大人気ドラマ『silent』(フジテレビ系)のヒットの裏側に迫った。
この内容をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」。12月21日(水)のオンエア内容をテキストで紹介する。
同作は、見逃し配信の再生数の歴代最高記録を次々と更新。SNSでも複数回にわたり「#silent」がトレンド1位を獲得するなど、多くの人々から注目を集めた。今回は、『silent』のプロデューサー・村瀬 健さんがゲストに登場し、ヒットした要因を語った。
サッシャ:村瀬さんは、映画『とんかつDJアゲ太郎』のプロデュースもされていて、そのときにお声がけいただきました。
村瀬:そうなんですよ。『とんかつDJアゲ太郎』のDJ役でサッシャさんに出ていただきました。
サッシャ:今回はドラマのプロデュースのいうことで。『silent』は、川口春奈さん演じる主人公・青羽 紬がかつて本気で愛した、目黒 蓮さん(Snow Man)演じる佐倉 想と音のない世界で出会い直す、切なくも温かいラブストーリーです。いよいよ明日が最終回ということですが、お気持ちはいかがですか?
村瀬:すごく多くの方が『silent』の世界観を、自分として感じてくれているんですよね。プロデューサーとしてこんなに嬉しいことはないです。みなさんそれぞれに望む最終回があるっていうのが、Twitterとかを見ているとよくわかるんですよ。それに応えられているだろうなっていうドキドキがあります。
サッシャ:どんな反響が来るか、というところですね。
『silent』の最終回は、スケジュールギリギリまで制作に時間を費やしたそうだ。村瀬さんは「チームみんなで粘りながらギリギリまで知恵を絞り、やっとできあがったんですよ。あとはみなさんにお送りするだけです」とコメントした。
村瀬:生方美久さんは2021年の「第33回フジテレビ ヤングシナリオ大賞」で大賞を取った方なんですけども、僕は大会の審査員だったんですね。
サッシャ:そうだったんですか!
村瀬:ものすごくたくさんの応募をいたただくので、1次とか2次審査は分担で読むんですよ。そのときに僕のところにたまたまきて、読んだ瞬間に「やば!」と思って(笑)。ものすごい才能が来たなと思いましたね。まだ審査があるのに読んでから「この人が大賞です」って書きました。
ノイハウス:ええ!?
村瀬:そうしたら、案の定ほかのプロデューサーやディレクターも乗って、大賞になりました。特別な才能があると思ったので、ドラマも映画も1回も書いたことがない方でしたけども、「一緒にやろう」と言って始めましたね。
サッシャ:大抜擢ですね。
村瀬:アーティストだとメジャーデビューの一発目って、溜めてきたインディーズの曲だったりライブで人気のある曲を入れたりと、すごいパワーを持っていたりするじゃないですか。生方さんはこれからも名作をいっぱい作ると思うんですけど、デビューアルバム的な魅力といいますか、おそらく彼女のなかで長いあいだ「連ドラを書くならこうする」っていうのが詰め込まれているんですね。一生に一本しか書けないデビュー作の魅力が炸裂したと思います。
サッシャ:漫画原作とかではない、まったくのオリジナル作品ってところも勝負ですよね。
村瀬:オリジナルを誰が書くっていうのが大事なのに、「生方美久さんはフジテレビ ヤングシナリオ大賞で、すごい才能を持っていると思うから僕を信じて」とみんなに言って、その熱意というか圧力に「村瀬がそう言うなら」って感じだったと思います(笑)。だけど、本があがったらみんな「これだけのオリジナルだったら」という空気になったのがすごくわかって面白かったですね。
アプリによるTVerによる見逃し配信やリアルタイム配信ができるようになったことで、テレビ番組が映像配信サービスと渡り合える状況になっていると村瀬は語る。
村瀬:NetflixとかPrime VideoとかHuluみたいなものといよいよ直接対決するなと思ったときに武器が増えたと思ったんですよね。地上波テレビがあるところでしか観れなかったテレビドラマがスマホで簡単に観れるようになったのなら、逆にそこで観てくれる人に投げればいいと思いました。大人も観るけど若い人が観たくなるラブストーリーを作るっていうのは勝負かなと思っていたんですよ。その勘が当たったというか、スマホで観てもらうことは狙っていました。
サッシャ:村瀬さんが髭男でいきたいと?
村瀬:はい。僕は最初に企画を考えるとき、イメージ主題歌を毎回考えるんですよ。キャストをイメージするとき、同時に主題歌も勝手に考えていて。今回は冬のラブストーリーということで、藤原 聡さんの声で(イメージした)。歌詞がとにかくいいじゃないですか。
ノイハウス:ドラマを観れば観るほど歌詞の意味が深まってきますよね。
村瀬:そういう歌詞をきっと書いてくれると思ったし、聴いただけで心の奥がキュンとなるメロディーを書く方だから、最高の曲ができるだろうと考えましたね。渾身のプレゼンをしたら受けてくださって、とんでもない曲ができました。
サッシャ:音楽にも村瀬さんの思いが込められているんですね。プロデューサーの仕事のやり方についてもお話を聞かせていただけますか?
村瀬:ドラマや映画において全責任を取りつつ、脚本は脚本家、演出家が演出みたいなことを考えると、どれだけたくさんの才能を引っ張りだせるかってことだと思っていて。髭男の曲もですけど、僕は最初に「こういうことがやりたい」という思いがあるので、それを熱意を持ってぶつけます。受け止めてくれた人たちが一緒になって、今回で言えば『silent』で「伝えたいものはこういうことだよ」ってのをみんなで作りました。僕より才能のある方々が自分のイメージしたものを形にしてくれるから、それを全力で引っ張り上げていく。一方で、みんなは「村瀬さんはすげえな」じゃなくて、「しょうがないからやってあげるか」という思いでやってくれているといつも思っているんですね(笑)。
サッシャ:熱意、熱量がみんなに伝播していくということですね。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、毎回ニューノーマル時代のさまざまなエッジにフォーカスする。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
この内容をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」。12月21日(水)のオンエア内容をテキストで紹介する。
大人気ドラマ『silent』のプロデューサーが登場!
12月22日に最終回を迎えた『silent』。オンエアされたのは、この前日だった。同作は、見逃し配信の再生数の歴代最高記録を次々と更新。SNSでも複数回にわたり「#silent」がトレンド1位を獲得するなど、多くの人々から注目を集めた。今回は、『silent』のプロデューサー・村瀬 健さんがゲストに登場し、ヒットした要因を語った。
サッシャ:村瀬さんは、映画『とんかつDJアゲ太郎』のプロデュースもされていて、そのときにお声がけいただきました。
村瀬:そうなんですよ。『とんかつDJアゲ太郎』のDJ役でサッシャさんに出ていただきました。
サッシャ:今回はドラマのプロデュースのいうことで。『silent』は、川口春奈さん演じる主人公・青羽 紬がかつて本気で愛した、目黒 蓮さん(Snow Man)演じる佐倉 想と音のない世界で出会い直す、切なくも温かいラブストーリーです。いよいよ明日が最終回ということですが、お気持ちはいかがですか?
村瀬:すごく多くの方が『silent』の世界観を、自分として感じてくれているんですよね。プロデューサーとしてこんなに嬉しいことはないです。みなさんそれぞれに望む最終回があるっていうのが、Twitterとかを見ているとよくわかるんですよ。それに応えられているだろうなっていうドキドキがあります。
サッシャ:どんな反響が来るか、というところですね。
『silent』の最終回は、スケジュールギリギリまで制作に時間を費やしたそうだ。村瀬さんは「チームみんなで粘りながらギリギリまで知恵を絞り、やっとできあがったんですよ。あとはみなさんにお送りするだけです」とコメントした。
脚本家・生方美久の才能を高く評価
『silent』のヒットの要因として、脚本家・生方美久の存在が大きいと村瀬さんは語る。村瀬:生方美久さんは2021年の「第33回フジテレビ ヤングシナリオ大賞」で大賞を取った方なんですけども、僕は大会の審査員だったんですね。
サッシャ:そうだったんですか!
村瀬:ものすごくたくさんの応募をいたただくので、1次とか2次審査は分担で読むんですよ。そのときに僕のところにたまたまきて、読んだ瞬間に「やば!」と思って(笑)。ものすごい才能が来たなと思いましたね。まだ審査があるのに読んでから「この人が大賞です」って書きました。
ノイハウス:ええ!?
村瀬:そうしたら、案の定ほかのプロデューサーやディレクターも乗って、大賞になりました。特別な才能があると思ったので、ドラマも映画も1回も書いたことがない方でしたけども、「一緒にやろう」と言って始めましたね。
サッシャ:大抜擢ですね。
村瀬:アーティストだとメジャーデビューの一発目って、溜めてきたインディーズの曲だったりライブで人気のある曲を入れたりと、すごいパワーを持っていたりするじゃないですか。生方さんはこれからも名作をいっぱい作ると思うんですけど、デビューアルバム的な魅力といいますか、おそらく彼女のなかで長いあいだ「連ドラを書くならこうする」っていうのが詰め込まれているんですね。一生に一本しか書けないデビュー作の魅力が炸裂したと思います。
サッシャ:漫画原作とかではない、まったくのオリジナル作品ってところも勝負ですよね。
村瀬:オリジナルを誰が書くっていうのが大事なのに、「生方美久さんはフジテレビ ヤングシナリオ大賞で、すごい才能を持っていると思うから僕を信じて」とみんなに言って、その熱意というか圧力に「村瀬がそう言うなら」って感じだったと思います(笑)。だけど、本があがったらみんな「これだけのオリジナルだったら」という空気になったのがすごくわかって面白かったですね。
アプリによるTVerによる見逃し配信やリアルタイム配信ができるようになったことで、テレビ番組が映像配信サービスと渡り合える状況になっていると村瀬は語る。
村瀬:NetflixとかPrime VideoとかHuluみたいなものといよいよ直接対決するなと思ったときに武器が増えたと思ったんですよね。地上波テレビがあるところでしか観れなかったテレビドラマがスマホで簡単に観れるようになったのなら、逆にそこで観てくれる人に投げればいいと思いました。大人も観るけど若い人が観たくなるラブストーリーを作るっていうのは勝負かなと思っていたんですよ。その勘が当たったというか、スマホで観てもらうことは狙っていました。
熱意を持って“やりたいこと”を伝えるのは大切
村瀬さんは、『silent』の主題歌であるOfficial髭男dism『Subtitle』に関するエピソードを語った。村瀬:はい。僕は最初に企画を考えるとき、イメージ主題歌を毎回考えるんですよ。キャストをイメージするとき、同時に主題歌も勝手に考えていて。今回は冬のラブストーリーということで、藤原 聡さんの声で(イメージした)。歌詞がとにかくいいじゃないですか。
ノイハウス:ドラマを観れば観るほど歌詞の意味が深まってきますよね。
村瀬:そういう歌詞をきっと書いてくれると思ったし、聴いただけで心の奥がキュンとなるメロディーを書く方だから、最高の曲ができるだろうと考えましたね。渾身のプレゼンをしたら受けてくださって、とんでもない曲ができました。
サッシャ:音楽にも村瀬さんの思いが込められているんですね。プロデューサーの仕事のやり方についてもお話を聞かせていただけますか?
村瀬:ドラマや映画において全責任を取りつつ、脚本は脚本家、演出家が演出みたいなことを考えると、どれだけたくさんの才能を引っ張りだせるかってことだと思っていて。髭男の曲もですけど、僕は最初に「こういうことがやりたい」という思いがあるので、それを熱意を持ってぶつけます。受け止めてくれた人たちが一緒になって、今回で言えば『silent』で「伝えたいものはこういうことだよ」ってのをみんなで作りました。僕より才能のある方々が自分のイメージしたものを形にしてくれるから、それを全力で引っ張り上げていく。一方で、みんなは「村瀬さんはすげえな」じゃなくて、「しょうがないからやってあげるか」という思いでやってくれているといつも思っているんですね(笑)。
サッシャ:熱意、熱量がみんなに伝播していくということですね。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、毎回ニューノーマル時代のさまざまなエッジにフォーカスする。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
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2022年12月28日28時59分まで
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番組情報
- STEP ONE
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月・火・水・木曜9:00-13:00
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サッシャ、ノイハウス萌菜