にしおかすみこ、葛藤から救ってくれた編集長の一言は…自身の家族を描く『ポンコツ一家』が書籍に

お笑いタレントのにしおかすみこが、人生に影響を与えた出会いについて語り、おすすめの楽曲を紹介した。

にしおかが登場したのは『STEP ONE』のワンコーナー「LISTEN AND LEARN」（ナビゲーター：サッシャ、中田花奈＜代演＞）。ここでは1月23日（月）のオンエア内容をテキストで紹介する。

【radikoで聴く】
23日（月）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230123093504
24日（火）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230124093453
25日（水）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230125093509
26日（木）OA分：https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20230126093357
※それぞれ再生期限はオンエアの一週間後まで。

「母に見せられない」という葛藤から救ってくれた

にしおかは2007年、日本テレビ『エンタの神様』で、女王様キャラでブレイク。一世を風靡した。最近は講談社の運営するFRaUwebで、自身の家族と介護について書いた自伝的な連載『ポンコツ一家』が、大きな話題となっている。

そんなにしおかの人生に影響を与えたのは、講談社FRaUwebの編集長との出会いだという。

にしおか：いま実家に帰っていまして、4人家族で母が認知症、姉がダウン症、父が酔っ払い、私が一発屋っていう、私を含めて「ポンコツ一家」ですよっていうことなんですね。私、コロナ禍に入って仕事がゼロになって、無職だったんです。だから生活費を稼ぎたくて、書くことは好きだったので好きなことをしたかったのと、たとえば家族3人の誰かが倒れたときを考えて、家でできる仕事が欲しかったので、パソコン1つあったらできるから助かるっていうことと、読んでいただいた方が笑ってくれたらなとか、ちょっと疲れが取れたらなというので書いたんです。

「矛盾だらけなんですけど……」と前置きをしつつ、にしおかは自分が書いた原稿を母には見せられないと感じていたという。

にしおか：やっぱり、母に「自分のことがこんなにできなくなっちゃったんだ」とか、「娘にこんなに迷惑かけているんだ」って傷ついてほしくなくて、「（母には）本は見せられない」ということを編集長さんにぼやいたら「見せても見せなくてもいいから、皆さんが喜んでくださるような本を書いて、お母さまに胸を張れるような作品にしましょう」って言ってくださったんです。だから私は、それを胸に書いていて、これから先もずっと一緒に闘ってくださる方なので、出会えてよかったなと思っています。

講談社FRaUwebで人気連載された『ポンコツ一家』は、1月20日に講談社より書籍として刊行された。笑って泣ける、にしおかと家族の物語だ。

「聞く度に自分が重なる」名曲のカバー作品

にしおかには毎日、おすすめの楽曲も紹介してもらう。この日選曲したのは、WANIMA『切手のないおくりもの』。1970年代、チューリップの財津和夫が作詞・作曲を手がけたおなじみのナンバーを、カバーした楽曲だ。



にしおか：（『切手のないおくりもの』は）小さい頃、音楽の教科書に載っていたなと思って。それをWANIMAさんたちがロック調で、すごいテンションを上げて歌ってくださるので、かっこいいしめちゃくちゃ好きなんですよ。この曲では私からあなたに「歌」を贈るんですけど、私は本を皆さんにお届けしようっていう。それで皆さんに笑ってほしい、幸せになってほしいという気持ちがあるので、この歌を聞く度に自分が重なるんですね。おすすめの曲ということで、聴いていただきたいと思います。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜～木曜の9時35分ごろから。