OKAMOTO'Sの「ジャケ写」、15周年を迎えて変化した点は? オカモトショウが語る

OKAMOTO'Sのボーカル、オカモトショウがデビュー15周年イヤーを飾るニューアルバム『4EVER』の制作秘話を語り、おすすめの楽曲をセレクトした。

オカモトショウが登場したのは、J-WAVEの番組『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)のコーナー「RADIO ENSEMBLE」。アーティストがスタジオに生出演し、トークとともにおすすめの楽曲をセレクトするコーナーだ。ここでは、1月21日(火)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

マンガ好きのオカモトショウが、北米の方におすすめしたい作品は?

2024年にデビュー15周年を迎えたOKAMOTO’S。オカモトショウは、デビューからこれまでを振り返り、次のようにコメントした。

オカモトショウ:あっという間に15年経ちました。19歳から始めていま34歳で、貫禄がないときからわりと「貫禄があるね」と言われていたので、ようやく年齢が合ってきた感覚があって、どんどん生きやすくなってきています。

タカノ:そう考えたら、確かにみなさん変わらないというか、昔から大人っぽかったですしね。

オカモトショウ:うれしいです。

タカノ:そんなOKAMOTO'Sは、2024年9月から全国47都道府県を回るツアーを開催中ということで、いまは半分くらい回られたのですか?

オカモトショウ:そうなんです。全都道府県を回っていまして(2024年に)半分終えて、今年は沖縄からスタートしました。

Celeina:47都道府県を回るのは2回目とのことですが、あらためて「2周目をやっていこう」となったきっかけは、何かあったのですか?

オカモトショウ:ロックバンドはフットワークの軽さや、「自分の街に来てくれた!」みたいな感覚で観てもらえるのがよさのひとつだと思っているので、「1周だけと言わず、何周かできたらいいな」という気持ちで回っています。

『GRAND MARQUEE』では、毎週火曜は「ACG Tuesday」をテーマに、アニメ・コミック・ゲームのトピックを扱っており、この日は「北米の方々におすすめしたいマンガ」をリスナーからも募った。マンガ好きで知られるオカモトショウが、北米の方におすすめしたい作品は……?

オカモトショウ:『カグラバチ』って、いまの『週刊少年ジャンプ』(集英社)でゴーン! と売れている漫画なので、「あ~、『カグラバチ』ね」という感じだと思いますが……。日本刀とかがけっこう出てくる物語なので、北米の方々もけっこうブチ上がるんじゃないかなと思います。あとは、『路傍のフジイ』というマンガです。

Celeina:『マンガ大賞』などにノミネートされていて、いますごく話題の作品ですよね!

オカモトショウ:面白いし、日本の日常みたいなこともわかるマンガなので、楽しいのではないかなと思います。

タカノ:いいですね。『カグラバチ』は、確かに刀でブチ上がるのがわかる気がします。

オカモトショウ:こっちがアメコミでブチ上がるのと一緒で、日本っぽさがあるからいいなと思いますね。

15周年イヤーに、10枚目のアルバムをリリース!

OKAMOTO'Sは1月22日(水)に10枚目のアルバム『4EVER』をリリースする。番組ではアルバムのリード曲『ありがとう』をオンエアした。

OKAMOTO'S 『ありがとう』 OFFICIAL MUSIC VIDEO

タカノ:デビュー15周年、10枚目のアルバムの1曲目を飾るリード曲ということですが、ストレートに心に入ってくるような歌詞がいいですよね。歌詞を拝見しながら聴いていて、小説を読んでいるような、イメージが立ち上がるような具体的な情景描写もあっていいなと思いました。

Celeina:「コインランドリーで隠れてしたキス」ってなに!? 甘酸っぱすぎて、バロメーターが振り切れちゃいます(笑)。素敵です。

タカノ:こちらは、どんな思いで作られた曲なのでしょうか?

オカモトショウ:15年やってきて、いまあらためて自分たちの“新しい王道”というか、“スタンダードナンバー”をちゃんと作りたいなと思って、作りました。歌詞の行間で読み解いてもらうのではなくて、「僕はこれを言います」ということを詰め込みたいなと思ったし、OKAMOTO'Sってすごく変化球好きなバンドでいちいちひねくれちゃうんですけど、やっぱり1本まっすぐ通しておかないと歩くのも大変になっちゃうから、初めてここまでまっすぐな曲を書いた、という感じですね。

Celeina:アルバム1曲目からこの直球で、ピュアに届くような楽曲が多いアルバムのカラーも、この1曲から見えてくるような印象でした。アルバムタイトルの『4EVER』は、メンバーが4人だから数字の4なのですか?

オカモトショウ:まさにそういうことでございます。ジャケットにも4人でいますし、「4人組なんだね」というのもわかりますからね。

Celeina:赤チェックのセットアップが素敵ですね!

オカモトショウ:絶対におそろいの服は着ないタイプだったし、絶対に笑顔もしないタイプだったけど、初回盤(のジャケ写)は笑っているんですよ。通常版は真顔で恰好つけていますが、15年経つともう「笑顔もいい」みたいになるんだな、みたいな。

タカノ:初回盤と通常盤、両方ほしくなっちゃいますね。並べて飾りたい。

メンバーの絆や愛を再確認しながら…

全13曲を収録したアルバム『4EVER』。制作は、どのように進められたのだろうか。

オカモトショウ:なるべくバンドらしく「体で作っていく」と言いますか、同じ部屋で一緒に演奏をしながら考えていきました。昨今、パソコンでいくらでも音楽を作れるようになっていて、俺らももちろんそういう作り方をしていたときもあるし、今後も多分やるときはあります。でも結局、バンドの曲の「いい・悪い」はあまり頭で判断していないというか、全員がやりたいことをやって成立したときに「サイコー!」みたいになるムード。だから、今回はそのムードをお互いに確認しあいながら作りたいなという気持ちで作ったので、すごくロックバンドっぽいアルバムになったなと思っています。

タカノ:なるほど。あらためてバンドは生き物的というか、有機的な感じがしますね。

オカモトショウ:実は2024年に、(ベースの)ハマくんが一瞬バンドを休んでいた時期がありました。今回の全都道府県ツアーから帰ってきてくれたんですけど、メンバーが休むみたいなことは15年間なかったので、あらためて「一緒に演奏できるのって最高なんだな」と思いました。けっこう「当たり前っしょ」みたいにやっちゃっていたけど、「当たり前じゃないよね」という気持ちになったので、お互いの絆や愛を再確認し合って作ったアルバムという感じですね。

アルバムの最後に収録されているのは、『Song 4 You』。オカモトショウは、この楽曲に込めた思いも語ってくれた。

オカモトショウ:歌詞のなかに、俺らの前からある曲のタイトルが出てきたりしますが、ちょっと前までは「新しいアルバムを作る」となったら、「前よりいいものを作るぞ!」という思いから過去を否定するというか、スクラップアンドビルドみたいな気持ちがけっこうありました。でも、いい加減15年やってきて「俺たち、けっこういい曲あるぞ」みたいな、「過去を否定する必要はないな」という気持ちにもなってきたんです。だから、この曲をきっかけに俺たちの過去の曲にも出会ってほしいし、この15年間いろんなタイミングで出会ってくれたファンの人たちもいるわけなので、そういう人たちと歩んできた道を一緒に確かめ合える曲にしたいなと思って、“あなたへの曲”ということで『Song 4 You』というタイトルにしました。

Celeina:このアルバム、頭からお尻まで愛にあふれていますね!

タカノ:サブスクでも聴けますが、歌詞カードに素敵なショットがたくさん載っていたりするので、ぜひCDも手に取ってほしいですね。

47都道府県ツアーや10枚目のアルバムに始まり、「15周年イヤーを派手にやっていこうと思っているので、見逃さないようにお願いします」と、リスナーに呼びかけるオカモトショウ。最後に「この時間にみんなで聴きたい曲」として、「東京の17時過ぎといえば、この人の曲しかないでしょう」と、小袋成彬の『ZATTO』をセレクトした。

Nariaki - Zatto

OKAMOTO'Sの最新情報は、公式サイトまで。

アーティストがスタジオに生出演し、トークと音楽をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」は、月曜〜木曜の17時10分頃からオンエア。
radikoで聴く
2025年1月28日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
GRAND MARQUEE
月・火・水・木曜
16:00-18:50

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