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筧 美和子が“ちゃんと疲れる”ことに魅力を感じた国とは? 気持ちの回復法も語る

筧 美和子が“ちゃんと疲れる”ことに魅力を感じた国とは? 気持ちの回復法も語る

俳優、モデルの筧 美和子が、いま“よいバイブス”を感じるものについて語った。

筧が登場したのは、4月21日(月)放送のJ-WAVE『PEOPLE'S ROASTERY』(ナビゲーター:長井優希乃)の「VIBES JINRUIGAKU」。長井がゲストとともに「人と世界」について考えるコーナーだ。

東京出身の筧が“グッドバイブス”を感じる、尾山台

長井とは共通の友人の誕生日会で出会い、プライベートでも親交が深いという筧。そんな彼女に、まずは「いま、特に夢中になっているカルチャー」を訊いた。

筧:パッと思い浮かぶのはポッドキャストや、こういうラジオもですが、音から入ってくる情報やエンタメ。最近、家でも車でもいつでも音を聴いているなと思います。音楽だけでなく、番組だったり、英語の勉強もポッドキャストを利用してやってみたりしています。小さな悩みを抱えているときには、(ラジオ)番組に投稿もします。昔からラジオが好きで、おもしろ半分で送っていたら「なんかこれ、スッキリするな!」と思って、いろいろな活用の仕方をさせてもらっています(笑)。

長井:『PEOPLE'S ROASTERY』にも、ぜひメッセージを送ってください(笑)。耳から入ってくる情報、いいですね!

筧:目からの情報ももちろん楽しいけど、情報過多すぎると疲れちゃうこともあるので、音だけのほうが心地いいときもあります。あとは音で聴いていると、より入り込めて、その人のファンになることも多くて。この“音だけコミュニティ”が最近すごく好きですね。

長井:たしかに、音だけのほうがなぜか距離が近い感じがしますよね。

筧:こういう仕事をしているのでいろいろな方にお会いするんですけど、いつもラジオとかポッドキャストで(声を)聴いている方と廊下で会ったりするとすごいテンション上がっちゃったりして。親近感が湧きますね。

グッドバイブスを感じる東京の街

ここで長井は、東京で生まれ育った美和子に「グッドバイブスだな」と思う街や場所について訊いた。

筧:最近、グッドバイブスを感じているのは、尾山台ですね。世田谷の等々力や九品仏、玉川も近い場所ですが、「ハッピーロード尾山台」って、名前からしてハッピーな商店街があります。昔ながらの八百屋さんやスナックも残っているし、新しいおしゃれなカフェ、ナチュラルワインのお店なども混在している感じで。人も温かくてグッドバイブスなお店も多いので、休日はけっこう尾山台でじっくり過ごすことが増えています。

長井:店員さんともお話しますか?

筧:します。街の雰囲気もあるのか、店員さんもあまり壁なく話してくださって、すごくおもしろい方が多いです。お世話になっている八百屋さんは、店主の方が音楽好きで「今度、俺の発表会あるから来てくれよ!」と誘ってくださったりします(笑)。

長井:そうやって誘ってもらえるのは、めちゃくちゃうれしいですね。

筧:そうなんです。そんなアットホームな感じもあって、すごく心地いいですね。

長井:話を聞いていると、地元じゃないのに地元感がありますね。

筧:東京ではなかなかそういう接し方をしないことも多いですが、尾山台はちょっと違った温かさがあると思います。

旅がもたらす、さまざまな感覚やきっかけ

旅行をする機会も多い筧に、続いて長井は「最近行った場所」について質問する。

筧:いろいろ行ったんですけど、優希乃と盛り上がったのはケニアの話だったよね!

長井:そうだね。深夜にラーメンを食べながら話したとき、ケニアに行ってきたばっかりだったんだよね。

筧:「ケニア、行ってきたんだよね」という話をしたら、「私、アフリカ大好きでさ~」って(笑)。すごく詳しいから、びっくりしちゃった。

長井:ケニアは、美和子的グッドバイブスな場所でしたか?

筧:でしたね。いままでいろいろな場所に行かせていただきましたが、なかでも体感が全然違う国でした。私、記憶がけっこう飛んじゃうので、旅行のあとにはいつもメモで記録を付けているんですが、さっき「どうだったかな?」と思って見返したら、「ちゃんと疲れた」って書いてありました。(ケニアでは)朝からサファリで動物を見たんですが、サファリの道がすごく荒いから車がガタガタ揺れて。本当に死を覚悟するくらい車にしがみついて、1日中動物を探して……。そのすべてが、東京で生活しているのとは体感が全然違って。ちゃんと疲れて、ちゃんと眠って、余計なことを考えずに過ごしていたのが自分ではすごく新鮮だったみたいです。それがメモに残してあって「たしかにそういう場所だったな」と(あらためて)思いました。

長井:“グッドバイブス”というと、「リラックス」とか「心地いい」といった部分にフォーカスしがちだけど、ちゃんと疲れて、ちゃんと眠るというのもすごく大事ですよね。

筧:そうだね。頭を使うというものとは、また種類の違う疲れでした。子どものころ「わー!」っと遊んで「疲れた!」という感じに似ていたかも。なかなかできない体験だったので、おもしろかったですね。

さらに長井は「これまでの自分のなかの“当たり前”が変わった出会いや瞬間」はあったかと、筧に問いかける。筧は、プライベートでの“旅”のエピソードを語る。

筧:友人に誘ってもらって、長崎県の五島列島の福江島に初めて行ったんです。自然豊かなところで、そこで生活する島の人たちと関わったり、生活を見せてもらったりするなかで自分の気持ちがガラっと変化した感じがありました。本当に些細なことですけど、暑かったら普通、エアコンをつけてごはんを食べるじゃないですか。だけど、あえてエアコンをつけずに汗をかきながらごはんを食べる。「これって気持ちいいよね~」という感じでかきこんでいる人がいて、「なんかいいなぁ」と思いました。身体をしっかり動かして生きている感じを見て、自分の当たり前がすごく変わった気がして。「もっとのびのびと、子どものように毎日思いっきり過ごす」ということを学んだ感じがします。

長井:たしかに、都心で暮らしていると常に「環境に対処しよう」というモードになるかもしれない。いまのお話を聞いていると、島の暮らしって、環境とともにお互いを調整しながら生きる感じがします。五島列島、行ってみたいな。

筧:島の人たちが何より素敵でした。本当の楽しさや大事なものを知っているんだなというところに、すごく憧れました。東京で育って、それも悪いことではありませんが、「自然と生きていく」ということをあまり経験していないので、すごくのびのびできるようになったなと思いました。

長井:島の人にとっては当たり前の暮らしだけど、それが当たり前ではないところから行くと自分を開くきっかけになる。もしかしたら島の方たちも、美和子との出会いが何かきっかけを与えられたかもしれませんね。

筧:そうですね。それから、「ちょっとグッドバイブスが足りていないな」というときは福江島に行くことが増えましたね。もう何度も行っていて、のびのび~っとして帰ってきます。

気持ちの回復は「場所を変えて」

長井:いろいろなフィールドで活躍していると、大変なこともあるのではないかなと思います。「島に行く」ともおっしゃっていましたが、そういうときの立て直し方法、自分の気持ちを回復させる方法はありますか?

筧:やっぱり、旅行はけっこう大きなきっかけかもしれないですね。普段悩んだり落ち込んだりしていることも、場所を変えて考えてみるともっと冷静に、シンプルに考えられたりして。同じことを考えるにしても、いつもとちょっと場所を変えてみる。旅行をすることはけっこう多いかもしれないですね。

長井:海外旅行となるとハードルが高いかもしれないけど、ちょっとした近場の国内旅行でもリフレッシュできそうですね。

筧:優希乃はどうしてる?

長井:私も「ちょっと場所を変える」ということは、やるかもしれない。「ひとりで、おうちで」となるとけっこう考えすぎるタイプなので、モヤモヤとしたところを抜け出すには、河原を散歩するレベルのプチ旅みたいなこともします。

筧:ちょっと気分も変わるよね。

長井:うん。余裕があったら五島列島にも行ってみたいな。自然とともに環境を変えつつ、大事ですね。

さまざまな“グッドバイブス”を届けてくれた筧は、4月19日(土)にスタートした連続ドラマ『ムサシノ輪舞曲』(テレビ朝日系列)に出演る。

筧:主人公が10歳年上のお隣のお姉さんに長年片思いをしているのですが、ライバルが現れたことで真剣にその恋と向き合い始める、という話です。私は、ヒロインの弟の元恋人・永峰小夜子を演じます。なかなか背景がある役なので、すごく楽しんでやらせてもらっています。

筧美和子の最新情報は公式ホームページから。

J-WAVE『PEOPLE'S ROASTERY』のコーナー「VIBES JINRUIGAKU」では、“声でつながるフィールドワーク”と題し、自分の当たり前を問い直しながら人と世界について考えていく。放送は月曜~木曜の14時5分ごろから。

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番組情報
PEOPLE'S ROASTERY
月・火・水・木曜
13:30-16:00