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スガ シカオ、ロマンティックな夜を彩るライブを披露─六本木ヒルズに広がった多幸空間

スガ シカオ、ロマンティックな夜を彩るライブを披露─六本木ヒルズに広がった多幸空間

スガ シカオが、六本木の夜空の下でトーク&ライブを繰り広げる──そんなスペシャルなイベント「CAMPANOLA Romantic Moment with J-WAVE」が11月8日(金)、六本木ヒルズ・大屋根プラザで開催された。

今回のイベントは、シチズンのウォッチブランド「カンパノラ」の新モデル「宙鏡(そらかがみ)」の発売を記念したイベントで、ロマンティックな夜にぴったりなアーティストによるライブが8日~10日の3夜連続で行われるというもの。

J-WAVEの番組『STEP ONE』のワンコーナー「CAMPANOLA MUSIC+1」の公開収録でもあり、司会進行は同番組ナビゲーターのノイハウス萌菜が務めた。

スガ シカオのトーク&ライブの一部は、11月12日(火)12時半頃からラジオでオンエア。放送から一週間はradikoでも楽しめる。

オンエアから1週間後の2024年11月19日28時ごろまで再生可能

六本木ヒルズ・大屋根プラザに設置された特設会場は、ロマンティックなブルーで彩られていた。これは、「遥かな宙(そら)と悠久の時に想いを馳せ、人生にもっとロマンをもって生きていこう」という想いが込められたカンパノラの新商品「宙鏡」の3つのモデルの世界観や美しさを表現したものだ。製品の展示エリアや、オリジナルカクテルを用意したバーカウンターも設置された。

そんな会場に登場したスガ シカオも、「すごくカッコいいステージですね」とコメント。自身が着用した「宙鏡」エコ・ドライブの時計を観客へ見せ、「高級な陶器のような色ですよね!」と、そのデザインを評した。

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トークでは、「CAMPANOLA Romantic Moment with J-WAVE」のイベントタイトルにちなんで、ノイハウス萌菜が「スガさんの思うロマンティックな瞬間とは?」と質問。スガは少し考えながら、「曲にもしたことがあるけれど……」と前置きして「夏の夜空に上がる花火」と回答。その理由は、消える瞬間の儚さ、そしてまた花火が上がって弾ける、そんな時間がもっと続いてほしいと思うから、とのこと。ちなみに今年は一度だけ花火を見たというスガは、「海の近くで上がった花火でしたが、非常にロマンティックでした」と思い出を語った。

そしてトークは先日リリースされたスガの最新アルバム『Acoustic Soul 2014-2024』の話題に。初回盤が全て売り切れたことに触れ、「ありがとうございます!」と言葉にするとフロアからは拍手喝采。観客とともに喜びを分かち合った。本作は、高校生の頃、ソウルミュージックに目覚めたというスガのいわば原点回帰的なアルバムだという。

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また、初回生産限定スペシャルパッケージには、自身の母について綴った『実録小説 ヤグルトさんの唄』が特典として付くことにも触れ、「最初は100Pくらいでとのことだったけど、書き始めたら楽しくて! 3ヶ月間毎晩執筆していました」と語った。

そんなスペシャルなアルバムを引っ提げたツアーも開催が決定しているスガ。26年ぶりに活動初期のバンドメンバーと回るツアーになるということで、「本作のレコーディングの段階から同じメンバーで演奏しているから、CDとほとんど同じ雰囲気で演奏できると思う。僕もめちゃくちゃ楽しみです!」とツアーについて言及する一幕もあった。

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ライブでは上着を脱ぎ、半袖シャツ姿に。「じゃあ、ぼちぼち……、冬の歌から行きます」と、寒い季節の夜にぴったりのナンバー「愛について」からライブをスタートさせた。優しく語りかけるように歌い、ギターを爪弾く。心地よい風が吹く会場、スガの歌声を聴いていると心が温かくなる。観客は、体を横に揺らしながら、彼の音楽に酔いしれている。力強く歌い上げると、「手がかじかむ……!」と言いながらギターチェンジして、本日のイベントのメインビジュアルを指差し、「今日は星とかがたくさんあるので、次は月の歌を」と「黄金の月」を披露。自然と生まれたハンドクラップがスガのスキルフルな演奏に花を添える。どんどんと大きくなっていくハンドクラップの音、その上に乗っかる彼の奏でる音、会場にいる全ての人とともに作り出す多幸空間。

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「新しいアルバムが出まして。みなさん聴いてくれたでしょうか。次はアルバムの中から1曲」と語り始めるスガ。次に披露されたのは、「ヤグルトさんの唄」だった。この楽曲は小説と同様、自身の母について歌った曲だ。「もう母は高齢だから施設に入っているんですけどね。このラジオを聴けるかわからないけど、ヤグルトさん(母)を思いながら歌ってみようと思います」と始まったパフォーマンス。なぜだろう、涙が出そうになる。それはきっとスガの歌に音楽に魂と血が通っているからだと思う。ギターの弦を弾く音、高らかに歌うスガの姿、そのどれもが我々の胸に響く。極上の音楽を我々に届けると、「もう1曲だけやろうかな、時間は大丈夫かな?」とスガが口を開く。

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フロアは拍手喝采。とある観客から「大丈夫!!」と声が上がると、「なんで君がそんなこと言うんだよ〜(笑)」とすかさずツッコミ。このコミュニケーションも公開収録ならではだろう。そんな素敵な時間を締め括るのは「日曜日の午後」。

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イントロを奏で始めるとこの日いちばんのハンドクラップが会場を包む。小気味なギターサウンドに乗せてボルテージMAXで歌い奏でるスガ。曲中に何度も大きな歓声が上がる特別な空間で、力強く歌唱するスガ。イベントのテーマの通り、とてもロマンティックな時間を我々に提供してくれた。

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演奏後は、「最高!!」と今日のライブを振り返り、颯爽とステージを後にしたスガ。彼の奏でる音楽と観客たちの大歓声の余韻が長い時間この場所には漂っていた。 (文=笹谷淳介)

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