次世代を担う新人アーティストを、豪華クリエイター・プロデューサー陣が発掘し、メンターとなって育成するJ-WAVEの音楽プロジェクト「J-WAVE MUSIC ACCELERATOR PROGRAM」(通称「MAP」)。メンターの一人である音楽コンシェルジュのふくりゅうが、厳正な審査を勝ち抜いた8組のアーティストにインタビューをする連載企画がスタート!
【関連記事】NFTで音楽ビジネスはどう変わる? ミュージシャンの成長を加速させるプログラム「MAP」を解説
第一弾は、ソロアーティスト・NOAへのインタビュー。NOAは、日本語・英語・韓国語を自在に操るトリリンガルで、作曲・作詞・ダンスの振付を一人で手掛けるマルチクリエイターでもある。さらに、BIGBANG、BLACKPINKなどが所属する韓国の大手芸能プロダクション「YGエンターテインメント」初の日本人練習生として韓国で6年間生活をしていたという異色の経歴の持ち主だ。
2020年にデビューし、同年リリースの2ndシングル「TAXI feat. tofubeats」がタイのSpotifyバイラル・チャートで1位を獲得したNOA。「ワールドワイドに活躍するアーティストになりたい」という目標に向かい、既に力強く歩みを進める彼が創作活動の上で大切にしていることや、今年1年で成し遂げたいことは何なのか。新進気鋭のアーティストの本音が、ふくりゅうとの対談の中で明らかになっている。
NOA:幼少期の頃、アメリカの映画「ハイスクール・ミュージカル」を鑑賞してから、歌うことや踊ることをはじめとした「人の前で表現すること」に興味を持ちました。それが今の活動に繋がる大きなきっかけですね。
ふくりゅう:楽曲作りはいつから始められたのでしょうか?
NOA:これも小さい頃の話になるのですが、iMacを手にしたときからです。音楽制作アプリの「GarageBand」で、いろいろな音を重ねて曲なのかもわからないクオリティものを作って遊んでいました。
ふくりゅう:テクノロジーの申し子ですね! では、創作活動において強く影響を受けたアーティストは?
NOA:BIGBANGのG-DRAGONさんです。僕が韓国に行った大きなきっかけの存在でもあるので、今も変わらず尊敬しています。あとは、ジャスティン・ビーバーやクリス・ブラウンの音楽も常に聴いていて、リスペクトしていますね。
NOA:僕も1位を獲ったときは「えっ!?」っていう驚きしかなかったです。韓国で練習生として活動していた頃から応援してくれている東南アジアのファンの方たちがいることは知っていたのですが、何がきっかけでこういった結果になったかというのは僕も不思議でしかありません。いずれにしても、本当にファンの皆さんのおかげというか。皆さんが聴いてくれたからとしか言いようがないですね。
ふくりゅう:tofubeatsコラボされたのはどんな理由からですか?
NOA:もともとtofubeatsさんは僕が韓国にいる頃から大ファンで、いつか絶対にご一緒したいと思っていました。その後、日本に帰ってきてから、たまたまお見かけする機会があって、僕から勇気を出して声をかけたんです。それ以来、仲良くさせていただいていました。「TAXI」は、韓国で韓国の風景を想像しながら書いた楽曲だったこともあって、いざ日本でリリースするとなっても、どうしても日本の景色に合わなかった。そういった意味で、この曲に“東京感”を出していただける方は誰かなとなったときにtofubeatsさん以外いなかったので、お声がけさせていただいたんです。
ふくりゅう:お話を聞く限りNOAさんは独自のアイデンティティ、音楽性をお持ちだとお見受けしましたが、創作にあたって大切にしていることは何でしょうか?
NOA:僕がそのときそのときに思うことを、すべて真実としてちゃんと伝えることを意識しています。僕自身、様々なアーティストの楽曲を聴き、元気づけられたり、背中を押してもらったりしてきました。そういった聴いてくれる誰かにパワーを与えられるものだからこそ、最後まで突き詰めていきたいという気持ちで楽曲づくりに取り組んでいます。
ふくりゅう:ちなみに、今後の活動において、特に注力していきたいことは何でしょうか?
NOA:リアルイベントを積極的に開催していきたいです。僕は2020年1月にデビューしたのですが、それからすぐにコロナ禍になってしまいました。そのため、リアルイベントがまだ2回しかできていません。有難いことに、海外のファンの方たちもいるので、実際に現地まで足を運んで感謝の気持ちを伝えたいですし、日本でももっとライブがしたいと考えています。
NOA:課題ですか……ひとつあります。作詞を始めた頃は、もともと英語と韓国語で歌詞を書いていました。今は日本に戻ってきて日本語で書いていますが、日本語での作詞がすごく難しくて……。最近のトレンドとして、日本語のワードは簡単なもののほうがいいのか、それとも、ストーリー仕立てにしたほうがいいのかなどと、悩んでいます。
ふくりゅう:悩みますよね。トレンドは常に世の中にあって、同じ方向性のもので溢れかえっていますが、その時代の空気を変えるチェンジメーカーみたいなアーティストも必要だと思うんです。NOAさんは、日本語・英語・韓国語を自在に扱われるトリリンガルであり、なおかつ、作詞・作曲・ダンスまでやられるマルチクリエイターでもある。その独自性に根差したオリジナルな視点や考え方を持たれているはずなので、世の中のトレンドだけに囚われず、ご自身の経験・体験を活かしたNOAさんならではの言葉を伝えてほしいと個人的には思います。
それに、過去のヒット曲を分析すると、「80'sらしさ」「90'sらしさ」といったトレンド感は、ほとんどリズムで現れているんですよね。つまり、リズムでトレンド感は表現できるのではないかと。加えて、日本の場合、歌謡曲のエッセンスを含んだ切ないメロディアスな展開の曲が受け入れられやすい傾向は、どんな時代でもさほど変わりませんし。
NOA:本当にそうですね。
ふくりゅう:先ほどリアルイベントのお話が出ましたが、今年はほかにどんな活動を展開していくのか教えてください。
NOA:今年も変わらずコンスタントに楽曲をリリースしていこうと考えていて、実際に今も新曲を製作しています。また、先ほどもお話したように、実際にファンの方と会う機会もどんどん設けていきたいです。あとは今年10月にはドラマに出演させていただくことが決まっているので、今まで以上に多方面で活動していく予定です。
ふくりゅう:NOAさんのさらなる活躍、作品を楽しみにしております。
NOA:ありがとうございます!
MAPの詳細は公式サイトまで。
■MAP公式サイト
https://www.j-wave.co.jp/map/
(構成=小島浩平)
【関連記事】NFTで音楽ビジネスはどう変わる? ミュージシャンの成長を加速させるプログラム「MAP」を解説
第一弾は、ソロアーティスト・NOAへのインタビュー。NOAは、日本語・英語・韓国語を自在に操るトリリンガルで、作曲・作詞・ダンスの振付を一人で手掛けるマルチクリエイターでもある。さらに、BIGBANG、BLACKPINKなどが所属する韓国の大手芸能プロダクション「YGエンターテインメント」初の日本人練習生として韓国で6年間生活をしていたという異色の経歴の持ち主だ。
2020年にデビューし、同年リリースの2ndシングル「TAXI feat. tofubeats」がタイのSpotifyバイラル・チャートで1位を獲得したNOA。「ワールドワイドに活躍するアーティストになりたい」という目標に向かい、既に力強く歩みを進める彼が創作活動の上で大切にしていることや、今年1年で成し遂げたいことは何なのか。新進気鋭のアーティストの本音が、ふくりゅうとの対談の中で明らかになっている。
創作活動のきっかけは映画『ハイスクール・ミュージカル』
ふくりゅう:まずは創作活動を始めるきっかけから教えてください。NOA:幼少期の頃、アメリカの映画「ハイスクール・ミュージカル」を鑑賞してから、歌うことや踊ることをはじめとした「人の前で表現すること」に興味を持ちました。それが今の活動に繋がる大きなきっかけですね。
ふくりゅう:楽曲作りはいつから始められたのでしょうか?
NOA:これも小さい頃の話になるのですが、iMacを手にしたときからです。音楽制作アプリの「GarageBand」で、いろいろな音を重ねて曲なのかもわからないクオリティものを作って遊んでいました。
ふくりゅう:テクノロジーの申し子ですね! では、創作活動において強く影響を受けたアーティストは?
NOA:BIGBANGのG-DRAGONさんです。僕が韓国に行った大きなきっかけの存在でもあるので、今も変わらず尊敬しています。あとは、ジャスティン・ビーバーやクリス・ブラウンの音楽も常に聴いていて、リスペクトしていますね。
「TAXI feat. tofubeats」はタイで1位獲得
ふくりゅう:デビュー初年度にリリースした「TAXI feat. tofubeats」は、タイのSpotifyバイラル・チャートで1位を獲得しました。これ、すごいことですよね!NOA:僕も1位を獲ったときは「えっ!?」っていう驚きしかなかったです。韓国で練習生として活動していた頃から応援してくれている東南アジアのファンの方たちがいることは知っていたのですが、何がきっかけでこういった結果になったかというのは僕も不思議でしかありません。いずれにしても、本当にファンの皆さんのおかげというか。皆さんが聴いてくれたからとしか言いようがないですね。
ふくりゅう:tofubeatsコラボされたのはどんな理由からですか?
NOA:もともとtofubeatsさんは僕が韓国にいる頃から大ファンで、いつか絶対にご一緒したいと思っていました。その後、日本に帰ってきてから、たまたまお見かけする機会があって、僕から勇気を出して声をかけたんです。それ以来、仲良くさせていただいていました。「TAXI」は、韓国で韓国の風景を想像しながら書いた楽曲だったこともあって、いざ日本でリリースするとなっても、どうしても日本の景色に合わなかった。そういった意味で、この曲に“東京感”を出していただける方は誰かなとなったときにtofubeatsさん以外いなかったので、お声がけさせていただいたんです。
ふくりゅう:お話を聞く限りNOAさんは独自のアイデンティティ、音楽性をお持ちだとお見受けしましたが、創作にあたって大切にしていることは何でしょうか?
NOA:僕がそのときそのときに思うことを、すべて真実としてちゃんと伝えることを意識しています。僕自身、様々なアーティストの楽曲を聴き、元気づけられたり、背中を押してもらったりしてきました。そういった聴いてくれる誰かにパワーを与えられるものだからこそ、最後まで突き詰めていきたいという気持ちで楽曲づくりに取り組んでいます。
ふくりゅう:ちなみに、今後の活動において、特に注力していきたいことは何でしょうか?
NOA:リアルイベントを積極的に開催していきたいです。僕は2020年1月にデビューしたのですが、それからすぐにコロナ禍になってしまいました。そのため、リアルイベントがまだ2回しかできていません。有難いことに、海外のファンの方たちもいるので、実際に現地まで足を運んで感謝の気持ちを伝えたいですし、日本でももっとライブがしたいと考えています。
NOAが抱える、トリリンガルならではの課題は「歌詞」
ふくりゅう: ここで、わたくしふくりゅうが、「MAP」のメンターの一人としてNOAさんにメンタリングを行いたいと思います。アーティスト活動をしていく上での課題があればお聞かせいただきたいです。NOA:課題ですか……ひとつあります。作詞を始めた頃は、もともと英語と韓国語で歌詞を書いていました。今は日本に戻ってきて日本語で書いていますが、日本語での作詞がすごく難しくて……。最近のトレンドとして、日本語のワードは簡単なもののほうがいいのか、それとも、ストーリー仕立てにしたほうがいいのかなどと、悩んでいます。
ふくりゅう:悩みますよね。トレンドは常に世の中にあって、同じ方向性のもので溢れかえっていますが、その時代の空気を変えるチェンジメーカーみたいなアーティストも必要だと思うんです。NOAさんは、日本語・英語・韓国語を自在に扱われるトリリンガルであり、なおかつ、作詞・作曲・ダンスまでやられるマルチクリエイターでもある。その独自性に根差したオリジナルな視点や考え方を持たれているはずなので、世の中のトレンドだけに囚われず、ご自身の経験・体験を活かしたNOAさんならではの言葉を伝えてほしいと個人的には思います。
それに、過去のヒット曲を分析すると、「80'sらしさ」「90'sらしさ」といったトレンド感は、ほとんどリズムで現れているんですよね。つまり、リズムでトレンド感は表現できるのではないかと。加えて、日本の場合、歌謡曲のエッセンスを含んだ切ないメロディアスな展開の曲が受け入れられやすい傾向は、どんな時代でもさほど変わりませんし。
NOA:本当にそうですね。
ふくりゅう:先ほどリアルイベントのお話が出ましたが、今年はほかにどんな活動を展開していくのか教えてください。
NOA:今年も変わらずコンスタントに楽曲をリリースしていこうと考えていて、実際に今も新曲を製作しています。また、先ほどもお話したように、実際にファンの方と会う機会もどんどん設けていきたいです。あとは今年10月にはドラマに出演させていただくことが決まっているので、今まで以上に多方面で活動していく予定です。
ふくりゅう:NOAさんのさらなる活躍、作品を楽しみにしております。
NOA:ありがとうございます!
MAPの詳細は公式サイトまで。
■MAP公式サイト
https://www.j-wave.co.jp/map/
(構成=小島浩平)