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坂口涼太郎、初めて喋った言葉は「きれいね」 歌うことが好きだった幼少期を語る

坂口涼太郎、初めて喋った言葉は「きれいね」 歌うことが好きだった幼少期を語る

俳優の坂口涼太郎が、俳優を目指したきっかけや、音楽劇『愛と正義』の見どころを語った。

坂口が登場したのは、2月17日(月)放送のJ-WAVE『PEOPLE’S ROASTERY』(ナビゲーター:長井優希乃)のコーナー「MY FIELD NOTE」。多彩なゲストとのトーク、世界のミュージックシーンから集めた心地よい音楽をお届けするコーナーだ。

ご飯には汁物が欠かせない

坂口涼太郎は1990年生まれ、兵庫県出身。2010年に俳優デビューを果たし、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』、『屍人荘の殺人』、NHK連続テレビ小説『おちょやん』など、数々の映画、ドラマ、舞台で活躍。1月24日には、坂口が出演する映画『アンダーニンジャ』が公開された。

長井:今日の坂口さんは全身ミントグリーンで、ネイルもポイントメイクもされていて、青の妖精さんが舞い込んできたようです。

坂口:バレてしまいました。フェアリー坂口です。よろしくお願いします。

長井:現在は、2月21日(金)からKAAT神奈川芸術劇場で上演される音楽劇『愛と正義』のお稽古の真っ最中ですが、稽古期間中はどんな生活サイクルですか?

坂口:バタバタのカツカツでやらせていただいております。洗濯を回すのは大変だし、お味噌汁を作って温めてジャーに入れて稽古場に持って行き……飲む(笑)!

長井:ちゃんとお弁当を作るんですね!

坂口:僕はご飯にスープ類がほしいんですよ。用意できないときはコンビニのお味噌汁を買うこともあるんですけど、自分で作るなら多めに作って、3日ぐらいはそれでやりくりしたい気持ちがあります。

長井:めちゃくちゃわかります! お味噌汁で元気もつけながらお稽古されているんですね。ちなみに、初舞台はいつですか?

坂口:高校2年生、17歳のときにダンス公演でスズメの役をやりました。

長井:素敵!

坂口:「公園でスズメを観察してこい」って言われて、動きのリズムとか顔の動かし方とかを模写していました。

長井:すごいです! 俳優としてデビューされたのは18歳?

坂口:18歳で撮影をして、19歳のときに公開されたのが『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』と『ソフトボーイ』という映画で、それが俳優としてのデビューでしたね。

日常の些細な出来事にも“面白さ”はある

坂口は俳優として活躍するなか、大人の女性向けウェブマガジン『mi-mollet(ミモレ)』にてエッセイ『今日も、ちゃ舞台の上でおどる』を連載している。

長井:連載を読ませていただいたんですけども、文体もめちゃくちゃ好きです!

坂口:うれしい!

長井:格式張ってないというか、お喋りしているような感覚で勢いがあります。最初に書かれた、今住んでいるところよりもいい家を内見する回が好きです。

坂口:貯金が1円もないのに内見しに行く暴挙に出た回ですね(笑)。

長井:めちゃくちゃ面白かったです。生活のなかにある面白さや楽しさがエッセイから伝わってくるなって思いました。生活のなかのちょっとした輝きみたいなものを、日々どういうふうに感じていますか?

坂口:ちょっとしたことって面白いじゃないですか。「なんでここだけホコリが溜まるんだろう」とか「今日の出汁の取り方はいつもと違っておいしかったな」とか、そういうことが面白いんですよね(笑)。あと、短歌をやり始めてからそういうことに気付くようになりましたね。短歌って、針の穴のように小さなことを詩にするんですけど、読み手の方がわかってくれるし想像してくれるんですよね。小さいことを言っているのに宇宙のことを言っているように感じたりすることもあって、そういうのも面白いなって感じていて。(日々の発見は)そういうところもありますね。

長井:面白いです。日々忙しいと生活のなかの面白さに目が行かなくなっちゃうことがあるなって思うんですよね。

坂口:日常の小さなことに「最近、気付けていないな」っていうときは自分が疲れていたり忙殺されていたりするんですよね。短歌とかエッセイをやっていると、そういうことへの“気付きのカルテ”みたいになるので、すごくいいなって思っています。

ミュージカル『キャッツ』で衝撃を受けた子ども時代

坂口は幼少期のころから表現することが好きだったという。

坂口:初めて喋った言葉が「きれいね」だったらしいんですよ(笑)。

長井:神童ですね!

坂口:こんな仕上がりになりました(笑)。歌うことが好きで、2歳でちゃぶ台の上にのって、お母さんが使っていたバレエのチュチュを着て踊っていたらしいんです。そういうのが好きな子どもだったので、両親がミュージカルやバレエ、コンサートなど、いろんなものを見せてくれたんですよね。「こんな世界があるんだ。楽しいな」っていう思いから始まっているというか、自分の感性に合っているのがそういうものだったのかなと思いますね。

長井:そこから本格的に舞台や俳優を目指したきっかけはありましたか?

坂口:ミュージカルに出るぞって思ったのは『キャッツ』を観たときです。号泣して、自分もあの舞台に立ちたいと思って、踊りとかを始めるきっかけになりました。『キャッツ』を観たのは小学4年生のときだったんですけど、中学2年生ぐらいまではやりたいって思いながらも何もせず、でした。ダラダラ過ごしていたら、母が「そろそろ将来のことを考えなさい。ここにダンススタジオがあるから行きなさい」というようなことを言ってくれました。

親の勧めによって、坂口は森山未來の両親が経営するダンススタジオに通い始めるようになった。

坂口:そこから今の縁に繋がっていったので、本当にありがたいことです。

エンタメ要素がてんこ盛りな音楽劇に出演

続いて坂口に、2月21日(金)に開幕する音楽劇『愛と正義』の詳細を聞いた。

長井:『愛と正義』はどんな物語ですか?

坂口:仮面ライダーとか戦隊ヒーローものとかプリキュアとかあるでしょう? そういうものが全部詰まっていて、しかもマルチバースのテイストも入っていて「この世のエンタメ全部乗せ」みたいになっています!

長井:そんなことが可能なんだ(笑)!?

坂口:しかも音楽と踊りもあるんですよ。『愛と正義』ってすごくでかいタイトルですけど、話もでかいです。

長井:台本を読んだときはどんなことを思いましたか?

坂口:世界観が、映画じゃなくて演劇なんだよなって思いました。特殊能力を身体で表現しないといけないし、みなさんと一緒に作品を作っていく感じです。あと、(劇作家の)山本卓卓さんが「この戯曲は詩です」と言ってらっしゃるんですけど、そのとおりで。面白い、美しい、楽しい言葉がいっぱい入っていて、それを私たちが声にして発することによって音楽みたいになるし、いつもの日常会話ではない言葉の会話を楽しんでいただきたいなと思っています。

観客たちとともに舞台を作り上げていく

坂口にとって「舞台の魅力」とは何だろうか?

坂口:私たちが先導して物語を紡いでいくんですけど、会場にいる人全員が演劇を作っているんですよ。本当に不思議なもので、毎回違うし、お客様がひとり違うだけで雰囲気が変わります。あと、お客様が「こういうふうにやれ」とか「このタイミングだ!」とか教えてくれるんですよ(笑)。やればやるほど、どんどんお客様が教えてくださって、お客様が求めているものを私たちも届けられるようになっていくんです。それが本当に面白いですね。

長井:まさしく「舞台は生もの」ですね。

坂口:そうですね。『愛と正義』の劇場は「私たちも出演者なのね」と思うような空間になっていると思います。なので、うかうかしてられないというか、「君たちもよろしくね」って気持ちでいます(笑)。

長井:音楽劇『愛と正義』の公演は2月21日(金)から3月2日(日)まで、KAAT神奈川芸術劇場で上演されます。詳細は劇場のホームページをご覧ください。

J-WAVE『PEOPLE'S ROASTERY』のコーナー「MY FIELD NOTE」では、曜日別で登場するゲストが人々の好奇心を刺激する。放送は月曜~木曜の14時ごろから。

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番組情報
PEOPLE'S ROASTERY
月・火・水・木曜
13:30-16:00

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