J-WAVEの番組『STEP ONE』には、気になる海外ニュースをお伝えする「CHINTAI GLOBAL BEATS」というコーナーがある。ここでは2024年8月にオンエアされた同コーナーから、イチオシトピックを紹介する。
今回は「フォーカスミュージック」に注目した模様をテキストで紹介。
【オンエア:2024年8月22日(木)/ナビゲート:サッシャ・ノイハウス萌菜】
【元記事】「The rise of focus music」
フォーカスミュージックとは、集中力を保ちやすくするため、または気が散ってしまうのを防ぐための音楽。一般的には生産性が上がると言われており、明確なジャンルが定まっていないのが特徴だ。
ノイハウス:だいたいインストゥルメンタルだとか、ローファイといったリラックスしたビート、たとえばヒップホップやジャズにインスパイアされたものが多いです。サッシャさんはそういった音楽は聴きます?
サッシャ:全然聴かないですね。職業柄なのか、聴こえてくる音楽が気になります。
ノイハウス:フォーカスミュージックって、そこに意識がいかないぐらいの音楽ってことなんですよね。たとえばビートが何度か繰り返されたり、声が入っていない音楽などがありますけども、人それぞれどういった曲が必要なのかは変わると思います。
近年、フォーカスミュージックというジャンルは広がりを見せており、2022年から2023年にかけてSpotifyのプレイリストの聴取は50パーセントも増加した。また、アメリカを中心に人気のインターネットラジオプラットフォーム「Pandora」で、集中音楽に特化した音楽ステーションが、同じく2022年から2023年にかけて47パーセント伸びている。
ノイハウス:ニーズが高まっているからこそ、そういうプレイリストも増えています。たとえば、Spotifyの検索でフォーカスと入力すると、ディープフォーカス、フォーカスフロー、クリエイティブフォーカスといった、仕事内容によってもちがうフォーカスのプレイリストがあります。もちろん、現代人の集中力がどんどん落ちているというのはよく聞きますし、私自身も実感しています。オンラインコンテンツも短くなっていますし、音楽自体も1分のものが出てきたりしていますよね。昔に比べてロングフォーマットよりショートフォーマットになってきているからこそ、仕事も集中力が続かないっていう影響が出ているそうなんです。
記事内にはアメリカの心理学会が公開した調査結果が取り上げられている。調べによると、調査対象のアメリカ人の86パーセントが、常にメール、テキスト、SNSなどをチェックしてしまうことからストレスを感じていることがわかった。
ノイハウス:おどろいたのですが、SNSや、メールチェックをしてしまうと、同じタスクに戻るまでに平均で23分かかってしまうそうです。
ノイハウス:逆に、フォーカスミュージックを作るアーティストも増えたそうです。ライブ向けじゃないものを作ってもいい期間がコロナ禍であったということでもあり、もっとゆったりと、自分のなかでも実験的にちがうジャンルを作ってみたいというアーティストが増えたみたいなんですね。
実際にフォーカスミュージックが集中力に対して効果があるのかは、さまざまな説があがっている。とくに頭を使わなくてもできるもの、慣れていたり同じ動きを繰り返すタスクなどには適しているとされている。
ノイハウス:今後、音楽で生産性を高めるというのはビジネスのなかでも採用されるかもしれないとも書かれています。たとえば、職場用のフォーカスプレイリストを作って社員のウェルネスを高めるみたいなことも増えるかもしれないです。そうなると、新しいタイプの音楽プロデューサーも出てくるのかなと予感させますね。今日は集中するための音楽が人気急上昇中という記事をご紹介しました。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「CHINTAI GLOBAL BEATS」では、番組独自の視点で世界を見渡し、国内ではまだ知られていない話題やニュース、ニューミュージックをお届け。放送は月曜~木曜の12時5分ごろから。
今回は「フォーカスミュージック」に注目した模様をテキストで紹介。
【オンエア:2024年8月22日(木)/ナビゲート:サッシャ・ノイハウス萌菜】
フォーカスミュージックの需要が高まっている背景は?
今回は、ノイハウスが米国の月刊ビジネス雑誌『Fast Company』の記事を紹介。集中するために作られた曲、または、それをまとめたプレイリスト「フォーカスミュージック」を聴く人が増えている。【元記事】「The rise of focus music」
フォーカスミュージックとは、集中力を保ちやすくするため、または気が散ってしまうのを防ぐための音楽。一般的には生産性が上がると言われており、明確なジャンルが定まっていないのが特徴だ。
ノイハウス:だいたいインストゥルメンタルだとか、ローファイといったリラックスしたビート、たとえばヒップホップやジャズにインスパイアされたものが多いです。サッシャさんはそういった音楽は聴きます?
サッシャ:全然聴かないですね。職業柄なのか、聴こえてくる音楽が気になります。
ノイハウス:フォーカスミュージックって、そこに意識がいかないぐらいの音楽ってことなんですよね。たとえばビートが何度か繰り返されたり、声が入っていない音楽などがありますけども、人それぞれどういった曲が必要なのかは変わると思います。
近年、フォーカスミュージックというジャンルは広がりを見せており、2022年から2023年にかけてSpotifyのプレイリストの聴取は50パーセントも増加した。また、アメリカを中心に人気のインターネットラジオプラットフォーム「Pandora」で、集中音楽に特化した音楽ステーションが、同じく2022年から2023年にかけて47パーセント伸びている。
ノイハウス:ニーズが高まっているからこそ、そういうプレイリストも増えています。たとえば、Spotifyの検索でフォーカスと入力すると、ディープフォーカス、フォーカスフロー、クリエイティブフォーカスといった、仕事内容によってもちがうフォーカスのプレイリストがあります。もちろん、現代人の集中力がどんどん落ちているというのはよく聞きますし、私自身も実感しています。オンラインコンテンツも短くなっていますし、音楽自体も1分のものが出てきたりしていますよね。昔に比べてロングフォーマットよりショートフォーマットになってきているからこそ、仕事も集中力が続かないっていう影響が出ているそうなんです。
記事内にはアメリカの心理学会が公開した調査結果が取り上げられている。調べによると、調査対象のアメリカ人の86パーセントが、常にメール、テキスト、SNSなどをチェックしてしまうことからストレスを感じていることがわかった。
ノイハウス:おどろいたのですが、SNSや、メールチェックをしてしまうと、同じタスクに戻るまでに平均で23分かかってしまうそうです。
フォーカスミュージックづくりに特化したアーティストが登場する?
コロナ禍により、家から出ないで仕事をする、今までとちがう環境で仕事をするという働き方をする人が増えた。その影響から、集中力が持続しない人も増加したという。さまざまな要因から作業に集中したい人が増え、それがフォーカスミュージックを求める人の増加につながっている。ノイハウス:逆に、フォーカスミュージックを作るアーティストも増えたそうです。ライブ向けじゃないものを作ってもいい期間がコロナ禍であったということでもあり、もっとゆったりと、自分のなかでも実験的にちがうジャンルを作ってみたいというアーティストが増えたみたいなんですね。
実際にフォーカスミュージックが集中力に対して効果があるのかは、さまざまな説があがっている。とくに頭を使わなくてもできるもの、慣れていたり同じ動きを繰り返すタスクなどには適しているとされている。
ノイハウス:今後、音楽で生産性を高めるというのはビジネスのなかでも採用されるかもしれないとも書かれています。たとえば、職場用のフォーカスプレイリストを作って社員のウェルネスを高めるみたいなことも増えるかもしれないです。そうなると、新しいタイプの音楽プロデューサーも出てくるのかなと予感させますね。今日は集中するための音楽が人気急上昇中という記事をご紹介しました。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「CHINTAI GLOBAL BEATS」では、番組独自の視点で世界を見渡し、国内ではまだ知られていない話題やニュース、ニューミュージックをお届け。放送は月曜~木曜の12時5分ごろから。
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サッシャ、ノイハウス萌菜