藤原さくらが亀田誠治とJ-WAVEで対談。藤原が人生に寄り添ってきた音楽を語った。
藤原が登場したのは、2月1日(日)放送のJ-WAVE『DEFENDER BLAZE A TRAIL』(ナビゲーター:亀田誠治)。毎回、音楽を愛するゲストを迎え、その人生に寄り添ってきた音楽の話を伺うプログラムだ。
藤原:落ち込んでるときに元気にしてくれる曲ですね。ちょっと気分がふさがってるときとかに、この曲を流しながら街を歩いたら、全部どうでもよくなるというか。「今日は新しい日で、未来のことはまだわからなくて、どんな自分にでもなれるんだ」という気分にさせてくれる曲ですね。
亀田:そういう1曲があると、お守りじゃないけどビタミンみたいな感じでめちゃくちゃいいですね。
藤原:本当にお守りみたいな曲で、いろんな場所で選曲してきました。これは2013年の曲で、ポールの長い歴史のなかではかなり新しめの曲です。昔の曲ばかり聴いていたので、「新しいアルバムでもこんなに感動させてくれるんだ」と思って。こういうアーティストになりたいなって思うような方ですね。
亀田:個人的にも勇気づけられますし、アーティストとしてもさくらさんの目標というか、こういう人がいてくれるってすごく幸せですね、逆に出会えているっていうのが。
藤原:本当に。ポールが歌い続けている歳までは歌い続けたいって思いますよね。
藤原:旅をしている気分にさせてくれる曲です。
亀田:たしかに、トロピカルな雰囲気はある。
藤原:5年前ぐらいに知ったんですけど、細野(晴臣)さんなどの昔のアルバムをさかのぼって聴いてる時期があって。「あの時代、日本でトロピカルな音楽を演奏されてる方が、たくさんいらっしゃったんだなあ」っていう。
亀田:細野さんもそうですけど1970年代に、ワールドミュージックっていう言葉が定着する前から、南半球であったり、日本の自然環境や音楽環境ではありえない楽器だったり、ビートみたいなものを先輩方のみなさんが積極的に取り入れていて。すごい夢がある時代だと思うんですよ。
藤原:私は2月18日(水)に新しいアルバム『uku』を出すんですけど、そのアルバム自体もトロピカルなアルバムにしたいなと思って作っていたので、すごくよく聴いていたんです。ずいぶん前のアルバムなのに、いまでもすごくエバーグリーンというか。
藤原は、音楽以外でもトロピカルな空気感が大好きだと続けた。
藤原:それこそ1、2年前とかはライブ活動自体をお休みしてた時期とかがあって。音楽の活動って、意外と潜っていてもあんまりバレなかったりはすると思うんです。「いま、制作してます」とか言っちゃえばいいとは思うんですけど、決まっていたライブとかもあったので、みんなには「ちょっとお休みします」と公表して。その時期、すごい落ち込んでいたんですけど、なにか南のほうの方たちの「なんくるないさ」な感じというか……。
亀田:それよ(笑)。
藤原:やっぱり東京でせかせか働いていると、どうしても頭でっかちになって、「こうしなきゃ」とか「あの人みたいにもっと頑張らないと」とか。気づけば自分を、自分自身が縛っているような。
亀田:自分の本来持っているテンポ感というかビート感じゃない生活にのっかっちゃってるみたいな。
藤原:亀田さんは自分のペースを持つことがすごくお上手だなと思って。ちゃんと自分を持って、ご自身のペースで活動されていて。どれだけ忙しくても楽しいと思ってやっていたら、どれだけでも頑張れたりするし。でも、あんまり過密なスケジュールじゃなくても、「わあ、しんどい」って思ってたらすぐしんどくもなるし。心持ち次第なんだなってことに気づきました。
亀田:仰るとおりで、そういうふうに生きてます。いろいろあるけど、そのなかで楽しいことを探して「まあ大丈夫、大丈夫。いけるから」っていう気持ちで進んでいってるかな。
藤原:バランスだし、メリハリなんだなって。あまりにもトロピカルになりすぎると、世捨て人みたいになる可能性もあるじゃないですか。仕事をしてる自分もすごく好きですし、いま自分に必要なエッセンスというか考え方が、南米だったりカリブのほうの島の方たちとか、あと沖縄とか。そういう島の方たちの音楽なんだと思います。すごく救われるというか、ありがたいって気持ちになりますね。
藤原:もともと、リリースされたときから「すごくいい曲で好きだな」と思っていたんです。最近、ライブでカバーしたいなと思っていろいろ譜面を見ていたときに、パッと目にとまって。あらためて歌詞をちゃんと見ながら聴いたんですけど、「私の曲だ!」と思えたんですよね。
亀田:自分のことが重なってたんだ。
藤原:『my future』という曲なんですけど、恋愛の曲かと思いきや、「いま私は自分の未来と恋に落ちちゃったから、自分のことをもっと知りたい。また数年後に会おう」っていうことを歌ってる曲なんです。「すごい歌詞!」と思って。
亀田:未来にも向いてるような気もするし、自己肯定というか、自分のバックグラウンドにも向いてる気がする。
藤原:すごい救われて。私自身もやっぱり「未来どうなっちゃうんだろう」みたいな。私の場合は発声に不調がでたりとか、急にある一定の音が歌おうとしても出ないみたいな症状が出ちゃって。
藤原は2024年に耳管開放症と機能性発声障害を患っていることを公表した。
藤原:そのときに、すごく未来が不安になって。いままでできていたことができなくなったことで、「欠如してしまった」っていう感覚になってしまって。ただ、私にしか持ってないものはあって、それは自分が好きな音楽だったり、低い声だったり。そもそも持ってるものもあるかもとか、自分のいまの状態をちゃんと受け入れられるようになり出したときにこの曲に出会って、泣いてしまったんですよね。もっと自分の未来に対して楽しみにしてあげるべきだし、すごく救われた曲だったので選びました。
藤原:これは稲妻に打たれた衝撃の曲です。いろんなところでカバーもされてますし、ラジオとかでも流れることの多い曲ではあるんですけど、私がニーナ・シモンに出会ったのは、出演したブロードウェイミュージカル『ジャニス』なんですよ。私はオデッタとベッシー・スミスを演じさせていただいて。そのときに、自分のラジオとかで(この舞台で私や共演者が演じるアーティストを)一人ひとり紹介していったんです。そこでいちばん「この人の音楽好きだ!」って、ビビビッと思ったのがニーナ・シモンでした。めちゃくちゃ好きになって。
藤原が2024年にリリースしたアルバム『wood mood』には、ニーナ・シモンの『I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free』のカバーが収録されている。
藤原:アルバムで自分でこの曲って選んでカバー曲を入れるのはいままでなかったんですけど、大好きすぎて。「自由」について歌っている曲で、『Feeling Good』とも近いメッセージですね。ずっと差別を受けてきたりとか、つらい過去とかを背負ってる方なので、もっと開放的になっていいんだっていうことを歌っていて。私も「こうなりたい」とか自分のエゴみたいなもの、「こういうふうに見られたい」とか、自分を縛ってる謎の鎖みたいなものを解いたほうが自分らしくあれる。理想の自分を演じる時期も必要だと思うんですけど、それよりもいまこの自分自身がそのままの自分であれる、そのままで生きれるっていうことを教えてくれた歌ですね。
亀田:ニューアルバムの『Carol』と『Blue Blue Blue』はジェシー・ハリスが作詞で入ってるの?
藤原:そうなんですよ。
亀田:ちょっと待って。あのノラ・ジョーンズの『Don’t Know Why』を一緒に作った人よ。
藤原:そうなんですよ。ジェシーは最近よく来日していて。ジェシーのソロだったりとか、私が大好きなフランスのシンガーソングライターのギャビ・アルトマンと一緒にやってたりしてて。日本全国でライブしたりしてるんですけど、そのときに私が2回ぐらいご一緒させてもらって、それでジェシーと仲よくなって。ちょうど『uku』のアルバムを作ってるときで、「あと8曲、歌詞書かなきゃいけないんだ」ってジェシーに話したら、「英語の歌詞とかでわからないことがあったら連絡して」って言われて、「書いてほしい!」って言って(笑)。
亀田:いっそ「書いて」って(笑)。
藤原:打ち上げでそういう話になったんですがお酒の席だったので、後日本当にどうだろうかって聞いたら「OK!」みたいな感じで書いてくれました。ありがたかったですね。
亀田:しかも、さくらさんがちゃんとリスペクトしている楽曲を書いてた方だもんね。すごいね。
藤原は2月23日(月・祝)に10周年イヤーを締めくくる初の日本武道館単独公演「藤原さくら 10th Anniversary武道館大音楽会」を開催する。3月にはアルバム『uku』のリリースに合わせ、全国のCDショップで「弾き語りライブ&特典お渡し会」を開催予定。
また、3月7日(土)、8日(日)に東京・両国国技館で開催する日本最大級のギター弾き語りフェス「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2026 supported by 奥村組」にも出演が決まっている(藤原は3月7日に出演)。
そのほか、最新情報は公式サイトまで。
『DEFENDER BLAZE A TRAIL』では、音楽を愛するゲストを迎え、人生に寄り添ってきた音楽、困難を乗り越えるときに出会った音楽について語り合う。オンエアは毎週日曜21時から。
藤原が登場したのは、2月1日(日)放送のJ-WAVE『DEFENDER BLAZE A TRAIL』(ナビゲーター:亀田誠治)。毎回、音楽を愛するゲストを迎え、その人生に寄り添ってきた音楽の話を伺うプログラムだ。
ポールが歌い続けている歳までは歌い続けたい
番組では、ゲストの人生に寄り添ってきた音楽を聴きながら、そこにどのようなエピソードがあるのか、話を訊いていく。まず、藤原は1曲目にポール・マッカートニーの『New』をセレクトした。Paul McCartney 'New' (Lyric Video) - 'NEW' Album Out Now!
亀田:そういう1曲があると、お守りじゃないけどビタミンみたいな感じでめちゃくちゃいいですね。
藤原:本当にお守りみたいな曲で、いろんな場所で選曲してきました。これは2013年の曲で、ポールの長い歴史のなかではかなり新しめの曲です。昔の曲ばかり聴いていたので、「新しいアルバムでもこんなに感動させてくれるんだ」と思って。こういうアーティストになりたいなって思うような方ですね。
亀田:個人的にも勇気づけられますし、アーティストとしてもさくらさんの目標というか、こういう人がいてくれるってすごく幸せですね、逆に出会えているっていうのが。
藤原:本当に。ポールが歌い続けている歳までは歌い続けたいって思いますよね。
トロピカルな音楽を聴くと、すごく救われる
藤原は2曲目に、西岡恭蔵の『南米旅行』を紹介した。南米旅行
亀田:たしかに、トロピカルな雰囲気はある。
藤原:5年前ぐらいに知ったんですけど、細野(晴臣)さんなどの昔のアルバムをさかのぼって聴いてる時期があって。「あの時代、日本でトロピカルな音楽を演奏されてる方が、たくさんいらっしゃったんだなあ」っていう。
亀田:細野さんもそうですけど1970年代に、ワールドミュージックっていう言葉が定着する前から、南半球であったり、日本の自然環境や音楽環境ではありえない楽器だったり、ビートみたいなものを先輩方のみなさんが積極的に取り入れていて。すごい夢がある時代だと思うんですよ。
藤原:私は2月18日(水)に新しいアルバム『uku』を出すんですけど、そのアルバム自体もトロピカルなアルバムにしたいなと思って作っていたので、すごくよく聴いていたんです。ずいぶん前のアルバムなのに、いまでもすごくエバーグリーンというか。
藤原は、音楽以外でもトロピカルな空気感が大好きだと続けた。
藤原:それこそ1、2年前とかはライブ活動自体をお休みしてた時期とかがあって。音楽の活動って、意外と潜っていてもあんまりバレなかったりはすると思うんです。「いま、制作してます」とか言っちゃえばいいとは思うんですけど、決まっていたライブとかもあったので、みんなには「ちょっとお休みします」と公表して。その時期、すごい落ち込んでいたんですけど、なにか南のほうの方たちの「なんくるないさ」な感じというか……。
亀田:それよ(笑)。
藤原:やっぱり東京でせかせか働いていると、どうしても頭でっかちになって、「こうしなきゃ」とか「あの人みたいにもっと頑張らないと」とか。気づけば自分を、自分自身が縛っているような。
亀田:自分の本来持っているテンポ感というかビート感じゃない生活にのっかっちゃってるみたいな。
藤原:亀田さんは自分のペースを持つことがすごくお上手だなと思って。ちゃんと自分を持って、ご自身のペースで活動されていて。どれだけ忙しくても楽しいと思ってやっていたら、どれだけでも頑張れたりするし。でも、あんまり過密なスケジュールじゃなくても、「わあ、しんどい」って思ってたらすぐしんどくもなるし。心持ち次第なんだなってことに気づきました。
亀田:仰るとおりで、そういうふうに生きてます。いろいろあるけど、そのなかで楽しいことを探して「まあ大丈夫、大丈夫。いけるから」っていう気持ちで進んでいってるかな。
藤原:バランスだし、メリハリなんだなって。あまりにもトロピカルになりすぎると、世捨て人みたいになる可能性もあるじゃないですか。仕事をしてる自分もすごく好きですし、いま自分に必要なエッセンスというか考え方が、南米だったりカリブのほうの島の方たちとか、あと沖縄とか。そういう島の方たちの音楽なんだと思います。すごく救われるというか、ありがたいって気持ちになりますね。
「私は私にしか持ってないものがある」と思えた曲
続いて、藤原に「不可能かもしれない」と思ったことに挑んで実現したとき、背中を押してくれた1曲を訊いた。ビリー・アイリッシュの『my future』だそう。Billie Eilish - my future
亀田:自分のことが重なってたんだ。
藤原:『my future』という曲なんですけど、恋愛の曲かと思いきや、「いま私は自分の未来と恋に落ちちゃったから、自分のことをもっと知りたい。また数年後に会おう」っていうことを歌ってる曲なんです。「すごい歌詞!」と思って。
亀田:未来にも向いてるような気もするし、自己肯定というか、自分のバックグラウンドにも向いてる気がする。
藤原:すごい救われて。私自身もやっぱり「未来どうなっちゃうんだろう」みたいな。私の場合は発声に不調がでたりとか、急にある一定の音が歌おうとしても出ないみたいな症状が出ちゃって。
藤原は2024年に耳管開放症と機能性発声障害を患っていることを公表した。
藤原:そのときに、すごく未来が不安になって。いままでできていたことができなくなったことで、「欠如してしまった」っていう感覚になってしまって。ただ、私にしか持ってないものはあって、それは自分が好きな音楽だったり、低い声だったり。そもそも持ってるものもあるかもとか、自分のいまの状態をちゃんと受け入れられるようになり出したときにこの曲に出会って、泣いてしまったんですよね。もっと自分の未来に対して楽しみにしてあげるべきだし、すごく救われた曲だったので選びました。
稲妻に打たれた衝撃の1曲
藤原が最後に紹介したのは、ニーナ・シモンの『Feeling Good』だった。Nina Simone - Feeling Good (Official Video)
藤原が2024年にリリースしたアルバム『wood mood』には、ニーナ・シモンの『I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free』のカバーが収録されている。
藤原さくら - I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free (Official Audio)
新作には世界的アーティストが作詞を手がけた楽曲も収録
「人生に寄り添ってきた音楽」を紹介してきた藤原は、2月18日(水)に6枚目のアルバム『uku』をリリース。サウンドプロデュースは前作に引き続き、ドラマーの石若 駿が担当。番組では、never young beachの安部勇磨がゲストボーカルとして参加した『little baby feat. 安部勇磨』をオンエアした。藤原さくら – little baby feat. 安部勇磨 (Music Video) – 360 Reality Audio
Blue Blue Blue
亀田:ちょっと待って。あのノラ・ジョーンズの『Don’t Know Why』を一緒に作った人よ。
Norah Jones - Don't Know Why
亀田:いっそ「書いて」って(笑)。
藤原:打ち上げでそういう話になったんですがお酒の席だったので、後日本当にどうだろうかって聞いたら「OK!」みたいな感じで書いてくれました。ありがたかったですね。
亀田:しかも、さくらさんがちゃんとリスペクトしている楽曲を書いてた方だもんね。すごいね。
藤原は2月23日(月・祝)に10周年イヤーを締めくくる初の日本武道館単独公演「藤原さくら 10th Anniversary武道館大音楽会」を開催する。3月にはアルバム『uku』のリリースに合わせ、全国のCDショップで「弾き語りライブ&特典お渡し会」を開催予定。
また、3月7日(土)、8日(日)に東京・両国国技館で開催する日本最大級のギター弾き語りフェス「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2026 supported by 奥村組」にも出演が決まっている(藤原は3月7日に出演)。
そのほか、最新情報は公式サイトまで。
『DEFENDER BLAZE A TRAIL』では、音楽を愛するゲストを迎え、人生に寄り添ってきた音楽、困難を乗り越えるときに出会った音楽について語り合う。オンエアは毎週日曜21時から。
番組情報
- DEFENDER BLAZE A TRAIL
-
毎週日曜21:00-21:54