HANA、2025年で「3曲目の頂点」 米津玄師は2曲もランクイン【最新チャート】

最新音楽チャートを紹介するラジオ番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』（毎週日曜 13:00-16:54）を、J-WAVEでオンエア中。このチャートは、J-WAVE全番組のオンエア回数、Billboard JAPAN協力の各音楽ストリーミングサービス、ダウンロード、動画再生回数、CDセールス、SNSのデータのポイントから算出している。番組では世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ここでは12月21日（日）付のチャートを紹介！

10位：藤井 風『Prema』

アルバム『Prema』がセールス絶好調、タイトルトラックが18ポイントアップで2カ月ぶりにトップ10に返り咲き。2025年9月にリリースされた最新アルバム『Prema』は、リリース週にはセールス、ダウンロードともに1位を獲得。そして最新の各アルバムチャートで、およそ3カ月ぶりに1位になっている。2026年のドーム＆スタジアムツアーが発表されたが、このツアーの先行予約の応募に『Prema』についてくるシリアルナンバーが必要なため、さらに売り上げが伸びているという。ちなみに、同じアルバムで1年に2回、1位をゲットするのは米津玄師が2020年にリリースしたアルバム『STRAY SHEEP』以来、およそ5年ぶりのこと。

9位：米津玄師, 宇多田ヒカル『JANE DOE』

この日、2曲目のチャートインとなった米津。『JANE DOE』は絶賛公開中の劇場版『チェンソーマン レゼ篇』のエンディング主題歌だ。12月20日にはお台場で「劇場版『チェンソーマン レゼ篇』スペシャル花火」が開催された。あいにくの雨のなかでの実施となったが、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の『IRIS OUT』と『JANE DOE』の2曲、そして曲のあいだに挟まれた会話シーンに合わせ、およそ1,300発の花火が打ち上げられた。観客の反応はすこぶるよく「途中の会話のシーンと花火がリンクしていて、たまらない」といった声も。SNSではいくつもの動画がアップされている。

8位：Shakira『Zoo』

12月5日に日本公開されたディズニーアニメ映画『ズートピア2』。記録的な大ヒット作品の続編ということもあり、公開前から大きな注目を浴びていた。そんな人気作で、前作に引き続き、ガゼル役の声優を務めているShakiraによる劇中歌『Zoo』が8位に初登場。作詞作曲にはエド・シーランもコライトで参加している。ひと足先に公開されたアメリカなど、初週の世界興行収入はおよそ900億円。日本でも公開から2週連続でランキング1位をキープしている。

7位：Balming Tiger & Yaeji『wo ai ni』

先週4位から3ポイントダウン。番組では、リスナーがアーティストや曲に関するクイズに答える「逆電バスター」を実施。11月に東京と大阪で来日公演を実施した、韓国のオルタナティブK-POPグループ・Balming Tiger。メンバーのsogummは「ある日本のキャラクター」が大好きで、お土産にそのグッズを購入したそう。問題は「sogummが好きな日本のキャラクターとは？」というもので、正解は「ハローキティ」。sogummはハローキティが大好きで、さまざまな小物を持っているそう。今回の来日ではハローキティバージョンの「オタマトーン」を購入したという。

6位：Thundercat『Upside Down（Candy Crush）』

先週5位から1ポイントダウンで6位に。アメリカ・ロサンゼルス出身の“スゴ腕”ベーシスト、シンガー、プロデューサーのThundercatことStephen Bruner。彼が、音楽と同じぐらい大好きなのがアニメ。子どものころから、アニメや主題歌となるアニメソングに大きな影響を受けてきたと過去のインタビューで語っている。そもそも、Thundercatという名前は『ThunderCats』というアニメがあり、その作品を小さいころから大好きだったため、友だちが彼をThundercatと呼ぶようになったそう。その後、ベーシストとして活動を始めたある日、のちに彼女のバンドでベースを弾くことになるエリカ・バドゥと初対面。そのときに緊張していたStephenは「ええと、僕の名前はThundercatです」と自己紹介。そこから本格的にThundercatという名前で活動していくことになったという。

5位：BE:FIRST『街灯』

BE:FIRSTの『街灯』が今週のチャートで100曲中、もっとも高いポジションに初登場した「High Power Debut」曲となった。大手コンビニ・ファミリーマートのクリスマスアンバサダーに就任したBE:FIRST。そのCMソングとしてリリースされた『街灯』は、グループ初のクリスマスソングだ。同曲はこれまでにもBE:FIRSTの曲を手がけているChaki Zuluをプロデューサーに迎えている。12月20日からクリスマス当日の12月25日（木）までの6日間限定で、ファミリーマートとBE:FIRSTがコラボを実施。人気商品の「ファミチキ」が期間限定のコラボパッケージで販売されている。

4位：米津玄師『IRIS OUT』

先週12位から8ポイントアップで4位に。ロングラン公開中の劇場版『チェンソーマン レゼ篇』のオープニング主題歌となっている『IRIS OUT』。『チェンソーマン レゼ篇』のリピーターを呼んでいる入場者プレゼントも12月20日から第7弾に突入。アニメの原作者である藤本タツキのインタビューに加え、藤本、米津、さらにスタッフ陣のこれまでの描き下ろしイラストなどが収められた冊子“メモリアルコレクション”を配布中だ。

3位：Obongjayar『Give Me More』

先週14位から11ポイントアップで、チャートイン2週目でトップ3入り。ナイジェリア出身で現在はイギリスを拠点に活動するObongjayar。彼が生まれ育ったナイジェリアはイギリス連邦の加盟国で、もともと英語が公用語。10代のころにイギリスに移住しており、シンガーとしてだけではなく、音楽に言葉をのせて語るスポークン・ワード・アーティストとしても活動している。そんななかで、言葉に対して非常に鋭い感覚を持っているのがObongjayarの魅力のひとつ。しかし、歌詞を書くときはいいものの、取材はインタビュアー泣かせ。2025年5月に彼を取材したイギリスのカルチャーマガジン『AnOther Magazine』の記者は「複雑で、長々とした比喩を頻繁に使うので、正直言ってついていくのが大変だった」と、その苦労を吐露。一方、Obongjayar本人も「ほとんどの人は僕の言っていることを理解してくれない」と語っている。

2位：HUNTR/X · EJAE · AUDREY NUNA · REI AMI · KPop Demon Hunters Cast『Golden』

エントリー20週目となるこの日は、1ポイント後退して2位に。Netflixのアニメ映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』に登場する架空のグループ・HUNTR/X。その歌声を担当した3人のなかでも、中心的な役割を果たしたのがEJAEだ。もともと、アイドルを目指して11歳で韓国の大手芸能プロダクション・SMエンターテイメントの練習生になったものの、デビューは叶わず。その後、アメリカの大学に通い、卒業後はソングライターとして活動し、aespaやTWICE、LE SSERAFIMなどに曲を提供してきた。『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』も当初はソングライターとして参加予定だったが、EJAEが歌ったデモを聴いた映画の監督が主人公の歌声に抜擢。『Golden』では低音から高音まで3オクターブにわたる音域を歌いこなした。ちなみに、先週1位を獲得したことを番組がInstagramで知らせたところ、EJAEはハートの絵文字で反応している。

1位：HANA『NON STOP』

勢い止まらず、『ROSE』『My Body』に続いて通算3曲目の1位を獲得。しかも、すべて2025年リリースの楽曲ということで、1年間に3曲のナンバーワン獲得は藤井 風と並びトップタイ。そんな彼女たちの快進撃とこれからに向けた決意を歌ったのが『NON STOP』。リリックを見てみると「私たちの10分のステージはあなたの家賃より高い」「私たちイケていてすみません」といった意味の、強気な歌詞が綴られている。

■今週のTOP10
1位：HANA『NON STOP』
2位：HUNTR/X · EJAE · AUDREY NUNA · REI AMI · KPop Demon Hunters Cast『Golden』
3位：Obongjayar『Give Me More』
4位：米津玄師『IRIS OUT』
5位：BE:FIRST『街灯』
6位：Thundercat『Upside Down（Candy Crush）』
7位：Balming Tiger & Yaeji『wo ai ni』
8位：Shakira『Zoo』
9位：米津玄師, 宇多田ヒカル『JANE DOE』
10位：藤井 風『Prema』

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。