松任谷由実が「私の人生の宝です」 感銘を受けた作品と、それにまつわるエピソードを明かす

シンガーソングライターの松任谷由実が、映画『ブレードランナー』からの学びについて語り、おすすめの楽曲を紹介した。

松任谷が登場したのは、J-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」。週替わりのゲストを招き、人生で得た学びや気づきを教えてもらうコーナーだ。ここでは、11月18日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。

【radikoで聴く】
17日(月)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20251117093507
18日(火)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20251118093535
19日(水)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20251119093700
※それぞれ再生期限はオンエアの1週間後まで

撮影監督と一緒に鑑賞した思い出深い作品

松任谷由実は1972年、荒井由実名義でデビュー。数々の音楽賞の受賞に加え、1980年代後半から1990年代半ばにはオリジナルアルバム8作連続のミリオンセラーを達成するなど、53年間にわたり音楽シーンの第一線で活躍している。

そんな彼女が学びを得た作品は、映画『ブレードランナー』だと言う。

松任谷:私が「本当に美しいものというのが、映画のなかにあるんだな」ということを学び、これまででいちばん感銘を受けたのは『ブレードランナー』です。監督はリドリー・スコットで、彼の作品はどれも好きです。そして、映画にとって非常に大事な立場であるシネマフォトグラファー、監督の次くらいに偉い撮影監督という人がいるわけですが、『ブレードランナー』の撮影監督はジョーダン・クローネンウェスという人です。なぜそんなことを知っているのかというと、(アメリカの)サンタフェでその人のおうちに遊びに行ったことがあるんですよ。話すと長いですが、一緒に仕事をしていたイギリス人の照明家がその人を知っていて、1週間だけホームステイみたいな感じでサンタフェのあちこちに連れて行ってもらいました。そして何より、ジョーダン・クローネンウェスが関わった映画、彼の生涯でもっとも誇れる仕事である『ブレードランナー』を一緒に鑑賞することができたのが、私の人生の宝です。

作品ラストを飾る“超かっこいい”1曲

松任谷には選曲もしてもらう。この日、選んだのは『End Titles』。1994年にヴァンゲリスが発表したアルバム『Blade Runner』収録の1曲だ。

松任谷:『ブレードランナー』の最後のシーンは、ハリソンフォードが演じるリック・デッカードという刑事が、本物の人間かレプリカント(人造人間)かを見分ける立場で、レプリカントの反乱があってリベンジにやってきた連中を追いかけて、レプリカントと恋に落ちて一緒に飛んで行く。“ラブフライト”という感じで終わるのですが、そのときのヴァンゲリスの音楽が超かっこいいので、今日はそれを聴いていただきたいと思います。

Blade Runner (End Titles)

サッシャ:ユーミン、『ブレードランナー』が好きなんですね。

ノイハウス:まさか、撮影監督と一緒に観るって……すごく貴重ですね。

サッシャ:すごいですね。裏話とかも聞くのかな? リドリー・スコット監督もすばらしい監督でさまざまな作品を作っていますが、『ブレードランナー』では壁一面に映像が投影されているシーンもあって、いまはプロジェクションマッピングや壁一面LEDみたいなところも多いので、けっこう先取っているということですよね。

ノイハウス:本当ですね。いまのエンタメみたいなところを映し出していたということも考えられますね。

松任谷は11月18日(火)に40枚目となるオリジナルアルバム『Wormhole / Yumi AraI』をリリース。Chrono Recording System(クロノレコーディングシステム)と名付けられた独自の制作手法で、荒井由実時代と松任谷由実の歌声を音声合成ソフトに学習させ、新たな“ユーミンの歌声”を生みだすことをコンセプトとしている。

また、11月17日(月)から同作を引っさげての全国ホールツアー「FORUM8 Presents 松任谷由実 THE WORMHOLE TOUR 2025-2026」もスタート。ツアーは全72公演、2026年12月まで続く。ツアーの詳細や最新情報は公式サイトまで。

J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜~木曜の9時35分ごろから。
radikoで聴く
2025年11月25日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
STEP ONE
月・火・水・木曜
9:00-13:00

関連記事