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「あんなフレーズ一生思いつかない」と衝撃を受けたアーティストは? tonunが明かす

「あんなフレーズ一生思いつかない」と衝撃を受けたアーティストは? tonunが明かす

シンガーソングライターのtonunが、自身の音楽のルーツや、楽曲『Friday Night』に込めた想いを明かした。

tonunが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは2月6日(月)、7日(火)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

楽曲『Friday Night』で目指した“解放”

甘くスモーキーな歌声と、グルーヴィーで心地良いトラックが魅力のシンガーソングライター・tonun。 2020年にYouTubeに初作品『最後の恋のmagic』を投稿し活動をスタート。2022年は自身初となるライブツアーを開催し、大型イベントに出演したことでも話題を集めた。そんなtonunは、2月15日に1stデジタルシングル『Friday Night』でメジャーデビュー。この曲で、どんなtonunらしさを表現したのか。

tonun:『Friday Night』は、ここ何年か制限された生活が続いていて、落ち込んでしまうような気持ちも抱えていたと思うんですけど、この曲で少しでもそれを解放していけたらという想い込めました。

サウンド面はタイトでグルーヴィーなギターのカッティングが印象的で、ネオソウルギターのフレーズを散りばめているところとか、必要最低限の音数でリズムとハーモニーを構築しているところがこだわりです。

今回の『Friday Night』はわりと、曲から生まれてきたというか。アップテンポでグルーヴィーな曲だったので、恋愛というより、前向きになれる曲、応援ソング的なものを作りたいと思いました。でも自分はこれまであまり応援するような歌詞を書いたことがなかったので、「応援=解放」というところに着目し、「『Friday Night』の楽しさで生活していけばいいんじゃない」という感じで、歌詞を書き上げました。

自分が思う、tonunらしさはやはり洗練された心地良いグルーブとサウンドだと思っていて。その上に乗っかった耳馴染みの良いメロディもそうだし、それを自分の独特の甘い歌声で表現するところかな、と。それと皆さんの生活に溶け込んで、少しでも気が楽になれるような音楽を作ることがtonunらしさでしょうか。

今回の『Friday Night』で言うと、サビに行くまではスタイリッシュで、洗練された感じなんですけど、サビになった瞬間に解放されるというか、聴きやすくて、ノリもすごいグルーヴィーになるので、そこはtonunらしさが出たかなと思います。ぜひ注目してください。

初期の頃はメロウでチルな曲が多かったんですけど、最近はこういったアップテンポなグルーヴィーな曲も作り始めたので、今後もいろんなグルーヴが出せるような曲を作っていけたらと思っています。そしてライブもどんどんやっていきたいです。この『Friday Night』で初めて知った方も多いと思うんですけど、ぜひ過去の曲とかも知ってもらえたらうれしいです。

tonun – Friday Night (Official Video)

エレキギターの練習中に出会った1曲

tonunらしさについて聞くと“洗練された心地良いグルーブとサウンド”という答えが返ってきた。そんなtonunのルーツとなるのは、高校3年生の頃に出会った楽曲だという。

tonun:僕のルーツの1曲には、John Mayer(ジョン・メイヤー)の『Neon』を選びました。この曲とは自分が高校3年生の頃に出会ったんですけど、当時は軽音楽部に在籍していて、エレキギターをずっと練習していた中で、音楽をやっていた兄に「すごいギタリストがいる」と教えてもらい、聴き始めました。

そのとき、僕はギタリストを目指していたんですけど、John Mayerと出会って、こんなにもギターが弾けて、作詞もできて、曲も作れて、歌も歌えるなんて、なんてかっこいいんだと衝撃を受けました。

そんな中で、ギタリストもいいけど、シンガーソングライターになって、そのままギターを弾けばよいのかなという心の変化がありました。今もJohn Mayerの影響は大きく受けています。洗練されたコード進行とか、リズムもグルーヴィーだし、その上でメロディはキャッチーで聴きやすい。そういったところはtonunの活動でも意識しています。

ライブで僕はギターを弾かないときもあるんですけど、エレキギターを持った時はちゃんとソロも弾くし、アコギ1本で弾き語りするときは、グルーヴィーにアコギを弾くようにしています。そういうスタイルも、かなり影響を受けています。

それにしてもこの曲、最初のギターはたぶん、6弦のドロップCチューニングだと思うんですけど、あんなフレーズ一生思いつかないって今も思いますし、楽曲としてはめちゃくちゃ渋いというか、マニアックなのに、サビがめちゃくちゃキャッチーなんですよね。<Neon/Neon>って歌っているだけなのに、それでも成り立ってしまうのは、純粋にすごいなって思います。

ギタリストを目指していたことを明かしてくれたtonun。しかしJohn Mayerというアーティストに出会ったことで、今の音楽家としてのスタイルにたどり着いたようだ。

John Mayer『Neon』

アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【tonun 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

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