トラックメーカーSTUTSが、音楽業界に入るきっかけやニューアルバム『Orbit』、松たか子の起用で話題となった楽曲『Presence』の裏話を語った。
STUTSが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは10月15日(土)。
SKY-HI:あの頃から技術を積み上げた部分はあったと思うんですけど、アティチュードとかマインドの部分で変わった部分はありますか?
STUTS:基本的には変わってないような気がしています。
SKY-HI:前作のアルバムを出したときに、音楽家として成長していきたいと話していて。時代が変わってヒップホップとかラップミュージックのトレンドが変わっていくなかで、STUTSくんのサウンドも絶妙に変わってきてる気がする。
STUTS:それは変わってると思います。それこそ10年くらい前とかよりは、自分の中でこの音の鳴りがカッコいいとかいうのは変わっていってると思います。
SKY-HI:それはいろいろ聴く中でってことですかね。
STUTS:そうですね。
SKY-HI:STUTSくんってラップミュージック以外もたくさん聴いてるじゃないですか。そういうところからインスピレーションをもらったりしてるんですかね。
STUTS:そういうのからももらってると思いますし、新しめのヒップホップとかからもって感じで。
SKY-HI:その絶妙なハイブリッド感が最高って思う。
そんなSTUTSはセカンドアルバム『Eutopia』から4年ぶりとなる、ニューアルバム『Orbit』を10月5日にリリースした。
STUTS:この3、4年間はかなり自分の中で変わったことがいろいろあったり、ピアノとかギターとかそういう楽器をちょっとずつ練習し始めて、今回自分が弾いた音が入ってたりします。
SKY-HI:STUTSくんは自分で弾くことも大事にされてるのが、すごくいいなって思うんですけど、そこにどんなこだわりがあるんですか。
STUTS:今回のアルバムも普段バンドで参加してもらっているミュージシャンにも弾いてもらって、それをサンプリングしてみたいなものも半分くらいはあるんです。楽器を練習して思ったのが、自分の音って、うまいって感じじゃないかもしれないけど、何か魅力あるかもしれないっていう意識が少し芽生え始めました。
SKY-HI:STUTSくんって高校くらいにサンプラーを買ってビートメーカーとしてやってて、クラブにめっちゃ行くようになったのってどういう流れだったの?
STUTS:高校2年の頃とかに携帯のサイトで知り合ったラッパーさんのバックDJをやるってなって、それで上京して2日目とかにはバックDJをしにクラブに行きました。そこでやらせてもらって、そのときは、もうないんですけど渋谷のCLUB HAZARDでやってたりとかしていて。そうやってクラブに行かせてもらう中で、当時自分は90年代のヒップホップとかアンダーグラウンドのヒップホップが好きだったので、そういうのがたくさんかかるってことでFamilyによく行ってました。
SKY-HI:その頃に描いていたビジョンってあったんですか?
STUTS:全くなくて、こんな感じになるとは本当に思ってなかったですね(笑)。そもそも音楽で生活するとか思ってなかったですし。とは言っても、音楽は死ぬまでやると思ってました。でもその頃はヒップホップのラッパーで活躍している人は、ほぼほぼ……。
SKY-HI:片手で数えられるくらいでしたよね(笑)。
STUTS:なので、自分の思うカッコいい音楽を作ったり、いいライブがずっとできたらいいなって思ってました。
STUTSが音楽だけでやっていこうと決意したのは、ファーストアルバムをリリースしてからだと語る。
STUTS:それまではまだ会社員だったんで。
SKY-HI:音楽1本でやっていこうっていうときってモチベーション的にどうでした?
STUTS:すごく悩んだんですけど、それまで乗ってきたレールを外れるみたいな感じなので。もともと入っていた会社で仕事してて、そこではこういう仕事をやりたいってことができなくて転職を考えてたんです。でもそのタイミングでファーストアルバムを出して「もしかしたら音楽で生活できるかも」って収入とか見て思って、それで会社を辞めたって感じです。
SKY-HI:会社を辞めてからどんどん精度が上がってる感じですよね。
STUTS:そうですね。会社を辞めて全ての時間を音楽にかけられるってそれまでなかったので。
SKY-HI:好きなことが仕事にもなっていくっていろんな変化があると思うんですけど、STUTSくんはその後にリリースするものの自由度とか喜びみたいなものがすごく増してますよね。特にここ数年とかは、そういうのをイントロから見させてもらってる感じがして、めちゃくちゃ最高っていう気持ちになるんですよね。
STUTS:うれしいです。光栄なことに、音楽を仕事として認識できてないというか(笑)。好きなことをやらせてもらって、今のところいろんな方に受け入れてもらっているって感じなので、とてもありがたいことだなと思います。
SKY-HI:このレコーディング現場ってどんな感じでした?
STUTS:岡田さんも角田さんも松田さんも、松たか子さんも素晴らしく歌ってもらったり、ラップしてもらったりして。一緒に楽曲を作らせてもらったbutajiさんと、FRESINOくん、BIMくん、NENEさん、Daichiくん、T-Pablowさんがそれぞれの俳優さんのディレクションをしてやったって感じでした。
SKY-HI:全然別ジャンルでも第一線とかで極めてる人ってすごいですよね。違うことをやっても「こんな感じでしょ」ってナメないし、本気でやってくれる方が多いですよね。
STUTS:本当にみなさんそれぞれで、それまでやられてきた表現のすごみを感じましたね。
SKY-HI:企画段階でプレッシャーがあったんだろうなって思ったんですけど。
STUTS:プレッシャーはありました(笑)。いい曲を作りたいって。
SKY-HI:それでいていい曲を作れるのってすごいですよね。
STUTS:あとラッパーさんが変わってビートは同じでっていうのもあったので、そういうビートを作らなきゃっていうのもありました。のるラッパーさんによって違う曲に聴こえるくらいのトラックがいいなって思って、いろいろ考えながら作りました。
STUTSは、10月21日から全国ツアー 「『Orbit』Release Tour」がスタートする。そのほかの情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
『DIVE TO THE NEW WORLD』は国内外のさまざまなフィールドで活躍するアーティストやクリエイターたちの“本心”にSKY-HIが“DIVE”していくプログラム。放送は毎週土曜23時から。
STUTSが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは10月15日(土)。
昔と今でマインドは変わっていない
10年以上前からの付き合いだというSKY-HIとSTUTS。渋谷のクラブ(club bar FAMILY)で会う機会が多かったそうで、SKY-HIは「渋谷のクラブに俺もPUNPEEもSTUTSくんもいた」と当時を振り返った。SKY-HI:あの頃から技術を積み上げた部分はあったと思うんですけど、アティチュードとかマインドの部分で変わった部分はありますか?
STUTS:基本的には変わってないような気がしています。
SKY-HI:前作のアルバムを出したときに、音楽家として成長していきたいと話していて。時代が変わってヒップホップとかラップミュージックのトレンドが変わっていくなかで、STUTSくんのサウンドも絶妙に変わってきてる気がする。
STUTS:それは変わってると思います。それこそ10年くらい前とかよりは、自分の中でこの音の鳴りがカッコいいとかいうのは変わっていってると思います。
SKY-HI:それはいろいろ聴く中でってことですかね。
STUTS:そうですね。
SKY-HI:STUTSくんってラップミュージック以外もたくさん聴いてるじゃないですか。そういうところからインスピレーションをもらったりしてるんですかね。
STUTS:そういうのからももらってると思いますし、新しめのヒップホップとかからもって感じで。
SKY-HI:その絶妙なハイブリッド感が最高って思う。
そんなSTUTSはセカンドアルバム『Eutopia』から4年ぶりとなる、ニューアルバム『Orbit』を10月5日にリリースした。
STUTS:この3、4年間はかなり自分の中で変わったことがいろいろあったり、ピアノとかギターとかそういう楽器をちょっとずつ練習し始めて、今回自分が弾いた音が入ってたりします。
SKY-HI:STUTSくんは自分で弾くことも大事にされてるのが、すごくいいなって思うんですけど、そこにどんなこだわりがあるんですか。
STUTS:今回のアルバムも普段バンドで参加してもらっているミュージシャンにも弾いてもらって、それをサンプリングしてみたいなものも半分くらいはあるんです。楽器を練習して思ったのが、自分の音って、うまいって感じじゃないかもしれないけど、何か魅力あるかもしれないっていう意識が少し芽生え始めました。
音楽1本でやろうと決意したきっかけ
SKY-HIはSTUTSが音楽業界に入ったきっかけを訊く。SKY-HI:STUTSくんって高校くらいにサンプラーを買ってビートメーカーとしてやってて、クラブにめっちゃ行くようになったのってどういう流れだったの?
STUTS:高校2年の頃とかに携帯のサイトで知り合ったラッパーさんのバックDJをやるってなって、それで上京して2日目とかにはバックDJをしにクラブに行きました。そこでやらせてもらって、そのときは、もうないんですけど渋谷のCLUB HAZARDでやってたりとかしていて。そうやってクラブに行かせてもらう中で、当時自分は90年代のヒップホップとかアンダーグラウンドのヒップホップが好きだったので、そういうのがたくさんかかるってことでFamilyによく行ってました。
SKY-HI:その頃に描いていたビジョンってあったんですか?
STUTS:全くなくて、こんな感じになるとは本当に思ってなかったですね(笑)。そもそも音楽で生活するとか思ってなかったですし。とは言っても、音楽は死ぬまでやると思ってました。でもその頃はヒップホップのラッパーで活躍している人は、ほぼほぼ……。
SKY-HI:片手で数えられるくらいでしたよね(笑)。
STUTS:なので、自分の思うカッコいい音楽を作ったり、いいライブがずっとできたらいいなって思ってました。
STUTSが音楽だけでやっていこうと決意したのは、ファーストアルバムをリリースしてからだと語る。
STUTS:それまではまだ会社員だったんで。
SKY-HI:音楽1本でやっていこうっていうときってモチベーション的にどうでした?
STUTS:すごく悩んだんですけど、それまで乗ってきたレールを外れるみたいな感じなので。もともと入っていた会社で仕事してて、そこではこういう仕事をやりたいってことができなくて転職を考えてたんです。でもそのタイミングでファーストアルバムを出して「もしかしたら音楽で生活できるかも」って収入とか見て思って、それで会社を辞めたって感じです。
SKY-HI:会社を辞めてからどんどん精度が上がってる感じですよね。
STUTS:そうですね。会社を辞めて全ての時間を音楽にかけられるってそれまでなかったので。
SKY-HI:好きなことが仕事にもなっていくっていろんな変化があると思うんですけど、STUTSくんはその後にリリースするものの自由度とか喜びみたいなものがすごく増してますよね。特にここ数年とかは、そういうのをイントロから見させてもらってる感じがして、めちゃくちゃ最高っていう気持ちになるんですよね。
STUTS:うれしいです。光栄なことに、音楽を仕事として認識できてないというか(笑)。好きなことをやらせてもらって、今のところいろんな方に受け入れてもらっているって感じなので、とてもありがたいことだなと思います。
豪華メンバーの「表現のすごみ」を感じた
STUTSは2021年放送されたテレビドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)の主題歌の総合プロデュースを担当。毎回変わる主題歌には、ドラマに出演した松たか子をはじめ、岡田将生や角田晃広、松田龍平の俳優陣や、KID FRESINO、BIM、ゆるふわギャングのNENE、Daichi Yamamoto、BAD HOPのT-Pablowとラッパー陣も参加している。主題歌を収録したSTUTS & 松たか子 with 3exesのアルバム『Presence』も発売された。STUTS & 松たか子 with 3exes - Presence Remix feat. T-Pablow, Daichi Yamamoto, NENE, BIM, KID FRESINO
STUTS:岡田さんも角田さんも松田さんも、松たか子さんも素晴らしく歌ってもらったり、ラップしてもらったりして。一緒に楽曲を作らせてもらったbutajiさんと、FRESINOくん、BIMくん、NENEさん、Daichiくん、T-Pablowさんがそれぞれの俳優さんのディレクションをしてやったって感じでした。
SKY-HI:全然別ジャンルでも第一線とかで極めてる人ってすごいですよね。違うことをやっても「こんな感じでしょ」ってナメないし、本気でやってくれる方が多いですよね。
STUTS:本当にみなさんそれぞれで、それまでやられてきた表現のすごみを感じましたね。
SKY-HI:企画段階でプレッシャーがあったんだろうなって思ったんですけど。
STUTS:プレッシャーはありました(笑)。いい曲を作りたいって。
SKY-HI:それでいていい曲を作れるのってすごいですよね。
STUTS:あとラッパーさんが変わってビートは同じでっていうのもあったので、そういうビートを作らなきゃっていうのもありました。のるラッパーさんによって違う曲に聴こえるくらいのトラックがいいなって思って、いろいろ考えながら作りました。
STUTSは、10月21日から全国ツアー 「『Orbit』Release Tour」がスタートする。そのほかの情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
『DIVE TO THE NEW WORLD』は国内外のさまざまなフィールドで活躍するアーティストやクリエイターたちの“本心”にSKY-HIが“DIVE”していくプログラム。放送は毎週土曜23時から。
radikoで聴く
2022年10月22日28時59分まで
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番組情報
- DIVE TO THE NEW WORLD
-
毎週土曜23:00-23:54