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安達祐実が「新しい見せ方」を教わったと語る─アートディレクター・千原徹也と対談

安達祐実が「新しい見せ方」を教わったと語る─アートディレクター・千原徹也と対談

俳優・安達祐実が、仕事へのこだわりや仕事への向き合い方の変化について語った。

安達が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『Lypo-C DESIGN ENERGY』(ナビゲーター:千原徹也)。オンエアは3月25日(金)。同番組はこの日が最終回。

安達は脇役気質?

アートディレクターである千原。安達と知り合ったのは4、5年前だという。この数年の状況の変化についてふたりは話し始めた。

千原:最近はずっと忙しいですよね。

安達:おかげさまで。やっぱり私みたいなものは、こまごまお仕事をやるじゃないですか(笑)。

千原:いやいや、そんなことないでしょう。でも長い芸歴のなかで波もありますからね。

安達:そうですね。

千原:いまはいろいろなことをやってる感じですか?

安達:脇役の人って何作品か掛け持ちするじゃないですか。いまはその状態です。

千原:主役のやつも深夜にやったりしていましたよね?

安達:3年前ぐらいかな? そういうのも機会があればやらせてもらっています。でも気質的にはたぶん、脇役気質ですね(笑)。なんか主役ってちょっと……。

千原:興味はあるんですか?

安達:主役をやりたいという気持ちはそんなに強くないですけど、お話があればもちろんやらせていただきます。

洋服づくりへのこだわり

続いて、安達がプロデュースしているアパレルブランド「虜(Torico)」の話題に。モノづくりへのこだわりを語った。

千原:洋服とかもやってるじゃない。ちゃんとやってますよね。

安達:そうですね。適当にやるのが嫌なんです。作りたいものを作りたいじゃないですか。人をたくさん介すことによって、ちょっとしたニュアンスが伝わりにくくなっていったりするし。

千原:まさに。

安達:なるべく直接伝えて作りたいと思っているんです。

千原:わりとあいだに誰もいない感じでやっているんですね。

安達:打ち合わせにいって「こういうのがいい」「こういう柄がいい」「こういう形がいい」とか。

千原:いつそういうのを考えてるんですか?

安達:いつも。「この色かわいいな」とか、洋服に限らず。

千原が「こんなに忙しいのに洋服もやって」と感心すると、安達は「千原さんこそ。やりすぎですよ」と笑う。

安達:本当に寝る暇もないぐらいの人だよね。

千原:安達さんは寝てますか?

安達:私は寝てますよ。

千原:でも撮影とかで朝早いときもあるでしょ?

安達:あるけど、もともとショートスリーパーだから睡眠時間が短くても全然平気なんです。

千原:僕もそうなんです。

安達:なんとなく「寝ないとダメな人」みたいに見えるけどね(笑)。

千原:雰囲気がね(笑)。のほほんとやっているように見られがちですが、意外と大変なことをやっているんです。

安達:知ってますよ。「のほほんとはやってないな」と思ってます。

千原:たまに「大変なんだ」って安達さんには言ったりしますけど(笑)。

安達:「僕、大変なんだ」って(笑)。でも言うのは大事ですよ。

千原:よかったです。あんまり愚痴を言ってもどうかなと思って。

安達:そういう息抜きが必要ですから。

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闇の中を歩いていた10代、20代

今後はスキンケアにも挑戦したいと安達は語った。また、年齢を重ねることで仕事への向き合い方が変化してきていると明かす。

安達:昔は本当に俳優の仕事一本みたいな、「それでこそ役者だ」みたいな気持ちがあったんです。すごく執着していたと思います。

千原:そうなんですね。どれくらい昔の話?

安達:20代のときとかはけっこう強くて。でもいまは俳優がもちろん本業だから、そこは絶対に崩したくないんだけど、ほかにできることも探してやってみたいなと思ったりします。コロナがはやり始めて働き方を考えるようになりました。

千原:コロナ以降なにか変わりました?

安達:具体的にはそんなに影響はないんだけど、舞台とかやってると怖いなと思うときはあります。このペースでずっと働いていくのは、あんまり現実的じゃないのかもしれないと考えたこともあって。自分のペースにあった働き方はないかな、と考えたりしますね。

千原:独立されたりもしましたもんね。

安達:2021年12月から自分の会社にしました。

千原:なにか変わりましたか?

安達:特に変わってないです(笑)。

千原は「もともといた事務所はどのくらいいた?」と質問する。

安達:30年ぐらいいました。いい環境でやらせてもらっています。

千原:それはテレビで観たりしても感じます。「しんどいんだろうな」という感じじゃない。演技を見ていても「今しんどそうだな」という人もいるしね。

安達:「誰?」って訊きたくなっちゃうけど、やめておきます(笑)。

千原:そういうのが10代のときとかはあったんじゃない?

安達:あったと思います。10代、20代はわりと闇のなかを歩いていたみたいなところはあると思います。

千原:真っ暗闇をつかみ切れず歩いているみたいな感じですよね。
安達:「出口がないな」みたいな感じで生きてました。

千原:でも時間と人生ってひとつの波があって。ちょうどいいときに出会った感じがあります。

安達:それは本当にそうですね。あとはビジュアル的な部分で千原さんが私を使ってくれて、そこで新しい見せ方みたいなものを教えてもらった気がします。

千原:「安達祐実をこう使え」みたいなね。

安達:そうそう。取り扱い説明書(笑)。

安達の最新情報は公式サイトまで。

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