俳優の佐藤隆太が、BE:FIRSTの初冠番組『BE:FIRST TV』のMCを務めた経緯や、俳優を目指したきっかけを語った。
佐藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは11月12日(土)。
SKY-HI:『THE FIRST』っていうオーディション番組を始めるときに、できたばかりの会社で何の実績もなく、他の大手オーディションなどが真っ最中のときに行われている俺たちのオーディションは、甲子園の名門校に立ち向かう公立校みたいなものなので、これって『ROOKIES』なんですってよく言ってて(笑)。
佐藤:そうみたいですよね。
SKY-HI:それで、いざBE:FIRSTの冠番組を初めてやりますよってなったときに「MCはどういう方がいいですか?」って言われたので、「不可能かと思いますけど、できたら佐藤隆太さん一択でお願いしたい」って。
佐藤:本当にありがたいです。(出会いは)僕が劇団ひとりさんと一緒にMCをやらせてもらっているクイズ番組にSKY-HIさんにゲストで来ていただいて。
SKY-HI:そのときうっかり隆太さんが『THE FIRST』を家族で見てますって言ってくれたもんだから「これは(MC)いけるぞ!お願いしよう!」って(笑)。
佐藤はその頃、SKY-HIやBE:FIRSTと奇跡的な縁を感じていたと振り返る。
佐藤:仕事が終わって家に帰ると、家族そろって『THE FIRST』を見てて。それは僕が先行じゃなくて、妻と子どもが楽しんで見ているのが徐々に気になり始めて、そこからしばらくして、よく家族で行く焼肉屋でバイトしてた子が「あれ、『THE FIRST』のオーディションに出てる子じゃない?」って。それがテンくん(大山 天)で。
SKY-HI:そうらしいですよね。
佐藤:この縁ってすごいよねってなって、しばらくして『BE:FIRST TV』のオファーをいただいたので。
SKY-HI:コメディドラマのタッチですよね(笑)。
佐藤:実際にこんなこと起こるのって。でも『BE:FIRST TV』のMCのオファーをいただいたとき、ちょっとひるんだんですよね。客観的に見たときにBE:FIRSTのファンのみなさんはMCなんか立てなくても彼らだけでやる30分が見たいんじゃないかって。だから、とりあえずお話させてくださいってところから入ったんですけど、もちろん家族は「ぜひやってくれ」って感じですよね、大ファンだから。そうやって一瞬ひるんだんですけど、やっぱりこのご縁ってスペシャルな感じがしたから、その縁を大事にしたいって思いましたし、しかもSKY-HIさんがそんな熱量を持って言ってくれてるってこともすごくうれしかったので、やらせてもらいました。
SKY-HI:そもそも、なぜ俳優をやろうと思ったんですか?
佐藤:幼い頃からずっと野球をやってたんですけど、その一方でテレビとか映画とかがすごく好きだったんです。中学生になったくらいから映画をレンタルビデオ屋で借りて観るようになって。高校時代も野球漬けの日々だったので、お金も時間もないから観たい映画があっても行けないんですよね。なので通学中の電車の網棚にあった誰かが読み終わった雑誌を手に取って。そういう雑誌って1個くらいは試写会の応募のページがあるんですよ。そこだけ抜き取って片っ端から応募しまくる。
SKY-HI:なるほど。
佐藤:それでいろんな映画を観てて。そのときにすごくよかったなって思うのが、時間もお金もなかった分、試写会で観るしかなかったから映画が選べないんですよ。本当はこの人気の映画を観たかったけど試写会には当たらない、全く自分ではお金を出して絶対に行かないだろうなっていう映画が当たる。でもいざそれを観てみるとすごく面白いんです。こんなにも振り幅があって、観てる人を2時間でいろんなところに旅させてくれる映画の世界にすごく興味を持って、日本大学芸術学部の映画学科に進んだんです。そのときから役者になりたいと思っていて、大学2年生のときに一般応募で宮本亞門さんの舞台のオーディションを受けて、そこで合格をいただいて19歳のときにデビューして、そこから今で23、24年くらい経ちました。
大学在学中に俳優デビューを果たした佐藤に「学生兼俳優から俳優1本になるときに不安はなかったのか」とSKY-HIは質問した。
佐藤:特にそのときは不安は感じてなかったですね。ずっとやりたかった仕事の入り口に立てたので、現場に行くのが楽しくてしょうがなかったですし、新人ですから今みたいに責任も背負ってないし(笑)。
SKY-HI:あはは(笑)。
佐藤:まあ楽しかったですね、現場にいるだけで。大学在学中にみんなで自主映画を撮ってたので、もちろんアマチュアではあるけど現場でのちょっとした立ち方とかは学んではいたので、そんなに戸惑うこともなく仕事を始められたのかなって思います。
佐藤:下積み時代に苦労してっていうのも正直ないですし、幼い頃から芝居に興味を持ってましたけど、高校までずっと野球しかやってこなかったし、別にどこかで芝居を学んだこともないただの学生が、一応大学ではちょっとした専門的なことを教えてもらいはしましたけど、一般応募で受けた(宮本)亞門さんの大きな舞台に入れてもらえたこと、その舞台をたまたま観に来てくれたプロデューサーが目を付けてくれて、初めて出た連ドラが『池袋ウエストゲートパーク』(I.W.G.P.)で。そこで主人公の長瀬(智也)さんの親友役で。そんなことってないですよね、普通に考えて。
SKY-HI:あはは(笑)。確かに。
佐藤:前の年まで大学生だったやつが『I.W.G.P.』で長瀬さんの親友役って絶対にあり得ないんですよ。今でも『I.W.G.P.』のことを言われますし。そこで宮藤官九郎さんとも出会い、その後『木更津キャッツアイ』にも出させてもらって、この作品も今でも言われます。
SKY-HI:僕も『木更津キャッツアイ』は青春のマスターピースですね。あれは思春期に多大なる影響を与えましたね。
佐藤:おじゃましました(笑)。
佐藤:高校の卒業旅行をしたタイミングで、『ROOKIES』が『週刊少年ジャンプ』で連載が始まったんです。卒業旅行に行くときの空港でその第一話を読んで、僕は当時大学に行くことが決まっていたし役者になりたかったので、「よし、俺はこの後、役者になって『ROOKIES』で川藤役をやる」って決めたんですよ、ただの高校生が。その10年後に本当にその役ができたんです。
SKY-HI:すごいですね。
佐藤:だから運がいいんです。
SKY-HI:客観的に佐藤隆太という俳優のいちばんの長所ってどんなところですか?
佐藤:運の良さです(笑)。出会いに恵まれてるってことですね。『BE:FIRST TV』もそうですけど、僕がやりたい、会いたい、この人ちょっと気になるっていう人に結構近い段階で会うことが多いんです。お仕事もそうですし、人との出会いに恵まれて成り立ってるんです。
一方で、佐藤は出会いに恵まれたゆえの苦悩もあったという。
佐藤:最初から恵まれ過ぎてたゆえに、正直なところ、自分の実力と求められているバランスが追いついてないなって感じました。すごくいい役であったり魅力的なキャラクターを演じさせていただくチャンスはいただけるんですけど、もっと実力がある方だったら……。そう考えるのもちょっとさみしい話ですけど。
SKY-HI:技術っていう話になると、たとえば子役からやってるとか劇団出身とかいろんな方がいらっしゃいますもんね。
佐藤:もっと本当はやりたいのにっていうところがあったかもしれないです。だから今はそのぶん、今までいただいたご縁に対して少しずつでもいいから恩返しじゃないけど、責任を果たしていかないとなって。そんなささやかな気持ちを持って現場に向かっているって感じですね。
佐藤隆太の最新情報は、ケイファクトリー公式サイトまで。
『DIVE TO THE NEW WORLD』は国内外のさまざまなフィールドで活躍するアーティストやクリエイターたちの“本心”にSKY-HIが“DIVE”していくプログラム。放送は毎週土曜23時から。
佐藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは11月12日(土)。
SKY-HIやBE:FIRSTとの奇跡的な縁
佐藤はBE:FIRSTの初冠番組『BE:FIRST TV』(日本テレビ系)のMCを担当。その経緯についてのエピソードをSKY-HIが明かす。SKY-HI:『THE FIRST』っていうオーディション番組を始めるときに、できたばかりの会社で何の実績もなく、他の大手オーディションなどが真っ最中のときに行われている俺たちのオーディションは、甲子園の名門校に立ち向かう公立校みたいなものなので、これって『ROOKIES』なんですってよく言ってて(笑)。
佐藤:そうみたいですよね。
SKY-HI:それで、いざBE:FIRSTの冠番組を初めてやりますよってなったときに「MCはどういう方がいいですか?」って言われたので、「不可能かと思いますけど、できたら佐藤隆太さん一択でお願いしたい」って。
佐藤:本当にありがたいです。(出会いは)僕が劇団ひとりさんと一緒にMCをやらせてもらっているクイズ番組にSKY-HIさんにゲストで来ていただいて。
SKY-HI:そのときうっかり隆太さんが『THE FIRST』を家族で見てますって言ってくれたもんだから「これは(MC)いけるぞ!お願いしよう!」って(笑)。
佐藤はその頃、SKY-HIやBE:FIRSTと奇跡的な縁を感じていたと振り返る。
佐藤:仕事が終わって家に帰ると、家族そろって『THE FIRST』を見てて。それは僕が先行じゃなくて、妻と子どもが楽しんで見ているのが徐々に気になり始めて、そこからしばらくして、よく家族で行く焼肉屋でバイトしてた子が「あれ、『THE FIRST』のオーディションに出てる子じゃない?」って。それがテンくん(大山 天)で。
SKY-HI:そうらしいですよね。
佐藤:この縁ってすごいよねってなって、しばらくして『BE:FIRST TV』のオファーをいただいたので。
SKY-HI:コメディドラマのタッチですよね(笑)。
佐藤:実際にこんなこと起こるのって。でも『BE:FIRST TV』のMCのオファーをいただいたとき、ちょっとひるんだんですよね。客観的に見たときにBE:FIRSTのファンのみなさんはMCなんか立てなくても彼らだけでやる30分が見たいんじゃないかって。だから、とりあえずお話させてくださいってところから入ったんですけど、もちろん家族は「ぜひやってくれ」って感じですよね、大ファンだから。そうやって一瞬ひるんだんですけど、やっぱりこのご縁ってスペシャルな感じがしたから、その縁を大事にしたいって思いましたし、しかもSKY-HIさんがそんな熱量を持って言ってくれてるってこともすごくうれしかったので、やらせてもらいました。
試写会に片っ端から応募した学生時代
出会いから不思議な縁を語り合った2人。続いて、SKY-HIが佐藤の俳優人生に迫った。SKY-HI:そもそも、なぜ俳優をやろうと思ったんですか?
佐藤:幼い頃からずっと野球をやってたんですけど、その一方でテレビとか映画とかがすごく好きだったんです。中学生になったくらいから映画をレンタルビデオ屋で借りて観るようになって。高校時代も野球漬けの日々だったので、お金も時間もないから観たい映画があっても行けないんですよね。なので通学中の電車の網棚にあった誰かが読み終わった雑誌を手に取って。そういう雑誌って1個くらいは試写会の応募のページがあるんですよ。そこだけ抜き取って片っ端から応募しまくる。
SKY-HI:なるほど。
佐藤:それでいろんな映画を観てて。そのときにすごくよかったなって思うのが、時間もお金もなかった分、試写会で観るしかなかったから映画が選べないんですよ。本当はこの人気の映画を観たかったけど試写会には当たらない、全く自分ではお金を出して絶対に行かないだろうなっていう映画が当たる。でもいざそれを観てみるとすごく面白いんです。こんなにも振り幅があって、観てる人を2時間でいろんなところに旅させてくれる映画の世界にすごく興味を持って、日本大学芸術学部の映画学科に進んだんです。そのときから役者になりたいと思っていて、大学2年生のときに一般応募で宮本亞門さんの舞台のオーディションを受けて、そこで合格をいただいて19歳のときにデビューして、そこから今で23、24年くらい経ちました。
大学在学中に俳優デビューを果たした佐藤に「学生兼俳優から俳優1本になるときに不安はなかったのか」とSKY-HIは質問した。
佐藤:特にそのときは不安は感じてなかったですね。ずっとやりたかった仕事の入り口に立てたので、現場に行くのが楽しくてしょうがなかったですし、新人ですから今みたいに責任も背負ってないし(笑)。
SKY-HI:あはは(笑)。
佐藤:まあ楽しかったですね、現場にいるだけで。大学在学中にみんなで自主映画を撮ってたので、もちろんアマチュアではあるけど現場でのちょっとした立ち方とかは学んではいたので、そんなに戸惑うこともなく仕事を始められたのかなって思います。
大学生から一年で「長瀬智也の親友役」
その後、数々の作品に出演してきた佐藤は、「僕はすごく恵まれていた」とこれまでを振り返る。佐藤:下積み時代に苦労してっていうのも正直ないですし、幼い頃から芝居に興味を持ってましたけど、高校までずっと野球しかやってこなかったし、別にどこかで芝居を学んだこともないただの学生が、一応大学ではちょっとした専門的なことを教えてもらいはしましたけど、一般応募で受けた(宮本)亞門さんの大きな舞台に入れてもらえたこと、その舞台をたまたま観に来てくれたプロデューサーが目を付けてくれて、初めて出た連ドラが『池袋ウエストゲートパーク』(I.W.G.P.)で。そこで主人公の長瀬(智也)さんの親友役で。そんなことってないですよね、普通に考えて。
SKY-HI:あはは(笑)。確かに。
佐藤:前の年まで大学生だったやつが『I.W.G.P.』で長瀬さんの親友役って絶対にあり得ないんですよ。今でも『I.W.G.P.』のことを言われますし。そこで宮藤官九郎さんとも出会い、その後『木更津キャッツアイ』にも出させてもらって、この作品も今でも言われます。
SKY-HI:僕も『木更津キャッツアイ』は青春のマスターピースですね。あれは思春期に多大なる影響を与えましたね。
佐藤:おじゃましました(笑)。
高校時代の夢が叶った『ROOKIES』
佐藤は漫画家・森田まさのり原作のドラマ『ROOKIES』で熱血教師・川藤幸一役も演じている。佐藤:高校の卒業旅行をしたタイミングで、『ROOKIES』が『週刊少年ジャンプ』で連載が始まったんです。卒業旅行に行くときの空港でその第一話を読んで、僕は当時大学に行くことが決まっていたし役者になりたかったので、「よし、俺はこの後、役者になって『ROOKIES』で川藤役をやる」って決めたんですよ、ただの高校生が。その10年後に本当にその役ができたんです。
SKY-HI:すごいですね。
佐藤:だから運がいいんです。
SKY-HI:客観的に佐藤隆太という俳優のいちばんの長所ってどんなところですか?
佐藤:運の良さです(笑)。出会いに恵まれてるってことですね。『BE:FIRST TV』もそうですけど、僕がやりたい、会いたい、この人ちょっと気になるっていう人に結構近い段階で会うことが多いんです。お仕事もそうですし、人との出会いに恵まれて成り立ってるんです。
一方で、佐藤は出会いに恵まれたゆえの苦悩もあったという。
佐藤:最初から恵まれ過ぎてたゆえに、正直なところ、自分の実力と求められているバランスが追いついてないなって感じました。すごくいい役であったり魅力的なキャラクターを演じさせていただくチャンスはいただけるんですけど、もっと実力がある方だったら……。そう考えるのもちょっとさみしい話ですけど。
SKY-HI:技術っていう話になると、たとえば子役からやってるとか劇団出身とかいろんな方がいらっしゃいますもんね。
佐藤:もっと本当はやりたいのにっていうところがあったかもしれないです。だから今はそのぶん、今までいただいたご縁に対して少しずつでもいいから恩返しじゃないけど、責任を果たしていかないとなって。そんなささやかな気持ちを持って現場に向かっているって感じですね。
佐藤隆太の最新情報は、ケイファクトリー公式サイトまで。
『DIVE TO THE NEW WORLD』は国内外のさまざまなフィールドで活躍するアーティストやクリエイターたちの“本心”にSKY-HIが“DIVE”していくプログラム。放送は毎週土曜23時から。
番組情報
- DIVE TO THE NEW WORLD
-
毎週土曜23:00-23:54