BRAHMANのTOSHI-LOW(Vo)が、現在の心境やニューアルバム『viraha』について語った。
TOSHI-LOWが登場したのは、2月20日(木)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内、音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナー「MUSIC+1」だ。
サッシャ:さすがTOSHI-LOWさん。そんなこと普通考えないです。
TOSHI-LOW:考えてもやらないよね。
サッシャ:会議に出ても却下です。
TOSHI-LOW:俺ひとりがバカじゃなくて、メンバーもバカというのはすごいよね。バカが集まっちゃってるんだもん。そりゃ30年バカだよね。
サッシャ:それを通せているのが最高です。
TOSHI-LOW:ありがとうございます。
サッシャ:ひとつ、やり切った感はあったんじゃないですか?
TOSHI-LOW:「もっとこうすればよかったな」「こう歌えばよかったな」という後悔って必ずあるじゃない? それをあの日で全部やった。全部やれたから、そういうものが取り払われたというか。
ノイハウス:全部通しでやっちゃって、やり切った感じですか。
TOSHI-LOW:いまはだから、すごく新しい気持ちになっているというか。
ノイハウス:4時間もやれば新しい気持ちになると。
TOSHI-LOW:カラオケボックスでやってみる?
ノイハウス:次の日、声が出ません(笑)。
サッシャ:考えてみたらひとりカラオケを4時間しないけど、それをやってらっしゃる。尊敬します。
TOSHI-LOW:本当バカバカしいよ。
ノイハウス:バンドを始めるときに30年やろう、40年やろうという気持ちはないんですか?
TOSHI-LOW:19、20歳のやつが考えられないもん。
サッシャ:想像つかないですよね。
TOSHI-LOW:うん。だって、生きてるって思っていなかったから。あとそのときに、50歳のおじさんとかとしゃべるのは嫌だったもん。
サッシャ:50になってみると、20歳の少年とはしゃべりたいんですか?
TOSHI-LOW:「親父狩りとかには会いたくないな」とは思うよ。
サッシャ:そっちじゃなくて(笑)。
TOSHI-LOW:コミュニケーションは全然いいよ、楽しいよ。だから気を付けるよね。「飲み屋で武勇伝とか語っちゃったら嫌だな」とか(笑)。
サッシャ:昔の「俺はこうだった」とかは言いたくない。
TOSHI-LOW:「俺らのころは」なんて、いちばん嫌われちゃうやつじゃん。
サッシャ:そういうのを嫌って蹴散らしてきたわけですよね。
TOSHI-LOW:そうなんだよ。だって嫌だったから。自分がまさか、ここにくるとは思わなかったというかね、謝りたい。
サッシャ:そのときのおじさんたちに?
TOSHI-LOW:おじさんたちに(笑)。もっと優しくしておけばよかった。
サッシャ:でも、これからもまだ突っ走っていくわけですか?
TOSHI-LOW:そうね。でも本当にわからない、先のことは。
ノイハウス:どれくらい先を考えるんですか?
TOSHI-LOW:明日? 明後日?
ノイハウス:それくらい?
TOSHI-LOW:うん。あとは「10年後、どういうふうにありたいか」ということだけ考える。
ノイハウス:人として?
TOSHI-LOW:社会情勢は自分ではどうにもできないから。コロナがあるとか、トランプが大統領になるとか誰も考えたことがなかった。でも、自分が「こういうふうにありたいな」という努力はできる。なにか新しいことを始めても、10年あればたぶんできるようになる、みたいなことは考えているけどね。
サッシャ:タイトルの『viraha』はヒンドゥー語です。どういう意味なんでしょうか。
TOSHI-LOW:「会えなくなって初めてわかる、自分の相手への大切な愛おしさ」みたいな気持ち。人間って、こうやって会っているときに本当はそれを感じればいいのに。
サッシャ:わかります。
ノイハウス:季節とかもそうですよね。冬になると夏がいいな、夏になると冬がいいなみたいな。ないものねだりというかね。
TOSHI-LOW:そうなんだよね。でも、冬や夏は生きていればもう1回来てくれるけど、たとえばいなくなってしまった人とかは二度と会えないじゃない。そのときにもっとこういう話をしておけばよかったな、もっと飲み行けばよかったなと思う。「そういう気持ちをひと言で表す言葉はないかな?」と思ったら、なかなかなくて。
サッシャ:日本語だとないですよね。
TOSHI-LOW:「慈悲」とかには近いものはあるとは思うの。だけど、ちょっとニュアンスが違う。あと、「郷愁」みたいなものが少し近いのかなと思う。ふるさとは、そこにいるとわからないけど、離れるとよさがわかるじゃない?
ノイハウス:ノスタルジーみたいな感じね。
TOSHI-LOW:だけど、ちょっと違うんだよね。だから、図書館に行って言語辞典とかで世界中の言葉を調べて。ネットって、そんなに便利じゃないのね。データ量がすごいわけではなくて、やっぱり1個の図書館にかなわない。
サッシャ:いろいろな言語を図書館で調べたんですね。
TOSHI-LOW:データ化されていないものとか、ネット(の記事)になっていないものがいっぱいあって。そういう知識はすごかったんだなと。あと世界中にそういう、豊かな彩られる言葉がまだまだあるというのを知るのもいいよね。
サッシャ:それで出会ったのが『viraha』で「これだ!」と思ったと。
TOSHI-LOW:このアルバムをひと言で表わすとしたら、これかなと。
番組では、ニューアルバム『viraha』に収録されている『charon』をオンエアした。
サッシャ:雪の写真です。
ノイハウス:すごい雪ですが、これはどちらですか?
TOSHI-LOW:先ほどですよ。札幌の最終便で帰って来て。
サッシャ:昨日の夜の?
TOSHI-LOW:そう。雪がすごくて1時間飛ばなくて。だから飛ばないなら、このまま札幌帰ろうかと思っていたんだけど、残念ながら帰って来られちゃった。
ノイハウス:この写真は飛行機の中から撮っているということですか?
TOSHI-LOW:ずっと暇だったので、ずっと外を眺めて除雪作業を見るという。
ノイハウス:どれくらい待ったんですか?
TOSHI-LOW:1時間以上かな。
サッシャ:雪で曲が作れそうですね。
TOSHI-LOW:聴いてください、『粉雪』。
サッシャ:あるある(笑)。無事に来られてよかったですね。
TOSHI-LOW:ねえ、よかったです。
サッシャ:札幌はどうでしたか?
TOSHI-LOW:面白いね。いろいろな地方に行って、地方のラジオに出るんだけど、それがまたよくてさ。地方感もあるし、ラジオというメディアはやっぱりいいよ。
サッシャ:うれしいな。
TOSHI-LOW:テレビだと伝わらないことが声に乗って、温かいなにかがまだ伝わるメディアだね。
BRAHMANの最新情報は、公式サイトまで。
TOSHI-LOWが登場したのは、2月20日(木)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内、音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナー「MUSIC+1」だ。
4時間にわたるライブ
TOSHI-LOWは同番組には3年ぶりの登場。まずは2024年11月に開催された、過去に発表した6枚のフルアルバムに収録されている全72曲を4時間にわたって演奏したワンマンライブ「六梵全書」の話題になった。サッシャ:さすがTOSHI-LOWさん。そんなこと普通考えないです。
TOSHI-LOW:考えてもやらないよね。
サッシャ:会議に出ても却下です。
TOSHI-LOW:俺ひとりがバカじゃなくて、メンバーもバカというのはすごいよね。バカが集まっちゃってるんだもん。そりゃ30年バカだよね。
サッシャ:それを通せているのが最高です。
TOSHI-LOW:ありがとうございます。
サッシャ:ひとつ、やり切った感はあったんじゃないですか?
TOSHI-LOW:「もっとこうすればよかったな」「こう歌えばよかったな」という後悔って必ずあるじゃない? それをあの日で全部やった。全部やれたから、そういうものが取り払われたというか。
ノイハウス:全部通しでやっちゃって、やり切った感じですか。
TOSHI-LOW:いまはだから、すごく新しい気持ちになっているというか。
ノイハウス:4時間もやれば新しい気持ちになると。
TOSHI-LOW:カラオケボックスでやってみる?
ノイハウス:次の日、声が出ません(笑)。
サッシャ:考えてみたらひとりカラオケを4時間しないけど、それをやってらっしゃる。尊敬します。
TOSHI-LOW:本当バカバカしいよ。
10年後の自分
BRAHMANの公式YouTubeチャンネルには「六梵全書」のダイジェスト映像が公開されており、そのなかでメンバーのMAKOTO(Ba)が「30年やろうとは思っていなかった」とコメントしている。TOSHI-LOWに現在の心境を尋ねた。BRAHMAN「六梵全書 Six full albums of all songs Documentary」ダイジェスト
TOSHI-LOW:19、20歳のやつが考えられないもん。
サッシャ:想像つかないですよね。
TOSHI-LOW:うん。だって、生きてるって思っていなかったから。あとそのときに、50歳のおじさんとかとしゃべるのは嫌だったもん。
サッシャ:50になってみると、20歳の少年とはしゃべりたいんですか?
TOSHI-LOW:「親父狩りとかには会いたくないな」とは思うよ。
サッシャ:そっちじゃなくて(笑)。
TOSHI-LOW:コミュニケーションは全然いいよ、楽しいよ。だから気を付けるよね。「飲み屋で武勇伝とか語っちゃったら嫌だな」とか(笑)。
サッシャ:昔の「俺はこうだった」とかは言いたくない。
TOSHI-LOW:「俺らのころは」なんて、いちばん嫌われちゃうやつじゃん。
サッシャ:そういうのを嫌って蹴散らしてきたわけですよね。
TOSHI-LOW:そうなんだよ。だって嫌だったから。自分がまさか、ここにくるとは思わなかったというかね、謝りたい。
サッシャ:そのときのおじさんたちに?
TOSHI-LOW:おじさんたちに(笑)。もっと優しくしておけばよかった。
サッシャ:でも、これからもまだ突っ走っていくわけですか?
TOSHI-LOW:そうね。でも本当にわからない、先のことは。
ノイハウス:どれくらい先を考えるんですか?
TOSHI-LOW:明日? 明後日?
ノイハウス:それくらい?
TOSHI-LOW:うん。あとは「10年後、どういうふうにありたいか」ということだけ考える。
ノイハウス:人として?
TOSHI-LOW:社会情勢は自分ではどうにもできないから。コロナがあるとか、トランプが大統領になるとか誰も考えたことがなかった。でも、自分が「こういうふうにありたいな」という努力はできる。なにか新しいことを始めても、10年あればたぶんできるようになる、みたいなことは考えているけどね。
タイトルに込めた想い
BRAHMANは2月26日にニューアルバム『viraha』をリリースした。タイトルに込めた想いについて語った。サッシャ:タイトルの『viraha』はヒンドゥー語です。どういう意味なんでしょうか。
TOSHI-LOW:「会えなくなって初めてわかる、自分の相手への大切な愛おしさ」みたいな気持ち。人間って、こうやって会っているときに本当はそれを感じればいいのに。
サッシャ:わかります。
ノイハウス:季節とかもそうですよね。冬になると夏がいいな、夏になると冬がいいなみたいな。ないものねだりというかね。
TOSHI-LOW:そうなんだよね。でも、冬や夏は生きていればもう1回来てくれるけど、たとえばいなくなってしまった人とかは二度と会えないじゃない。そのときにもっとこういう話をしておけばよかったな、もっと飲み行けばよかったなと思う。「そういう気持ちをひと言で表す言葉はないかな?」と思ったら、なかなかなくて。
サッシャ:日本語だとないですよね。
TOSHI-LOW:「慈悲」とかには近いものはあるとは思うの。だけど、ちょっとニュアンスが違う。あと、「郷愁」みたいなものが少し近いのかなと思う。ふるさとは、そこにいるとわからないけど、離れるとよさがわかるじゃない?
ノイハウス:ノスタルジーみたいな感じね。
TOSHI-LOW:だけど、ちょっと違うんだよね。だから、図書館に行って言語辞典とかで世界中の言葉を調べて。ネットって、そんなに便利じゃないのね。データ量がすごいわけではなくて、やっぱり1個の図書館にかなわない。
サッシャ:いろいろな言語を図書館で調べたんですね。
TOSHI-LOW:データ化されていないものとか、ネット(の記事)になっていないものがいっぱいあって。そういう知識はすごかったんだなと。あと世界中にそういう、豊かな彩られる言葉がまだまだあるというのを知るのもいいよね。
サッシャ:それで出会ったのが『viraha』で「これだ!」と思ったと。
TOSHI-LOW:このアルバムをひと言で表わすとしたら、これかなと。
番組では、ニューアルバム『viraha』に収録されている『charon』をオンエアした。
BRAHMAN「charon」MV
除雪作業を眺めながら
この日の「+1」では、同番組の木曜日恒例企画「あなたのケータイに入っている写真を見せて!」を実施。まだSNSにアップしていない写真を1枚、TOSHI-LOWに提供してもらうことに。木曜恒例企画!
— J-WAVE STEP ONE (@stepone813) February 20, 2025
「あなたのケータイに
入っている写真を見せて!」#BRAHMAN
TOSHI-LOWさんのケータイの中身📸
つい先程ですよ、札幌にいて…
都内に戻れないなら…、どこ行こうかと。
詳細は→ https://t.co/MtVErAbatE#jwave #stepone813 #radiko pic.twitter.com/ZaatjOu8xO
サッシャ:雪の写真です。
ノイハウス:すごい雪ですが、これはどちらですか?
TOSHI-LOW:先ほどですよ。札幌の最終便で帰って来て。
サッシャ:昨日の夜の?
TOSHI-LOW:そう。雪がすごくて1時間飛ばなくて。だから飛ばないなら、このまま札幌帰ろうかと思っていたんだけど、残念ながら帰って来られちゃった。
ノイハウス:この写真は飛行機の中から撮っているということですか?
TOSHI-LOW:ずっと暇だったので、ずっと外を眺めて除雪作業を見るという。
ノイハウス:どれくらい待ったんですか?
TOSHI-LOW:1時間以上かな。
サッシャ:雪で曲が作れそうですね。
TOSHI-LOW:聴いてください、『粉雪』。
サッシャ:あるある(笑)。無事に来られてよかったですね。
TOSHI-LOW:ねえ、よかったです。
サッシャ:札幌はどうでしたか?
TOSHI-LOW:面白いね。いろいろな地方に行って、地方のラジオに出るんだけど、それがまたよくてさ。地方感もあるし、ラジオというメディアはやっぱりいいよ。
サッシャ:うれしいな。
TOSHI-LOW:テレビだと伝わらないことが声に乗って、温かいなにかがまだ伝わるメディアだね。
BRAHMANの最新情報は、公式サイトまで。
番組情報
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