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KIRINJI・堀込高樹が「デザイン」を語る。惚れ込んだ名作椅子とは?

KIRINJI・堀込高樹が「デザイン」を語る。惚れ込んだ名作椅子とは?

KIRINJIの堀込高樹が、好きなデザインや未来に残したいデザインについて語った。

堀込がコメントで登場したのは、1月24日(土)放送のJ-WAVE『HEBEL HAUS CREADIO』(ナビゲーター:佐藤オオキ、クリス智子)。「デザインを音で楽しむ」をテーマにお送りする番組だ。

この日の放送は1月31日(土)28時ごろまで、radikoのタイムフリー機能で楽しめる。


番組は、Spotifyなどのポッドキャストでも聴くことができる。

・ポッドキャストページ

土曜の夕方に聴きたい1曲

番組中盤、ゲストの堀込がコメントで登場。まずは堀込が「土曜日の夕方に聴きたい曲」としてセレクトした、メガネブラザースの『借りてきた靴』をオンエア。その理由を語った。

Borrowed Shoes

堀込:土曜日の夕方というのは、明日も日曜日で休みだ、ということで、心にゆとり、余裕がある時間帯ですよね。メガネブラザースは、曲もすばらしいんですけども、歌詞もとてもユニークで。「何を言ってるんだ」みたいなところがたくさんあるんです。この時間(土曜日の夕方)のようなタイミングで聴くと、「うわ、何この人、おかしなこと歌ってる、わはは、おかしい」って感じで楽しめますけど、日曜日の夕方になってくると「明日会社か、学校か」なんてちょっと心に陰りがね、生じてきます。そんなときにね、このメガネブラザースみたいな、のんきで珍妙な歌詞を聴いていると、「まったく気楽な連中だな、いいよなミュージシャンは、キリギリスは」みたいな気持ちになってくるかもしれないから、やっぱり土曜日の夕方のような、心にゆとりのあるときに聴くのが最適なんじゃないかなと思います。

クリス:いいですね、ちょっとゆるくほのぼの聴ける感じで。

佐藤:心のゆとりって大事なんですね。「何を言ってるんだ」っていうものをポジティブに捉えられる。

クリス:「何言ってんだ!」っていうことですもんね。でも、私たちの番組も日曜夜だったら、わからないかもっていう話ですからね。

佐藤: たしかに(笑)。

デザインと座り心地に魅了された椅子

続いて、堀込が「好きなデザイン」として挙げたのは、1970年に発表された折りたたみ椅子の名作「ニーチェアエックス」(NychairX)だ。

堀込:この椅子の骨組みは金属のパイプでできていて、背もたれとか座面は帆布というのかな、厚手の布です。肘掛けは木でできています。非常に軽くて、折りたためるんですね。たしか、渋谷のファッションビルか何かで初めて見かけて、そこでちょっと座ってみて。「ああ、いい感じだな」と思いまして、後日購入しました。 僕が買ったのはロッキングチェアタイプのもので、気持ちよく揺れてくれます。うちではこの椅子をリビングに置いています。ひとり掛けのソファを探していたんですけども、ちょうどいい、気に入るものが見つからなくて困ったなと思っていたときに、この椅子に出会いました。

「デザインの美しさはもちろん、何がいいって、その座り心地がいい」と堀込は続ける。

堀込:ソファは柔らかいけれども、長時間座ってるとけっこう疲れてくるような気がするんです。でも、この椅子は長いこと座っていても、そんなに体が痛くなったりとかしないですね。折りたたみができてそんなに重くありませんから、「今日は気分を変えて、2階のあそこの部屋で本でも読もうかな」なんて感じで、場所も手軽に移動できます。帆布の色とか柄とか、肘掛けの色も選べるみたいなので、もうひとつぐらい来客とかあったときのために買っておいてもいいかな、なんて思っています。

クリス:ニーチェアエックスは、デザイナーの新居 猛さんによってデザインされた椅子です。

佐藤:これは日本のデザインの椅子として、本当に名作のひとつですね。

クリス:パイプなんですね。

佐藤:これは、本当に「適材適所」っていう言葉がバチッとはまるデザインで。構造の部分がスチールになっていて、背もたれの部分が布になってて、手が触れるアームの部分が木になってるっていう。これ以外ないだろうっていうぐらいの、本当に「正解」っていうデザインなんですよね。船とか飛行機を見たときに「ああ、きれいだな」ってなりますよね。あのきれいさのあるデザインじゃないかな。エンジニアリングというか無駄がなくて、すごく合理的でっていう。それで、いろんなライフスタイルにマッチするんですよね。たしか、新居さんご本人は「カレーライスのような椅子を作りたい」っておっしゃってて。

クリス:食べ飽きないというか。

佐藤:70年代のときなので、その当時はたぶん「毎日食べても飽きない家庭の味」っていうことだと思います。いまはキーマカレーとかグリーンカレーとか出てきちゃってるので、「カレーのような椅子」っていうと「どっち系?」って言われちゃうかもしれないけど、でも本当に日常使いできて飽きがこなくて、安くて機能性があってっていう、そういうことだと思います。

「丸目」ヘッドライトへの郷愁

続いての話題は、「未来に残ってほしいデザイン」。堀込が挙げたのは「ヘッドライトが丸い車」。

堀込:特段の車好きというわけではないんですけども、うちの父が車関係の仕事をしていたので、家に毎月『カーグラフィック』が届いたりしていました。スーパーカーブームとかもありましたしね。「ランボルギーニ・ミウラ」とか「ポルシェ911」「ロータス・ヨーロッパ」とか、あの辺はだいたいみんなヘッドライトが丸いんですよね。最近の車はヘッドライトがシャープな感じが多くて、丸いヘッドライトの車となると軽自動車が多いイメージですよね。ちょっとファンシーだったりレトロだったり。だから、僕のような中年の男性が乗れる丸いヘッドライトの車というと、BMWの「ミニ(クーパー)」ぐらいしかちょっと思いつかないんですよね。

「古い車に乗ればいいのでは?」と言われそうだが、「やっぱりメンテナンスとかね、大変ですから」と堀込は言う。

堀込:特段の車好きではないものですから、手間はかけたくないんですよね。丸いヘッドライトの車が作られないっていうのは、流行りじゃないとかそういう理由もあるでしょうが、おそらく技術的な理由もあると思うんですよね。最近のシャープなヘッドライトのほうが性能がいいとか構造上、都合がいいとか、いろいろね。わかりませんが。でも、一部の電気自動車なんかでそういう丸い感じのフォルムが戻ってきているようでもあるので、そこは期待していきいたなと思います。

佐藤:丸目ですか。僕もわかります。好きですね。

クリス:車を顔と捉えると丸い目に見えますよね。

佐藤:昔は電球をいかに効率よく明るくするかって考えて(デザインしていた)。光を屈折させたり反射させたりって考えると、丸いほうがいいんですよね。灯台の光とか懐中電灯の光とかもそうですけど。最近はLEDに変わって、小さな粒が集合しているのは、むしろラインのほうが効率がよかったりする。広い面で光を照射できるので。照明のデザインもそうですね。いままでは電球ありきでデザインされていたのが、LEDになっちゃうと薄いし軽いし、どんな形でもできるようになってしまうので、どうデザインするのが正解かみんな迷ってる感じありますね。

クリス:なるほど。信号とかも全部変わっちゃいましたからね。そうなるとデザイン的には広がりが出るってことにもなると思うんですけど。

佐藤:その一方で、持て余している部分もあるかもしれないですね。たぶん、技術的に「照らすこと」があまりにも簡単になってしまっているので、デザインでちょっと遊んじゃったり。でもその余力を、対向車がまぶしくないようにとか、歩行者が車が近づいている気配を感じやすいようにっていう光の考え方に変えると、ヘッドランプの役割が変わってくるのかなっていう気がします。運転している人だけじゃなくて、周囲にいる人にも優しい光というか。そういう考えになると、また丸目と細目以外にも出てくるかもしれないですね。

いつもより明るくて親しみやすい楽曲も

KIRINJIは2021年から堀込高樹のソロプロジェクトとして活動。1月9日には現体制になって3枚目のアルバム『TOWN BEAT』をリリースした。

堀込:タイトルにありますとおり、ビートの効いたグルーヴ感のある曲がたくさん詰まっています。メロディもいつもより明るくて親しみやすいものが多いんじゃないかなと思います。歌詞は普段の暮らしからヒントを得て書いたものが多いので、みなさんにも共感してもらえるんじゃないかなと思います。

番組では、同作に収録されている『気になる週末』をオンエアした。

気になる週末

KIRINJIの最新情報は公式サイトまで。

『HEBEL HAUS CREADIO』は、世界的デザイナーである佐藤オオキとクリス智子の軽快なトークで、デザインの奥深い魅力をお届けする。放送は毎週土曜17時から。ポッドキャストでも配信中。

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2026年1月31日28時59分まで

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番組情報
HEBEL HAUS CREADIO
毎週土曜
17:00-17:54

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