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ロマンチックを超えた狂乱のラブソング…ALI・LEO×亀田誠治が「1920年代のパリ」をテーマに音楽談議

ロマンチックを超えた狂乱のラブソング…ALI・LEO×亀田誠治が「1920年代のパリ」をテーマに音楽談議

ALI のボーカル・LEO(今村怜央)と亀田誠治が、「1920年代のパリ」をテーマに音楽談義を展開した。

LEOが登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。ここでは2月26日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

ALIは1月にメジャーファーストフルアルバム『MUSIC WORLD』をリリースした。

この時代に行ったら、タキシードを着て…

LEOは空想ドライブミュージックのテーマとして「1920年代のパリ」を選んだ。

LEO:この番組自体がいろんなところに行けるってことで、それってALIがやる音楽のテーマだったりするんですよ。音楽っていろんなところに行けるじゃないですか。

亀田:確かに。

LEO:僕が映画が好きで、ウッディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』って映画があって、1920年代にタイムスリップしてその時代にいる芸術家たちとたわむれながら現代に持って行っていろんな芸術を通してハチャメチャしていく話なんですけど。1920年代を勉強すればするほど芸術がこの世でいちばん尊いものだっていう、ちょっとだけおかしい時代なんですよ(笑)。世界中の芸術家がパリに集まって、詩人たちも集まって、生きることは芸術のためにあるみたいなのを時代全体が支持するときってすごいじゃないですか。

亀田:すごいすてき。

LEO:その瞬間の映画であり、その時代にタイムスリップしてみたいなって。

そんなLEOは最初の空想ドライブミュージックにYawの『Where would you be』を選んだ。



亀田:かっこいい! めちゃくちゃムードがある。

LEO:すごくないですかこの曲。2008年の曲で。この曲の出会い方は、中目黒に「waltz」というカセットテープのショップがあるんですよ。レコードを掘ってたらこれがかかってきて、店員さんに、この曲なんですかって言ったら、「この曲のカセットテープのミックステープの曲です」って言われて、カセットテープを(聴くものを)持ってないけど、このテープのために買って。これを聴いたら、音楽の大事なもの、夜の音っていうのか音楽の僕が求める全てが入ってるから、今回1920年代のパリっていうことなんですけど、狂乱の遊び人たちの時代みたいなもんなので、俺もこの時代に行ったらタキシードを着て遊びたいなって。夜の始まりであり夜の終わりの曲であるっていうか。最近のお気に入りの曲ですね。

空想の自分はこういう主人公でいたい

LEOは2曲目にフランク・シナトラの『I'm Gonna Live Till I Die』を選曲した。



LEO:この曲はずっと好きだったんですけど、最近スカパラの谷中(敦)さんとメールしてて、「この曲知ってる?」って。『My Way』とかいろんな曲を聴いてたんですけど、アルバム持ってたけどこの曲は忘れてて。聴いたらやっぱりめちゃくちゃカッコいいなって。歌詞もすごいんですよ。街をのっとって揺さぶってやる、とか。

亀田:おお。

LEO:僕はロックスターで生きますって歌っている曲で。これは1920年代の空想の自分はこういう主人公でいたいなって。

亀田:1955年にレコーディングされた曲みたいで、1920年代のものじゃないけど、そのムードを伝える上では十分ですよね。

LEO:そうやって聴こえますよね。たぶんこのサウンドってそういうイメージですよね。バーレスクのフィーリングというか、快楽的な娯楽のサウンドが。

続いて、3曲目にLEOはTantraの『Hills Of Katmandu』をセレクトした。



LEO:ちょとディスコテークな曲で。

亀田:これまでの2曲のロマンチック路線と全く違うところですけど。

LEO:やっぱりパリっていうかフランスってマリー・アントワネットの映画でもありましたけど、快楽主義の部分を描きたくて。1920年代は美しくも、たぶんヒドかったと思うんですよ(笑)。

亀田:あはは(笑)。

LEO:歴史に残らなかった人たちが当時何で遊んでいたのか分からないですけど、そういったカオスチックな部分を。僕も20歳のときに当時のバンドのメンバーとロンドンに遊びに行ったんですけど、そのときのクラブがめちゃくちゃ楽しくて。そのときにこの曲もかかっていて。散々な目にもたくさんあったんですけど思い出の曲ですね。

ロマンチックを超えているラブソング

LEOは最後の空想ドライブミュージックとしてセルジュ・ゲンスブール & ブリジット・バルドーの『Bonnie And Clyde』を選んだ。



LEO:そろそろフランスの1曲を流さないとエセ過ぎるだろって言われるから、フランスゆかりの曲を選びました。セルジュ・ゲンスブールとブリジット・バルドーが歌っている究極のラブソングです。

亀田:パリのセクシーな男女仲を歌ってるいろんな曲があるけど、この曲はヤバい。ロマンチックを超えてる。本当に狂乱。

LEO:そうですよね。たぶん60年代の作品、ビートルズとかのガレージとかの当時のサイケな匂いがするんですけど、ちゃんとフランスっぽいんです。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドっぽさもあり。今回は1920年代のフランスの旅ってことで、俺が家からタキシードを着て出ていって狂乱の中で遊び、サロンで出会い、クラブみたいなところでハチャメチャして、そこで出会った女と家に帰ってくる朝焼けの今ってイメージで聴いて欲しい(笑)。

亀田:あはは(笑)。

LEO:ちゃんと出会えたんだなって。最近子どもが生まれた旦那の発言とは思えないようなプレゼンでしたけど、そういう気持ちです。

亀田:人生ってきれいなことも汚れたことも、いろんな色味があるじゃないですか。それを1920年代のパリは全部包み込んでいる感じがする。

LEO:きっと60年代の僕たちが好きなビートルズも含め最強の音楽時代につながってると思うんですよね。

亀田:確かに。

LEO:だって今思うと60年代って、月に行くってヤバいじゃないですか。地球全体が月を目指している時代って、1920年代の芸術最高と1960年代の俺たち月に行くからっていうのと俺は繋がっていると思うんですよね。

亀田:これ歴史の教科書に書いてもらいましょう(笑)。

ファーストアルバムは魂を描く

ALIは1月にメジャーファーストフルアルバム『MUSIC WORLD』をリリース。番組では収録曲の『IN THE MOOD FOR LOVE (feat. SARM)』をオンエアした。



亀田:このアルバムはどんな曲が入ってるんですか。

LEO:最近、シングルベストみたいなアルバムが世の中的に多いんですけど、僕たちはそういうことに腹が立ってきて。このままできちゃうじゃんって。でも違うだろって。ファーストアルバムは魂を描くんだってことで、15曲、CD分数ギリギリまで曲を作って、最高のスタジオでふんだんにお金を使って。『MUSIC WORLD』ってアルバムなんですけど、世界一周、宇宙一周、天国一周したような、いろんなジャンルを超えてALIってものを伝えるためのアルバムになりました。

亀田:音楽業界のみなさん、丁寧な言葉で言いますけど、今の話を耳かっぽじって聴いてください。ふんだんにお金を使ってふんだんにクリエイトしていく!

LEO:そこですよ! 音楽ってすごいから。本当にすごいことだから。

亀田:1920年代のパリの音楽が今に通じるように、2020年代の今の我々の音楽がそのまた100年先まで聴かれてくことになるんですよ。これは気を緩めちゃいけません。

LEO:絶対にそうですよね。

ALIの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

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毎週日曜
21:00-21:54