マルチプレイヤー/プロデューサーのエマ・ジーン・サックレイが、来日公演を通じて感じた日本のオーディエンスの印象や、昨今のUKジャズの傾向などについて語った。
この内容をお届けしたのは、5月27日(水)放送のJ-WAVE『MIDDAY LOUNGE』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)の「TWO ROOMS MUSIC EXPLORER」。世界の音楽シーンのムーブメントを“今”の視点で考察するコーナーだ。
『MIDDAY LOUNGE』はグローバルなルーツを持つ国際色豊かなナビゲーターたちが、リスナーと一緒に「新しい自分、新しい世界と出会う」3時間のプログラム。ナビゲーターは、月曜 ハリー杉山、火曜 市川紗椰、水曜 クリス・ペプラー、木曜 ジョン・カビラが日替わりで担当している。
トランペットをはじめ、キーボード、ギターなど、多彩な楽器を自在に操る演奏家であり、ボーカル、作曲、プロデュース、アレンジなどもすべてひとりでこなすマルチプレイヤーだ。2021年に発表したデビューアルバム『YELLOW』が世界的な評価を獲得。さらに、2025年にリリースした2ndアルバム『Weirdo』も高い評価を集めている。今回、エマは「GREENROOM FESTIVAL'26」への出演や、ブルーノート東京での公演のため、2回目の来日を果たした。
クリス:日本に来るのは2回目なんですよね?
エマ:はい。2022年に来たことがあります。そのときはアルバム『YELLOW』のリリースで、東京と大阪をツアーしました。
クリス:「GREENROOM FESTIVAL'26」はいかがでしたか?
エマ:とても楽しかったです。いろいろな種類の音楽があって、雰囲気も本当に素晴らしかったです。納得のできる演奏ができましたし、お客さんのノリもよかったですね。自分の顔をしたマスクをかぶっているお客さんもいて、それも面白かったです。
クリス:ブルーノート東京での演奏はすごくブルージーでファンキーでした。
エマ:ありがとうございます。私はいろいろなスタイルや感情を含んだ音楽を作るのが好きなんです。音楽は祝福や喜びを表現するものでもあるし、痛みを伝えるものでもあります。ライブではそうした人生の旅のようなものへ、観客を連れていけたらと思っています。ブルーノート東京のショーでもお客さんが踊り始めてくれて、本当に楽しかったです。
クリス:子ども時代はブラスバンドに入っていたそうですが、どのくらい練習すればいろんな楽器を弾けるようになるんですか?
エマ:わかりません(笑)。30分くらいあれば、なんでも弾けますよ(笑)。
クリス:すごい! 何か共通するシステムみたいなものがあるんですか?
エマ:たぶんあると思います。音楽を知れば知るほど、それが見えてくるんですよね。私は何かを追求することが大好きなので、遊ぶような意識で楽器を学んでいます。
エマ:私は作曲家としてトレーニングを受けていて、大学でもコンポジション(作曲)を専攻していました。だから、作曲は自分にとって職業みたいな感覚なんです。たとえば、工事の仕事をするような感覚に近いかもしれません。
クリス:以前、マイルス・デイヴィスから大きなインスピレーションを得たと話されていましたよね。
エマ:はい。彼は、もっと自由にクリエイティブになっていいんだと教えてくれた存在です。彼は本当に多くの面でパイオニアでした。トランペット奏者としてだけではなく、コンポーザー、バンドリーダー、プロデューサーとしてもそうです。彼から、「どんな表現に挑戦してもいい」「限界に縛られなくていい」という許可をもらったような感覚があります。
クリス:では、ここで1曲、エマさんのナンバーを聴きたいと思います。
番組では、『Save me』をオンエアした。
クリス:UKジャズシーンは今すごく盛り上がっていますが、エマさんにとってこのシーンはどのような印象ですか?
エマ:今のUKジャズシーンは、かなりポップ寄りになっていると思います。イギリスには世界各地から多くの人々が集まり、大きなメルティングポット(人種のるつぼ)のように、それぞれの音楽や文化が持ち込まれています。そのなかでも、私にとってもっとも重要なのはカリブの音楽です。それは世界の音楽のなかでも特に重要な存在だと思っているんです。カリブ由来のリズムやダンスの感覚が、UKの音楽シーンには深く浸透していますし、それがUKジャズにも大きな影響を与えていると思います。
クリス:なるほど。リズミカルでダンサブルな部分だけじゃなく、UKジャズにはすごく幻想的で、マインドトリップ的な要素もありますよね。ジャズって、人と人とのつながりやセッションが大事な音楽だと思いますが、ロンドンという街自体が音楽に影響している感覚はありますか?
エマ:ロンドンのミュージシャンたちは本当に忙しくて、常にいろんな人とジャムセッションをしているんですね。でも私は真逆で、ひとりで部屋にこもって音楽を作るのが理想なんです。ただ、それでもロンドンという街には世界中の文化が集まっていて、みんな耳がとてもオープンなんですよね。その環境は、自然と作品にも影響していると思います。
クリス:日本でのライブも今回で2回目ですが、日本の音楽ファンにはどんな印象を持っていますか?
エマ:本当に素晴らしいです。私は日本のオーディエンスが大好きです。みなさん、いろいろな音楽をしっかり聴いてくれるし、新しいものを探求する姿勢がありますよね。とても情熱的ですし、演奏する側へのリスペクトも強く感じます。演奏する人間にとって、最高の観客だと思います。日本は、私が演奏する場所のなかでも特に好きな場所のひとつです。
クリス:最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
エマ:日本で演奏できるのは本当に素晴らしいことですし、J-WAVEで選曲もさせていただいているので、そちらも楽しんでいただけたらうれしいです。またみなさんに会えるのを楽しみにしています。
エマ・ジーン・サックレイの最新情報は公式サイトまで。
J-WAVE『MIDDAY LOUNGE』のコーナー「TWO ROOMS MUSIC EXPLORER」では、世界の音楽シーンのムーブメントを「今」の視点で考察する。放送は月曜~木曜の14時ごろから。
この内容をお届けしたのは、5月27日(水)放送のJ-WAVE『MIDDAY LOUNGE』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)の「TWO ROOMS MUSIC EXPLORER」。世界の音楽シーンのムーブメントを“今”の視点で考察するコーナーだ。
『MIDDAY LOUNGE』はグローバルなルーツを持つ国際色豊かなナビゲーターたちが、リスナーと一緒に「新しい自分、新しい世界と出会う」3時間のプログラム。ナビゲーターは、月曜 ハリー杉山、火曜 市川紗椰、水曜 クリス・ペプラー、木曜 ジョン・カビラが日替わりで担当している。
「来日公演、本当に楽しかった!」
今回は、UKジャズのキーパーソンとして注目を集める、マルチプレイヤー兼プロデューサーのエマ・ジーン・サックレイがゲストとして出演。エマは『MIDDAY LOUNGE』内の、世界各地で活躍するミュージックセレクターが登場するコーナー「SOUNDS & CITIES」(月曜〜木曜 16:00-16:20)のプレゼンターとしても名を連ねている。トランペットをはじめ、キーボード、ギターなど、多彩な楽器を自在に操る演奏家であり、ボーカル、作曲、プロデュース、アレンジなどもすべてひとりでこなすマルチプレイヤーだ。2021年に発表したデビューアルバム『YELLOW』が世界的な評価を獲得。さらに、2025年にリリースした2ndアルバム『Weirdo』も高い評価を集めている。今回、エマは「GREENROOM FESTIVAL'26」への出演や、ブルーノート東京での公演のため、2回目の来日を果たした。
クリス:日本に来るのは2回目なんですよね?
エマ:はい。2022年に来たことがあります。そのときはアルバム『YELLOW』のリリースで、東京と大阪をツアーしました。
クリス:「GREENROOM FESTIVAL'26」はいかがでしたか?
エマ:とても楽しかったです。いろいろな種類の音楽があって、雰囲気も本当に素晴らしかったです。納得のできる演奏ができましたし、お客さんのノリもよかったですね。自分の顔をしたマスクをかぶっているお客さんもいて、それも面白かったです。
クリス:ブルーノート東京での演奏はすごくブルージーでファンキーでした。
エマ:ありがとうございます。私はいろいろなスタイルや感情を含んだ音楽を作るのが好きなんです。音楽は祝福や喜びを表現するものでもあるし、痛みを伝えるものでもあります。ライブではそうした人生の旅のようなものへ、観客を連れていけたらと思っています。ブルーノート東京のショーでもお客さんが踊り始めてくれて、本当に楽しかったです。
クリス:子ども時代はブラスバンドに入っていたそうですが、どのくらい練習すればいろんな楽器を弾けるようになるんですか?
エマ:わかりません(笑)。30分くらいあれば、なんでも弾けますよ(笑)。
クリス:すごい! 何か共通するシステムみたいなものがあるんですか?
エマ:たぶんあると思います。音楽を知れば知るほど、それが見えてくるんですよね。私は何かを追求することが大好きなので、遊ぶような意識で楽器を学んでいます。
マイルス・デイヴィスが示した「クリエイティブの自由」
続いてクリスは、エマに作曲法について尋ねる。エマは「方法はいろいろあります」と語り、街を歩いている最中に曲の断片が浮かび、携帯電話に録音することもあると明かした。さらに、朝起きたら曲が全部できあがっていることもあるようで、アレンジやプロダクション、歌詞まで同時に思い浮かぶこともあると話す。エマ:私は作曲家としてトレーニングを受けていて、大学でもコンポジション(作曲)を専攻していました。だから、作曲は自分にとって職業みたいな感覚なんです。たとえば、工事の仕事をするような感覚に近いかもしれません。
クリス:以前、マイルス・デイヴィスから大きなインスピレーションを得たと話されていましたよね。
エマ:はい。彼は、もっと自由にクリエイティブになっていいんだと教えてくれた存在です。彼は本当に多くの面でパイオニアでした。トランペット奏者としてだけではなく、コンポーザー、バンドリーダー、プロデューサーとしてもそうです。彼から、「どんな表現に挑戦してもいい」「限界に縛られなくていい」という許可をもらったような感覚があります。
クリス:では、ここで1曲、エマさんのナンバーを聴きたいと思います。
番組では、『Save me』をオンエアした。
Save Me
UKジャズに大きな影響を与えたカリブの音楽
楽曲のオンエア後、クリスは現在盛り上がっているUKジャズシーンについて訊いた。クリス:UKジャズシーンは今すごく盛り上がっていますが、エマさんにとってこのシーンはどのような印象ですか?
エマ:今のUKジャズシーンは、かなりポップ寄りになっていると思います。イギリスには世界各地から多くの人々が集まり、大きなメルティングポット(人種のるつぼ)のように、それぞれの音楽や文化が持ち込まれています。そのなかでも、私にとってもっとも重要なのはカリブの音楽です。それは世界の音楽のなかでも特に重要な存在だと思っているんです。カリブ由来のリズムやダンスの感覚が、UKの音楽シーンには深く浸透していますし、それがUKジャズにも大きな影響を与えていると思います。
クリス:なるほど。リズミカルでダンサブルな部分だけじゃなく、UKジャズにはすごく幻想的で、マインドトリップ的な要素もありますよね。ジャズって、人と人とのつながりやセッションが大事な音楽だと思いますが、ロンドンという街自体が音楽に影響している感覚はありますか?
エマ:ロンドンのミュージシャンたちは本当に忙しくて、常にいろんな人とジャムセッションをしているんですね。でも私は真逆で、ひとりで部屋にこもって音楽を作るのが理想なんです。ただ、それでもロンドンという街には世界中の文化が集まっていて、みんな耳がとてもオープンなんですよね。その環境は、自然と作品にも影響していると思います。
クリス:日本でのライブも今回で2回目ですが、日本の音楽ファンにはどんな印象を持っていますか?
エマ:本当に素晴らしいです。私は日本のオーディエンスが大好きです。みなさん、いろいろな音楽をしっかり聴いてくれるし、新しいものを探求する姿勢がありますよね。とても情熱的ですし、演奏する側へのリスペクトも強く感じます。演奏する人間にとって、最高の観客だと思います。日本は、私が演奏する場所のなかでも特に好きな場所のひとつです。
クリス:最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
エマ:日本で演奏できるのは本当に素晴らしいことですし、J-WAVEで選曲もさせていただいているので、そちらも楽しんでいただけたらうれしいです。またみなさんに会えるのを楽しみにしています。
エマ・ジーン・サックレイの最新情報は公式サイトまで。
J-WAVE『MIDDAY LOUNGE』のコーナー「TWO ROOMS MUSIC EXPLORER」では、世界の音楽シーンのムーブメントを「今」の視点で考察する。放送は月曜~木曜の14時ごろから。
番組情報
- MIDDAY LOUNGE
-
月・火・水・木曜13:30-16:30