じて、ソユンとTOWA TEIが絆を深めてきたことも大きく影響している。

TOWA:僕が坂本龍一さんに見出されたというか、若いころにデモテープを送っていたものを彼のラジオ番組でオンエアしてくれたことがあって。そういう意味では、最初のメンターであり、そのあとは友だちと言うにはおこがましいですが、大先輩として長く関わっていただきました。ソユンさんとは、そうした共通項がいろいろあったことも大きかったですね。決定的だったのは、単純にこの『Remember!』という曲がすごくよかったことです。韓国語の歌詞はすべて理解できなくても、曲から伝わってくるバイブスを感じて「いい曲だな」と思いました。

市川:今回のリミックスについては、どのようなオーダーをしたのでしょうか。それともおまかせだったのでしょうか?

ソユン:(日本語で)おまかせ(笑)! 尊敬しているアーティストなので、お互いの坂本さんの記憶がどう交差するかを期待しました。

新たな場所で育まれる音楽の変化

番組では、リリースに先駆けて『Remember! (TOWA TEI REMIX)』をオンエア。楽曲の感想を求められたソユンは「彼の音楽が大好きで、初めて完成したリミックスを聴いたときは『さすがレジェンド、TOWA TEI!』と思いました」と声を弾ませる。

市川:特にイントロが印象的だったと仰っていましたが、TEIさんはこのリミックスを制作するにあたって、どこから取りかかったんですか?

TOWA:出だしですね。最初から街を歩きながら、歌が始まる瞬間に、すべてのビジュアルが自分の心のなかに浮かんできて。リミックスの制作では、言葉の意味をすべて把握できたわけではありませんが、韓国語の持つ雰囲気は理解できます。言葉の壁がありながらも、坂本さんとの思い出や「ずっと忘れないけれど、前に向かって進まなければいけない」という共通したテーマを受け取って作りました。

現在、活動拠点をロサンゼルスに移しているソユン。異なる環境での暮らしは、音楽制作にどのような変化をもたらしているのだろうか。

ソユン:ロサンゼルスには何か言葉では表現できないものがありますし、天気もとてもいいです。ソウル育ちからするとロサンゼルスはかなりバイブスが違う場所ですけども、いろんなことを吸収すれば、自分にとって何かしらの変化を絶対に与えてくれると思っています。

市川:TEIさんは現在、軽井沢をベースに制作されていますが、やはり場所の違いは作品にも表れるものですか?

TOWA:そうですね。20代はほとんどニューヨークで過ごしていたんですけど、子どもが生まれると同時に日本へ帰ってきて。地球上ではどこにいても同じ時間が流れているような感覚がありますが、夜型から朝型の生活に変わりました。年齢を重ねたこともありますね。とにかく軽井沢は美しい場所ですし、東京よりも暑くないので、暮らしながら制作することが大好きです。

SE SO NEONは10月30日(金)にビルボードライブ東京で来日公演を開催する。また、ニューヨークやロサンゼルスなど全米の主要都市を巡るヘッドライナーツアーも控えている。

市川:TEIさんも8月21日(金)に最新アルバム『ZAMBIENT』をリリースされます。すでに『THE SOURCE』という楽曲も公開されていますが、どのようなアルバムになりそうでしょうか?

”THE SOURCE” TOWA TEI

TOWA:そうですね。これはハードコア・アンビエントアルバムになります。雑多で、いろいろなものをミックスしたハイブリッドな作品ですね。この状況で生き残るのは難しいんですよ。アンビエントはとても難しい。「Z」はアルファベットの最後の文字ですよね。だから、アンビエントの次、その先のレベルへ行きたいという意味も込めています。

市川:アルバムリリースのタイミングでスタジオにも来てください。そして、ソユンさんもアルバムについてどう感じたのかも、ぜひ聞かせてください。

SE SO NEONの最新情報は公式サイトまで。
TOWA TEIの最新情報は公式サイトまで。

J-WAVE『MIDDAY LOUNGE』のコーナー「MUSIC EXPLORER」では、世界の音楽シーンのムーブメントを「今」の視点で考察する。放送は月曜~木曜の14時ごろから。
番組情報
MIDDAY LOUNGE
月・火・水・木曜
13:30-16:30

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