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“全部うまい”を保証します! 週末に代々木で開催「麦フェス」注目のフードは?

“全部うまい”を保証します! 週末に代々木で開催「麦フェス」注目のフードは?

パンの研究所「パンラボ」主宰・池田浩明さんが、小麦の祭典「麦フェス2022」の注目店を紹介した。9月17日(土)、18日(日)、19日(月・祝)の3日間、国立代々木競技場で開催される。

池田さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「TALK TO NEIGHBORS」。ここでは、9月8日(木)のオンエアをテキストで紹介。

最新のパン屋は「国産小麦」が増えてきた

パンをテーマに執筆活動をしている池田さんは、パンの研究所「パンラボ」の主宰も務めている。まず池田さんに、最近のパン屋事情を訊いた。

池田:最近は麹を使うパン屋さんが増えているんですよね。日本の発酵が見直されていて、国産小麦のパン屋さんがすごく増えています。

素材を甘くしてくれる麹の作用により、国産小麦の甘さがさらに引き出されるそうだ。

クリス:国産小麦の素材がよくなる境目ってどういうところがあるんでしょう? 麦を生産する人が増えているんですか?

池田:新しい品種が開発されています。日本はうどんのための小麦みたいなのしかなかったんですけど、パンを食べる人が増えてきたので、パンのための小麦が開発されてきているんですね。それもあって、どんどんおいしいパンが増えています。

クリス:なるほどねえ。パンの盛り上がりを受けて(小麦の)生産者側も変わってきているということですね。

池田:そうですね。生産者、研究者、流通の方、食べる方たちがどんどん相乗効果で進化を続けているのかなと思います。
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国内唯一の小麦の祭典「麦フェス」注目フード

9月17日(土)、18日(日)、19日(月・祝)の3日間、代々木競技場で開催する都市型のフェス「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO ~Best Music & Market」の中で、「麦フェス2022」が開かれる。主宰はNPO法人「新麦コレクション」で、池田さんは「新麦コレクション」の理事を務めている。

クリス:「INSPIRE TOKYO」は音楽で盛り上がるイベントでありつつ、食やいろんなマーケットが出ます。「麦フェス」も登場するということで。

池田:小麦って見えない繋がりで僕らの元に届くんですけども、それが可視化される3日間と言いますか。生産者さんも来るし、パン屋さんも来る。普段は会えない同士なんですけど、一堂に会したときにどうなるか楽しみです。

クリス:チームワークというところの“麦の力”って、ちょっと他のフェスと違うかもしれないですね。「おいしい」「この店が好き」とも違うというか。

池田:そうですね。みんな情熱があって、熱い人ばっかりなんですよ。その気持ちが伝わってほしいです。

今回の「麦フェス」では、会場でしか食べることができない“新麦フード”を提供する有名店が多数出店する。中でも注目のフードを教えてもらった。

クリス:表参道と福岡のベーカリー、中目黒のドーナツショップで連日行列をつくる「アマムダコタン」が、オリジナル新麦パスタで初参加です。

池田:表参道で2時間ぐらい並ぶパン屋が、あえてパスタで出店。もともとイタリアンのシェフなので、原点で勝負がしたいということです。埼玉の「あやひかり」という小麦を使っていて、モチモチ感がすごいんですね。パスタにとびきりのトマトソースを合わせてびっくりさせてやろうかなって感じです(笑)。

クリス:パンは出ない?

池田:バーガーが有名なお店なんですが、自家製のソーセージでホットドッグを作ります。片手で食べられるのがフェスっぽいですよね。

クリス:へええ! 「麦フェス」ではパンはもちろん、パスタ、ラーメン、ピザ、お好み焼きなども出るんですね。「アマムダコタン」は17日のみの出店です。18日には9月オープンの埼玉産小麦の使い手が特別に先行オープンします。「パンピーポー」というお店ですね。

池田:小麦愛が熱い方です。埼玉の「ハナマンテン」という小麦でパンを作ります。この日はハナマンテンの生産者さんも来るので、一緒に売ってもらおうかなと思っています。

クリス:あとは、予約が取れない超有名店「らぁ麺 飯田商店」が19日に出ますね。

池田:「湘南小麦」という貴重な小麦で塩ラーメンを作ってくれます。塩も広島の「海人の藻塩(あまびとのもしお)」を使っているのですが、「らぁ麺 飯田商店」は広島まで行って塩を作るところも体験しているんですね。当日、どんなすごいものが出るのか楽しみです。

クリス:どれもすごそうで困っちゃうなあ。行ってみてバイブスを感じたものを選べばいいんでしょうか?

池田:おっしゃる通りです。全部うまいのは僕が保証するので、自分が食べたいものでいいと思います。そこで小麦のよさを感じてもらえたら最高ですね。

詳細は公式サイトから。

・J-WAVE presents INSPIRE TOKYO ~Best Music & Market
https://www.j-wave.co.jp/special/inspire2022/

地元で完結するパンづくり

池田さんは新たなチャレンジとして、地元で完結するパンづくりを計画しているという。

池田:埼玉県の小川町という場所があって、東京から近くてすごくいいところなんですね。僕が自分でトラックを運転して小麦を仕入れて、生産会社に入れ、挽きたての小麦でパンを作ります。全部地元で完結しているので生産者さんも嬉しいし、僕らも耕作放棄地が農地に変わっていって農業が盛んになったらいいなと思います。小さな一歩ですけど、目に見える形で作るチャレンジをみんなで始めたいです。

クリス:素晴らしいですね。ペンを持ってパンのことを書いているかと思ったら、トラックも運転しているなんて。繋がりとか人の顔が見えるのが、より大事な時代ですよね。パンが生まれたらぜひ教えてください。

池田:ありがとうございます。

「麦フェス」の情報は「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO ~Best Music & Market」のホームページをチェック

J-WAVE『GOOD NEIGHBORS』のワンコーナー「TALK TO NEIGHBORS」では、さまざまなゲストから「とっておきの話」を訊く。放送は月曜~木曜の14時10分頃から。

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