iriが、アーティストとしてのターニングポイントとなった七尾旅人との出会いについて語った。
iriが登場したのは、4月22日(土)に放送されたJ-WAVEの番組『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」。
iriは7月16日(日)、都市型カルチャーフェス「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market-」に出演する。
・「INSPIRE TOKYO 2023」公式サイト
https://www.j-wave.co.jp/special/inspire2023/
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甲斐:率直にアルバムが完成して、いまの心境と手ごたえはいかがですか?
iri:「やっとできた」という想いと、今回edblもAsoもそうなんですけど、海外のアーティストとのコラボレーションが初だったんです。いままでリミックスはしていただいたことはあったんですけど、一緒に作るのは初めてでした。コミュニケーションがすごく難しくて苦戦したりもしたんですが、結果すごくいい作品になった、いいものを得た感覚があります。あとはいつものESME MORIくんやYaffleくんとまた新たな作品、いままでと違った作品が一緒に作れたのはすごくうれしいですね。
甲斐:クレジットを見るとほぼ全曲、違うプロデューサーの方々が関わっています。いろいろな方と作っていくうえで新しい発見や刺激は全然違いますか?
iri:全然違いますね。edbl、Asoとかは「こういう風にしてほしい」と言ったら、なんかちょっと違うというか、ある意味、新しい。私は「こういうのが好みでこういう風に作ってほしい」と思うんだけど、またちょっと進化した「いまっぽさ」というか、たとえばAsoだったらLAのいまのサウンドみたいなのをちゃんと取り入れてくれたりするんです。そういったことをしてくれるので、すごく刺激的でした。あとは今回、Yaffleくんと一緒に作ったんですけど、いままではけっこうYaffleくんにトラックを作ってもらって、コードとかもYaffleくんが作ってくれたやつに私が歌詞、曲を乗せていくという感じだったんですけど、今回は私が初めて鍵盤を……。私は鍵盤が弾けなくて、弾くとしたらギターなんですけど、鍵盤で弾いたコードをYaffleくんに聴いてもらって、私がそこにメロディを乗せて、それをボイスメモでスタジオで録って、Yaffleくんが弾いてくれて、それをトラックに入れたりとか。今回は挑戦が多かったので面白かったです。
甲斐:サウンド面での新しい挑戦が多かったんですね。私もアルバムを聴かせていただいて、最後のほうにかけて落ち着いているサウンドが多いなというか、ローファイな感じがあったりして、iriさんの違った一面がより出ているのかなと思いました。
iri:今回のアルバムは、自分がいま「どういうモードかな?」「どういう音楽をいま聴きたいかな?」と思ったときに、まさにローファイもそうで、あとはガットギターで生音の感じとか、Yaffleくんと作ったりした曲はわりとトラックっぽい感じですけど、聴いていて日常になじむ曲を自分はいま聴きたいなと思っているから、そういう曲を並べていったというのはあります。
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甲斐:アルバムのタイトルが『PRIVATE』です。パーソナルな部分は今回、歌詞などに落とし込まれているんですか?
iri:それは今回に限らず毎回です。ふざけているわけじゃないんですけど、インタビューとかで「この曲ってどういう想いで書かれたんですか?」って訊かれると、私は「プライベートだから言えません」って言いたくて(笑)。「それ全部説明していたら……」と思っちゃうし、けっこうリアルだから言えることと言えないことがあって。それをうまく話すことってすごく難しいことだから、そういう意味も含めて『PRIVATE』というタイトルをつけちゃった、という感じもあります。
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iri:曲を作るきっかけになった、アーティストの七尾旅人さんです。デビュー前に友だちに誘われて旅人さんのライブに行って、旅人さんのライブを初めて観たときに、もちろん旅人さんの歌声もすばらしくて、曲も本当に最高なんですけど、ガットギターを弾き語りながらの、あの世界観に惹きつけられて。当時、私は自分でギターを弾いて歌うというよりは、誰かにギターを弾いてもらって歌うことをしていました。だけどそうじゃなくて「自分の世界観をもっとちゃんと作りたい」と思って。弾き語りをしたい、曲を作りたいと思ったきっかけになりました。
甲斐:iriさんにとっての七尾さんは「サウンドを自分で作る」というきっかけを与えてくれた方なんですね。
iri:私のデビューのきっかけになったオーディションを受ける前に、私が『サーカスナイト』という旅人さんの曲を弾き語っている動画をアップしたんです。その動画を旅人さんが見つけてくださって。そこからけっこうTwitterとかでやりとりさせていただきました。そうしたら旅人さんが電話でスリーコードとかについて「こことここを押さえてみろ」みたいな感じで教えてくださって。それで最初、曲を作り出したんです。「適当に押さえろ、なんかできるから」みたいな感じで教えてくださって、そこから『brother』という曲が生まれました。
甲斐:『brother』は私がライブに行かせていただいたときにたぶん最後に弾き語りで演奏されていた曲ですよね。
iri:そうですね。
甲斐:あれで最後を締めくくったときに、すごく胸にグッとくる、伝わってくるものがあって、すごく涙が出そうになりました。そうして出来上がった曲だと知ってビックリしました。デビュー後も七尾さんとは交流はあったりするんですか?
iri:フェスでお会いすることが多いです。最近はなかなかお会いする機会ないんですけれども、フェスでたまにお会いして「頑張ってるか」みたいな感じで(笑)。
甲斐:そういった交流やつながりがあって、いまのiriさんの曲作りにつながっていくんですね。
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iriの最新情報は、公式サイトまで。
『BLUE IN GREEN』のワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」では、ゲストのライフスタイルにフォーカス。生活に欠かせないアイテムや、ライブ音源をご紹介。放送は毎週土曜日の12時55分ごろから。
iriが登場したのは、4月22日(土)に放送されたJ-WAVEの番組『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」。
iriは7月16日(日)、都市型カルチャーフェス「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market-」に出演する。
・「INSPIRE TOKYO 2023」公式サイト
https://www.j-wave.co.jp/special/inspire2023/
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挑戦が多かったアルバム
iriは5月10日(水)に6枚目のアルバム『PRIVATE』をリリースする。既発曲の『STARLIGHT』、『Roll』そしてAmazon Originalドラマ『モアザンワーズ/More Than Words』の主題歌『染』、そしてLA在住のLo-fiシーンで注目を集めるAsoやサウスロンドン在住のedblとのコラボレーションなど全10曲が収録されている。甲斐:率直にアルバムが完成して、いまの心境と手ごたえはいかがですか?
iri:「やっとできた」という想いと、今回edblもAsoもそうなんですけど、海外のアーティストとのコラボレーションが初だったんです。いままでリミックスはしていただいたことはあったんですけど、一緒に作るのは初めてでした。コミュニケーションがすごく難しくて苦戦したりもしたんですが、結果すごくいい作品になった、いいものを得た感覚があります。あとはいつものESME MORIくんやYaffleくんとまた新たな作品、いままでと違った作品が一緒に作れたのはすごくうれしいですね。
甲斐:クレジットを見るとほぼ全曲、違うプロデューサーの方々が関わっています。いろいろな方と作っていくうえで新しい発見や刺激は全然違いますか?
iri:全然違いますね。edbl、Asoとかは「こういう風にしてほしい」と言ったら、なんかちょっと違うというか、ある意味、新しい。私は「こういうのが好みでこういう風に作ってほしい」と思うんだけど、またちょっと進化した「いまっぽさ」というか、たとえばAsoだったらLAのいまのサウンドみたいなのをちゃんと取り入れてくれたりするんです。そういったことをしてくれるので、すごく刺激的でした。あとは今回、Yaffleくんと一緒に作ったんですけど、いままではけっこうYaffleくんにトラックを作ってもらって、コードとかもYaffleくんが作ってくれたやつに私が歌詞、曲を乗せていくという感じだったんですけど、今回は私が初めて鍵盤を……。私は鍵盤が弾けなくて、弾くとしたらギターなんですけど、鍵盤で弾いたコードをYaffleくんに聴いてもらって、私がそこにメロディを乗せて、それをボイスメモでスタジオで録って、Yaffleくんが弾いてくれて、それをトラックに入れたりとか。今回は挑戦が多かったので面白かったです。
甲斐:サウンド面での新しい挑戦が多かったんですね。私もアルバムを聴かせていただいて、最後のほうにかけて落ち着いているサウンドが多いなというか、ローファイな感じがあったりして、iriさんの違った一面がより出ているのかなと思いました。
iri:今回のアルバムは、自分がいま「どういうモードかな?」「どういう音楽をいま聴きたいかな?」と思ったときに、まさにローファイもそうで、あとはガットギターで生音の感じとか、Yaffleくんと作ったりした曲はわりとトラックっぽい感じですけど、聴いていて日常になじむ曲を自分はいま聴きたいなと思っているから、そういう曲を並べていったというのはあります。
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曲作りの源泉は私生活から
iriは今回のアルバム、さらに普段の曲作りの源泉がプライベートにあることを明かした。甲斐:アルバムのタイトルが『PRIVATE』です。パーソナルな部分は今回、歌詞などに落とし込まれているんですか?
iri:それは今回に限らず毎回です。ふざけているわけじゃないんですけど、インタビューとかで「この曲ってどういう想いで書かれたんですか?」って訊かれると、私は「プライベートだから言えません」って言いたくて(笑)。「それ全部説明していたら……」と思っちゃうし、けっこうリアルだから言えることと言えないことがあって。それをうまく話すことってすごく難しいことだから、そういう意味も含めて『PRIVATE』というタイトルをつけちゃった、という感じもあります。
【関連記事】iriが明かす「好きな食べ物」 そのシブさにクリス・ペプラーも驚き
七尾旅人の世界観に感動
iriに、これまでを振り返ってターニングポイントとなった出会いと人物について訊いた。iri:曲を作るきっかけになった、アーティストの七尾旅人さんです。デビュー前に友だちに誘われて旅人さんのライブに行って、旅人さんのライブを初めて観たときに、もちろん旅人さんの歌声もすばらしくて、曲も本当に最高なんですけど、ガットギターを弾き語りながらの、あの世界観に惹きつけられて。当時、私は自分でギターを弾いて歌うというよりは、誰かにギターを弾いてもらって歌うことをしていました。だけどそうじゃなくて「自分の世界観をもっとちゃんと作りたい」と思って。弾き語りをしたい、曲を作りたいと思ったきっかけになりました。
甲斐:iriさんにとっての七尾さんは「サウンドを自分で作る」というきっかけを与えてくれた方なんですね。
iri:私のデビューのきっかけになったオーディションを受ける前に、私が『サーカスナイト』という旅人さんの曲を弾き語っている動画をアップしたんです。その動画を旅人さんが見つけてくださって。そこからけっこうTwitterとかでやりとりさせていただきました。そうしたら旅人さんが電話でスリーコードとかについて「こことここを押さえてみろ」みたいな感じで教えてくださって。それで最初、曲を作り出したんです。「適当に押さえろ、なんかできるから」みたいな感じで教えてくださって、そこから『brother』という曲が生まれました。
brother
iri:そうですね。
甲斐:あれで最後を締めくくったときに、すごく胸にグッとくる、伝わってくるものがあって、すごく涙が出そうになりました。そうして出来上がった曲だと知ってビックリしました。デビュー後も七尾さんとは交流はあったりするんですか?
iri:フェスでお会いすることが多いです。最近はなかなかお会いする機会ないんですけれども、フェスでたまにお会いして「頑張ってるか」みたいな感じで(笑)。
甲斐:そういった交流やつながりがあって、いまのiriさんの曲作りにつながっていくんですね。
【関連記事】「ミュージシャンのバイト時代」iriが語る
iriの最新情報は、公式サイトまで。
『BLUE IN GREEN』のワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」では、ゲストのライフスタイルにフォーカス。生活に欠かせないアイテムや、ライブ音源をご紹介。放送は毎週土曜日の12時55分ごろから。
番組情報
- BLUE IN GREEN
-
毎週土曜12:00-16:00