J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
1月8日(金)のオンエアでは、先週に引き続き、シンガーソングライターのiriがゲストに登場。
【前回の記事】iriが、18歳で観て「感動でボロボロ泣けてきた」歌の映像は
2021年の抱負や大人になってから影響を受けた1曲、二十歳の自分へ今伝えたいことなど今回もビールを片手に話を聞いた。
クリス:2021年はどういう年にしていきたいですか?
iri:2020年は自分の中でいろんなものが停滞していて、さまざまなことを考えた年でした。だから、2021年は止まっていたものを思いっきり稼働させたいなって感じですかね。
クリス:そうだよね。でも2020年に学んだこともたくさんあったのも事実で人間性を高める年でもあったと思うんだけど。ちなみに今後はどんなことをやっていきたいですか? やっぱり、クラブミュージックにこだわっていく感じではあるのかな?
iri:いや、実はそんなこともなくて……。歌モノもたくさん作っていきたいって思っています。
クリス:俺は前回のアルバム『Sparkle』にはクラブっぽいニュアンスを感じたんだよね。もちろん、リスニング・ミュージックであることは間違いないんだけど。
iri:無駄なものはどんどん省いていきたいなとは思って少しずつ試行錯誤してるんです。理想は自分である程度のところまでトラックを作ることかなって思ってますね。
クリス:でも先週も話したようにiriちゃんは音楽を勉強しない派だもんね?
iri:しないですね(笑)。
【前回の記事】iri、ギターは我流。「楽しいです、コード探し」
クリス:勉強しない方がいいのかな? どう思います?
iri:感覚でやるのもありなのかなと思いますけどね。
クリス:そうだよね。自分の我流というか、自分のスタイルを確立すればいいもんね。我流でやっているアーティストなんかたくさんいるし。
その後、我流というキーワードから、クリスがオススメするベーシストであるMONONEON(モノネオン)の話で盛り上がった2人。彼の独特な奏法について聞いたiriは「頭の構造が違う」と興味津々だった。
iri:私、正直大人になったなって感じることがあまりないんですけど、七尾旅人さんの『サーカスナイト』はめちゃくちゃ聴いてましたね。当時の私にはすごく染みました。
クリス:じゃあ、七尾さんはiriちゃんにとって特別なアーティストなんだ?
iri:そうですね。今まで邦楽のアーティストで弾き語りをしている人にハマったことはなかったんですけど、旅人さんのギターの弾き語りのライブを観に行ったときに、なにこのライブって思ったんです。オリジナリティーってこういうことなんだなっていうか。そこから自分もデビューをしてライブ会場でお会いしたり、一緒に制作をすることになるんですけど。
クリス:デビューして、もう3、4年だっけ?
iri:4年くらい経ちましたかね。
クリス:どうです? 4年目にして。
iri:もう4年かって感じですね。
クリス:4年ってことはちょうどミッド・グラウンドに乗った感じだよね。新人ではなく中堅というかさ。
iri:そうですね。もう新人ではなくなったんだなって思います。
クリス:でもいい感じだと思いますよ。前回も言ったけど、姉御肌が出てきたというか。いろんなトラックメーカーやアーティストとコラボするなら、姉御肌じゃないとダメな気が俺はしていてね。みんなの言うことに「そうなんですね、そうなんですね」って同意していたら、自分の存在意義みたいなものがなくなってしまうじゃない?
iri:最初の頃は結構なんでも同意しちゃってたかも。自分の軸をどこに置けばいいのか分からなくなることはありましたね。でもだんだん自分の中のイメージを言葉にできるようになってきて、「この曲の音色はこう」って全部伝えるようにして、気持ち悪いと感じたら全部言うってことを心がけて制作するようになりました。前作の『Sparkle』はそれがすごく発揮できたというか、表現できたアルバムだなって思います。
クリス:いい意味で姉御肌が出てきたんだね。ちゃんと恐れずに自分の意見を伝えるのは大事なことだと思います。
iri:恐れずにそのままでいてくださいと伝えたいです。
クリス:それはどういう意味で? まだ5、6年前の自分に伝える言葉だよね?
iri:そうですね。二十歳のとき、ちょうどオーディションを受けたのかな。大学に通いながら音楽をやっていて、ジャズバーだったり地元のカフェとかで、弾き語りして、投げ銭をもらって活動をしていて、ちゃんと音楽を仕事にしていかないといけないって思ったんですよね。周りのみんなが就職活動を始めていく中で、自分は音楽で仕事を始めようって思ったタイミングが20歳くらいだった。
クリス:今、振り返るといいチャレンジだった?
iri:そう。やってみようって素直に思った感じなのかな。そのあとの方がたくさん悩んだりもしたので。
クリス:デビューしたら、誰でも悩んじゃうよ。
iri:だから、そのまま突っ走ってって言いたいかな。
iriが20歳の自分へと語ったインタビュー内容は現在サッポロビールの特設サイトから読むことができる。大人になってからのこと、どんなことに悩み、どんなことに挫折したのかを赤裸々に語ったということなので、ぜひそちらもチェックしてみて欲しい。
・「#20歳の自分へ」スペシャルインタビュー(サッポロビール)
https://hatachi2021.c-kurolabel.jp/
iri:音楽のことに関しては、先も言ったように、稼働してたくさんの曲を作ってどんどん発表していきたいなって思います。あとは叶うかどうか分からないけど、また海外でもライブがしたいなって思ったり。あとは、もっともっと大きい会場でライブをしていきたいなって感じですかね。
クリス:逗子の音楽シーンはどんな感じなの?
iri:逗子はサーフミュージックもあるし、若い世代ではラッパーも多いので、ヒップホップも人気ですね。そういうカルチャーは根強いかもしれません。
クリス:地元の逗子マリーナとかでやれたらいいですね。オーガナイズすればいいじゃないですか!
iri:私、それずっとやりたくて。逗子マリーナでライブがやりたい。自分の好きなアーティストを集めてやりたいですね!
クリス:たぶん、逗子市が動くと思いますよ! 市役所に問い合わせたら絶対サポートしてくれると思う。絶対いいじゃん! 2021年の夏とかね。それが可能じゃなければ再来年でもアリだと思いますよ。
iri:やりたいですね〜!
クリス:ちなみにiriちゃんがライブを観てグッとするポイントって何かな?
iri:やっぱり、空気感ですかね。以前、オープニングアクトをさせてもらったコリーヌ・ベイリー・レイさんとかは、空気感や表情だったり、もちろん歌も素晴らしいんですけど。
クリス:グルーヴって言葉だけじゃやつけれないものがあるよね。こればっかりは生まれ持ったものなんですかね? それとも自分で築き上げたもの?
iri:生まれ持ったものもあるでしょうけど、半々じゃないですかね?
クリス:両方か〜。爆発力ってこともあるしね。最後になるけど、2020年は活動ができなかったわけだけど、2021年ライブの予定はあるんですか?
iri:まだ発表はしてないですけど……。やります! やるでしょう!
クリス:コロナで中止になっちゃったけど、昨年はスプリングツアーを開催する予定だったんだもんね。今年はどこかでやりたいね。
iri:やりたいです。みんなにこれだけ会えないと、寂しいもんだなって思いました。
クリス:ライブがそれだけ大事なものだったっていうね?
iri:はい。それも改めて自粛中に感じました。
クリス:ぜひ、頑張ってくださいね!
J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』は毎週金曜23時から23時30分まで。
1月8日(金)のオンエアでは、先週に引き続き、シンガーソングライターのiriがゲストに登場。
【前回の記事】iriが、18歳で観て「感動でボロボロ泣けてきた」歌の映像は
2021年の抱負や大人になってから影響を受けた1曲、二十歳の自分へ今伝えたいことなど今回もビールを片手に話を聞いた。
2021年の抱負は「停滞していたものを稼働させたい」
新型コロナウイルスの影響で多くのアーティストが活動自粛という歯痒い思いを経験した2020年が幕を閉じ、2021年がスタート。iriが掲げる今年の抱負は、ネガティブな2020年を経験したからこそ生まれたものだった。クリス:2021年はどういう年にしていきたいですか?
iri:2020年は自分の中でいろんなものが停滞していて、さまざまなことを考えた年でした。だから、2021年は止まっていたものを思いっきり稼働させたいなって感じですかね。
クリス:そうだよね。でも2020年に学んだこともたくさんあったのも事実で人間性を高める年でもあったと思うんだけど。ちなみに今後はどんなことをやっていきたいですか? やっぱり、クラブミュージックにこだわっていく感じではあるのかな?
iri:いや、実はそんなこともなくて……。歌モノもたくさん作っていきたいって思っています。
クリス:俺は前回のアルバム『Sparkle』にはクラブっぽいニュアンスを感じたんだよね。もちろん、リスニング・ミュージックであることは間違いないんだけど。
iri:無駄なものはどんどん省いていきたいなとは思って少しずつ試行錯誤してるんです。理想は自分である程度のところまでトラックを作ることかなって思ってますね。
クリス:でも先週も話したようにiriちゃんは音楽を勉強しない派だもんね?
iri:しないですね(笑)。
【前回の記事】iri、ギターは我流。「楽しいです、コード探し」
クリス:勉強しない方がいいのかな? どう思います?
iri:感覚でやるのもありなのかなと思いますけどね。
クリス:そうだよね。自分の我流というか、自分のスタイルを確立すればいいもんね。我流でやっているアーティストなんかたくさんいるし。
その後、我流というキーワードから、クリスがオススメするベーシストであるMONONEON(モノネオン)の話で盛り上がった2人。彼の独特な奏法について聞いたiriは「頭の構造が違う」と興味津々だった。
オリジナリティーの意味を再確認した、七尾旅人の楽曲
今回は新春企画と題して、大人をテーマにした1曲をゲストがセレクト。iriがセレクトしたのは七尾旅人の『サーカスナイト』。大人になったタイミングでよく聴いたと話すこの1曲は彼女にとって特別なものになっている。iri:私、正直大人になったなって感じることがあまりないんですけど、七尾旅人さんの『サーカスナイト』はめちゃくちゃ聴いてましたね。当時の私にはすごく染みました。
クリス:じゃあ、七尾さんはiriちゃんにとって特別なアーティストなんだ?
iri:そうですね。今まで邦楽のアーティストで弾き語りをしている人にハマったことはなかったんですけど、旅人さんのギターの弾き語りのライブを観に行ったときに、なにこのライブって思ったんです。オリジナリティーってこういうことなんだなっていうか。そこから自分もデビューをしてライブ会場でお会いしたり、一緒に制作をすることになるんですけど。
クリス:デビューして、もう3、4年だっけ?
iri:4年くらい経ちましたかね。
クリス:どうです? 4年目にして。
iri:もう4年かって感じですね。
クリス:4年ってことはちょうどミッド・グラウンドに乗った感じだよね。新人ではなく中堅というかさ。
iri:そうですね。もう新人ではなくなったんだなって思います。
クリス:でもいい感じだと思いますよ。前回も言ったけど、姉御肌が出てきたというか。いろんなトラックメーカーやアーティストとコラボするなら、姉御肌じゃないとダメな気が俺はしていてね。みんなの言うことに「そうなんですね、そうなんですね」って同意していたら、自分の存在意義みたいなものがなくなってしまうじゃない?
iri:最初の頃は結構なんでも同意しちゃってたかも。自分の軸をどこに置けばいいのか分からなくなることはありましたね。でもだんだん自分の中のイメージを言葉にできるようになってきて、「この曲の音色はこう」って全部伝えるようにして、気持ち悪いと感じたら全部言うってことを心がけて制作するようになりました。前作の『Sparkle』はそれがすごく発揮できたというか、表現できたアルバムだなって思います。
クリス:いい意味で姉御肌が出てきたんだね。ちゃんと恐れずに自分の意見を伝えるのは大事なことだと思います。
二十歳は音楽を生業にすると決めたタイミングだった
二十歳の自分に伝えたいことというクリスの質問に対し、iriが答えた言葉は至ってシンプルなものだった。iri:恐れずにそのままでいてくださいと伝えたいです。
クリス:それはどういう意味で? まだ5、6年前の自分に伝える言葉だよね?
iri:そうですね。二十歳のとき、ちょうどオーディションを受けたのかな。大学に通いながら音楽をやっていて、ジャズバーだったり地元のカフェとかで、弾き語りして、投げ銭をもらって活動をしていて、ちゃんと音楽を仕事にしていかないといけないって思ったんですよね。周りのみんなが就職活動を始めていく中で、自分は音楽で仕事を始めようって思ったタイミングが20歳くらいだった。
クリス:今、振り返るといいチャレンジだった?
iri:そう。やってみようって素直に思った感じなのかな。そのあとの方がたくさん悩んだりもしたので。
クリス:デビューしたら、誰でも悩んじゃうよ。
iri:だから、そのまま突っ走ってって言いたいかな。
iriが20歳の自分へと語ったインタビュー内容は現在サッポロビールの特設サイトから読むことができる。大人になってからのこと、どんなことに悩み、どんなことに挫折したのかを赤裸々に語ったということなので、ぜひそちらもチェックしてみて欲しい。
・「#20歳の自分へ」スペシャルインタビュー(サッポロビール)
https://hatachi2021.c-kurolabel.jp/
地元・逗子マリーナでライブをやってみたい
神奈川県逗子市が地元であるiri。番組の最後に聞いた2021年にやりたいことは?という質問では、彼女の地元への想い、そしてライブをしたいという強い想いが垣間見られるものとなった。iri:音楽のことに関しては、先も言ったように、稼働してたくさんの曲を作ってどんどん発表していきたいなって思います。あとは叶うかどうか分からないけど、また海外でもライブがしたいなって思ったり。あとは、もっともっと大きい会場でライブをしていきたいなって感じですかね。
クリス:逗子の音楽シーンはどんな感じなの?
iri:逗子はサーフミュージックもあるし、若い世代ではラッパーも多いので、ヒップホップも人気ですね。そういうカルチャーは根強いかもしれません。
クリス:地元の逗子マリーナとかでやれたらいいですね。オーガナイズすればいいじゃないですか!
iri:私、それずっとやりたくて。逗子マリーナでライブがやりたい。自分の好きなアーティストを集めてやりたいですね!
クリス:たぶん、逗子市が動くと思いますよ! 市役所に問い合わせたら絶対サポートしてくれると思う。絶対いいじゃん! 2021年の夏とかね。それが可能じゃなければ再来年でもアリだと思いますよ。
iri:やりたいですね〜!
クリス:ちなみにiriちゃんがライブを観てグッとするポイントって何かな?
iri:やっぱり、空気感ですかね。以前、オープニングアクトをさせてもらったコリーヌ・ベイリー・レイさんとかは、空気感や表情だったり、もちろん歌も素晴らしいんですけど。
クリス:グルーヴって言葉だけじゃやつけれないものがあるよね。こればっかりは生まれ持ったものなんですかね? それとも自分で築き上げたもの?
iri:生まれ持ったものもあるでしょうけど、半々じゃないですかね?
クリス:両方か〜。爆発力ってこともあるしね。最後になるけど、2020年は活動ができなかったわけだけど、2021年ライブの予定はあるんですか?
iri:まだ発表はしてないですけど……。やります! やるでしょう!
クリス:コロナで中止になっちゃったけど、昨年はスプリングツアーを開催する予定だったんだもんね。今年はどこかでやりたいね。
iri:やりたいです。みんなにこれだけ会えないと、寂しいもんだなって思いました。
クリス:ライブがそれだけ大事なものだったっていうね?
iri:はい。それも改めて自粛中に感じました。
クリス:ぜひ、頑張ってくださいね!
J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』は毎週金曜23時から23時30分まで。
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番組情報
- OTOAJITO
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毎週金曜23:00-23:30
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