画像素材：PIXTA
文字を美しく書くコツについて、書道家の長谷川悠貴さんが語った。
長谷川さんが出演したのはJ-WAVEで放送中の番組『JUST A LITTLE LOVIN'』（ナビゲーター：長井優希乃）のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」。ここでは12月7日（水）のオンエアをテキストで紹介する。
美しい文字の書き方や、ペン字のコツをYouTubeで配信している長谷川さん。今回は、「筆文字っぽく書くためのポイント」を紹介してくれた。
長谷川：文字にとって非常に重要なポイントとなるのは、「とめ」「はね」「はらい」という三大要素。これがしっかり見えていると、文字はすごくきれいにかっこよく見えてくるんですが、ここで僕がおすすめする書き方として、「グッス法」という書き方があります。これは呼吸法で、「ぐっ」という言葉と「すっ」というの2つを使って線を引くだけで、ものすごく筆文字っぽさが出てきます。
「グッス法」というのは具体的にどういったものなのか、長谷川さんは次にように説明する。
長谷川：「すっ」という言葉には「速度が速い」というポイントが含まれているんです。線を引く際にすごくゆっくりと引いてしまうと、線がぶれてしまってなかなかかっこいい線にならない、つまりはかっこいい文字ができないという状態になります。なので、実は線を引く際には、ちょっと速めのほうがよかったりします。しかし、全部速くなりすぎてしまうので、そこで「ぐっ」という言葉、つまり「とめ」の部分が作られていると、メリハリが生まれてよくなってきます。なので線を書いていく際は、「ぐっ」と入って「すっ」と線を引き、最後「ぐっ」と止める。この言葉で文字はものすごくよくなっていきます。
そんな長井が普段書く文字を長谷川さんに見てもらい、文字の印象を教えてもらった。
長谷川：非常に丁寧な文字の印象を受けました。特にいいなと思った点は、文字の大きさの作り方。これが非常に素晴らしいです。漢字がちょっと大きくて、ひらがながちょっと小さい、この大小関係が非常にうまくいっています。さらに漢字のなかでも画数が多い文字がやや大きくて、画数がちょっと少ない漢字がちょっと小さくなっている。漢字にも大小関係が生まれていて、漢字とひらがな、文章を書く際に非常に重要な大小関係もうまくいっているので、この文字の感覚、センスとしてものすごくいいものを感じました。
長井：やった！ お褒めの言葉、いただきました。漢字は大きめ、ひらがなは小さめ。文字のバランスも美しく見せるポイントの1つなんですよね。ちなみに私、これけっこう普段意識してやっているかもしれないです。ひらがなを小さく書くときれいに見えるなっていうのをなんとなく思っていましたので、褒めてもらってよかった。
しかし長谷川さんは、長井の文字について1つ気になることもあるという。
長谷川：長井さんの文字、全体を通して見ると丁寧な印象を受けるんですが、ぱっと見、ちょっと気になる部分がありました。線を引く際に、少し流し気味で書いてしまっているという点です。先ほど紹介したグッス法、この「とめ」「はね」「はらい」のしっかりと止まる部分というのが、若干抜けてしまっている。ちょっと行書的に感じてしまう部分があるんです。行書の形で書くのであればOKですが、文字の印象からするとちょっと楷書的なんですね。楷書的に書いているのに抜けてしまったりすると、ちょっと雑な印象も与えかねません。なので、しっかりと止まること。縦線も横線も「ぐっ」と入るところがあって、「すっ」といく。そして最後にもう一度しっかりと止めてあげると、より丁寧さ、美しさが生まれてくると思います。
長井：普段書いている文字を改めて見てみると、私の文字は流れ気味。これから「ぐっ」という「とめ」を意識して書いてみようと思います。皆さんもぜひ試してみてください。
長谷川さんのYouTubeチャンネルでは、今回紹介したグッス法などをより詳しく解説した動画を配信中。その他のコンテンツや作品は公式サイトまで。
『JUST A LITTLE LOVIN'』のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」では、番組＆長井が気になる内容を日替わりテーマでお伝えする。放送は毎週月～木曜の5時40分頃から。
長谷川さんが出演したのはJ-WAVEで放送中の番組『JUST A LITTLE LOVIN'』（ナビゲーター：長井優希乃）のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」。ここでは12月7日（水）のオンエアをテキストで紹介する。
書道家の長谷川悠貴さん
「グッス法」でペン字をより美しく
長谷川：文字にとって非常に重要なポイントとなるのは、「とめ」「はね」「はらい」という三大要素。これがしっかり見えていると、文字はすごくきれいにかっこよく見えてくるんですが、ここで僕がおすすめする書き方として、「グッス法」という書き方があります。これは呼吸法で、「ぐっ」という言葉と「すっ」というの2つを使って線を引くだけで、ものすごく筆文字っぽさが出てきます。
「グッス法」というのは具体的にどういったものなのか、長谷川さんは次にように説明する。
長谷川：「すっ」という言葉には「速度が速い」というポイントが含まれているんです。線を引く際にすごくゆっくりと引いてしまうと、線がぶれてしまってなかなかかっこいい線にならない、つまりはかっこいい文字ができないという状態になります。なので、実は線を引く際には、ちょっと速めのほうがよかったりします。しかし、全部速くなりすぎてしまうので、そこで「ぐっ」という言葉、つまり「とめ」の部分が作られていると、メリハリが生まれてよくなってきます。なので線を書いていく際は、「ぐっ」と入って「すっ」と線を引き、最後「ぐっ」と止める。この言葉で文字はものすごくよくなっていきます。
長井の文字に足りないのは…
呼吸法を試してみたという長井。実際にやってみると結構難しいが、意識して書いてみると、いつもよりうまく書けたような気がするという。そんな長井が普段書く文字を長谷川さんに見てもらい、文字の印象を教えてもらった。
こちらの写真…#長井優希乃 が書いた文字です！
— JUST A LITTLE LOVIN' (@JLL813_) December 6, 2022
←左側:お話を聴く前に書いたもの
右側:グッス法を用いて書いたもの→
となっております！
グッス法！意外と難しい…！と話しておりました。
ぜひみなさんもチャレンジしてみてください！#JLL813 #jwave pic.twitter.com/3QED4MlhOm
長谷川：非常に丁寧な文字の印象を受けました。特にいいなと思った点は、文字の大きさの作り方。これが非常に素晴らしいです。漢字がちょっと大きくて、ひらがながちょっと小さい、この大小関係が非常にうまくいっています。さらに漢字のなかでも画数が多い文字がやや大きくて、画数がちょっと少ない漢字がちょっと小さくなっている。漢字にも大小関係が生まれていて、漢字とひらがな、文章を書く際に非常に重要な大小関係もうまくいっているので、この文字の感覚、センスとしてものすごくいいものを感じました。
長井：やった！ お褒めの言葉、いただきました。漢字は大きめ、ひらがなは小さめ。文字のバランスも美しく見せるポイントの1つなんですよね。ちなみに私、これけっこう普段意識してやっているかもしれないです。ひらがなを小さく書くときれいに見えるなっていうのをなんとなく思っていましたので、褒めてもらってよかった。
しかし長谷川さんは、長井の文字について1つ気になることもあるという。
長谷川：長井さんの文字、全体を通して見ると丁寧な印象を受けるんですが、ぱっと見、ちょっと気になる部分がありました。線を引く際に、少し流し気味で書いてしまっているという点です。先ほど紹介したグッス法、この「とめ」「はね」「はらい」のしっかりと止まる部分というのが、若干抜けてしまっている。ちょっと行書的に感じてしまう部分があるんです。行書の形で書くのであればOKですが、文字の印象からするとちょっと楷書的なんですね。楷書的に書いているのに抜けてしまったりすると、ちょっと雑な印象も与えかねません。なので、しっかりと止まること。縦線も横線も「ぐっ」と入るところがあって、「すっ」といく。そして最後にもう一度しっかりと止めてあげると、より丁寧さ、美しさが生まれてくると思います。
長井：普段書いている文字を改めて見てみると、私の文字は流れ気味。これから「ぐっ」という「とめ」を意識して書いてみようと思います。皆さんもぜひ試してみてください。
長谷川さんのYouTubeチャンネルでは、今回紹介したグッス法などをより詳しく解説した動画を配信中。その他のコンテンツや作品は公式サイトまで。
『JUST A LITTLE LOVIN'』のワンコーナー「PANG’ONO PANG’ONO」では、番組＆長井が気になる内容を日替わりテーマでお伝えする。放送は毎週月～木曜の5時40分頃から。
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2022年12月14日28時59分まで
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- JUST A LITTLE LOVIN'
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月・火・水・木曜5:00-6:00
