心を奪われた「突き抜ける歌声」が特徴的なアーティストは…Penthouse・大島真帆が語る

Penthouseのボーカル・大島真帆が、初めて買ったCDや、影響を受けたアーティストなどについて語った。

大島が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは3月17日(金)。

Penthouseはファーストフルアルバム『Balcony』を3月22日(水)にデジタルリリース、3月29日(水)にCDリリース。

この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。大島は笠原製菓の「SENBEI BROTHERS」を持参し、ビールとともに楽しんだ。

アーティストと会社員、二足のわらじで活動

大島は現在、J-WAVEの番組『STEP ONE』水曜ナビゲーターを担当。学生時代はラジオDJをしていた過去もあると明かした。そんな大島は、Penthouseの活動と同時に水曜以外の平日は転職エージェントとして働いている。

クリス:ミュージシャンと人材コンサルタントの両方をやってるのは大変ですか?

大島:大変なこともやっぱり多いですね。時間がまず足りないっていうこともすごくあって。転職エージェントももちろんそうですけど、目標とかがあるなかでどういう風に時間をやりくりしていくのか。今は週4日で働いているので、1人の時間が短いなかでどう成果を出していくかというところもありますし、逆に音楽のほうもミュージシャンだけをやっている方よりは圧倒的に時間が足りていないなかで、どうより自分の歌を高めていくのか、歌詞を書く時間を捻出するのか(を考えたりしています)。

クリス:これから単身赴任の曲とか、あまりほかの曲の歌詞に見ないような世界も出てくるかも知れませんね。

大島:たしかに(笑)。Penthouseの私以外のメンバーも結構平日は(会社員として)働いているメンバーが多いので、らしさが出せる歌詞が生めるようになると、それはそれで面白いのかなって思いますね。

唯一無二の歌声を聴いたときに心を奪われた

大島が初めて買ったCDは映画『グリース』のサウンドトラックだったそうで、大島は「完全に父の影響」と当時を振り返る。

大島:父がもともと好きな映画だったんですけど、小学6年生くらいのときに観させてもらって。小学生にしては大人な内容だったんですけど、イントロがかかって、(ジョン・トラボルタとオリビア・ニュートン・ジョンの)『想い出のサマー・ナイツ』を初めて聴いたときに、「私この曲好き!」ってなりました。

Summer Nights - From “Grease”

大島:このミュージカルは私にとってかけがえのないものになるって思って、それでサントラを買って。

クリス:当然リアルタイムでは観てないですよね。

大島:これはDVDで拝見しました。たぶん私が好きだと思って父が買ってきてくれました。1回観てハマって、そこからは毎日のように観て、めちゃくちゃな英語で家で歌ってましたね(笑)。

クリス:ジョン・トラボルタとオリビア・ニュートン・ジョン、どちらのファンだったんですか?

大島:私はオリビア・ニュートン・ジョンのファンでしたね。もともと女性シンガーが好きというのはあったんですけど、初めてあの唯一無二の歌声を聴いたときに心を奪われて、そこからオリビア・ニュートン・ジョンのベストアルバムを買って、『ザナドゥ』とか『フィジカル』とかそういう楽曲にも触れて、今も思い出深い楽曲ですね。

高音がどこまでも突き抜ける歌声が印象的

大島はラジオで音楽と出会うことも多いと語り、その中でも印象的だったアーティストとしてSuperflyを挙げた。

大島:最初の出会いは私が中学生くらいのときに、近所のドラッグストアみたいなところでお使いをしてたんです。そうしたらJ-WAVEから『愛をこめて花束を』がふと流れてきて、その瞬間「これ誰?」「何の曲?」と思って。これを私は知らないわけにはいかないと思って、急いで家に帰ってすぐに調べて、そうしたらSuperflyの『愛をこめて花束を』って知ることができて、そこからデビュー曲は何だろうって調べて、それからずっと聴かせていただいている大好きなアーティストですね。

Superfly『愛をこめて花束を』

クリス:声量がスゴいですからね。

大島:本当にスゴいですよね。

クリス:非常に小柄な方ですから、声の大きさと体の大きさは関係ないですよね。

大島:まったく比例してないですよね。それこそ初めてSuperflyさんのライブを観たのはJ-WAVEのイベントで、まだ新人枠として出られているときでした。私が高校生になってたかなくらいの頃でしたけど、その声量を目の当たりにしたときに圧倒されてしまって、高音がどこまでも突き抜ける歌声が印象的過ぎて、それからライブにも何度も足を運ばせてもらっています。

これまでのライブとは違ったワクワクがわき上がっている

また、大島は大好きなアーティストとして、インコグニートの名を挙げた。

大島:私個人で言うと、大学時代にいちばんコピーをしたのがインコグニートだと思います。ライブも何度も観させていただいていて。ボーカルが時期によって変わったりするじゃないですか。音楽の持つエネルギーやパワーをフルに浴びせてもらえるライブを提供してもらえて。最近、(コロナが落ち着いて)久しぶりに声出しをしてもいい雰囲気のインコグニートのライブを観させていただいたときに、音楽ってこうじゃないといけないよなというか、人に何かをもたらす力を持っているのが音楽だよなってあらためて気付かせいただきました。

インコグニート『Don't You Worry 'Bout A Thing』

クリス:最近はライブの規制も緩和されて、パンデミックが終わりかけていますけど。

大島:私たちってコロナ禍で活動してきたバンドなので。結成したのは2018年なんですけど、初ライブが2020年2月で、その次の週くらいからお客さんが絶対声出し禁止くらいになりつつあったので、有観客で声を出して盛り上がるライブってそんなに経験したことがなくって。だから次のツアーではお客さんがマスクした状態での声出しにはなると思いますが、お客さんとどうやってコール&レスポンスしていいんだろうということとか、そういうことを想像するだけで、またこれまでのライブとは違ったワクワクがわきあがっていて、すごく楽しみですね。

待ち望んでいたCDでのリリース

Penthouseはファーストフルアルバム『Balcony』を3月22日(水)にデジタルリリース、3月29日(水)にCDリリースした。

Penthouse - 1st Full Album『Balcony』_アルバム全曲ダイジェスト

クリス:CDっていうのはこだわりがありますか?

大島:今回初めてCDで出させていただくアルバムなので、やっとCDが出せるというのはメンバーのなかでもあって。これまで「CD出さないんですか?」って言われて「もうちょっと待ってください」という心苦しさみたいなものがあったんですけど、ファンの方の手に届くかたちで聴いていただけるのは私たちにとっても待ち望んでいたことです。

初回限定盤には2022年11月14日に東京・豊洲PITにて行われたライブ「City Soul Society Vol.3 -The Affair and The Coke-」の映像を収録したDVDも付属されている。

また6月からPenthouseのワンマンライブツアー「Penthouse ONE MAN LIVE TOUR “Balcony”」開催が決定している。

Penthouseの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

大島は3月24日(金)の同番組にも出演した。radikoで3月31日まで再生可能。

【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230324230000

番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30

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