OKAMOTO'Sのハマ・オカモト「僕はヒール役」 バンド内の立ち位置に木村カエラが爆笑

OKAMOTO’Sのハマ・オカモトと木村カエラが、J-WAVEで対談。ハマが、ベースを始めたきっかけやOKAMOTO’Sの楽曲制作、最新作『Flowers』について語った。

2人がトークを展開したのは、J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。“すごい”音楽をつくるクリエイターが“WOW”と思ういい音楽とは? 毎月1人のクリエイターがマンスリープレゼンターとして登場し、ゲストとトークを繰り広げる番組だ。1月は、木村カエラがマンスリープレゼンターを務めている。 ここで紹介する番組のオンエアは1月21日(土)。

OKAMOTO'Sは1月25日(水)にメンバーコラボレーションアルバム『Flowers』をリリース。

友だちをなくさないためにベースを始めた

事務所が同じハマと木村。ハマは木村の楽曲制作やライブにも参加している。まず木村は、ハマの音楽的ルーツに迫った。

木村:ハマくんが音楽に触れたのは何歳くらいでした?

ハマ:楽器を始めるのは中学2年なんですけど、わりとありふれた感じで、親の車で音楽がかかってるっていうのはありました。

木村:両親も音楽が好きだったりした?

ハマ:人並みじゃないですかね。サザンオールスターズのベスト盤とかそういうのを聴いたり。母親がなぜかリッキー・マーティンのすごいファンだったので、めちゃめちゃかかってて。

木村:意外だね(笑)。じゃあ、中学2年で音楽に目覚めたってことだけど、ベースを始めたってこと?

ハマ:そうです。

木村:そのきっかけは何だったんですか。

ハマ:僕は小学校高学年くらいに学校で野球をやってたので、なんとなく中学は野球部に入るんだろうなという感じで進学したんですけど。1年の1学期に部活紹介みたいなのがあって、上級生がこんな部活ですってやっていくんですが、野球部が笑いを取ろうとしてそれがすごく寒かったんですよ。ものすごくスベっちゃって。

木村:あはは(笑)。

ハマ:「僕は入りたくないな」ってなって、1年間は部活に入らなかったんです。

一方、中学でできたハマの友だちはみんな軽音楽部に入部したようで……。

ハマ:友だちと登下校とか一緒にいるんですけど、みんなは部活をやってるし音楽をやってるから話題が音楽とか楽器で、その言ってる意味が分からないんですよ。

木村:音楽的話ってことでしょ。

ハマ:そうなんです。なのでどんどん孤立していきそうな予感があり、友だちをなくさないためには俺も楽器をやったほうがいいんだろうなって。すごく不純な動機というか。バンドをやったらモテるとか、何かを見て衝撃を受けたとかでは全くないんです。だから1年遅れで軽音楽部に入りました。

木村:そこで空いてたのがベースだったってこと?

ハマ:それも消去法というか。ギターはあふれてて、歌を歌いたい人ってもちろんそこに自信があったり、純粋にボーカルっていちばん花形だからそういう理由で選んだりする子もいるんですけど……とはいえ思春期のほうが勝ってて、ボーカルもジャンケンで負けたやつみたいな感じでした。ドラムももういて、鍵盤って当時バンド音楽にいないものというか。

木村:確かに。

ハマ:それでベースは誰もいなくて、僕は1年遅れなので競うのが嫌で、誰もやってなくて競わなくていいなと思ってベースを選びました。

OKAMOTO'Sの中ではヒール役!?

続いてOKAMOTO'Sの楽曲制作の話題に。ハマは「最初のうちは4人で集まって、ちょっとしたコード進行をもとにセッションみたいにして作っていたけど、ここ5年くらいは基本は(オカモト)ショウさんと(オカモト)コウキさんが曲作り班になっている」と明かす。

ハマ:最近はデモがあって、それを録る日までにおのおのが考えてきて、「こんなのどう?」を録るみたいなのが多いので、基本はデモ待ちみたいな感じですかね。

木村:2人が作ってるのが多いっていう印象が多くて。でも面白いよね、OKAMOTO'Sっていろんなカラーを持ってて。2人が作ってきた音楽に対してハマくんは「こんなのダメだよ」みたいなのは言ったりしないの?

ハマ:最近の作曲の流れを1つ作ったきっかけみたいなのがあって。作ってないから失礼だと思いつつ、思ったことを純粋に言ったことがあって。サビまではショウはめっちゃいいけど、サビがよくわからない。コウキはサビはすごくいいんだけど、そこまでが何か弱いみたいな感じだったから「共作したら?」って言ったことがあって。それでやってみたらうまくいったことがあって、そこから共作が増えたんですよね。

木村:へえ。

ハマ:もちろん、おのおのがやるんですけど共作も増えて、言い方はあれですけど、意見は求められるのでそういうことを言ったことはあります。

木村:バンドだもんね。

ハマ:なんでも「うん」って言うのも、逆に適当だなと思われるのも嫌だと思って(笑)。

ハマに「OKAMOTO'S内でどんな役割?」と木村が訊くと、ハマは「ヒール(悪役)」と答えた。

ハマ:何か分からないんですけど、あんまりみんな言わないんですよね。例えば、ものを作ってると「これ流れ的におかしくない?」「こうしてくれない」みたいなことがあるじゃないですか。

木村:ハマくんに言わないの?

ハマ:僕にって言うより、現場でそうやって言えばいいのに一旦終わってみんないなくなったらグチグチ言うんですよ。僕は思ったら言うから空気が悪くなって、俺が悪いみたいな。

木村:ははは(笑)。

ハマ:そういうのが多いですね。そういうのを言う役。ただ僕はいちばん年下なんですよね、もちろん早生まれだから大差ないんですけど。僕がいないプロモーションのときとか、あの人たちは聴いてないと思ってるけど僕は全部聴いてるので、こういう役割分担の話になったときに「ハマさんってすごく大人っぽいですよね」とか言われてメンバーが「ああ見えて子どもですよ。我慢できなくてすぐ怒っちゃったりするんで」とか言ってると、お前が言わないからだろって(笑)。

木村:めっちゃ面白い(笑)。

ハマ:本当に適材適所というか、ショウとコウキは曲を書きますけど、普段は書かない班の僕はスタッフチームとやり取りすることが多かったり、グッズとかビジュアルとか目新しい挑戦に対してイニシアチブを取るのはレイジが得意だからやるとか、決めてはないけど一応何となくの立ち位置の役割分担はありますね。

いちばん面白い音楽家って、実は身内なんじゃないか

OKAMOTO'Sは1月25日(水)にメンバーコラボレーションアルバム『Flowers』をリリース。

木村:今作はバンド間のコラボレーションということで。素敵でした。

ハマ:さっき共作をしたらって促した話があったじゃないですか。数年前からそういうことが増えていって、前作のアルバムとかで「この曲調だったらアレンジをしてほしい」と僕が言われた曲があったこともあって、次はガッツリやろうということで今回、僕とコウキ、僕とショウ、ショウとコウキ、ショウとレイジみたいな感じで。これを録る日の直前までどんな曲調かとかも全く共有してなくて、作った人間とだけやり取りしてたので。

木村:へえ。

ハマ:何曲もある中で選んだわけでもないけど、そういう感じになって。とても新鮮でした。ただメンバー間の共作って正直ニュースにするほどでもないけど、せっかくやるならなと思って、打ち合わせ中に「コラボレーションアルバムって最初にニュース出ししたら?」って思いついて。そうしたらみんな誰とやるんだろうって想像するので。僕は悪いので、インスタとかで「誰とコラボすると思いますか?」とか書いたらすごく反応あったんですよ。全部当たってないんですけど(笑)。でも市場調査というか、こういう人とやってほしいんだなってことがよく知れて。でもふたを開いたらメンバー間でしたってことにしたんですけど。

木村:でも、しっくりきたよ。ハマくんがいちばんそうだと思うけど、コウキくんもソロをやったりとか、ハマくんもいろんなとこでやってるから、このアルバムのコンセプトのメッセージや曲を聴いて、いちばん大事なところに戻ってきたっていう印象をすごく感じた。

ハマ:コラボレーションすることって自分たちだけではなかった刺激を受けることなので、僕らも過去にやってきたりはするんですけど、今回はいちばん面白い音楽家って実は身内なんじゃないかっていうのがひとつあって。それは後付けではありますけど、いい意味でコンセプトというか、みんな好きなものがバラバラなんでね。

木村:それが面白かったけどね。全部で7曲入ってるけど、コラボした相手が誰かを見ながら、それが素直に反映されているというか。目をつむって聴いても誰が作って誰がアレンジしたとか、一緒にやったとか考えるとすぐに当てられるとか。

ハマ:それはうれしい。

木村:それくらいみんなの個性がはっきりしてた。

ハマ:そうやって言ってもらえるのはうれしいですね。

番組では他にも、ハマがデビューを意識した瞬間や、2人がライブについて語り合う場面もあった。

現在、OKAMOTO'Sは『Flowers』をひっさげた全国ツアー『OKAMOTO'S LIVE TOUR 2023 Flowers』を開催している。

OKAMOTO'Sの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

『WOW MUSIC』はJ-WAVEで土曜24時-25時にオンエア。また、『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。

・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ
https://www.youtube.com/c/musicfun_jp
radikoで聴く
2023年1月28日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
WOW MUSIC
毎週土曜
24:00-25:00

関連記事