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The 1975を「バンドの究極系だと思っている」 Deep Sea Diving Club・谷 颯太が出会いを振り返る

The 1975を「バンドの究極系だと思っている」 Deep Sea Diving Club・谷 颯太が出会いを振り返る

Deep Sea Diving Clubの谷 颯太(Gt, Vo)が、自身の音楽のルーツや、新曲『ゴースト』に込めた想いを明かした。

谷が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは5月1日(月)、2日(火)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

自分らしさは、寂しさや孤独感が漂うところ

福岡出身のネオシティ4人組バンド・Deep Sea Diving Club。5月10日に新作EP『Mix Wave』をリリースし、メジャーデビューを果たした。今回は谷に収録曲『ゴースト』で表現した自分たちらしさについて語ってもらった。

谷:メジャー1stアルバム『Mix Wave』収録の新曲『ゴースト』はかなり最近のサウンドというか、音数が少ないんだけど、インパクトのある音を散りばめた形になっています。

これは歌詞とも繋がるんですけど、ラップっぽいパートがありまして、そこにも合わせる形で、バンドというよりかはトラック味のあるサウンドをイメージしました。楽曲全体としてのこだわりは、バンドサウンドだけにこだわらずに楽曲が本当に向かいたい方に導けるようメンバー4人で作ったというか。

私が作詞・作曲をしたんですけど「寂しさ」がテーマになっているかなと思います。曲は全体的に独り言のように語られるんですけど、寂しさや孤独感というのが漂っていて、そこは自分らしさなのかなと。

Deep Sea Diving Clubらしさですけど、うちのバンドは4人とも曲を作って、歌詞も書くというスタイルをとっています。そんな中で、今回はみんなの頭脳がひとつにギュッと集まった、かなりパンチのある曲に仕上がったのかなと。特にサビのリフレインのメロディとかは、かなりポップにできたかなと思いますし、一方で歌詞は私のパーソナルな気持ちというか、内側に矢印が向いている話が表現できました。歌詞と曲は一見フィットしているんだけど、実はアンバランスというのがうちのバンドっぽいなと思っているので、そういうところにも注目していただけたら。

今後の楽曲作りやアーティスト活動への思いとして、うちのバンドは4人とも曲を作っていて、それぞれが思うそれぞれのポップを目指しています。これからもDeep Sea Diving Clubっぽさを描けるように、よりよい曲を作っていけたらと思います。

『ゴースト』はみんなの街にも存在すると思うんです。街路樹だったり、街灯だったり、そういうところにかつて仲のよかった人の姿を見たことがある人もいるんじゃないかと。僕が行ったことのない街にこの楽曲が飛んでいって、みんなにもそういう大事な人を思い浮かべてもらうきっかけになったらうれしいです。

衝撃を受けた、The 1975との出会い

ネオシティ4人組バンドのフロントマンである谷。ルーツとして挙げたのは、The 1975の楽曲。友だちに教えてもらったことが、衝撃の出会いに繋がった。

谷:ルーツに選んだ1曲はThe 1975の『Falling for You』です。この曲とは、高校生の頃に出会いました。友だちに教えてもらって、地元のレンタルCD屋さんで借りて、衝撃を受けたのを覚えています。

The 1975っていうバンドはアルバムごとにジャンルがごちゃごちゃで、ロックだったり、ジャズだったり、R&Bだったり、いろんな楽曲が収録されているんですけど、そこは自分の中でお手本としているというか、究極系だと思っているバンドです。

この曲では、<友だちではいられないから君にキスがしたい>という意味合いの歌詞が途中に出てくるんですけど、言い換えると「君とそういう関係になりたい、ちゃんと向き合いたいからキスがしたい」という歌詞で。人に対しての考え方だったり、愛情表現の仕方って英語で聴くとロマンチックだなと思いながら、ずっと聴いていました。いつかこういうことが言えるような大人になれたらと、当時思っていたことを覚えています。

影響を受けた部分や今に繋がる部分は、このバンドは歌詞が素敵な上にメロディとの絡み方が素晴らしいんです。このメロディにはこの歌詞しかないでしょう、というようなパートがけっこうあって、ソングライターとして尊敬しています。ある種、バンドとしてゴールのような形だと思っているので、自分もいつかそういう歌詞をメロディの上に乗せられるようになれたらいいなと今でも思っています。

個性的で独自の世界観を持ち合わせ、多くの音楽ファンが愛してやまないバンド・The 1975。谷もそんな彼らが鳴らず楽曲に魅せられているようだ。


アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【Deep Sea Diving Club 谷颯太 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

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