SUM 41のデリック・ウィブリー(Vo/Gt)が、現在の心境やこれからの活動への想いなどについて語った。
デリックが登場したのは、3月18日(月)にJ-WAVEで放送された『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のワンコーナー「MUSIC+1」だ。
まずはデリックに、バンド活動に終止符を打つ理由や現在の心境などについて尋ねていった(デリックの発言はサッシャ、ノイハウスによる翻訳)。
サッシャ:私もSUMMER SONICのMC、PUNKSPRINGのMCもやっており、何度もSUM 41を紹介させていただいたので非常に光栄です。27年のバンド活動に終止符を打つと発表した際には、全世界がビックリしました。
デリック:いろいろな理由はありますが、一番は「楽しいんだけどなにか違うこともやりたい」と思っていました。ちょうどいま、いいときにやめるべきだと思っているんです。まだ、なにをやるかというのはハッキリわかっていませんが「いい思い出があるうちにやめたい」というのが一番の理由です。
サッシャ:新しいことをやりたいというのは、音楽なのでしょうか?
デリック:音楽かもしれないけど、ほかのものも大好きなので「なんでもアリ」というか、そのへんはすごく可能性を広げています。音楽だけとは限りません。
ノイハウス:個人的なことですが、15歳のときに初めて大きな会場で観たバンドがSUM 41でした。
サッシャ:ロンドンで?
ノイハウス:そう、ロンドンで。だから超緊張しています(笑)。27年間のバンド活動は山あり谷ありだと思いますが、どうやってこのエネルギーを持ってここまで続けてきたのでしょうか。
デリック:まず音楽の愛、音楽仲間への愛、そしてファンへの愛。それが自分のエネルギーの源でもあり、山あり谷ありというなかでずっと続けてこられた理由でもあります。ただし時間を経て常に成長は感じていました。瞬間的には成長を感じないときもありましたが、振り返ると常に上に向かっていました。いまも続ければそれがさらに成長として続くかもしれないけれど、先ほど言った通り「ほかのこともやりたい」という気持ちがあるなかSUM 41に集中できないかもしれない。ほかのことを考えているなかで、バンドをどんどん下に下げていきたくないというなかで、いまこのタイミングでの終わりということを決意しました。
3月16日、17日に幕張メッセで開催された「PUNKSPRING 2024」。SUM 41はヘッドライナーとして登場したが、ライブの感想を訊かれたデリックは「いままででベストのライブだった」と振り返る。
デリック:実際には(バンドを)やめると決めても、今年中ずっとツアーがあります。ステージに上がるときに「これは最後」なんて思って上がりません。なにしろライブの途中で「これ最後か」と思い出さないと出てこないぐらいの感じなので。ですが、みんな全曲一緒に歌ってくれて、本当にセレブレーションのように、みんなでお祝いするような感じでライブができて、それがすごかったです。
サッシャ:3月18日はKT Zepp Yokohamaでライブです。こちらは単独ショーということで、どんなライブになるのでしょうか?
デリック:もちろん単独ショーということで曲をもっとやります。少なくとも全部のアルバムから最低1曲はやります。それはヘッドライナーショーですから。あとは全力を出し切ります。終わったあとはヨロヨロ歩くぐらい全力を出し切るので、SUM 41なので熱いショーになります。
ノイハウス:大きな作品になると思いますが、このアルバムは「解散する」という発表の前にアナウンスされたアルバムなので、どれだけ解散するという事実を曲に反映させて制作されたのでしょうか。
デリック:わざわざ「最後のアルバム」ということを思って反映したわけではないのですが、常に頭のなかには「そろそろバンドどうしようかな」という想いはありました。全部曲を作り終わってからバンド解散という結論に至ったので、わざわざ入れたわけではないけれど「そういう気持ち」は反映されているかもしれません。
サッシャ:アルバムを作ったときに「いいアルバムだからこれで最後にしよう」と逆に思えたと。吹っ切れたというか、思えたアルバムになっているという風にも言っています。そんななかから『Rise Up』という曲を聴きます。どんな曲なのでしょうか?
デリック:実は面白い話があるんです。曲によっては、作ったときの曲の状況を思い出すこともあるんですが、この曲に関してはなにも覚えていません。どうやって曲を作ったか、どうやって書いたか、なにを思って書いたのか全然わからないんです。
番組では『Rise Up』をオンエアした。
デリック:日本での思い出はいろいろあります。毎回来ますが仕事ということであまり休める時間、自由時間はないのですが、夜ご飯を食べに行くといった、いい思い出はたっぷりあります。毎回買い物の時間はきちんととれていて、なぜか日本の洋服が自分にすごくフィットするので毎回たくさん買います。
サッシャ:衣装が全部日本で手に入れたものを着ていたという、驚きです。SUM 41としては最後の来日になると思います。ラジオでのトークもラストになると思いますので、みなさまに一言ちょうだいしてお別れしたいと思います。
デリック:何度もここに来させてもらいましたが、本当に年を追うごとにどんどん盛り上がっていきました。このあいだの土曜日のPUNKSPRINGが、いままでの日本でのベストショーだったと思うので本当にみなさんに感謝しています。今度はまた新しい形で日本で会えることを楽しみにしています。また会いましょう。
SUM 41の最新情報は、公式サイトまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
デリックが登場したのは、3月18日(月)にJ-WAVEで放送された『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のワンコーナー「MUSIC+1」だ。
音声は3月25日(月)28時ごろまで再生可能
27年のバンド活動に終止符
1996年の結成以来、カナダ発のパンクバンドとしてシーンを牽引してきたSUM 41。2023年5月に、解散およびそれに伴うラストアルバムのリリース、ワールドツアーを発表した。バンドの集大成となるアルバム『Heaven :x: Hell』は、3月29日にリリースする。まずはデリックに、バンド活動に終止符を打つ理由や現在の心境などについて尋ねていった(デリックの発言はサッシャ、ノイハウスによる翻訳)。
サッシャ:私もSUMMER SONICのMC、PUNKSPRINGのMCもやっており、何度もSUM 41を紹介させていただいたので非常に光栄です。27年のバンド活動に終止符を打つと発表した際には、全世界がビックリしました。
デリック:いろいろな理由はありますが、一番は「楽しいんだけどなにか違うこともやりたい」と思っていました。ちょうどいま、いいときにやめるべきだと思っているんです。まだ、なにをやるかというのはハッキリわかっていませんが「いい思い出があるうちにやめたい」というのが一番の理由です。
サッシャ:新しいことをやりたいというのは、音楽なのでしょうか?
デリック:音楽かもしれないけど、ほかのものも大好きなので「なんでもアリ」というか、そのへんはすごく可能性を広げています。音楽だけとは限りません。
ノイハウス:個人的なことですが、15歳のときに初めて大きな会場で観たバンドがSUM 41でした。
サッシャ:ロンドンで?
ノイハウス:そう、ロンドンで。だから超緊張しています(笑)。27年間のバンド活動は山あり谷ありだと思いますが、どうやってこのエネルギーを持ってここまで続けてきたのでしょうか。
デリック:まず音楽の愛、音楽仲間への愛、そしてファンへの愛。それが自分のエネルギーの源でもあり、山あり谷ありというなかでずっと続けてこられた理由でもあります。ただし時間を経て常に成長は感じていました。瞬間的には成長を感じないときもありましたが、振り返ると常に上に向かっていました。いまも続ければそれがさらに成長として続くかもしれないけれど、先ほど言った通り「ほかのこともやりたい」という気持ちがあるなかSUM 41に集中できないかもしれない。ほかのことを考えているなかで、バンドをどんどん下に下げていきたくないというなかで、いまこのタイミングでの終わりということを決意しました。
3月16日、17日に幕張メッセで開催された「PUNKSPRING 2024」。SUM 41はヘッドライナーとして登場したが、ライブの感想を訊かれたデリックは「いままででベストのライブだった」と振り返る。
デリック:実際には(バンドを)やめると決めても、今年中ずっとツアーがあります。ステージに上がるときに「これは最後」なんて思って上がりません。なにしろライブの途中で「これ最後か」と思い出さないと出てこないぐらいの感じなので。ですが、みんな全曲一緒に歌ってくれて、本当にセレブレーションのように、みんなでお祝いするような感じでライブができて、それがすごかったです。
サッシャ:3月18日はKT Zepp Yokohamaでライブです。こちらは単独ショーということで、どんなライブになるのでしょうか?
デリック:もちろん単独ショーということで曲をもっとやります。少なくとも全部のアルバムから最低1曲はやります。それはヘッドライナーショーですから。あとは全力を出し切ります。終わったあとはヨロヨロ歩くぐらい全力を出し切るので、SUM 41なので熱いショーになります。
ラストアルバムに込めた想い
ここでリリースが間近に迫ったラストアルバムの話題に。今回のアルバムは『Heaven』と『Hell』のダブルアルバムで、全20曲が収録されている。ノイハウス:大きな作品になると思いますが、このアルバムは「解散する」という発表の前にアナウンスされたアルバムなので、どれだけ解散するという事実を曲に反映させて制作されたのでしょうか。
デリック:わざわざ「最後のアルバム」ということを思って反映したわけではないのですが、常に頭のなかには「そろそろバンドどうしようかな」という想いはありました。全部曲を作り終わってからバンド解散という結論に至ったので、わざわざ入れたわけではないけれど「そういう気持ち」は反映されているかもしれません。
サッシャ:アルバムを作ったときに「いいアルバムだからこれで最後にしよう」と逆に思えたと。吹っ切れたというか、思えたアルバムになっているという風にも言っています。そんななかから『Rise Up』という曲を聴きます。どんな曲なのでしょうか?
デリック:実は面白い話があるんです。曲によっては、作ったときの曲の状況を思い出すこともあるんですが、この曲に関してはなにも覚えていません。どうやって曲を作ったか、どうやって書いたか、なにを思って書いたのか全然わからないんです。
番組では『Rise Up』をオンエアした。
日本のファンに向けてメッセージ
デリックは日本での思い出を語り、最後にファンに向けてメッセージを送った。デリック:日本での思い出はいろいろあります。毎回来ますが仕事ということであまり休める時間、自由時間はないのですが、夜ご飯を食べに行くといった、いい思い出はたっぷりあります。毎回買い物の時間はきちんととれていて、なぜか日本の洋服が自分にすごくフィットするので毎回たくさん買います。
サッシャ:衣装が全部日本で手に入れたものを着ていたという、驚きです。SUM 41としては最後の来日になると思います。ラジオでのトークもラストになると思いますので、みなさまに一言ちょうだいしてお別れしたいと思います。
デリック:何度もここに来させてもらいましたが、本当に年を追うごとにどんどん盛り上がっていきました。このあいだの土曜日のPUNKSPRINGが、いままでの日本でのベストショーだったと思うので本当にみなさんに感謝しています。今度はまた新しい形で日本で会えることを楽しみにしています。また会いましょう。
SUM 41の最新情報は、公式サイトまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。
radikoで聴く
2024年3月25日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- STEP ONE
-
月・火・水・木曜9:00-13:00
-
サッシャ、ノイハウス萌菜