ラッパー/プロデューサーのPUNPEEが、音楽遍歴や影響を受けたアーティストを語った。
PUNPEEが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは11月25日(金)。
この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。PUNPEEは、メキシコ料理などに使われるスパイス・タヒンを持参し、ビールとともに楽しんだ。
クリス:お父さんがかけてた曲で、小さい頃、好きになった曲ってあります?
PUNPEE:ビートルズとかボブ・マーリーとか、何もわからずに聴いていたけど、大人になったときにお店に入るとほぼ知ってるみたいな。それは記憶にありますね。新しいものが好きな父なので、ヒップホップがはやったりパンクスやメロコアがはやったりしたときも、それをタワレコとかで買ってくるんですよ。
クリス:ヒップホップに入る前はロックだったの?
PUNPEE:最初はバンドがはやってた時代だから、バンドをやっている人ばっかりで。自分はヒップホップとかも好きだったんですけど、オフスプリングやグリーン・デイもはやってて、バンドを組んでベースをやってました。
「当時どういうベーシストが好きだったか?」という質問に、PUNPEEはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーや、コーンのフィールディをあげた。
クリス:そのときはヒップホップも同時にやってたの?
PUNPEE:同時でしたね。レコード屋にストリート系とかごちゃまぜに入ってたので、たとえばビースティ・ボーイズもあったし、オフスプリングとかシュガー・レイとか一緒に括られてて、そこにジェイ・Zとかナズとかありましたね。当時、リンプ・ビズキットがすごくはやってて、ちょうどターンテーブルを触ったり楽器を弾いたりしていました。
クリス:なるほど。俺もリンプ好きで『Nookie』とかカッコいいよね。
PUNPEE:『Nookie』にくらった世代ですね。リンプにDJ リーサルっていう人がいて、その方がハウス・オブ・ペインのDJで、そこからサイプレス・ヒルとかにたどり着いた感じでした。
PUNPEE:おやじは何をやってるのか全くわかってなかったですけど。レコードの音源を取り込んで、もともとある曲が次の展開に進まないでずっとループしてるわけじゃないですか。「その上で何するの?」って訊かれて「ラップをのせるんだよ」って。そういう世代別のレコードの使い方を話した記憶がありますね。
クリス:PUNPEEのサンプリングはお父さんのコレクションが根底にあるかもしれないですね。
PUNPEE:そうですね。そのとき大ネタで趣味の範囲内で作っていたものがあって、おやじのコレクションから結構サンプリングしたり遊んだりしてましたね。
ここでクリスが「ネタってどうやって拾うの?」と質問する。
PUNPEE:単純にループさせてカッコいいフレーズというか、コードの美しさというよりは面白さですかね。他の楽器で表現したときにカッコよくないくらいというか、その楽器とその空気感とそのときのコンプとかイコライザーでしか成立してない、いびつなものを自然と選んでいたような気がしますね。
クリス:ループにすると全然違うものになったりしますからね。
PUNPEE:レコードからサンプリングするので、時間が経ったレコードのホコリとかを拾って。そのあとにCDでその曲を聴いたら「あれ、今まで聴いてきたのと全然違う」みたいな。レコードをサンプリングしたことによって音が劣化してて、その面白さとかもありましたね。
クリス:歳も同じくらい?
PUNPEE:1歳違いくらいですね。自分がR&Bとかヒップホップにハマった時期に『Automatic』とか『First Love』とか、すごいかたちで日本語でやっていて。もうヒップホップじゃなくて違う表現の仕方でビートを作ったり曲を作ったりしたいなって思ってた時期に『DEEP RIVER』っていうアルバムが出たりとか、どんどんリアルタイムで変わっていく感じを同世代の視点で見ていたので、自然と影響を受けていましたね。
そんな宇多田ヒカルをはじめ、さまざまなアーティストの楽曲をリミックスしてきたPUNPEE。その工程はどのように行われているのだろうか。
PUNPEE:まずその人の楽曲を一通り聴きますね。たとえば、7年前くらいに加山雄三さんの『お嫁においで』をリミックスしたんです。もちろん加山さんの存在は知っていたんですけど、その背景だったり当時の加山さんが出てた映画だったりヒストリーとかを一通り調べましたね。
クリス:この曲は昭和感を出そうとしたの?
PUNPEE:結婚観は当時と変わったと思うので、それを今の感じでアウトプットしたりとかは結構工夫したかもしれないですね。これ作ったときはビズ・マーキーの『Just a Friend』があって、この曲は有名な曲をサンプリングしているので、それを参考にした感じですね。
PUNPEE:疾走感のあるビートができてから夜の車が浮かんで、間奏に自然とクリスさんの声が浮かんだんですよね。
クリス:そうなんだ。ありがとうございます。
PUNPEE:自分がクリスさんを少しマネした低い声を入れてBIMに送ったら「これめちゃくちゃいいですね」って言ってくれて。じゃあ、クリスさんやってくれないかなって話になり、それでダメもとでオファーしたら快く受けていただけて。
クリス:完成形も聴かせていただいてバッチリでありがとうございました。
PUNPEEは12月から全国ツアー「The Sofaking... Damn!!! Tour」を開催する。
PUNPEEの最新情報は、 SUMMITの公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
PUNPEEが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは11月25日(金)。
この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。PUNPEEは、メキシコ料理などに使われるスパイス・タヒンを持参し、ビールとともに楽しんだ。
初めはバンドでベーシストをやっていた
東京生まれのPUNPEEは、レコード好きの父の影響でさまざまな音楽が流れる環境で育った。クリス:お父さんがかけてた曲で、小さい頃、好きになった曲ってあります?
PUNPEE:ビートルズとかボブ・マーリーとか、何もわからずに聴いていたけど、大人になったときにお店に入るとほぼ知ってるみたいな。それは記憶にありますね。新しいものが好きな父なので、ヒップホップがはやったりパンクスやメロコアがはやったりしたときも、それをタワレコとかで買ってくるんですよ。
クリス:ヒップホップに入る前はロックだったの?
PUNPEE:最初はバンドがはやってた時代だから、バンドをやっている人ばっかりで。自分はヒップホップとかも好きだったんですけど、オフスプリングやグリーン・デイもはやってて、バンドを組んでベースをやってました。
「当時どういうベーシストが好きだったか?」という質問に、PUNPEEはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーや、コーンのフィールディをあげた。
クリス:そのときはヒップホップも同時にやってたの?
PUNPEE:同時でしたね。レコード屋にストリート系とかごちゃまぜに入ってたので、たとえばビースティ・ボーイズもあったし、オフスプリングとかシュガー・レイとか一緒に括られてて、そこにジェイ・Zとかナズとかありましたね。当時、リンプ・ビズキットがすごくはやってて、ちょうどターンテーブルを触ったり楽器を弾いたりしていました。
クリス:なるほど。俺もリンプ好きで『Nookie』とかカッコいいよね。
PUNPEE:『Nookie』にくらった世代ですね。リンプにDJ リーサルっていう人がいて、その方がハウス・オブ・ペインのDJで、そこからサイプレス・ヒルとかにたどり着いた感じでした。
Limp Bizkit - Nookie (Official Music Video)
サンプリングは父のコレクションが根底にある
トラックメイキングをやり始めたPUNPEEは、父のレコードをサンプリングに使っていたという。PUNPEE:おやじは何をやってるのか全くわかってなかったですけど。レコードの音源を取り込んで、もともとある曲が次の展開に進まないでずっとループしてるわけじゃないですか。「その上で何するの?」って訊かれて「ラップをのせるんだよ」って。そういう世代別のレコードの使い方を話した記憶がありますね。
クリス:PUNPEEのサンプリングはお父さんのコレクションが根底にあるかもしれないですね。
PUNPEE:そうですね。そのとき大ネタで趣味の範囲内で作っていたものがあって、おやじのコレクションから結構サンプリングしたり遊んだりしてましたね。
ここでクリスが「ネタってどうやって拾うの?」と質問する。
PUNPEE:単純にループさせてカッコいいフレーズというか、コードの美しさというよりは面白さですかね。他の楽器で表現したときにカッコよくないくらいというか、その楽器とその空気感とそのときのコンプとかイコライザーでしか成立してない、いびつなものを自然と選んでいたような気がしますね。
クリス:ループにすると全然違うものになったりしますからね。
PUNPEE:レコードからサンプリングするので、時間が経ったレコードのホコリとかを拾って。そのあとにCDでその曲を聴いたら「あれ、今まで聴いてきたのと全然違う」みたいな。レコードをサンプリングしたことによって音が劣化してて、その面白さとかもありましたね。
PUNPEEが影響を受けたアーティスト
クリスに「影響を受けたアーティストは?」と訊かれたPUNPEE。「たくさんいるけど、リアルタイムで追ったのは宇多田ヒカルさん」と答えた。クリス:歳も同じくらい?
PUNPEE:1歳違いくらいですね。自分がR&Bとかヒップホップにハマった時期に『Automatic』とか『First Love』とか、すごいかたちで日本語でやっていて。もうヒップホップじゃなくて違う表現の仕方でビートを作ったり曲を作ったりしたいなって思ってた時期に『DEEP RIVER』っていうアルバムが出たりとか、どんどんリアルタイムで変わっていく感じを同世代の視点で見ていたので、自然と影響を受けていましたね。
そんな宇多田ヒカルをはじめ、さまざまなアーティストの楽曲をリミックスしてきたPUNPEE。その工程はどのように行われているのだろうか。
「光 -Ray Of Hope MIX-」(Remixed by PUNPEE)
お嫁においで 2015 / 加山雄三 feat. PUNPEE
PUNPEE:結婚観は当時と変わったと思うので、それを今の感じでアウトプットしたりとかは結構工夫したかもしれないですね。これ作ったときはビズ・マーキーの『Just a Friend』があって、この曲は有名な曲をサンプリングしているので、それを参考にした感じですね。
クリスも参加したPUNPEE&BIMの『Night Rider』
PUNPEEは同じレーベルのBIMと共作したEP『焦年時代』をリリース。この作品の収録曲『Night Rider』にはクリスがラジオDJ風のナレーションで参加している。Night Rider
クリス:そうなんだ。ありがとうございます。
PUNPEE:自分がクリスさんを少しマネした低い声を入れてBIMに送ったら「これめちゃくちゃいいですね」って言ってくれて。じゃあ、クリスさんやってくれないかなって話になり、それでダメもとでオファーしたら快く受けていただけて。
クリス:完成形も聴かせていただいてバッチリでありがとうございました。
PUNPEEは12月から全国ツアー「The Sofaking... Damn!!! Tour」を開催する。
PUNPEEの最新情報は、 SUMMITの公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
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毎週金曜23:00-23:30