スケートボードをこよなく愛する俳優の渡部豪太が、ストリートカルチャー遍歴や結びつき、当時憧れたストリートカルチャーアイコンについて語った。
トークを展開したのは、2022年1月からスタートしたJ-WAVEの新番組『FREE SLIDE』。この番組は渡部がナビゲーターを担当し、日本や海外のストリートカルチャーにフォーカス。音楽、スケートボード、BMX、アート、ストリートダンス、スノーボード、ファッション、あらゆるカルチャーを番組独自の感性で深堀っていく。ここでは初回となる1月7日(金)の放送をテキストで紹介する。
渡部:実は、最初はキックボードをやってたんですよ。「スケボーなんてダサいっしょ」と思ってたけど、いつのまにかスケートボードをやっていました。というのも、友だちに借りて乗ったら、めちゃくちゃ気持ちよくて。四つのウィール(タイヤ)から伝わってくる振動とか、歩くよりちょっと高い視線と疾走感と音がバチバチきまして、未来の乗り物を手に入れた感じ。自分に足りないもの、ほしかったものが手に入った感じがしたんですよね。
それ以来、渡部はいろんなところで滑りたい欲求がわき、スケートボード歴は21年。今は東京のいろんなスケートパークで楽しんでいると話す。
渡部:なんでこんなにスケートボードを続けられたのかな……。もちろん好きってのもあるんですけど、得られるものがたくさんあるんですよね。パッと思いついたのは、友だちがたくさんできましたね。その友だちから教えてもらう、「あのパークはどんな感じだったよ」とか「この間、あそこのクラブに行ったんだけど」とか「あそこのハンバーガーを食べた」とか、生きた情報がガンガンくるんですよね。それがすごく尊いというか気持ちいいもので。
ほかにも「スケートビデオ」にも影響されたという。渡部は、それを観てスケートボードの技を勉強したり、好きなスケーターの洋服をマネしたりしたそうだ。
渡部:「なるほど、この太さのズボンがカッコいいんだ」と憧れるわけですよね。それでお小遣いを握りしめてそういうジーンズを買うわけです。今でもボロボロになったそのジーンズが実家にあります(笑)。あと、好きなスケーターが使っている音楽をCDショップで買って聴いたりとかも子どもの頃からやっていました。スケートビデオって本当にいろんなジャンルの音楽を使っていて、ヒップホップもパンクスもロックも、最近観たものにはオペラが使われてましたね。ちょっと新鮮でびっくりしました。でも合うんですよね。いろんな雰囲気がスケートボードにマッチしてて、さみしい感じのパートがあったりギャングスターみたいなパートがあったり、いろんなパートが今も生まれては世界に発信されているので、現在進行形の素晴らしいものなんだなと思います。
渡部:そのビデオを観て、この曲を知って。当時、僕は茨城県の田舎に住んでいたんですけど、その頃から役者をやっていたので東京に来て、タワーレコードに行ってこのCDを買って、すぐにビニールを破ってCDプレイヤーで聴いて、胸の熱くなる思いをしました。
渡部は憧れの存在のひとりとして、マーク・アップルヤードを紹介しつつ、そのネーミングセンスを絶賛する。
渡部:名前が「アップルヤード」ですよ。日本で言うと「りんご園」さんとかそういうことですよ。すごくないですか、このネーミングセンス。今でも大好きなスケーターですね。すごくゆるいライフスタイルで今でもプロスケーターとして活躍されているんですけど、一回、渋谷の宮下パークでアップルヤードさんがデモンストレーションをしたことがあって観に行ったんですけど、行ったときには終わってたんですよね。寝坊して遅刻したんですけど、観とけばよかったな。
マーク・アップルヤードが登場するスケートビデオ『Sorry』は今まででいちばん繰り返し観たスケートビデオだと渡部。まわりにも、『Sorry』をいちばん観た、という人がいるほどだと話す。
渡部:それだけ内容の濃いビデオで、今でも色あせることのない本当に素晴らしいビデオですね。帰ってもう一回観よう(笑)。
アメリカの財政破綻の不景気により、学校に通えない子どもたちが街にあふれかえり、お金のない子どもたちでも楽しめるラップ、ブレイクダンス、グラフィティ、バスケットボールなどがストリートカルチャーとなった。
渡部:つまり我々が楽しんでいるスケートボードもストリートカルチャーってことですよね。それが今となってはオリンピック競技になったり、いろんなハイブランドがこぞってスケートボードを作ったりしてるから面白いですよね。ファッションのもとをたどると、昔は軍ものの服が、今はストリートカルチャーから着想を得てハイブランドが洋服を作ったりしてますからね。
2021年開催の東京2020オリンピックでは、ストリートカルチャーであるスケートボードとBMXが正式種目として初採用された。
渡部:スケートボード男子ストリートで金メダルを獲った堀米雄斗さんは素晴らしい滑りでしたね。仕事に行く前に見てたんですけど、そのあとの仕事は元気でしたからね。「なんでそんなに元気なんですか?」って言われちゃいましたもん。「見てないの?」「あんな興奮することなかったよ」って言ったのを覚えています。その後、女子のストリートもあったし、パークもあってすごくよかったですね。翌日かな、新宿のオフィス街を歩いていて、ビルから出てきたおじさんたちとすれ違ったときに「見たか、昨日のスケートボード、よかったよな!」とか話していて、そういう方々からスケートボードって言葉が出てくることにびっくりしたし、すごくうれしかったですね。オリンピックってこんな効果もあるんだなって。これからスケートボードがどうなるのか楽しみですね。
2022年4月22日(金)~24日(日)、スケートボード、BMX、Moto Xなどのストリートカルチャーの祭典「X Games Chiba 2022」が千葉県・ZOZOマリンスタジアムで開催される。渡部は「この番組でコラボできたらいいな」と話し、「世界各国のアスリートをゲストに呼んだらすごいですよ」と心躍らせた。
『FREE SLIDE』は毎週金曜23:30~24:00。公式サイトはこちら(https://www.j-wave.co.jp/original/freeslide/index.html)。
トークを展開したのは、2022年1月からスタートしたJ-WAVEの新番組『FREE SLIDE』。この番組は渡部がナビゲーターを担当し、日本や海外のストリートカルチャーにフォーカス。音楽、スケートボード、BMX、アート、ストリートダンス、スノーボード、ファッション、あらゆるカルチャーを番組独自の感性で深堀っていく。ここでは初回となる1月7日(金)の放送をテキストで紹介する。
スケボーは「未来の乗り物を手に入れた感じ」
まずは渡部のストリートカルチャー遍歴から。渡部は14歳の頃から同級生の影響で、ストリートカルチャーに足を踏み入れたという。渡部:実は、最初はキックボードをやってたんですよ。「スケボーなんてダサいっしょ」と思ってたけど、いつのまにかスケートボードをやっていました。というのも、友だちに借りて乗ったら、めちゃくちゃ気持ちよくて。四つのウィール(タイヤ)から伝わってくる振動とか、歩くよりちょっと高い視線と疾走感と音がバチバチきまして、未来の乗り物を手に入れた感じ。自分に足りないもの、ほしかったものが手に入った感じがしたんですよね。
それ以来、渡部はいろんなところで滑りたい欲求がわき、スケートボード歴は21年。今は東京のいろんなスケートパークで楽しんでいると話す。
渡部:なんでこんなにスケートボードを続けられたのかな……。もちろん好きってのもあるんですけど、得られるものがたくさんあるんですよね。パッと思いついたのは、友だちがたくさんできましたね。その友だちから教えてもらう、「あのパークはどんな感じだったよ」とか「この間、あそこのクラブに行ったんだけど」とか「あそこのハンバーガーを食べた」とか、生きた情報がガンガンくるんですよね。それがすごく尊いというか気持ちいいもので。
ほかにも「スケートビデオ」にも影響されたという。渡部は、それを観てスケートボードの技を勉強したり、好きなスケーターの洋服をマネしたりしたそうだ。
渡部:「なるほど、この太さのズボンがカッコいいんだ」と憧れるわけですよね。それでお小遣いを握りしめてそういうジーンズを買うわけです。今でもボロボロになったそのジーンズが実家にあります(笑)。あと、好きなスケーターが使っている音楽をCDショップで買って聴いたりとかも子どもの頃からやっていました。スケートビデオって本当にいろんなジャンルの音楽を使っていて、ヒップホップもパンクスもロックも、最近観たものにはオペラが使われてましたね。ちょっと新鮮でびっくりしました。でも合うんですよね。いろんな雰囲気がスケートボードにマッチしてて、さみしい感じのパートがあったりギャングスターみたいなパートがあったり、いろんなパートが今も生まれては世界に発信されているので、現在進行形の素晴らしいものなんだなと思います。
いちばん繰り返し観たスケートビデオは…
渡部は思い入れのある一曲としてPlacebo『Every You Every Me』をオンエアした。これはスケートボードのデッキブランド「FLIP SKATEBOARDS」が出したスケートビデオ『Sorry』の中で、カナダのプロスケーター、マーク・アップルヤードが使用している一曲だ。渡部:そのビデオを観て、この曲を知って。当時、僕は茨城県の田舎に住んでいたんですけど、その頃から役者をやっていたので東京に来て、タワーレコードに行ってこのCDを買って、すぐにビニールを破ってCDプレイヤーで聴いて、胸の熱くなる思いをしました。
渡部は憧れの存在のひとりとして、マーク・アップルヤードを紹介しつつ、そのネーミングセンスを絶賛する。
渡部:名前が「アップルヤード」ですよ。日本で言うと「りんご園」さんとかそういうことですよ。すごくないですか、このネーミングセンス。今でも大好きなスケーターですね。すごくゆるいライフスタイルで今でもプロスケーターとして活躍されているんですけど、一回、渋谷の宮下パークでアップルヤードさんがデモンストレーションをしたことがあって観に行ったんですけど、行ったときには終わってたんですよね。寝坊して遅刻したんですけど、観とけばよかったな。
マーク・アップルヤードが登場するスケートビデオ『Sorry』は今まででいちばん繰り返し観たスケートビデオだと渡部。まわりにも、『Sorry』をいちばん観た、という人がいるほどだと話す。
渡部:それだけ内容の濃いビデオで、今でも色あせることのない本当に素晴らしいビデオですね。帰ってもう一回観よう(笑)。
ストリートカルチャーの歴史
番組では、ストリートカルチャーを渡部が解説する場面もあった。ストリートカルチャーは、一説によると1970年代にアメリカ各地で同時多発的に始まったものとされている。ニューヨークではヒップホップ、カリフォルニアではスケートボードカルチャーが急激に浸透したと言われている。アメリカの財政破綻の不景気により、学校に通えない子どもたちが街にあふれかえり、お金のない子どもたちでも楽しめるラップ、ブレイクダンス、グラフィティ、バスケットボールなどがストリートカルチャーとなった。
渡部:つまり我々が楽しんでいるスケートボードもストリートカルチャーってことですよね。それが今となってはオリンピック競技になったり、いろんなハイブランドがこぞってスケートボードを作ったりしてるから面白いですよね。ファッションのもとをたどると、昔は軍ものの服が、今はストリートカルチャーから着想を得てハイブランドが洋服を作ったりしてますからね。
2021年開催の東京2020オリンピックでは、ストリートカルチャーであるスケートボードとBMXが正式種目として初採用された。
渡部:スケートボード男子ストリートで金メダルを獲った堀米雄斗さんは素晴らしい滑りでしたね。仕事に行く前に見てたんですけど、そのあとの仕事は元気でしたからね。「なんでそんなに元気なんですか?」って言われちゃいましたもん。「見てないの?」「あんな興奮することなかったよ」って言ったのを覚えています。その後、女子のストリートもあったし、パークもあってすごくよかったですね。翌日かな、新宿のオフィス街を歩いていて、ビルから出てきたおじさんたちとすれ違ったときに「見たか、昨日のスケートボード、よかったよな!」とか話していて、そういう方々からスケートボードって言葉が出てくることにびっくりしたし、すごくうれしかったですね。オリンピックってこんな効果もあるんだなって。これからスケートボードがどうなるのか楽しみですね。
2022年4月22日(金)~24日(日)、スケートボード、BMX、Moto Xなどのストリートカルチャーの祭典「X Games Chiba 2022」が千葉県・ZOZOマリンスタジアムで開催される。渡部は「この番組でコラボできたらいいな」と話し、「世界各国のアスリートをゲストに呼んだらすごいですよ」と心躍らせた。
『FREE SLIDE』は毎週金曜23:30~24:00。公式サイトはこちら(https://www.j-wave.co.jp/original/freeslide/index.html)。
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2022年1月14日28時59分まで
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番組情報
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毎週金曜23:30~24:00
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渡部豪太