サックス奏者の馬場智章が、これまでのキャリアを振り返り、印象的だった音楽公演に関するエピソードを語った。
馬場が登場したのは、1月3日(土)放送のJ-WAVE『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。馬場は大東食品の『ポンたら』を持参し、ビールとともに楽しんだ。
2011年、バークリー音楽大学に全額奨学生として入学し、在学中はテレンス・ブランチャードやジェイミー・カラムといったグラミー受賞アーティストとも共演。卒業後はニューヨークを拠点に演奏活動を行う。
2020年の帰国以降、自身のリーダー・プロジェクトを活動の軸に据え、これまでに『Storyteller』『Gathering』という2枚のリーダー・アルバムを発表。2024年にはキーボード奏者・BIGYUKIを共同プロデュースに迎えた『ELECTRIC RIDER』でメジャーデビューを果たした。
クリス:当然、馬場さんの才能もさることながら、やはり札幌ジュニアジャズスクールはすごいところなんですか?
馬場:特に音楽教育があるわけではないんですけど、小学生・中学生を対象に、音楽を通してみんな仲良くコミュニケーションをはかっていくスクールでした。そこのスクール卒業生でいえば、ドラマーの石若 駿、ニューヨークにいる寺久保エレナという素晴らしいサックスプレイヤーと、そういったミュージシャンを輩出しています。
馬場の名が広く注目されるきっかけとなったのが、2023年公開の映画『BLUE GIANT』で主人公・宮本 大のサックス演奏を担当したことだ。上原ひろみが音楽監督を務めた本作は、国内外で大きな話題を呼んだ。
クリス:ご自身のスタイルとは異なる、架空のキャラクターの演奏をされたわけですけど、どのように宮本 大になりきったのでしょうか?
馬場:僕も『BLUE GIANT』の原作(小学館)の読者のひとりとして、音をなんとなく想像しながら読んでいたんですね。僕とひろみさん、監督とみんなで「どんな音がいいだろう」と一つひとつ検証していって。宮本 大は18歳、サックスを始めて3年ということで、20年ぐらい音楽をずっとやっている僕とは違うフレーズが出てくると思ったんですよね。(同作でドラマー・玉田俊二の演奏を担当した)石若 駿と上原ひろみさんと音を出していくなかで盛り上がってくると、ついつい……。
クリス:本気になっちゃう?
馬場:そうですね(笑)。ひろみさんから「ちょっと、いまのは馬場君っぽすぎるな」と言われて、「楽しくなっちゃってすみません」みたいなことがありました(笑)。
クリス:映画のなかで宮本 大は音楽の腕を磨いていきますから、最初のころは発展途上の音を演出しないといけないってことですよね。
馬場:はい。そのなかで、「この人は何か違う」と思わせるような、ダイヤの原石のようなものを感じさせないといけないんですよね。
クリス:すごく難しいですよね!
馬場:はい、すごく難しかったです(笑)。僕らは「これでいこう」ということで作品として完成させましたけど、いざ上映が始まって、みなさんの感想をいただくまではすごくドキドキしていて。でも、日本でも海外でも評判がいいというか、みなさん気に入ってくれてうれしかったですね。
馬場:もちろん、ジャズスクールに参加していたりもしたので、音楽をやる環境は好きでしたが、特にプロになりたいという思いはなくて。音楽を通してみんなと演奏するのはすごく楽しいなと思っていました。当時、水泳をやっていて、チームに入って大会に出たりしていたので、そちらのほうが熱中していたかもしれないですね。
クリス:なるほど。では、ご自身で音楽を始めようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
馬場:僕が6歳、小学1年生ぐらいのときに、叔父がアマチュアのビッグバンドに所属していまして。叔父はトロンボーンプレイヤーだったんですけど、水泳の大会のあと、夜にビッグバンドコンサートに連れて行かれたんですね。僕は大会後で疲れきっていたんですけど、いざ演奏が始まったらすごく圧倒されちゃって。
ビッグバンドの演奏では、揃いのスーツという衣装のかっこよさにも惹かれ、サックスに興味を持つようになり、ジャズスクールに参加したいと周囲に願い出たという。
クリス:馬場さんはどういった音楽を聴いてきたのでしょうか?
馬場:僕も家族も音楽にあまり詳しくなかったんですよね。それこそ、僕の音楽の知識は石若 駿からきていて。
クリス:そうなんですか!
馬場:小学生とか中学生のとき、「智章、これかっこいいから聴いてみて!」と(教えてくれた)。ウェイン・ショーター、マイケル・ブレッカー、ジョン・コルトレーンとか、いろんなサックス奏者のCDを貸してくれたんですけど、僕はジャズがわからないから「なんのこっちゃ」と聴いていたんですね。だけど当時、そのなかですごく刺さったのがマイケル・ブレッカーでした。ジャズのテナーサックス奏者なんですが、EWI(イーウィ)というサックスのかたちをしているシンセ奏者としても有名な方です。
マイケル・ブレッカーの演奏について、馬場は、とにかくテクニックが卓越していて、楽曲によっては情緒や情景が鮮明に浮かび上がってくる点に強く心を打たれたと評価した。
クリス:マイケル・ブレッカーってギタリストに例えると誰なんだろう? エディ・ヴァン・ヘイレン? それとも、イメージ的にはジミヘンなのかな?
馬場:よく共演していたのはマイク・スターンやパット・メセニーですけど、すごく新しいスタイルというか、誰もやっていなかったスタイルを打ち立てたという意味ではジミヘンという印象はあるかもしれないですね。
クリス:たしかに。
馬場:器用だし、すごく変幻自在なんだけど、たとえばスティーリー・ダンの作品にも参加していて、聴くだけで「あれ? これ、マイケル・ブレッカーじゃない?」と気付くんですよね。そういうところが僕もミュージシャン、サックス奏者として憧れている部分でもあるかもしれないですね。「この演奏はたぶん馬場だな」と思ってもらえるようなプレイヤーになっていきたいなと思います。
馬場:大学生時代、ジャズプレイヤーになるためにバークリー音楽大学に行ったんですけど、はたして本当にジャズをやりたいのか悩んだ時期があったんですね。いったん、学校の課題以外の活動をやめてみて、興味があるものをとにかくやってみようと思った時期が1年ぐらいあって。そのときに、自分が前に出て演奏する以外にも面白いことはいろいろあるんじゃないかと思って、そのなかで総合芸術にすごく興味を持つようになったんです。
「イモータル」は、シルク・ドゥ・ソレイユならではのアクロバティックな演技と生演奏を軸に、マイケル・ジャクソンの音楽や映像を融合させたコンサート形式の作品だ。
馬場:当時、ちょうどマイケル・ジャクソンが亡くなったタイミングで、そのトリビュートとして世界各地で公演があったんですね。そのとき、僕は日本に一時帰国をしていて、大阪まで観に行ったんですけど楽しかったですね。「こういう音楽の届け方もあるんだ」と思いました。
クリス:僕はシルクのファンなのでいろいろ観ているんですけど、音楽とパフォーマーたちとの融合が素晴らしいですよね。
馬場:そうですね。シルク・ドゥ・ソレイユは自分たちの会社に衣装デザイナーもいて衣装もすばらしいですし、「イモータル」では3枚くらいのスクリーンにいろんな映像を投影していて。いまでは珍しいものではないですが、それを2013年ぐらいにやっていて、「こんな新しい芸術があるんだ」とすごく印象的でした。
クリス:ちなみに、マイケルの音楽はプライベートで聴かれていたほうですか?
馬場:そうでもないのですが、大学に入ってからジャズ以外の音楽にも間口を広げて聴くようになった気がします。
クリス:ほかにはどんな音楽を聴いていましたか?
馬場:ヨーロッパの打ち込みの音楽、エレクトロとかアンビエントだったり、あと坂本龍一さんとアルヴァ・ノトのプロジェクトも聴いてました。それと僕はけっこう90年代、2000年代の日本のポップスが好きで、特に玉置浩二さんが大好きなんですよ。
クリス:そうなんですか!
馬場:SMAPさんも聴きますし、日本の映画音楽も素晴らしいなと思っていて。昔からスタジオジブリの大ファンで、久石 譲さんの作品も聴いています。楽しむ音楽も好きですが、一方で情緒があふれるというか、頭に景色が浮かぶような音楽もすごく好きです。
クリス:こちらはジョン・レノンの曲のカバーですね。どういったところがお好きですか?
馬場:マイケル・ブレッカーをずっと聴いてきたなかで、彼はわりとテクニックでうわーっと演奏することも多くて、僕も最近はイケイケな音楽が多いんですね。そんなとき、家で落ち着いて、ゆったり曲を聴きたいなって思うんですよね(笑)。
クリス:時間を贅沢に使いたい気持ちになるんですね。
馬場:そうなんですよ。ビールでも飲みながら、刺激的ではないものを取り入れたいというか。そういった、余裕を持って聴くことを楽しめるようになったっていうのは、大人になったんじゃないかなと思いますね。
クリス:では、昔はあまりバラードを聴けなかった?
馬場:そうかもしれないですね。激しくてノリノリな音楽が好きだったり、テクニックとか演奏がすごかったり何かが起きているものが好きだった気がします。いまは“空白”を楽しめるというか、大人の余裕が出てきたのかなと思いますね。
馬場智章は2月7日(土)に渋谷WWW Xで開催される「WINTER JAZZFEST TOKYO」に、テナーサックス3人とリズムセッション〈Tenors In Chaos〉として出演する。イベントの詳細や馬場智章の最新情報は公式サイトまで。
番組の公式サイトには、過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週土曜18時から。
馬場が登場したのは、1月3日(土)放送のJ-WAVE『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。馬場は大東食品の『ポンたら』を持参し、ビールとともに楽しんだ。
映画『BLUE GIANT』の演奏は「難しかった」
馬場智章は1992年生まれ、北海道札幌市出身。札幌ジュニアジャズスクールでサックスを始め、2005年にはアメリカ・ボストンのバークリー音楽大学と提携した「北海道グルーブキャンプ」を受講し、優秀賞を受賞した。2011年、バークリー音楽大学に全額奨学生として入学し、在学中はテレンス・ブランチャードやジェイミー・カラムといったグラミー受賞アーティストとも共演。卒業後はニューヨークを拠点に演奏活動を行う。
2020年の帰国以降、自身のリーダー・プロジェクトを活動の軸に据え、これまでに『Storyteller』『Gathering』という2枚のリーダー・アルバムを発表。2024年にはキーボード奏者・BIGYUKIを共同プロデュースに迎えた『ELECTRIC RIDER』でメジャーデビューを果たした。
TOMOAKI BABA "PRIME" - Music Video
馬場:特に音楽教育があるわけではないんですけど、小学生・中学生を対象に、音楽を通してみんな仲良くコミュニケーションをはかっていくスクールでした。そこのスクール卒業生でいえば、ドラマーの石若 駿、ニューヨークにいる寺久保エレナという素晴らしいサックスプレイヤーと、そういったミュージシャンを輩出しています。
馬場の名が広く注目されるきっかけとなったのが、2023年公開の映画『BLUE GIANT』で主人公・宮本 大のサックス演奏を担当したことだ。上原ひろみが音楽監督を務めた本作は、国内外で大きな話題を呼んだ。
N.E.W.
馬場:僕も『BLUE GIANT』の原作(小学館)の読者のひとりとして、音をなんとなく想像しながら読んでいたんですね。僕とひろみさん、監督とみんなで「どんな音がいいだろう」と一つひとつ検証していって。宮本 大は18歳、サックスを始めて3年ということで、20年ぐらい音楽をずっとやっている僕とは違うフレーズが出てくると思ったんですよね。(同作でドラマー・玉田俊二の演奏を担当した)石若 駿と上原ひろみさんと音を出していくなかで盛り上がってくると、ついつい……。
クリス:本気になっちゃう?
馬場:そうですね(笑)。ひろみさんから「ちょっと、いまのは馬場君っぽすぎるな」と言われて、「楽しくなっちゃってすみません」みたいなことがありました(笑)。
クリス:映画のなかで宮本 大は音楽の腕を磨いていきますから、最初のころは発展途上の音を演出しないといけないってことですよね。
馬場:はい。そのなかで、「この人は何か違う」と思わせるような、ダイヤの原石のようなものを感じさせないといけないんですよね。
クリス:すごく難しいですよね!
馬場:はい、すごく難しかったです(笑)。僕らは「これでいこう」ということで作品として完成させましたけど、いざ上映が始まって、みなさんの感想をいただくまではすごくドキドキしていて。でも、日本でも海外でも評判がいいというか、みなさん気に入ってくれてうれしかったですね。
ジャズの興味を持ったきっかけは叔父のビッグバンドコンサート
サックス奏者として世界を舞台に活躍する馬場だが、意外にも幼少期は「そこまで音楽に興味はなかった」と語る。馬場:もちろん、ジャズスクールに参加していたりもしたので、音楽をやる環境は好きでしたが、特にプロになりたいという思いはなくて。音楽を通してみんなと演奏するのはすごく楽しいなと思っていました。当時、水泳をやっていて、チームに入って大会に出たりしていたので、そちらのほうが熱中していたかもしれないですね。
クリス:なるほど。では、ご自身で音楽を始めようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
馬場:僕が6歳、小学1年生ぐらいのときに、叔父がアマチュアのビッグバンドに所属していまして。叔父はトロンボーンプレイヤーだったんですけど、水泳の大会のあと、夜にビッグバンドコンサートに連れて行かれたんですね。僕は大会後で疲れきっていたんですけど、いざ演奏が始まったらすごく圧倒されちゃって。
ビッグバンドの演奏では、揃いのスーツという衣装のかっこよさにも惹かれ、サックスに興味を持つようになり、ジャズスクールに参加したいと周囲に願い出たという。
クリス:馬場さんはどういった音楽を聴いてきたのでしょうか?
馬場:僕も家族も音楽にあまり詳しくなかったんですよね。それこそ、僕の音楽の知識は石若 駿からきていて。
クリス:そうなんですか!
馬場:小学生とか中学生のとき、「智章、これかっこいいから聴いてみて!」と(教えてくれた)。ウェイン・ショーター、マイケル・ブレッカー、ジョン・コルトレーンとか、いろんなサックス奏者のCDを貸してくれたんですけど、僕はジャズがわからないから「なんのこっちゃ」と聴いていたんですね。だけど当時、そのなかですごく刺さったのがマイケル・ブレッカーでした。ジャズのテナーサックス奏者なんですが、EWI(イーウィ)というサックスのかたちをしているシンセ奏者としても有名な方です。
Cabin Fever
クリス:マイケル・ブレッカーってギタリストに例えると誰なんだろう? エディ・ヴァン・ヘイレン? それとも、イメージ的にはジミヘンなのかな?
馬場:よく共演していたのはマイク・スターンやパット・メセニーですけど、すごく新しいスタイルというか、誰もやっていなかったスタイルを打ち立てたという意味ではジミヘンという印象はあるかもしれないですね。
クリス:たしかに。
馬場:器用だし、すごく変幻自在なんだけど、たとえばスティーリー・ダンの作品にも参加していて、聴くだけで「あれ? これ、マイケル・ブレッカーじゃない?」と気付くんですよね。そういうところが僕もミュージシャン、サックス奏者として憧れている部分でもあるかもしれないですね。「この演奏はたぶん馬場だな」と思ってもらえるようなプレイヤーになっていきたいなと思います。
Glamour Profession
シルク・ドゥ・ソレイユ観賞で広がった音楽の可能性
クリスの「いままで観たなかで、いちばん印象に残っている公演はなんですか?」という質問に、馬場はシルク・ドゥ・ソレイユのマイケル・ジャクソン・トリビュート公演「イモータル」を挙げた。馬場:大学生時代、ジャズプレイヤーになるためにバークリー音楽大学に行ったんですけど、はたして本当にジャズをやりたいのか悩んだ時期があったんですね。いったん、学校の課題以外の活動をやめてみて、興味があるものをとにかくやってみようと思った時期が1年ぐらいあって。そのときに、自分が前に出て演奏する以外にも面白いことはいろいろあるんじゃないかと思って、そのなかで総合芸術にすごく興味を持つようになったんです。
「イモータル」は、シルク・ドゥ・ソレイユならではのアクロバティックな演技と生演奏を軸に、マイケル・ジャクソンの音楽や映像を融合させたコンサート形式の作品だ。
馬場:当時、ちょうどマイケル・ジャクソンが亡くなったタイミングで、そのトリビュートとして世界各地で公演があったんですね。そのとき、僕は日本に一時帰国をしていて、大阪まで観に行ったんですけど楽しかったですね。「こういう音楽の届け方もあるんだ」と思いました。
クリス:僕はシルクのファンなのでいろいろ観ているんですけど、音楽とパフォーマーたちとの融合が素晴らしいですよね。
馬場:そうですね。シルク・ドゥ・ソレイユは自分たちの会社に衣装デザイナーもいて衣装もすばらしいですし、「イモータル」では3枚くらいのスクリーンにいろんな映像を投影していて。いまでは珍しいものではないですが、それを2013年ぐらいにやっていて、「こんな新しい芸術があるんだ」とすごく印象的でした。
クリス:ちなみに、マイケルの音楽はプライベートで聴かれていたほうですか?
馬場:そうでもないのですが、大学に入ってからジャズ以外の音楽にも間口を広げて聴くようになった気がします。
クリス:ほかにはどんな音楽を聴いていましたか?
馬場:ヨーロッパの打ち込みの音楽、エレクトロとかアンビエントだったり、あと坂本龍一さんとアルヴァ・ノトのプロジェクトも聴いてました。それと僕はけっこう90年代、2000年代の日本のポップスが好きで、特に玉置浩二さんが大好きなんですよ。
クリス:そうなんですか!
馬場:SMAPさんも聴きますし、日本の映画音楽も素晴らしいなと思っていて。昔からスタジオジブリの大ファンで、久石 譲さんの作品も聴いています。楽しむ音楽も好きですが、一方で情緒があふれるというか、頭に景色が浮かぶような音楽もすごく好きです。
余白を楽しめるのは大人の証
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、ビールを飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、ゲストから「大人になった1曲」を訊く。馬場が挙げたのは、ダニー・ハサウェイの『Jealous Guy』だ。Donny Hathaway - Jealous Guy (Live Version) (Official Audio)
馬場:マイケル・ブレッカーをずっと聴いてきたなかで、彼はわりとテクニックでうわーっと演奏することも多くて、僕も最近はイケイケな音楽が多いんですね。そんなとき、家で落ち着いて、ゆったり曲を聴きたいなって思うんですよね(笑)。
クリス:時間を贅沢に使いたい気持ちになるんですね。
馬場:そうなんですよ。ビールでも飲みながら、刺激的ではないものを取り入れたいというか。そういった、余裕を持って聴くことを楽しめるようになったっていうのは、大人になったんじゃないかなと思いますね。
クリス:では、昔はあまりバラードを聴けなかった?
馬場:そうかもしれないですね。激しくてノリノリな音楽が好きだったり、テクニックとか演奏がすごかったり何かが起きているものが好きだった気がします。いまは“空白”を楽しめるというか、大人の余裕が出てきたのかなと思いますね。
馬場智章は2月7日(土)に渋谷WWW Xで開催される「WINTER JAZZFEST TOKYO」に、テナーサックス3人とリズムセッション〈Tenors In Chaos〉として出演する。イベントの詳細や馬場智章の最新情報は公式サイトまで。
番組の公式サイトには、過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週土曜18時から。
番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
-
毎週土曜18:00-18:54