My Hair is Badの椎木知仁(G, Vo)が、音楽のルーツや、楽曲『歓声をさがして』に込められた想いを明かした。
椎木が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは4月20日(水)、21日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
果たしてフロントマンの椎木は同アルバムで、そしてその中に収録されているリード曲『歓声をさがして』で“どんな自分たちらしさ”を表現したのか。
椎木:『angels』はMy Hair is Badにとって5枚目のアルバムです。バンドを組んで15年が経って、去年3人とも30歳になりました。そんな中、30歳になる前に、20代の一つの結晶を残したいと思って、新しく制作した13曲でフルアルバムを作りました。
その中に収録されている『歓声をさがして』ですが、とっても明るい曲調で、聴く人の背中を押してくれる楽曲だと思うんですけど、これを作ったのは実は自分の中で気持ちが沈んでいたときでした。「どうしてこうさまざまなことが、いかないんだ」とか、いろんなことで結果が出ないと思っていたときに、気持ちをそのまま表現するのではなくて、“どうかそういう気持ちの背中を押せるように”と思って、一つひとつの言葉を書いていきました。なので、ちゃんと聴いてみると、意外と暗い言葉も入っていたり、暗い部分を明るくしてくれるようなスピリチュアル的なワードも入っています。バンドとして、すごく大切な曲になりました。
この『歓声をさがして』に込めた“自分たちらしさ”ですが、My Hair is Badはスリーピースでやっているんですけど、楽曲を届けていく上で、ストリングスだったりホーン隊だったりの音を盛り込んで、大きく聴こえさせることもできると思うんです。表現って数え切れないほどあると思うんですが、僕らはやっぱりスリーピースのロックバンドなので、今作ではバンドの音にこだわってギター、ベース、ドラムの音だけで作りました。
最近はパソコンでまずデモを作ってからレコーディングすることが多いんですが、この曲はスタジオに3人で集まって、改めて高校生に戻ったような感覚で曲を作りました。衝動も詰まっていますので、ぜひ歌の後ろにある音、ギターやベース・ドラムのフレーズまで注目してほしいと思います。
椎木:ルーツとなる楽曲で選ばさせてもらったのはELLEGARDENの『The Autumn Song』です。この曲はMy Hair is Badを始める高校1年生の頃に出会った曲。ELLEGARDENにすごくかっこ良さを感じて、バンドを始めるきっかけにもなりました。
『The Autumn Song』は英語詩の曲でラブソングのようにも聞こえるし、すごくかっこいいサウンドなんですが、歌詞の和訳を読んでみると、サビでは“どうして自分はこんなにダメなんだ”と情けないことも歌っているんです。僕は当時思春期だったので、どこか心の中にぽっかり穴が空いているような感覚もあって、なんだかこの曲ではそんな感情が歌われているようにも聴こえました。かっこいいだけじゃなく、情けないことを歌ってもロックバンドって良いんだな思わせてくれました。My Hair is Badも初ライブのときにこの曲をコピーさせてもらいましたね。
影響を受けた部分という点でもそのままなんですが、情けないこと・恥ずかしいこともそのまま言葉にしていいんだと思わせてくれました。僕も“赤裸々な言葉を歌っているバンド”のボーカルをやっていますが、『The Autumn Song』にもらった感覚は大きいんじゃないかと思っています。
バンドの楽曲で見せる部分は、かっこよさだけじゃなくていい──そんな気づきをELLEGARDENの『The Autumn Song』から得て、リスナーの心を打つMy Hair is Badの音楽性に繋がっていったようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
椎木が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは4月20日(水)、21日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
20代の結晶のようなアルバムには「衝動」を込めた
My Hair is Badは2008年に新潟・上越市で結成されたスリーピースロックバンド。圧倒的なライブパフォーマンスが印象的なバンドで、4月13日には5thアルバム『angels』をリリースしたばかり。果たしてフロントマンの椎木は同アルバムで、そしてその中に収録されているリード曲『歓声をさがして』で“どんな自分たちらしさ”を表現したのか。
椎木:『angels』はMy Hair is Badにとって5枚目のアルバムです。バンドを組んで15年が経って、去年3人とも30歳になりました。そんな中、30歳になる前に、20代の一つの結晶を残したいと思って、新しく制作した13曲でフルアルバムを作りました。
その中に収録されている『歓声をさがして』ですが、とっても明るい曲調で、聴く人の背中を押してくれる楽曲だと思うんですけど、これを作ったのは実は自分の中で気持ちが沈んでいたときでした。「どうしてこうさまざまなことが、いかないんだ」とか、いろんなことで結果が出ないと思っていたときに、気持ちをそのまま表現するのではなくて、“どうかそういう気持ちの背中を押せるように”と思って、一つひとつの言葉を書いていきました。なので、ちゃんと聴いてみると、意外と暗い言葉も入っていたり、暗い部分を明るくしてくれるようなスピリチュアル的なワードも入っています。バンドとして、すごく大切な曲になりました。
この『歓声をさがして』に込めた“自分たちらしさ”ですが、My Hair is Badはスリーピースでやっているんですけど、楽曲を届けていく上で、ストリングスだったりホーン隊だったりの音を盛り込んで、大きく聴こえさせることもできると思うんです。表現って数え切れないほどあると思うんですが、僕らはやっぱりスリーピースのロックバンドなので、今作ではバンドの音にこだわってギター、ベース、ドラムの音だけで作りました。
最近はパソコンでまずデモを作ってからレコーディングすることが多いんですが、この曲はスタジオに3人で集まって、改めて高校生に戻ったような感覚で曲を作りました。衝動も詰まっていますので、ぜひ歌の後ろにある音、ギターやベース・ドラムのフレーズまで注目してほしいと思います。
「情けないことを歌ってもいい」と気づかせてくれたバンドとの出会い
My Hair is Badといえば、“どこまで本音なんだろう”と思ってしまうような、赤裸々な歌詞も特徴の一つ。ほぼ全ての作詞・作曲を手掛ける椎木は、どんな音楽と出会ったことで、その作風にたどり着いたのか。椎木:ルーツとなる楽曲で選ばさせてもらったのはELLEGARDENの『The Autumn Song』です。この曲はMy Hair is Badを始める高校1年生の頃に出会った曲。ELLEGARDENにすごくかっこ良さを感じて、バンドを始めるきっかけにもなりました。
『The Autumn Song』は英語詩の曲でラブソングのようにも聞こえるし、すごくかっこいいサウンドなんですが、歌詞の和訳を読んでみると、サビでは“どうして自分はこんなにダメなんだ”と情けないことも歌っているんです。僕は当時思春期だったので、どこか心の中にぽっかり穴が空いているような感覚もあって、なんだかこの曲ではそんな感情が歌われているようにも聴こえました。かっこいいだけじゃなく、情けないことを歌ってもロックバンドって良いんだな思わせてくれました。My Hair is Badも初ライブのときにこの曲をコピーさせてもらいましたね。
影響を受けた部分という点でもそのままなんですが、情けないこと・恥ずかしいこともそのまま言葉にしていいんだと思わせてくれました。僕も“赤裸々な言葉を歌っているバンド”のボーカルをやっていますが、『The Autumn Song』にもらった感覚は大きいんじゃないかと思っています。
バンドの楽曲で見せる部分は、かっこよさだけじゃなくていい──そんな気づきをELLEGARDENの『The Autumn Song』から得て、リスナーの心を打つMy Hair is Badの音楽性に繋がっていったようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
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