OKAMOTO'Sのオカモトレイジ(Dr)が、意外なアナログレコードの聴き方や、新しい音楽との出会い方などを語った。
前回に引き続きレイジが登場したのは、J-WAVEで放送中の『WOWOW MUSIC // POOL』(ナビゲーター:中田クルミ)。オンエアは1月14日(金)。
【前回の放送】
OKAMOTO'S・レイジ「2022年はロックが流行る気がする」 最先端のクラブ事情
中田:アナログで聴いているからかわからないけど、ずっと耳元でささやかれているような。「ここに彼、いますよね」っていう状態で話されている気がして、耳からゾゾゾってなる。
レイジ:今、「彼」って言ってくれましたね。実はこれ、少女時代のテヨンのソロ曲『What Do I Call You』なんです。
中田:えっ!? レコードの再生速度を変えたらこうなるの?
レイジ:そうなんです。ヒューストンのDJスクリューっていう人が編み出したDJのプレイ方法のひとつで「スクリュー」ってやり方があるんですよ。スクリューはレコードの回転速度を半分とかにしてかけるDJのやり方で、K-POPのアナログをスクリューでかけるのをみんなに聴かせたくて。
中田:じゃあ原曲じゃないんだ。
レイジは再生速度を切り替え、原曲の『What Do I Call You』を流す。
中田:うそでしょ!?
レイジ:原曲の再生速度を遅くすると……超カッコいい。
中田:カッコいい!
レイジ:こういう楽しみ方もね。もちろんデジタル音源でもできるけど、やっぱりアナログの地続きの音っていうか。デジタルでやると音が痩せちゃったり、間がデジタル処理になっちゃうから。
中田:(再生速度を下げると)すごく濃厚なささやきがずっと耳の中で鳴ってる感じになる。
レイジ:ドロドロになるのよ。
中田:濃厚すぎてエッチな声がする。
レイジ:えちえちな。
中田:ビックリした。
レイジ:レコードには45回転と33回転っていう回転数があって、通常再生だと45回転なんだけど33回転にして聴いてる。
中田:初めて聴いた!
レイジ:これもレコードの醍醐味ですから。
中田:20代前半の頃にすごく小さいクラブハウスで人が歌っているのを聴いたときの感覚。
レイジ:まさにそうで、サンディエゴで活動しているネットラッパーで、いちばん生きのいいやつらって感じ。
中田:ネットラッパーって?
レイジ:サウンドクラウドとかに上げたりしてる、ギャング流れとかじゃなくてオタクの子がやってるみたいな。この曲のサビが日本語だってでしょ? 歌詞で調べたら、Goose house.の曲をサンプリングしてたの。Goose house.は歌がうまいシンガーソングライターみたいな人たちが集まって一軒家のリビングみたいなところで歌うYouTubeコンテンツをけっこう早い段階でやってる人たちで。俺、アニメ全然わからないんだけど、この曲は『四月は君の嘘』のオープニングテーマらしくて、それをGoose house.が歌ってて。
レイジ:Goose house.が海外のラッパーにサンプリングされる時代が来てるって相当ヤバいなと思って。
中田:インターネットで発表した音源をさらにサンプリングしてるってことだよね。
レイジ:みたいなことだよね。アニメの力ってすごいなって。
中田:たしかに。
レイジ:山下達郎とか竹内まりやがサンプリングされるんだったら、それは世界的に通ずるよねってわかるけど、Goose house.って超ど真ん中のJ-POPみたいな感じの曲をやってる人たちだから感動したというか。J-POPが世界に伝わる時代も来つつある、みたいなね。やっぱりインターネットってすごいなと思う。
レイジ:友だちに教えてもらうのはけっこうデカくて。
中田:リアル友だちもネットの友だちも含めて。
レイジ:そう。それも多いけど、俺はちょっとでも気になったら絶対に曲にちゃんとたどり着くまで調べるかな。何かの動画で貼ってある曲が気になったら画面録画してそれをパソコンで流してShazamするとか。徹底してその曲にたどり着くようにしてる。忘れないように。あと、好きなファッションデザイナーがインスタのストーリーでポストしてるやつも全部聴くようにしてる。ファッションと音楽の親和性も高いから、好きなブランドの人がポストしてるアーティストとか衣装提供した人とか、そういうので横の繋がりがどんどん見えていったりして。
中田:じゃあ、最近ハマってる曲は?
レイジ:sokodomo『MERRY-GO-ROUND (Feat. Zion.T & Wonstein)』。それこそインスタのストーリーで友だちのラッパーがのっけててたどり着きました。
レイジ:めっちゃいい曲だなと思って。最近、自分の中でいちばんヒットしましたね。
中田:インスタのストーリーとか、そういう短いフレーズでもいい曲って思えるのね。
レイジ:うん。気になったら海外の人でもDMしちゃう。「この曲のタイトルってなんですか?」って。そうしたら意外と返してくれるしね。この曲は、sokodomoって韓国人のラッパーで、そいつはコロナ前に何かのイベントで一緒になって、ゆっくり遊んだりはしてないんだけどDMでやりとりして、「東京に行ったらこういうところ面白いよ」って教えてあげたり、「東京でLEXっていうラッパーと一緒に曲をやりたいんだけど繋いでくれ」みたいなことを言われて裏でマネージャーを繋いだりいろいろ手伝ったりして。SokodomoがTikTokみたいなのでこの曲をのっけてて、この曲めっちゃいいじゃんと思って「何これ?」って訊いたら「俺の曲だ」って。
中田:いいね。
レイジ:俺はDMを率先してするタイプ。だってSNSってそもそも知り合いじゃない人とやりとりするために始めてるじゃん。
中田:だからファンから訊かれても気軽に答えるんだ。
レイジ:そうそう。ちゃんと答えられるくらい質問者に情報量があれば答える。
中田:熱意があればね。
OKAMOTO'Sの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
POOL、それは誰もが音楽を自由に楽しめる場所。『WOWOW MUSIC // POOL』では毎週、音楽好きがとっておきのアナログを持って登場。放送は毎週金曜日22時から。
前回に引き続きレイジが登場したのは、J-WAVEで放送中の『WOWOW MUSIC // POOL』(ナビゲーター:中田クルミ)。オンエアは1月14日(金)。
【前回の放送】
OKAMOTO'S・レイジ「2022年はロックが流行る気がする」 最先端のクラブ事情
アナログならではの再生方法を…
この番組ではゲストがとっておきのアナログレコードを紹介する。まず、レイジは「アナログならではの再生方法」とコメントしつつ、あるレコードを流した。中田:アナログで聴いているからかわからないけど、ずっと耳元でささやかれているような。「ここに彼、いますよね」っていう状態で話されている気がして、耳からゾゾゾってなる。
レイジ:今、「彼」って言ってくれましたね。実はこれ、少女時代のテヨンのソロ曲『What Do I Call You』なんです。
中田:えっ!? レコードの再生速度を変えたらこうなるの?
レイジ:そうなんです。ヒューストンのDJスクリューっていう人が編み出したDJのプレイ方法のひとつで「スクリュー」ってやり方があるんですよ。スクリューはレコードの回転速度を半分とかにしてかけるDJのやり方で、K-POPのアナログをスクリューでかけるのをみんなに聴かせたくて。
中田:じゃあ原曲じゃないんだ。
レイジは再生速度を切り替え、原曲の『What Do I Call You』を流す。
TAEYEON 태연 'What Do I Call You' MV
レイジ:原曲の再生速度を遅くすると……超カッコいい。
中田:カッコいい!
レイジ:こういう楽しみ方もね。もちろんデジタル音源でもできるけど、やっぱりアナログの地続きの音っていうか。デジタルでやると音が痩せちゃったり、間がデジタル処理になっちゃうから。
中田:(再生速度を下げると)すごく濃厚なささやきがずっと耳の中で鳴ってる感じになる。
レイジ:ドロドロになるのよ。
中田:濃厚すぎてエッチな声がする。
レイジ:えちえちな。
中田:ビックリした。
レイジ:レコードには45回転と33回転っていう回転数があって、通常再生だと45回転なんだけど33回転にして聴いてる。
中田:初めて聴いた!
レイジ:これもレコードの醍醐味ですから。
海外のラッパーにサンプリングされる時代が来た
続いてレイジは「これもヤバいよ」と言い、MC Virgins & Yun Head『Trap Anthem』を紹介した。【MV】ユン・ヘッド、MCバージンズ 『トラップ・アンセム』(Trap Anthem)
レイジ:まさにそうで、サンディエゴで活動しているネットラッパーで、いちばん生きのいいやつらって感じ。
中田:ネットラッパーって?
レイジ:サウンドクラウドとかに上げたりしてる、ギャング流れとかじゃなくてオタクの子がやってるみたいな。この曲のサビが日本語だってでしょ? 歌詞で調べたら、Goose house.の曲をサンプリングしてたの。Goose house.は歌がうまいシンガーソングライターみたいな人たちが集まって一軒家のリビングみたいなところで歌うYouTubeコンテンツをけっこう早い段階でやってる人たちで。俺、アニメ全然わからないんだけど、この曲は『四月は君の嘘』のオープニングテーマらしくて、それをGoose house.が歌ってて。
Goose house.の『光るなら』
中田:インターネットで発表した音源をさらにサンプリングしてるってことだよね。
レイジ:みたいなことだよね。アニメの力ってすごいなって。
中田:たしかに。
レイジ:山下達郎とか竹内まりやがサンプリングされるんだったら、それは世界的に通ずるよねってわかるけど、Goose house.って超ど真ん中のJ-POPみたいな感じの曲をやってる人たちだから感動したというか。J-POPが世界に伝わる時代も来つつある、みたいなね。やっぱりインターネットってすごいなと思う。
ちょっとでも気になった曲はたどり着くまで調べる
ディープな音楽通のレイジは、どのように新しい音楽と出会うのだろうか。中田が訊いた。レイジ:友だちに教えてもらうのはけっこうデカくて。
中田:リアル友だちもネットの友だちも含めて。
レイジ:そう。それも多いけど、俺はちょっとでも気になったら絶対に曲にちゃんとたどり着くまで調べるかな。何かの動画で貼ってある曲が気になったら画面録画してそれをパソコンで流してShazamするとか。徹底してその曲にたどり着くようにしてる。忘れないように。あと、好きなファッションデザイナーがインスタのストーリーでポストしてるやつも全部聴くようにしてる。ファッションと音楽の親和性も高いから、好きなブランドの人がポストしてるアーティストとか衣装提供した人とか、そういうので横の繋がりがどんどん見えていったりして。
中田:じゃあ、最近ハマってる曲は?
レイジ:sokodomo『MERRY-GO-ROUND (Feat. Zion.T & Wonstein)』。それこそインスタのストーリーで友だちのラッパーがのっけててたどり着きました。
MERRY-GO-ROUND (Feat. Zion.T & Wonstein)
中田:インスタのストーリーとか、そういう短いフレーズでもいい曲って思えるのね。
レイジ:うん。気になったら海外の人でもDMしちゃう。「この曲のタイトルってなんですか?」って。そうしたら意外と返してくれるしね。この曲は、sokodomoって韓国人のラッパーで、そいつはコロナ前に何かのイベントで一緒になって、ゆっくり遊んだりはしてないんだけどDMでやりとりして、「東京に行ったらこういうところ面白いよ」って教えてあげたり、「東京でLEXっていうラッパーと一緒に曲をやりたいんだけど繋いでくれ」みたいなことを言われて裏でマネージャーを繋いだりいろいろ手伝ったりして。SokodomoがTikTokみたいなのでこの曲をのっけてて、この曲めっちゃいいじゃんと思って「何これ?」って訊いたら「俺の曲だ」って。
中田:いいね。
レイジ:俺はDMを率先してするタイプ。だってSNSってそもそも知り合いじゃない人とやりとりするために始めてるじゃん。
中田:だからファンから訊かれても気軽に答えるんだ。
レイジ:そうそう。ちゃんと答えられるくらい質問者に情報量があれば答える。
中田:熱意があればね。
OKAMOTO'Sの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
POOL、それは誰もが音楽を自由に楽しめる場所。『WOWOW MUSIC // POOL』では毎週、音楽好きがとっておきのアナログを持って登場。放送は毎週金曜日22時から。
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2022年1月21日28時59分まで
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番組情報
- WOWOW MUSIC // POOL
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毎週金曜22:00-22:30