斉藤和義が、リスナーを応援する楽曲をセレクトし、自身の曲とのエピソードについて語った。
斉藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『WOWOW MUSIC // POOL』(ナビゲーター:中田クルミ)。オンエアは3月25日(金)。同番組はこの日が最終回となった。
斉藤:The Rolling Stones『Start Me Up』です。オリジナル盤が出たのが1981年くらいで、そこから40周年で記念盤が出ました。
中田:盤がすごいですね。
斉藤:いまかけてるのがピクチャーレコードといって、ジャケットと同じ、ミック・ジャガーが刺青だらけの顔をしている。
中田:刺青の男になってますね。
斉藤:そう、日本タイトルが『刺青の男』だったの。B面はキース・リチャーズが顔でね。
中田:キースのほうも横顔でメチャムチャかっこいい。CDもついてるんですね。
斉藤:いくつかあるみたいなんだけど、俺はアナログ1枚とCD4枚のセットを買ったんです。『Start Me Up』自体がもともとレゲエの曲だったらしくて。それがずっとお蔵になっていて、このアルバムを作っているときに「最後のほうだけロックっぽくやろうぜ」となったのが大ヒットしたという。そのオリジナルのアレンジ版が今回初収録されていて。未発表曲がいっぱい入ってて。
中田:ライブ盤みたいな感じですか?
斉藤:これはスタジオ盤なんだけど、ライブ盤も入っていて、それがまたメチャメチャかっこよかったんですよね。この時期のすごく勢いがあるストーンズの。
中田:これを選んだ理由は?
斉藤:『Start Me Up』というぐらいだから、「行けるところまで行きたいぞ」や「エンジンかけたら止まらないぜ」とか、そういう感じの歌だったので。
中田:「新しい自分をスタートするぞ」という曲ですね、ありがとうございます。
斉藤:これは名曲なんですよね。世の中にたくさんの曲があるでしょうけど、そのなかでベスト5に入るぐらいに好きな。
中田:じゃあかなり特別な曲ですね。
斉藤:本当に。真島昌利さんの作詞・作曲なので、マーシー(真島昌利の愛称)さんバージョンの弾き語りみたいなのもあったり。2000年のドラマ『伝説の教師』(日本テレビ系)の主題歌です。学校生活で先輩を殴ってボコボコになるとか、そんな悪じゃなかったし、そんな経験もないんだけど、すごく中学高校ぐらいのときの学校の光景が浮かぶ曲で。自分のことじゃないけど、すごくリアリティがあって。それでタイトルが『青春』というのがもう……。
中田:ダイレクトに。真っ直ぐですね。
斉藤:そう。なんかいいんですよ。歌詞をみて「なるほど」みたいな。
中田:青春の1ページ1ページ、記憶の断片的なところがよみがえってくるみたいな。
斉藤:それで最後に泣きたくなっちゃうみたいな。学校生活の濃いところがギュッと詰まっている感じで。これを聴くと学生時代のことを思い出します。
中田:誰にでもある学生生活。「校庭」って単語は学生時代しか使わないじゃないですか。その小さいワードだけで自分の学生生活がフラッシュバックするのは、いいなあ。
斉藤:Crosby, Stills, Nash & Young『Teach Your Children』です。『小さな恋のメロディ』って映画観た?
中田:観てないかな。
斉藤:名作なのでぜひ観て。イギリスの1971年の映画です。11歳の子が学校で恋をして結婚したいと言い出して、大人たちが困っちゃう話。その男の子がダニエルで、女の子がメロディっていうんですけど、そのふたりが恋をして。最後は有名なラストシーンなんですけど、エンドロールが出てくるうしろでこれがかかるんです。それがたぶん一番好きな映画で。子どものころにリバイバルで観たことがあって。栃木のスカラ座というところがあるんですけど。テレビでも毎年そのころはやってたの。最初はダニエルが自分と同い年ぐらいだったけど、それが大人のいまになって観ると、先生側の視点でも観られるし、いつまで経っても色あせない。「よくぞ作ったな」というピュアな映画。ここで『Teach Your Children』がかかるのが、なんとも言えない感じなんですよ。
斉藤が「誰にでも当てはまる」という応援歌としてNeil Young『Heart of Gold』を紹介。歳を重ねることで曲への感じ方が変化していることを明かした。
斉藤:これは卒業というか旅立ちというか、人生のテーマみたいな感じの歌。『Heart of Gold』は当時のゴールドラッシュ、アメリカ中で金を探して石を砕いて……。
中田:「夢を掘りに行くぞ」というやつですね。
斉藤:そうそう。アメリカンドリームを目指して、みたいな感じのところとかけているんでしょうけど、自分も心のなかの金を探していると、心が輝く瞬間を探して旅をしているんだみたいな歌です。それが旅立ちにも通じるかなと思って選びました。これも学生さんであれ、社会人で転職する人であれ、これから事業を起こす人、むしろ引退してこれから自由に新たな道に行く人、全員に当てはまる。「金色の心を探している」というね、すごくいい歌詞だなと思って。曲も好きなんですけど。
中田:もしかしたら若いときは「かっこいいな」ぐらいの曲だったけど、歌詞がわかって歳をとっていくと、より沁みていくかもしれないですね。
斉藤:俺は英語の曲や洋楽って、歌詞は基本、気にしてなくて、サウンドとして聴いちゃうことが多い。でも、たまに「なに言ってるんだろう?」と見ると「あ、こんな歌詞だったんだ」と思うことが多いですね。
中田:のちに沁みるというやつですね。
斉藤の最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
斉藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『WOWOW MUSIC // POOL』(ナビゲーター:中田クルミ)。オンエアは3月25日(金)。同番組はこの日が最終回となった。
新しいスタートを後押しする1曲
斉藤が「旅立ち・新生活」をキーワードにアナログレコードを選曲。1枚目のレコードに針を落とすと、中田は「聴くだけでハッピーな気持ちになれます。別れというより新しい自分に前向きに突き進んでいくみたいなエネルギーを感じます。大学デビューを試みる高校生の気持ちみたいな」と感想を述べる。The Rolling Stones - Start Me Up - Official Promo
中田:盤がすごいですね。
斉藤:いまかけてるのがピクチャーレコードといって、ジャケットと同じ、ミック・ジャガーが刺青だらけの顔をしている。
中田:刺青の男になってますね。
斉藤:そう、日本タイトルが『刺青の男』だったの。B面はキース・リチャーズが顔でね。
中田:キースのほうも横顔でメチャムチャかっこいい。CDもついてるんですね。
斉藤:いくつかあるみたいなんだけど、俺はアナログ1枚とCD4枚のセットを買ったんです。『Start Me Up』自体がもともとレゲエの曲だったらしくて。それがずっとお蔵になっていて、このアルバムを作っているときに「最後のほうだけロックっぽくやろうぜ」となったのが大ヒットしたという。そのオリジナルのアレンジ版が今回初収録されていて。未発表曲がいっぱい入ってて。
中田:ライブ盤みたいな感じですか?
斉藤:これはスタジオ盤なんだけど、ライブ盤も入っていて、それがまたメチャメチャかっこよかったんですよね。この時期のすごく勢いがあるストーンズの。
中田:これを選んだ理由は?
斉藤:『Start Me Up』というぐらいだから、「行けるところまで行きたいぞ」や「エンジンかけたら止まらないぜ」とか、そういう感じの歌だったので。
中田:「新しい自分をスタートするぞ」という曲ですね、ありがとうございます。
斉藤のなかでベスト5に入る名曲
続いて斉藤はTHE HIGH-LOWS『青春』を紹介。この曲への熱い想いを語った。斉藤:これは名曲なんですよね。世の中にたくさんの曲があるでしょうけど、そのなかでベスト5に入るぐらいに好きな。
中田:じゃあかなり特別な曲ですね。
斉藤:本当に。真島昌利さんの作詞・作曲なので、マーシー(真島昌利の愛称)さんバージョンの弾き語りみたいなのもあったり。2000年のドラマ『伝説の教師』(日本テレビ系)の主題歌です。学校生活で先輩を殴ってボコボコになるとか、そんな悪じゃなかったし、そんな経験もないんだけど、すごく中学高校ぐらいのときの学校の光景が浮かぶ曲で。自分のことじゃないけど、すごくリアリティがあって。それでタイトルが『青春』というのがもう……。
中田:ダイレクトに。真っ直ぐですね。
斉藤:そう。なんかいいんですよ。歌詞をみて「なるほど」みたいな。
中田:青春の1ページ1ページ、記憶の断片的なところがよみがえってくるみたいな。
斉藤:それで最後に泣きたくなっちゃうみたいな。学校生活の濃いところがギュッと詰まっている感じで。これを聴くと学生時代のことを思い出します。
中田:誰にでもある学生生活。「校庭」って単語は学生時代しか使わないじゃないですか。その小さいワードだけで自分の学生生活がフラッシュバックするのは、いいなあ。
映画のエンドロールでかかる一曲
次に斉藤がセレクトしたのは、名作映画のエンドロールで流れた1曲。作品の思い出とともに曲について語った。斉藤:Crosby, Stills, Nash & Young『Teach Your Children』です。『小さな恋のメロディ』って映画観た?
中田:観てないかな。
斉藤:名作なのでぜひ観て。イギリスの1971年の映画です。11歳の子が学校で恋をして結婚したいと言い出して、大人たちが困っちゃう話。その男の子がダニエルで、女の子がメロディっていうんですけど、そのふたりが恋をして。最後は有名なラストシーンなんですけど、エンドロールが出てくるうしろでこれがかかるんです。それがたぶん一番好きな映画で。子どものころにリバイバルで観たことがあって。栃木のスカラ座というところがあるんですけど。テレビでも毎年そのころはやってたの。最初はダニエルが自分と同い年ぐらいだったけど、それが大人のいまになって観ると、先生側の視点でも観られるし、いつまで経っても色あせない。「よくぞ作ったな」というピュアな映画。ここで『Teach Your Children』がかかるのが、なんとも言えない感じなんですよ。
斉藤が「誰にでも当てはまる」という応援歌としてNeil Young『Heart of Gold』を紹介。歳を重ねることで曲への感じ方が変化していることを明かした。
Neil Young + Stray Gators - Heart of Gold (Official Live Audio)
中田:「夢を掘りに行くぞ」というやつですね。
斉藤:そうそう。アメリカンドリームを目指して、みたいな感じのところとかけているんでしょうけど、自分も心のなかの金を探していると、心が輝く瞬間を探して旅をしているんだみたいな歌です。それが旅立ちにも通じるかなと思って選びました。これも学生さんであれ、社会人で転職する人であれ、これから事業を起こす人、むしろ引退してこれから自由に新たな道に行く人、全員に当てはまる。「金色の心を探している」というね、すごくいい歌詞だなと思って。曲も好きなんですけど。
中田:もしかしたら若いときは「かっこいいな」ぐらいの曲だったけど、歌詞がわかって歳をとっていくと、より沁みていくかもしれないですね。
斉藤:俺は英語の曲や洋楽って、歌詞は基本、気にしてなくて、サウンドとして聴いちゃうことが多い。でも、たまに「なに言ってるんだろう?」と見ると「あ、こんな歌詞だったんだ」と思うことが多いですね。
中田:のちに沁みるというやつですね。
斉藤の最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
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2022年4月1日28時59分まで
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中田クルミ