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「航空機の運航に関わるすべての人に安心と安全を届けたい」ENEOSスカイサービス羽田事業所を飛行機ヘビーユーザーの堀田茜が取材

「航空機の運航に関わるすべての人に安心と安全を届けたい」ENEOSスカイサービス羽田事業所を飛行機ヘビーユーザーの堀田茜が取材

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航空インフラの1つである「飛行機」を支える取り組みを行っている、東京都大田区は羽田空港内にある「ENEOSスカイサービスの羽田事業所」。今回、モデルで俳優の堀田茜が同施設を訪れて、どんな事業が行われているのか現地取材した。

取材・インタビューの模様を伝えたのは、堀田茜がナビゲートするJ-WAVEの番組『ENEOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』。毎週ゲストを招き、地球のよりよい未来の実現に向けたSDGsについて、リスナーと共に学ぶプログラムだ。

オンエアは、2025年11月15日、11月22日だった。収録の模様はJ-WAVEの公式YouTubeチャンネルでも楽しめる。

堀田茜が取材!航空機給油の裏側とは

飛行機は飛ぶ前から安全のための工程をたくさん踏んでいる

「私はお仕事柄、空港をよく利用するのですが、今は羽田空港の奥の部分に来ています!」

堀田は羽田空港内にある「ENEOSスカイサービス羽田事業所」を訪れて、そのようにコメントした。ENEOSスカイサービスは、2019年にできた飛行機への給油を専門とする会社。もともとはENEOSグループが長年手がけてきた航空燃料の業務を引き継いでいるため、取り扱う分野としては50年以上の歴史を有している。大きく事業を説明すると、飛行機に燃料を入れる「給油事業」と、燃料を保管する「給油施設管理事業」を行っている。堀田はそれぞれ事業の詳しい内容について、ENEOSスカイサービスの森さんに聞いた。
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堀田: まずは「燃料給油事業」について教えてください!

森: すばり、飛行機を飛ばすための燃料を給油する仕事です。現在「稚内・千歳・函館・大館能代・庄内・羽田・関空・伊丹」といった全国8つの空港で業務を行い、国内外さまざまな航空会社に燃料を給油しています。

堀田: 車の場合、ガソリンスタンドに車自体が入っていきますが、飛行機の大きな機体にはどのようにして給油するんですか?

森: 専用の給油車両を使って飛行機の燃料タンクに燃料を入れています。私共はどのタンクにどれだけ入れるかをコントロールする「給油スイッチ」の操作を行っています。給油が終わった後は、正しい量が入ったかどうかを機長や整備士と一緒に確認し、その結果を記録した「給油レシート」にサインをいただくところまでが、一連の業務の流れとなります。

堀田: ひとつひとつ責任がある、大事な業務を行われているんですね……! 他にはどういったお仕事があるんですか?

森: 飛行機に燃料を運ぶための給油車両が常に安全に動くよう、点検や整備を行っています。また、燃料そのものの質をきちんと確かめる「品質検査」も大切な業務です。

堀田: なるほど!

森: 飛行機に使うジェット燃料は、空港の近くにあるタンクに保管してあります。そのタンクや設備を安全に維持・管理するのが「給油施設管理事業」です。当社では、「伊丹・稚内・大館能代・庄内」といった空港でこの業務を担っています。

堀田: それは具体的にどういった業務なのでしょうか?

森: タンクローリーから給油施設への燃料の受入れや、給油施設の整備・点検、燃料の品質検査、施設内の燃料在庫管理などを行っています。

堀田: そうなんですね。飛行機が安全に飛ぶためのお仕事はよく目にしますが、飛行機が飛ぶ前からこんなにも安全のための工程を踏んでいるなんて知らなかったです……!

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飛行機は目的地に到着するまで絶対に止まることが出来ない乗り物

では羽田空港では実際にどのようにして飛行機に給油しているのだろうか。

堀田: そもそもなんですが、飛行機に給油しているジェット燃料は、どんなものなんですか?

森: 羽田空港をはじめ、民間の旅客機には「Jet A-1」という燃料が使用されています。成分はご家庭で使う灯油に近いものですが、航空機専用の燃料として特別な添加剤が加えられております。

堀田: そのジェット燃料を、どの様な流れで給油していくのでしょうか?

森: まず私共が最初に見るのが「ワークパターン」と呼ばれる作業の割り当て表です。そこで自分がどの便を担当するのか確認します。そこには使用する給油車の情報なども記載されています。

次にその便の「フライトインフォメーション」をチェックします。飛行機の到着時間、行き先、出発時間、止まる場所、必要な燃料量などが記載されています。飛行機は予定通りに着くこともあれば、遅れたりすることもあるので、大きく時間がずれると、給油担当者を入れ替える必要もございます。

羽田空港は大変広く、飛行機が着陸してから駐機場に入るまで20分以上時間がかかる場所でございます。作業者はそのあたりを考慮して、逆算しながら準備を進める必要がございます。

堀田: 本当に羽田空港は広いので、大変ですね。たくさんの業務があると思いますが、それぞれの工程で気をつけている点はありますか?

森: 限られた時間内に、決められた手順に沿って、必要とされる量を正確、且つ安全に給油することに気を付けています。

堀田: 特に神経を使う業務はどこの部分でしょうか?

森: まず、給油を始める前に、入れる燃料の量をしっかり確認することが重要です。作業が始まってからも、給油車や飛行機から燃料が漏れていないか常にチェックしております。さらに、燃料が今どれくらいの量が入っているかを示す流量計や圧力計といったメーターも見続けなければなりません。天候などの影響で、給油する量が急に変更になることもありますので、その場合も臨機応変に対応できるように作業しております。

堀田: 神経を使う項目がいくつもあるんですね……!

森: また、飛行機は重量が大切であり、また絶対に止まることが出来ない乗り物なので、燃料切れを起こさないよう、正確に搭載するように常に作業を行っています。

給油の方法は大きく分けて2種類

広大な面積を有し国際線も離発着する羽田空港。給油の方法は2種類あるという。

堀田: 給油車から飛行機にどのように給油するのか、仕組みは理解しましたが、羽田空港ではどのように給油しているのでしょうか?

森: 給油の方法は大きく分けて2種類です。ひとつは「フューエラー方式」と言って、町で見かけるタンクローリーのような車のタンクにジェット燃料を積んで直接、飛行機に給油します。

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もうひとつは「ハイドランド方式」です。空港の地下に張り巡らされた配管から燃料を吸い上げて給油する仕組みです。地下の配管出口に「サービサー」という給油車両を繋ぎ、航空機に燃料を給油しています。

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堀田: なるほど…! それぞれ2つの給油方式はどのように使い分けているんですか?

森: ハイドランド方式は一度に大量の燃料を入れられることが特徴です。そのため、国際線などが多く発着する「羽田・関西・新千歳・成田・中部・福岡」といった空港に採用されています。

一方で、フューエラーは地下に配管が整備されていない空港に向いている方式となっています。小型機が多く集まる空港に採用され、それらに対し柔軟に対応しています。ちなみに飛行機はどの部分から給油されるかご存知でしょうか?

堀田: えっ……車だと大体が後ろの方ですよね。なので、後ろの方なのかなと……?

森: 実はですね、飛行機は翼の下から燃料を給油します。

堀田: えっ! 翼の下に給油口があったんですね。たまに機内で翼の見える位置に座ると、面白くてずっと見ちゃうんですが、翼の下から給油されているとは知らなかったです! 給油口を通った燃料はどこに貯められるんですか?

森: 飛行機の燃料タンクは一般的に左右の翼と胴体にあります。また機体が大きくなると燃料タンクも大きくなるので、ジャンボジェット機ですと、飛行機の尾翼にもタンクが積んであります。

堀田は実際に飛行機に給油する様子を見学。そんな業務を行うENEOSスカイサービスでは日々、たくさんの燃料を給油しているからこそ、環境への配慮も大切にしている。

堀田: ENEOSスカイサービスではどのような環境配慮への取り組みをなされているんですか?

森: ENEOSは航空会社と連携して普及を進めている「SAF(サステナブル・アビエーション・フューエル)」というものがございます。これは主に廃食油やバイオマス等を原料に製造される、製造過程で温室効果ガスの排出を大幅に削減できる持続可能な航空燃料です。

堀田: おっ! SAFですね!

森: そうです! 私たちが供給するときは、既存のジェット燃料と既に混合されたSAFであれば、同じタンクにて扱えるので、特別な対応は必要ありません。そういった意味でも、環境に配慮した燃料にも対応できる体制がすでに整っています。

その他にも、空港内を走る連絡用の車を5台EVに切り替えるなど、エコエアポートの一員として、CO2の削減に取り組んでいます。今後は、給油車そのものも切り替えて、環境に優しい取り組みを進めていきたいと考えています。

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堀田: 最後に今後の目標について教えていただけますか?

森: 飛行機が空を飛ぶうえで、燃料の供給事業は欠かせない大切な役割です。一方で、これまで人の知識や経験に頼っていた作業は、AIなどの技術革新によって、自動化や効率化が進んでいくと考えております。ただし、どれだけ技術が進歩しても、最後に人が確認して、操作することは欠かせません。そのことを忘れずに、これからも高品質な給油サービスを通じて、航空機の運航に関わるすべての人に安心と安全を届けたいと考えています。

堀田: 実際、給油作業などの現場を見てみると、当たり前に利用している飛行機だけれども、こんなにたくさんの人に支えられながら飛行機が飛んでいるんだなと実感できました。この努力が多くの方に伝わって欲しいです! 本日は森さんありがとうございました!

(構成=中山洋平)

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