J-WAVEの音楽番組『SONAR MUSIC』が、2024年9月30日(月)で最終回を迎えた。この日はゆかりのある数々のゲストが、ナビゲーターのあっこゴリラにメッセージを送った。また、あっこゴリラが番組を振り返り思いの丈を語った。
この記事では、最終回のオンエアから、04 Limited SazabysのGEN、石崎ひゅーい、King Gnu 新井和輝・勢喜 遊、亀田誠治、PEDROのアユニ・Dのコメントや、飛び入り出演した初代ナビゲーターの藤田琢己、imase、OKAMOTO’S・オカモトショウのパートをテキストで紹介する。radikoでも再生可能だ。
04 Limited Sazabys・GEN(コメント)
GEN:『SONAR MUSIC』が終わっちゃうんですね。あっこ(ゴリラ)がお休みのときにヘルプで出させてもらったこともあるし、本当にいろんな特集の度に何かと誘ってもらって、本当に思い出がいっぱい詰まっている番組です。あっこは毎日やってたので、ひとまずお疲れさまの気持ちと、文化的に真面目にやっていたのでここからはアーティストとして爆発して躍動するあっこをまた見られるのを楽しみにしています。
石崎ひゅーい(コメント)
石崎:僕はベストアルバムを出したタイミングで『SONAR MUSIC』で全曲弾き語りをさせてもらって、後にも先にもあんなに弾き語りをさせていただけるラジオ番組はこの番組だけなんじゃないかなって思っています。本当に貴重な経験をありがとうございました。あっこさん、いつも温かく迎え入れてくれて本当に歌いやすかったです。ミュージシャンの人たちもきっとそう思っていると思います。5年半、本当にお疲れさまでした。
King Gnu 新井和輝・勢喜 遊(コメント)
新井:『SONAR MUSIC』終了ということで大変お疲れさまでした。あっこゴリラさんになってからは5年半。2時間、毎週週4日。俺も2年半くらい『SPARK』のナビゲーターをやらせてもらっていますけど、それでも週1、1時間ですから。週4、2時間の生放送は本当に尋常じゃないエネルギーを使われてきたんだろうなと思います。俺ら的にもKing Gnuが出させてもらい始めたタイミングで『SONAR MUSIC』にはすごくお世話になってね。あっこちゃんと被ることはなかったけど、前ナビゲーターの藤田琢己さんのタイミングでもすごくお世話になったし。俺らが唯一アコースティックライブをラジオでしたのもこの番組だったと思います。
勢喜:俺がすごく覚えているのが、コロナ禍に電話で出演したんだけど、寝起きだったのよ。それであっこちゃんに「しっかりしてください」みたいな“軽怒られ”したの(笑)。
新井:それにしても『SONAR MUSIC』はニッチな音楽を掘り下げる番組だったから、なくなるのはさみしいですけど8年間、そして5年半お疲れさまでした。
あっこゴリラ:あらためて『SONAR MUSIC』はどんな番組でしたか?
藤田:「音楽感度が高まるように」ということで、ああでもないこうでもないと言いながら、企画を作家とかディレクターの方たちが一生懸命にいろんな味付けや色づけをしてくれていましたね。
あっこゴリラ:形を変えながらも音楽を軸にっていうところは、8年間ずっと硬派でしたよね。琢己さんといきものがかりの水野良樹さんがやられていた頃に、「次から私がナビゲーターです」って(あいさつした)とき、超気まずかったんです。すごい空気だったんですよ。琢己さんと水野さんが「誰?」って感じで。
藤田:「誰?」ではない(笑)。
あっこゴリラ:それも懐かしいなって思いました。
藤田は今聴くべきナンバーとして、現役高校生のシンガーソングライター・wata の『AFTER 17』をセレクト、オンエアした。
あっこゴリラ:imaseは番組内のコーナー「SONAR'S ROOM」もやってくれてたよね。
imase:23年の4月から半年間やらせていただきました。
【当時の記事】imase、2万人の観客を前に学んだことは? 夏フェスを経て「ずいぶん成長しました」
あっこゴリラ:ゲストでもきてくれたもんね。
imase:恋愛相談みたいな回とか(笑)。
あっこゴリラ:でも私も含めてみんな恋バナがだめで(笑)。
ここでimaseが今聴くべきナンバーとしてThe Emotionsの『Best of My Love』をセレクトした。
imase:この楽曲はさまざまなアーティストにサンプリングされている楽曲です。僕自身もこの曲に影響を受けていまして、自分の『BONSAI』って楽曲を作るときにリファレンスにした曲なんです。やっぱり昔の曲が何度もリバイバルされて聴かれ続けているって素敵なことだなと思いますし、逆に今こそ聴くべき1曲だと思います。
あっこゴリラ:ショウくんはこの番組にすごく出てくれたもんね。
オカモトショウ:お世話になりました。
あっこゴリラ:OKAMOTO’Sってめちゃくちゃ出てくれたもんな。OKAMOTO’Sの誰かしらがゲストってときはめちゃくちゃ安心感があった(笑)。
オカモトショウ:楽しかったからね。
あっこゴリラ:ショウくんがゲストの回って、私はめちゃくちゃおもしろかった。けっこうコアな内容だったよね。レコードをひたすら聴かせ合うとか。
オカモトショウ:漫画と音楽の回でついに俺が専門家で出たとか。
【当時の記事】「奇跡としか言えない」必読の“音楽が題材のマンガ”を、OKAMOTO’Sのオカモトショウが紹介
オカモトショウは今聴くべきナンバーとして「最近いいなと思ったナンバー」としてCharli xcx、troye sivanの『Talk talk featuring troye sivan』を紹介した。
オカモトショウ:俺らOKAMOTO’Sとしても『SONAR MUSIC』にお世話になっていたし、あっこちゃんっていうマイメンが音楽番組やっている安心感っていうか、リスナーのみなさんと聴きながら、ときに出演しながらシーンみたいなものを作れたような気がします。本当に今日までお世話になりました。
亀田:僕のまわりには『SONAR MUSIC』の卒業生がたくさんいます。たくさんのアーティストがこの番組から羽ばたいて行きました。そしてたくさんのリスナーがこの番組を通じて新しいアーティストに出会えたと思います。『SONAR MUSIC』のミュージックは生ラジオなんですよ。あっこさんを始め、スタジオのみなさんみんなの真心で作られている感じが大好きでした。例えば、僕がリアルタイムで『SONAR MUSIC』を車の中で聴いていて、うんうんって共感しちゃって車を停めて思わずハッシュタグを付けて番組にメッセージを送るとすぐに反応をしてくれたりするわけ。これがラジオです。生ラジオの魅力全開でした。あっこさん5年半お疲れさまでした。みんな仲間です。
【特集記事】亀田誠治が、音楽にかける魔法とは? “幸福感”と“緊張感”が共存する制作現場など、ミュージシャンが魅力を語る
PEDRO アユニ・D(コメント)
アユニ・D:『SONAR MUSIC』お疲れさまでした。恐縮ながら私は学生時代からあっこさまの音楽には大変救われてきまして、『SONAR MUSIC』では念願のお話もさせていただいて、すごく大好きなラジオでした。「音楽ってたくさんの人を繋いでいるな」「夢を見せてくださるな」と、あらためて実感した大切な時間でした。これからもあっこゴリラさんご自愛ください。『SONAR MUSIC』でたくさんの音楽を届けてくださりありがとうございました。
【出演記事】「注目の新世代ベーシスト」は? PEDRO アユニ・D×CHAI ユウキ×リーガルリリー 海が紹介!
あっという間にエンディングの時間になり、あっこゴリラはたくさんのゲストからのメッセージに感謝を伝えつつ、最後に自身の思いを語った。
あっこゴリラ:あっこゴリラはラジオナビゲーターと言ってもらえるときもあるけど、全然“ぽくない”でしょ。この番組でお仕事をするか、しないかって話になったときに、私は「言いたくないことは言わない。それでもいいならやらせていただきます」って伝えていたので。ということは、ラジオナビゲーターとしては、もしかしたらどこかすごくダメダメなところもあったと思う。なんだけど、私なりに誠実に向き合いたかったの。音楽にもだし、メディアにも。だから私自身がプレイヤーとしてされたくないことはしたくないってすごくあったから、例えば年齢とかセクシュアリティとかの属性と評価を結びつけないとか、そういうことを潔癖なくらい初期の頃なんて言っちゃってて。このスタンスは私にとってすごく大事だったの。誠実に向き合うために。
一方で、「でもこれはマジでみんなを困らせたと思う。」と、あっこゴリラは続ける。
あっこゴリラ:だからスタッフのみなさん、マジでごめん。でも、こんな私を今までいさせてくれて。『SONAR MUSIC』の全員が話をちゃんと聞いてくれたんですよね。だから最後まで、私の中でも誠実に、メディアにも音楽にも向き合いきれたなと思っています。リスナーのみなさんも、私は後釜なのにすごく温かく受け入れてくれて、本当にありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。この番組ってニッチなことを特集するクレイジーな番組じゃん。でも私はこの番組じゃなかったらとっくに辞めてましたね。私はそれまで社会人経験もなくて音楽だけやって生きてきたので、「このお仕事をやってよかったのか」って葛藤はずっとあったんです。ラッパーとしてもスランプに陥った時期でもあったから。でもこの仕事をやってよかったと心から思えるアルバム『キメラ』ができたんですよ。
あっこゴリラ:これは自分の中では最高傑作のアルバムができたと思っていて、この番組がなかったら絶対にできなかったアルバムだし、リスナーには聴いてほしいなって思います。私は『SONAR MUSIC』のおかげでラッパーとして一皮剥けたと思っていて、音楽がもっと好きになったし、やってよかったと思った。これからも壁にぶち当たっていくと思うけど、その度にこの番組をやっていてよかったなって思うと思います。『SONAR MUSIC』のDNAを継承していって、これからも音楽というカルチャーにリスペクトを持って楽しんでいきましょうよってことですよ。私も『SONAR MUSIC』が終わってもこの気持ちで音楽を楽しんで、自分の音楽を追究していってやっていこうと思います。みなさんとも、どこかの世界線で交われることを楽しみにしています。
さまざまな音楽を深掘りしてきた『SONAR MUSIC』。J-WAVE NEWSでは、一部のオンエアを記事としてアーカイブしている。
・『SONAR MUSIC』記事はコチラ
この記事では、最終回のオンエアから、04 Limited SazabysのGEN、石崎ひゅーい、King Gnu 新井和輝・勢喜 遊、亀田誠治、PEDROのアユニ・Dのコメントや、飛び入り出演した初代ナビゲーターの藤田琢己、imase、OKAMOTO’S・オカモトショウのパートをテキストで紹介する。radikoでも再生可能だ。
番組でアルバム全曲弾き語りも
2016年にスタートした『SONAR MUSIC』もこの日で最終回。2019年からナビゲーターを担当したあっこゴリラに、番組ゆかりの数多くのゲストがメッセージを送った。また、今聴くべきナンバーもお届けした。04 Limited Sazabys・GEN(コメント)
GEN:『SONAR MUSIC』が終わっちゃうんですね。あっこ(ゴリラ)がお休みのときにヘルプで出させてもらったこともあるし、本当にいろんな特集の度に何かと誘ってもらって、本当に思い出がいっぱい詰まっている番組です。あっこは毎日やってたので、ひとまずお疲れさまの気持ちと、文化的に真面目にやっていたのでここからはアーティストとして爆発して躍動するあっこをまた見られるのを楽しみにしています。
石崎ひゅーい(コメント)
石崎:僕はベストアルバムを出したタイミングで『SONAR MUSIC』で全曲弾き語りをさせてもらって、後にも先にもあんなに弾き語りをさせていただけるラジオ番組はこの番組だけなんじゃないかなって思っています。本当に貴重な経験をありがとうございました。あっこさん、いつも温かく迎え入れてくれて本当に歌いやすかったです。ミュージシャンの人たちもきっとそう思っていると思います。5年半、本当にお疲れさまでした。
King Gnu 新井和輝・勢喜 遊(コメント)
新井:『SONAR MUSIC』終了ということで大変お疲れさまでした。あっこゴリラさんになってからは5年半。2時間、毎週週4日。俺も2年半くらい『SPARK』のナビゲーターをやらせてもらっていますけど、それでも週1、1時間ですから。週4、2時間の生放送は本当に尋常じゃないエネルギーを使われてきたんだろうなと思います。俺ら的にもKing Gnuが出させてもらい始めたタイミングで『SONAR MUSIC』にはすごくお世話になってね。あっこちゃんと被ることはなかったけど、前ナビゲーターの藤田琢己さんのタイミングでもすごくお世話になったし。俺らが唯一アコースティックライブをラジオでしたのもこの番組だったと思います。
勢喜:俺がすごく覚えているのが、コロナ禍に電話で出演したんだけど、寝起きだったのよ。それであっこちゃんに「しっかりしてください」みたいな“軽怒られ”したの(笑)。
新井:それにしても『SONAR MUSIC』はニッチな音楽を掘り下げる番組だったから、なくなるのはさみしいですけど8年間、そして5年半お疲れさまでした。
藤田琢己、ナビゲーター就任時の思い出は?
番組には『SONAR MUSIC』の初代ナビゲーターを務めた藤田琢己が登場した。あっこゴリラ:あらためて『SONAR MUSIC』はどんな番組でしたか?
藤田:「音楽感度が高まるように」ということで、ああでもないこうでもないと言いながら、企画を作家とかディレクターの方たちが一生懸命にいろんな味付けや色づけをしてくれていましたね。
あっこゴリラ:形を変えながらも音楽を軸にっていうところは、8年間ずっと硬派でしたよね。琢己さんといきものがかりの水野良樹さんがやられていた頃に、「次から私がナビゲーターです」って(あいさつした)とき、超気まずかったんです。すごい空気だったんですよ。琢己さんと水野さんが「誰?」って感じで。
藤田:「誰?」ではない(笑)。
あっこゴリラ:それも懐かしいなって思いました。
藤田は今聴くべきナンバーとして、現役高校生のシンガーソングライター・wata の『AFTER 17』をセレクト、オンエアした。
コーナーも持っていたimase
続いて、imaseが飛び入りで登場した。あっこゴリラ:imaseは番組内のコーナー「SONAR'S ROOM」もやってくれてたよね。
imase:23年の4月から半年間やらせていただきました。
【当時の記事】imase、2万人の観客を前に学んだことは? 夏フェスを経て「ずいぶん成長しました」
あっこゴリラ:ゲストでもきてくれたもんね。
imase:恋愛相談みたいな回とか(笑)。
あっこゴリラ:でも私も含めてみんな恋バナがだめで(笑)。
ここでimaseが今聴くべきナンバーとしてThe Emotionsの『Best of My Love』をセレクトした。
imase:この楽曲はさまざまなアーティストにサンプリングされている楽曲です。僕自身もこの曲に影響を受けていまして、自分の『BONSAI』って楽曲を作るときにリファレンスにした曲なんです。やっぱり昔の曲が何度もリバイバルされて聴かれ続けているって素敵なことだなと思いますし、逆に今こそ聴くべき1曲だと思います。
たくさん出演してくれたOKAMOTO’S
さらに、OKAMOTO’Sのオカモトショウも飛び入りでゲスト出演した。あっこゴリラ:ショウくんはこの番組にすごく出てくれたもんね。
オカモトショウ:お世話になりました。
あっこゴリラ:OKAMOTO’Sってめちゃくちゃ出てくれたもんな。OKAMOTO’Sの誰かしらがゲストってときはめちゃくちゃ安心感があった(笑)。
オカモトショウ:楽しかったからね。
あっこゴリラ:ショウくんがゲストの回って、私はめちゃくちゃおもしろかった。けっこうコアな内容だったよね。レコードをひたすら聴かせ合うとか。
オカモトショウ:漫画と音楽の回でついに俺が専門家で出たとか。
【当時の記事】「奇跡としか言えない」必読の“音楽が題材のマンガ”を、OKAMOTO’Sのオカモトショウが紹介
オカモトショウは今聴くべきナンバーとして「最近いいなと思ったナンバー」としてCharli xcx、troye sivanの『Talk talk featuring troye sivan』を紹介した。
オカモトショウ:俺らOKAMOTO’Sとしても『SONAR MUSIC』にお世話になっていたし、あっこちゃんっていうマイメンが音楽番組やっている安心感っていうか、リスナーのみなさんと聴きながら、ときに出演しながらシーンみたいなものを作れたような気がします。本当に今日までお世話になりました。
生ラジオの魅力全開だった
亀田誠治(コメント)亀田:僕のまわりには『SONAR MUSIC』の卒業生がたくさんいます。たくさんのアーティストがこの番組から羽ばたいて行きました。そしてたくさんのリスナーがこの番組を通じて新しいアーティストに出会えたと思います。『SONAR MUSIC』のミュージックは生ラジオなんですよ。あっこさんを始め、スタジオのみなさんみんなの真心で作られている感じが大好きでした。例えば、僕がリアルタイムで『SONAR MUSIC』を車の中で聴いていて、うんうんって共感しちゃって車を停めて思わずハッシュタグを付けて番組にメッセージを送るとすぐに反応をしてくれたりするわけ。これがラジオです。生ラジオの魅力全開でした。あっこさん5年半お疲れさまでした。みんな仲間です。
【特集記事】亀田誠治が、音楽にかける魔法とは? “幸福感”と“緊張感”が共存する制作現場など、ミュージシャンが魅力を語る
PEDRO アユニ・D(コメント)
アユニ・D:『SONAR MUSIC』お疲れさまでした。恐縮ながら私は学生時代からあっこさまの音楽には大変救われてきまして、『SONAR MUSIC』では念願のお話もさせていただいて、すごく大好きなラジオでした。「音楽ってたくさんの人を繋いでいるな」「夢を見せてくださるな」と、あらためて実感した大切な時間でした。これからもあっこゴリラさんご自愛ください。『SONAR MUSIC』でたくさんの音楽を届けてくださりありがとうございました。
【出演記事】「注目の新世代ベーシスト」は? PEDRO アユニ・D×CHAI ユウキ×リーガルリリー 海が紹介!
「音楽カルチャーにリスペクトを持って楽しんでいこう」
番組ではその他にも、歴代レシーバー&オペレーターなどもコメント出演。錚々たるゲストたちがコメント・電話出演し、最終回を盛り上げた。あっという間にエンディングの時間になり、あっこゴリラはたくさんのゲストからのメッセージに感謝を伝えつつ、最後に自身の思いを語った。
あっこゴリラ:あっこゴリラはラジオナビゲーターと言ってもらえるときもあるけど、全然“ぽくない”でしょ。この番組でお仕事をするか、しないかって話になったときに、私は「言いたくないことは言わない。それでもいいならやらせていただきます」って伝えていたので。ということは、ラジオナビゲーターとしては、もしかしたらどこかすごくダメダメなところもあったと思う。なんだけど、私なりに誠実に向き合いたかったの。音楽にもだし、メディアにも。だから私自身がプレイヤーとしてされたくないことはしたくないってすごくあったから、例えば年齢とかセクシュアリティとかの属性と評価を結びつけないとか、そういうことを潔癖なくらい初期の頃なんて言っちゃってて。このスタンスは私にとってすごく大事だったの。誠実に向き合うために。
一方で、「でもこれはマジでみんなを困らせたと思う。」と、あっこゴリラは続ける。
あっこゴリラ:だからスタッフのみなさん、マジでごめん。でも、こんな私を今までいさせてくれて。『SONAR MUSIC』の全員が話をちゃんと聞いてくれたんですよね。だから最後まで、私の中でも誠実に、メディアにも音楽にも向き合いきれたなと思っています。リスナーのみなさんも、私は後釜なのにすごく温かく受け入れてくれて、本当にありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。この番組ってニッチなことを特集するクレイジーな番組じゃん。でも私はこの番組じゃなかったらとっくに辞めてましたね。私はそれまで社会人経験もなくて音楽だけやって生きてきたので、「このお仕事をやってよかったのか」って葛藤はずっとあったんです。ラッパーとしてもスランプに陥った時期でもあったから。でもこの仕事をやってよかったと心から思えるアルバム『キメラ』ができたんですよ。
あっこゴリラ:これは自分の中では最高傑作のアルバムができたと思っていて、この番組がなかったら絶対にできなかったアルバムだし、リスナーには聴いてほしいなって思います。私は『SONAR MUSIC』のおかげでラッパーとして一皮剥けたと思っていて、音楽がもっと好きになったし、やってよかったと思った。これからも壁にぶち当たっていくと思うけど、その度にこの番組をやっていてよかったなって思うと思います。『SONAR MUSIC』のDNAを継承していって、これからも音楽というカルチャーにリスペクトを持って楽しんでいきましょうよってことですよ。私も『SONAR MUSIC』が終わってもこの気持ちで音楽を楽しんで、自分の音楽を追究していってやっていこうと思います。みなさんとも、どこかの世界線で交われることを楽しみにしています。
さまざまな音楽を深掘りしてきた『SONAR MUSIC』。J-WAVE NEWSでは、一部のオンエアを記事としてアーカイブしている。
・『SONAR MUSIC』記事はコチラ
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