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「世界の住みやすい街ランキング2022」 東京・大阪が大きく順位を落とした理由

『STEP ONE』ナビゲーターのサッシャ(左)、ノイハウス萌菜(右)。中央はCHINTAIマスコットキャラクターのチンタイガー

「世界の住みやすい街ランキング2022」 東京・大阪が大きく順位を落とした理由

J-WAVEの番組『STEP ONE』には、グローバルな視点からフィーチャーした最新の海外ニュースを伝える「CHINTAI GLOBAL BEATS」というコーナーがある。ここでは6月にオンエアされた同コーナーから、イチオシトピックを紹介する。

【オンエア:2022年6月28日(火)】

東京はトップ10圏外にランクダウン

番組ナビゲーターのサッシャが選んだのは、CNNをはじめとしたニュースメディアが報じた、イギリスの経済誌「エコノミスト」の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」が発表した「世界の住みやすい街ランキング2022」に関する話題。同ランキングは、世界各国の都市における治安・医療体制・文化・環境・教育・インフラなどを指標化・格付けしたもので毎年恒例となっているが、今年は順位に大きな変動があった。

サッシャ:トップ10のうち7つが変わってしまいました。昨年は1位がニュージーランドの都市・オークランドで、日本からは大阪が2位、東京が4位にランクインしていたんです。しかし今年は大阪が10位で、東京に至ってはトップ10から脱落しています。そして昨年1位だったオークランドはなんと、トップ10から外れただけではございません。34位にまで下がっちゃったんです!

CNNの記事では、高いワクチン接種率や行動制限の緩和によって正常な生活を取り戻している都市ほど上位にランクインしていると指摘する。

サッシャ:去年は逆に新型コロナウイルスの感染率を抑えていた日本の都市が評価を上げていたんですね。ところが今年は、日本を含めて行動制限が残る都市が評価を下げた。そんな中で、なんとかトップ10に残った大阪、すごくないですか? 大阪は治安・医療体制・教育で高得点を獲得しました。一方で、文化と環境がトップ10の中で最も低く、そのために順位を下げてしまったようです。

1位は、芸術の都・ウィーン

ちなみに、トップ10にもっとも多くの都市を送り込んだ国はカルガリー、バンクーバー、トロントの計3都市がランクインしたカナダだった。またスイスも、チューリッヒが3位、ジュネーブが6位と2つの都市をトップ10入りさせている。では、2022年における「世界の住みやすい街」1位の称号はどの都市に渡るのだろうか?

サッシャ:1位を獲得したのは……芸術の都・オーストリアのウィーンでした! やはり、ウィーンですか。古い建物も残っています。伝統もあります。芸術も豊かですし、そこまで物価も高くない。色々な理由があるかと思います。なお、ウィーンはコロナ前の2019年以来3年ぶりの1位だそうですが、その時は大阪が3位で、東京が7位だったんですよ。ですから日本は、コロナ禍の行動制限で元に戻れていない部分が多少ありますから、行動制限が緩和されてくると本来の順位に戻ってくるのかなと。ということで、2019年のランキングが来年あたりの順位における指標になるのではと予想します。

J-WAVEのリスナーは、radikoのエリアフリーを利用する聴取者を除けば、東京もしくは東京圏内に暮らす人がほとんどだ。そこで、サッシャは本ランキングの結果を踏まえて、次のように語りかける。

サッシャ:今回のランキングは、あくまでも一つの指標です。ですので、他にも様々な観点があって然るべきだと思いますが、東京という世界から見ても住みやすいと評価される街、並びに、その圏内に住んでいるということを、僕らは誇りに思ってもいいのではないでしょうか。というのも、その住みやすい街は、行政が作ってくれているものである一方、我々住民一人ひとりが日々の生活の中で築きあげたものでもあるからです。その点に関して、誇りに感じていいかなと思います。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「CHINTAI GLOBAL BEATS」では、番組独自の視点で世界を見渡し、国内ではまだ知られていない話題やニュース、ニューミュージックをお届け。放送は月曜~木曜の12時5分ごろから。

(構成=小島浩平)

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番組情報
STEP ONE
月・火・水・木曜
9:00-13:00