俳優・渡部豪太と、ストリートカルチャーメディア『HIDDEN CHAMPION』編集長・松岡秀典さんが対談。1990年代のストリートシーンや、今年日本初上陸となる世界最高峰のアクションスポーツの祭典「X Games」について語った。
松岡さんが登場したのは、渡部がお届けするJ-WAVEで放送中の番組『FREE SLIDE』。日本や海外のストリートカルチャーにフォーカス。音楽、スケートボード、BMX、アート、ストリートダンス、スノーボード、ファッション、あらゆるカルチャーを番組独自の感性で深堀っていく。ここでは2月4日(金)のオンエアをテキストで紹介する。
松岡:A BATHING APEとか、そういうブランドや、もっと小さいブランドが次々と生まれていた時代でした。裏原や渋谷系と言われるファッションが主流でした。でも裏原のほうが好きでしたね。具体的にどのブランドが好きだったというのは特にないんですが、当時ファッション誌を見ていると「Tシャツ特集」みたいなページがよくあったんですよ。いろいろなブランドさんのTシャツのグラフィックを見るのが好きで、ずーっとただ見てましたね。「こんなデザインがあるんだ」とかk「これもかっこいいな」とか。でもお金がなくてそんなに買えないから、ただ見ているだけで。
松岡:Aそれで自分でも作りたくなってMacを買ってデザインをするようになったんです。シルクスクリーンで実際にTシャツを作ったり、原宿にあるお店に売り込みに行って委託で置いてもらったり、そういうことをして遊んでいました。
渡部:本当にいろいろなブランドがありましたよね。
松岡:今はもうなくなったブランドももちろん多いですけど。みんなが一斉に作りだした、あのインディペンデントな感じはすごく楽しかったですよね。
渡部:あのムーブメントは面白かったですね。
松岡:10代はパンクとかそういう激しいのが好きだし、クラブに行くようになったら4つ打ちもそうだし、90年代はドラムンベースも流行ってたし、もちろんヒップホップも好きだし、なんでも聴いていましたね。遊んでのいるのは好きでしたね。
渡部:その遊びが『HIDDEN CHAMPION』につながっている感覚はあります?
松岡:ありますね。遊んでいなかったらできないですよね。遊びの場で知り合う人たちって無条件じゃないですか。たぶんストリートの一番の魅力はそこだと思うんです。会社のなかで知り合ったら上下関係があるけど、道端や公園で知り合った人は対等じゃないですか。クラブや飲み屋、バーとかもそう。そこで肩書きを言い出すやつはヤバいじゃないですか(笑)。同じ目線で話せる。もちろん年上の人へのリスペクトは忘れませんけど、そこが一番楽しいのかなと思って。そこでできた人脈はかけがえのないものにはなりますよね。
松岡さんは、注目のスポットとして柳町 唯さんが営む「渋谷 生業」や、DISKAHがDiginner Galleryで個展「THE ELEMENTS OF OUTSIDERS」を開くなどの情報を紹介。さらに『HIDDEN CHAMPION』で定期的に開催しているグループショーについて語った。
渡部:グループショーってなんですか?
松岡:いろいろなアーティストの作品をギャラリーみたいなところに集めて実物が見られる、みたいなことをやっていて。
渡部:場所はいつもバラバラなんですか?
松岡:年末に「pop&street」というタイトルで、渋谷の西武百貨店や原宿のキャットストリートのワークギャラリーとか数カ所でやりました。2月10日からは福岡県の「岩田屋」さんという百貨店で特設会場を作って開催したり、そういうのもやったりします。
渡部:楽しそうですね。
松岡さんは「堀米優斗の金メダルもあるけど、2021年のオリンピックでスケーターの扱いが驚くほど変わった。街中で滑っていても応援されたり、テレビでスケーターが当たり前に出てきたりする」と話し、「注目されてからの『X Games』開催だから活躍の場があっていい」という。
松岡:『HIDDEN CHAMPION』では今まで競技的な記事やスポーツっぽい目線の記事はあんまりやったことがなくて。だからスケーターで有名な人が出れば出るほど、「光と影」じゃないですけど、逆にアンダーグランドな変わった動きをする人が出てきそうなので、あんまり表に出ない人も気にしていきたいです。
渡部:吉岡賢人とか。
松岡:彼は最高ですね。ついこのあいだ紹介させてもらったんですけど、フラワーコラボレーターの志村大介さんとコラボして、街中に勝手に花を置いて、そこをオーリーで飛んで写真に残すみたいな。すごくかっこよくて。
渡部:賢人は映えるんですよね。華がある。
松岡:面白いですよね。ああいう今までやったことがないことを独自で生み出したりするスケーターのアイデアは、やっぱり好きですね。
渡部:僕も吉岡賢人が好きです。すごくいい動きをしています。ニュースクールというと陳腐な感じになるのかな。でも新しいですよね。オールドスクールの香りがする新しさ。
松岡:そうですね、オールドスクールの香りはしますね。
渡部:トリックセンスとか動きとか。でも賢人がやると完全にニュースクールになるんですよね。スタイルがある。
松岡:一言でいうなら本当にスタイルですね。技よりも人物そのもの。
・「X Games Chiba 2022」の詳細はこちら
https://www.j-wave.co.jp/topics/2202_xgames.htm
『FREE SLIDE』はプライベートではスケートボードをこよなく愛する俳優の渡部豪太がナビゲートする新感覚ストリートカルチャー発信プロジェクト。放送は毎週金曜日23時30分から。
松岡さんが登場したのは、渡部がお届けするJ-WAVEで放送中の番組『FREE SLIDE』。日本や海外のストリートカルチャーにフォーカス。音楽、スケートボード、BMX、アート、ストリートダンス、スノーボード、ファッション、あらゆるカルチャーを番組独自の感性で深堀っていく。ここでは2月4日(金)のオンエアをテキストで紹介する。
裏原全盛期の思い出
1993年に愛媛から上京した松岡さんは、当時の東京ストリートシーンについて、裏原全盛期だったと振り返る。松岡:A BATHING APEとか、そういうブランドや、もっと小さいブランドが次々と生まれていた時代でした。裏原や渋谷系と言われるファッションが主流でした。でも裏原のほうが好きでしたね。具体的にどのブランドが好きだったというのは特にないんですが、当時ファッション誌を見ていると「Tシャツ特集」みたいなページがよくあったんですよ。いろいろなブランドさんのTシャツのグラフィックを見るのが好きで、ずーっとただ見てましたね。「こんなデザインがあるんだ」とかk「これもかっこいいな」とか。でもお金がなくてそんなに買えないから、ただ見ているだけで。
松岡:Aそれで自分でも作りたくなってMacを買ってデザインをするようになったんです。シルクスクリーンで実際にTシャツを作ったり、原宿にあるお店に売り込みに行って委託で置いてもらったり、そういうことをして遊んでいました。
渡部:本当にいろいろなブランドがありましたよね。
松岡:今はもうなくなったブランドももちろん多いですけど。みんなが一斉に作りだした、あのインディペンデントな感じはすごく楽しかったですよね。
渡部:あのムーブメントは面白かったですね。
「遊びで出会う人々」のフラットな楽しさ
当時、渋谷に住んでいたという松岡さんは、BMXで原宿や渋谷エリアを行き来して、夜になると「clubasia」、「HARLEM」、「WOMB」などのクラブをはしごしたそうだ。その経験が『HIDDEN CHAMPION』に大きく影響しているという。渡部:その遊びが『HIDDEN CHAMPION』につながっている感覚はあります?
松岡:ありますね。遊んでいなかったらできないですよね。遊びの場で知り合う人たちって無条件じゃないですか。たぶんストリートの一番の魅力はそこだと思うんです。会社のなかで知り合ったら上下関係があるけど、道端や公園で知り合った人は対等じゃないですか。クラブや飲み屋、バーとかもそう。そこで肩書きを言い出すやつはヤバいじゃないですか(笑)。同じ目線で話せる。もちろん年上の人へのリスペクトは忘れませんけど、そこが一番楽しいのかなと思って。そこでできた人脈はかけがえのないものにはなりますよね。
松岡さんは、注目のスポットとして柳町 唯さんが営む「渋谷 生業」や、DISKAHがDiginner Galleryで個展「THE ELEMENTS OF OUTSIDERS」を開くなどの情報を紹介。さらに『HIDDEN CHAMPION』で定期的に開催しているグループショーについて語った。
渡部:グループショーってなんですか?
松岡:いろいろなアーティストの作品をギャラリーみたいなところに集めて実物が見られる、みたいなことをやっていて。
渡部:場所はいつもバラバラなんですか?
松岡:年末に「pop&street」というタイトルで、渋谷の西武百貨店や原宿のキャットストリートのワークギャラリーとか数カ所でやりました。2月10日からは福岡県の「岩田屋」さんという百貨店で特設会場を作って開催したり、そういうのもやったりします。
渡部:楽しそうですね。
日本初上陸となる「X Games」
2022年4月22日(金)~24日(日)、スケートボード、BMX、Moto Xなどのストリートカルチャーの祭典「X Games Chiba 2022」が千葉県・ZOZOマリンスタジアムで開催される。ANNOUNCING: X Games Chiba 2022
松岡:『HIDDEN CHAMPION』では今まで競技的な記事やスポーツっぽい目線の記事はあんまりやったことがなくて。だからスケーターで有名な人が出れば出るほど、「光と影」じゃないですけど、逆にアンダーグランドな変わった動きをする人が出てきそうなので、あんまり表に出ない人も気にしていきたいです。
渡部:吉岡賢人とか。
松岡:彼は最高ですね。ついこのあいだ紹介させてもらったんですけど、フラワーコラボレーターの志村大介さんとコラボして、街中に勝手に花を置いて、そこをオーリーで飛んで写真に残すみたいな。すごくかっこよくて。
渡部:賢人は映えるんですよね。華がある。
松岡:面白いですよね。ああいう今までやったことがないことを独自で生み出したりするスケーターのアイデアは、やっぱり好きですね。
渡部:僕も吉岡賢人が好きです。すごくいい動きをしています。ニュースクールというと陳腐な感じになるのかな。でも新しいですよね。オールドスクールの香りがする新しさ。
松岡:そうですね、オールドスクールの香りはしますね。
渡部:トリックセンスとか動きとか。でも賢人がやると完全にニュースクールになるんですよね。スタイルがある。
松岡:一言でいうなら本当にスタイルですね。技よりも人物そのもの。
・「X Games Chiba 2022」の詳細はこちら
https://www.j-wave.co.jp/topics/2202_xgames.htm
『FREE SLIDE』はプライベートではスケートボードをこよなく愛する俳優の渡部豪太がナビゲートする新感覚ストリートカルチャー発信プロジェクト。放送は毎週金曜日23時30分から。
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2022年2月11日28時59分まで
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