ストレイテナー・ホリエアツシ、My Hair is Bad・椎木知仁、フレデリック・三原健司が1月30日に閉館したSTUDIO COASTの思い出を語った。
3人がコメントを寄せたのはJ-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは2月2日(水)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
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最初にSTUDIO COASTへのコメントを寄せたのは、ストレイテナーのホリエアツシ(Vo./Gt./Piano)。
「STUDIO COAST閉館してしまいましたね。本当に大好きなライブハウスだったのでさみしいんですけど、まだ実感がわかなくて。でも今後はことあるごとにSTUDIO COAST不在のロスを痛感するんだと思います」と思いを寄せる。
ホリエは客としてSTUDIO COASTへライブを観に行った思い出を語った。
ホリエ:観たライブは本当にたくさんあって全部語ると一晩中くらいかかりそうなんですけど、特に印象深いのは2008年のELLEGARDENの活動休止前ラストライブです。同期バンドとしてインディーズの頃から切磋琢磨してきたバンドの終わりを見届けるときの気持ちは言葉に表せないものがありました。
続いて、自分たちが出演者としてライブを行ったSTUDIO COASTの思い出を口にする。
ホリエ:海外バンドとの対バンもあって、Death Cab for Cutieのツアーサポートだったり、「British Anthems」っていうイギリスのバンドを集めたイベントでIdlewildっていう大好きなバンドと共演したことは特別なものでした。当時は外国人のお客さんもたくさんいて、平均的に身長がたかいんですよ。だからステージを観るのが一苦労だったことを覚えています。そしてストレイテナーとしては意図してではないんですが、恒例的に年末にSTUDIO COASTでライブをやっていて、ファンにとってもなじみ深いものだったみたいで新木場駅でライブの装備に着替えて寒さに耐えながら橋を渡った思い出をよく聞きます。コロナ禍に入る前の2019年末にはツアーで2デイズのライブもやったし、2021年のツアーファイナルではSTUDIO COAST最後のステージを締めくくることができました。過去の映像作品にも多く残っているし、バンドとしてファンとの一体感を感じられる大切なハコでした。僕にとってSTUDIO COASTは一言で言うと「カッコいいライブハウス」という存在でした。年末のライブで悔いのない別れができたと思うのでよかったです。
椎木:僕らがMy Hair is Badを始めたのが2008年だったので、その頃にはSTUDIO COASTは有名で、逆に言えば有名じゃないと出演できないハコ、ライブできないハコという感じでした。僕らは当時新潟に住んでいたので直接ライブを観に行ったりすることもなかったけど、2008年のELLEGARDENが活動休止する前の最後のライブのダイジェスト映像に映っていたSTUDIO COASTがすごく印象的で覚えています。
その後、My Hair is Badはバンドを続け、いろいろなかたちでSTUDIO COASTに出演することになる。椎木はその中でも印象的だったライブとして2018年10月に行われた「あれから何年たった?」というイベントをあげた。
椎木:2016年にフレデリック、夜の本気ダンス、雨のパレードとMy Hair is Badで全国ツアーをまわって、その2年後に行ったイベントでした。同世代の仲間たちで初めてSTUDIO COASTという大きなハコでイベントをうって、ありがたいことに売り切れになって。2年間お互いいろんなところでやってきた成果を見せられてそれがひとつかたちになったのでうれしかったし、達成感とは違うんですけどちょっとした満足感もあってすごく印象的に覚えています。
STUDIO COASTが閉館と決まり、すぐにMy Hair is Badは自主企画「超学校」を計画。昨年9月15日に開催した。
椎木: STUDIO COASTがなくなってしまうと聞いて生まれたイベントだったのですが、お誘いした出演者たちにもすぐOKしてもらって。コロナ禍でちょっとだけ今までとは違うステージだったんですが、今までのことを思い出したり今の自分たちをぶつけられたりできるようなライブでやれてすごくよかったなって思っています。
椎木は「僕にとって、My Hair is BadにとってSTUDIO COASTはすごく大きい存在だった」と語る。
椎木:今思えばやっぱりなくなってほしくなかったなって思います。でもこんなことを言ってもしょうがないので、今あるライブハウス、そしてこれから新しくできるライブハウスを大切にしていかなきゃいけないし、ライブハウスっていうもの自体が僕は全員で作っていくものだと思うので、なくなってほしくない、なくなってはいけないライブハウスがひとつでも増えるように一生懸命バンドをやっていきたい、現場にこだわっていろんなイベントをうっていきたいと思っています。そんなことをあらためてSTUDIO COASTに教えてもらいました。STUDIO COASTどうもありがとうございました。
三原:フレデリックは関西を中心にライブをしていたんですけど、東京にもライブをしに行きたいと思ったときにいちばん初めに東京に行ってライブをした場所がSTUDIO COASTでした。そのときは自分たちが行っていた専門学校のイベントで出演者もたくさんいたからステージが結構わかれていて。メインのステージとサブステージがあって、外にトラックを置いて「トラックステージ」にフレデリックは出ていたんです。だからSTUDIO COASTのステージにはまだ立ててなかったんですよね。そのときに「ここでワンマンライブできるようになりたい!」とひとつのバンドとしての夢ができた瞬間だったので、そういう意味でもすごく縁があるところなんだろうなって。
J-WAVEで月曜から木曜の深夜1時から放送中の番組『THE KINGS PLACE』のライブイベント「J-WAVE THE KINGS PLACE LIVE」(キンプレライブ)では度々STUDIO COASTが会場となり、フレデリックも出演している。
三原:僕たちフレデリックはキンプレライブのVol.16に出演しました。このライブって結構独特な雰囲気なんですよね。そのとき出演してたのがフレデリック、夜の本気ダンス、Bentham、CHAIの4バンドだったんです。普段フレデリックと夜の本気ダンスは対バンすることが多かったけどCHAIもBenthamもはじめましてっていうところで、そもそも音楽性も好きでいてくれている人の共通点はあると思うけど実際にこうやって交わってライブをすることはなかったんです。ラジオのイベントで出会ったから独特な雰囲気だなと思いながらも実際にライブが始まると「みんな好きだな」となっちゃうというか。
【ライブレポート】夜の本気ダンス、フレデリック、Bentham、CHAIが出演! 観客が踊りつくした「J-WAVE “THE KINGS PLACE” LIVE Vol.16」
当時三原は、対バンやツーマンのライブになると「他のバンドには絶対負けねえ!」という気持ちでライブに挑んでいたという。
三原:特に2018年くらいはそうだったんですけど、このキンプレライブは夜の本気ダンスがキンプレの卒業ライブでもあったからなのかな、各バンドが対立しあってぶつかりあって作った夜というよりは、この4バンドみんなで楽しもうとう気持ちで作っていた夜だったので、初めて一緒にやる人なのにこれだけ一体感でやれてるのって珍しいよなとすごく感じた記憶があります。
最後に三原はSTUDIO COASTへの感謝の言葉を口にした。
三原:フレデリックのワンマンライブでいろんな演出を入れたんです。もちろんあのデッカいミラーボールを使ってダンスホールを作ったし、いろんな演出を入れたし、自分が表現したいことが全て叶う遊び場だなとずっと思ってたので、STUDIO COASTはめちゃくちゃ思い入れがあるし、閉館してすごく残念だなっていう気持ちもあるけど、このライブハウスがあったからこそいろんな人がフレデリックの音楽性とかにも触れてもらえたと思うし、このライブハウスに出会ってここでワンマンできたって思い出があるだけでこれからもやっていけそうな気がします。本当にSTUDIO COASTお世話になりました。ありがとうございました。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月曜~木曜の22:00-24:00にオンエア。
3人がコメントを寄せたのはJ-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは2月2日(水)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
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STUDIO COASTは「カッコいいライブハウス」
1月30日に歴史に幕を閉じた東京都新木場のイベントホール・STUDIO COAST。2002年12月31日にオープンしてから、およそ20年間で5000本以上のイベントが開催され、のべ700万人以上が来場した。最初にSTUDIO COASTへのコメントを寄せたのは、ストレイテナーのホリエアツシ(Vo./Gt./Piano)。
「STUDIO COAST閉館してしまいましたね。本当に大好きなライブハウスだったのでさみしいんですけど、まだ実感がわかなくて。でも今後はことあるごとにSTUDIO COAST不在のロスを痛感するんだと思います」と思いを寄せる。
ホリエは客としてSTUDIO COASTへライブを観に行った思い出を語った。
ホリエ:観たライブは本当にたくさんあって全部語ると一晩中くらいかかりそうなんですけど、特に印象深いのは2008年のELLEGARDENの活動休止前ラストライブです。同期バンドとしてインディーズの頃から切磋琢磨してきたバンドの終わりを見届けるときの気持ちは言葉に表せないものがありました。
続いて、自分たちが出演者としてライブを行ったSTUDIO COASTの思い出を口にする。
ホリエ:海外バンドとの対バンもあって、Death Cab for Cutieのツアーサポートだったり、「British Anthems」っていうイギリスのバンドを集めたイベントでIdlewildっていう大好きなバンドと共演したことは特別なものでした。当時は外国人のお客さんもたくさんいて、平均的に身長がたかいんですよ。だからステージを観るのが一苦労だったことを覚えています。そしてストレイテナーとしては意図してではないんですが、恒例的に年末にSTUDIO COASTでライブをやっていて、ファンにとってもなじみ深いものだったみたいで新木場駅でライブの装備に着替えて寒さに耐えながら橋を渡った思い出をよく聞きます。コロナ禍に入る前の2019年末にはツアーで2デイズのライブもやったし、2021年のツアーファイナルではSTUDIO COAST最後のステージを締めくくることができました。過去の映像作品にも多く残っているし、バンドとしてファンとの一体感を感じられる大切なハコでした。僕にとってSTUDIO COASTは一言で言うと「カッコいいライブハウス」という存在でした。年末のライブで悔いのない別れができたと思うのでよかったです。
STUDIO COAST閉館を知って行った自主企画
続いてMy Hair is Badの椎木知仁(Gt./Vo.)がコメントで登場。まずはSTUDIO COASTでの思い出を語った。椎木:僕らがMy Hair is Badを始めたのが2008年だったので、その頃にはSTUDIO COASTは有名で、逆に言えば有名じゃないと出演できないハコ、ライブできないハコという感じでした。僕らは当時新潟に住んでいたので直接ライブを観に行ったりすることもなかったけど、2008年のELLEGARDENが活動休止する前の最後のライブのダイジェスト映像に映っていたSTUDIO COASTがすごく印象的で覚えています。
その後、My Hair is Badはバンドを続け、いろいろなかたちでSTUDIO COASTに出演することになる。椎木はその中でも印象的だったライブとして2018年10月に行われた「あれから何年たった?」というイベントをあげた。
椎木:2016年にフレデリック、夜の本気ダンス、雨のパレードとMy Hair is Badで全国ツアーをまわって、その2年後に行ったイベントでした。同世代の仲間たちで初めてSTUDIO COASTという大きなハコでイベントをうって、ありがたいことに売り切れになって。2年間お互いいろんなところでやってきた成果を見せられてそれがひとつかたちになったのでうれしかったし、達成感とは違うんですけどちょっとした満足感もあってすごく印象的に覚えています。
STUDIO COASTが閉館と決まり、すぐにMy Hair is Badは自主企画「超学校」を計画。昨年9月15日に開催した。
椎木: STUDIO COASTがなくなってしまうと聞いて生まれたイベントだったのですが、お誘いした出演者たちにもすぐOKしてもらって。コロナ禍でちょっとだけ今までとは違うステージだったんですが、今までのことを思い出したり今の自分たちをぶつけられたりできるようなライブでやれてすごくよかったなって思っています。
椎木は「僕にとって、My Hair is BadにとってSTUDIO COASTはすごく大きい存在だった」と語る。
椎木:今思えばやっぱりなくなってほしくなかったなって思います。でもこんなことを言ってもしょうがないので、今あるライブハウス、そしてこれから新しくできるライブハウスを大切にしていかなきゃいけないし、ライブハウスっていうもの自体が僕は全員で作っていくものだと思うので、なくなってほしくない、なくなってはいけないライブハウスがひとつでも増えるように一生懸命バンドをやっていきたい、現場にこだわっていろんなイベントをうっていきたいと思っています。そんなことをあらためてSTUDIO COASTに教えてもらいました。STUDIO COASTどうもありがとうございました。
ここでワンマンライブできるようになりたい!
最後にコメントで登場したのはフレデリックの三原健司(Vo./Gt)。まず三原は初めてSTUDIO COASTに行った思い出を語る。三原:フレデリックは関西を中心にライブをしていたんですけど、東京にもライブをしに行きたいと思ったときにいちばん初めに東京に行ってライブをした場所がSTUDIO COASTでした。そのときは自分たちが行っていた専門学校のイベントで出演者もたくさんいたからステージが結構わかれていて。メインのステージとサブステージがあって、外にトラックを置いて「トラックステージ」にフレデリックは出ていたんです。だからSTUDIO COASTのステージにはまだ立ててなかったんですよね。そのときに「ここでワンマンライブできるようになりたい!」とひとつのバンドとしての夢ができた瞬間だったので、そういう意味でもすごく縁があるところなんだろうなって。
J-WAVEで月曜から木曜の深夜1時から放送中の番組『THE KINGS PLACE』のライブイベント「J-WAVE THE KINGS PLACE LIVE」(キンプレライブ)では度々STUDIO COASTが会場となり、フレデリックも出演している。
三原:僕たちフレデリックはキンプレライブのVol.16に出演しました。このライブって結構独特な雰囲気なんですよね。そのとき出演してたのがフレデリック、夜の本気ダンス、Bentham、CHAIの4バンドだったんです。普段フレデリックと夜の本気ダンスは対バンすることが多かったけどCHAIもBenthamもはじめましてっていうところで、そもそも音楽性も好きでいてくれている人の共通点はあると思うけど実際にこうやって交わってライブをすることはなかったんです。ラジオのイベントで出会ったから独特な雰囲気だなと思いながらも実際にライブが始まると「みんな好きだな」となっちゃうというか。
【ライブレポート】夜の本気ダンス、フレデリック、Bentham、CHAIが出演! 観客が踊りつくした「J-WAVE “THE KINGS PLACE” LIVE Vol.16」
当時三原は、対バンやツーマンのライブになると「他のバンドには絶対負けねえ!」という気持ちでライブに挑んでいたという。
三原:特に2018年くらいはそうだったんですけど、このキンプレライブは夜の本気ダンスがキンプレの卒業ライブでもあったからなのかな、各バンドが対立しあってぶつかりあって作った夜というよりは、この4バンドみんなで楽しもうとう気持ちで作っていた夜だったので、初めて一緒にやる人なのにこれだけ一体感でやれてるのって珍しいよなとすごく感じた記憶があります。
最後に三原はSTUDIO COASTへの感謝の言葉を口にした。
三原:フレデリックのワンマンライブでいろんな演出を入れたんです。もちろんあのデッカいミラーボールを使ってダンスホールを作ったし、いろんな演出を入れたし、自分が表現したいことが全て叶う遊び場だなとずっと思ってたので、STUDIO COASTはめちゃくちゃ思い入れがあるし、閉館してすごく残念だなっていう気持ちもあるけど、このライブハウスがあったからこそいろんな人がフレデリックの音楽性とかにも触れてもらえたと思うし、このライブハウスに出会ってここでワンマンできたって思い出があるだけでこれからもやっていけそうな気がします。本当にSTUDIO COASTお世話になりました。ありがとうございました。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月曜~木曜の22:00-24:00にオンエア。
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