Awesome City ClubのPORINと、ミュージシャンで女優のシシド・カフカがJ-WAVEで対談。PORINが「大好き」だというサッポロ生ビール黒ラベルを飲みながら、20歳という節目の1年を振り返ると共に、ミュージシャンとしての今後の展望について語り合った。
2人が対談したのは、シシド・カフカが「20歳」をテーマに届ける特別番組『J-WAVE SPECIAL SAPPORO BEER AT AGE 20, THE BEGINNING』(1月10日 20:00-21:55)。20歳の頃に聴いていた曲やそれにまつわるエピソード、人生の先輩として20歳の人々に伝えたいことなどを聞く番組だ。
シシド:PORINさんは20歳という節目に何をしていましたか?
PORIN:はっきりとは覚えていないんですけど、たぶん歌を歌っていたと思います。19歳の頃から、路上で弾き語りライブをしていたので、20歳の頃もしていたんじゃないですかね。
シシド:その頃はAwesome City Club結成前ですよね? 路上ライブはひとりで?
PORIN:結成前です。大学に通いながら、夜になると実家から1番近くの栄えている場所に足を運んで、ひとりでギター弾き語りをしていました。
シシド:ライブハウスに出演することはなかったんですか?
PORIN:その頃はライブハウスに出たことないはずです。でも自分で曲を作って、路上で披露していました。カバーもよくしていましたね。
シシド:すごいバイタリティーですね。オリジナル曲を路上で披露するって。
PORIN:当時はわりと、路上ライブが盛んだったんです。そこで演奏を続けていたら、何かがあるような気がしていたんですけど、それがきっかけで音楽業界の方と知り合って、今に繋がりました。改めて路上ライブをやっていて、良かったなと思いますね。
シシド:では、20歳の頃から“音楽の道に進む”というのが、PORINさんの理想像だったんですね。
PORIN:理想像でした。でもその当時はとにかくガムシャラにやりたいことをやっていたんです。大学は家政学部・被服学科に通って、お洋服の勉強もしていましたし、アパレルでアルバイトもしていました。そんな中で、路上ライブで音楽活動もするという雑多な学生時代でしたね(笑)。
シシド:ふふふ(笑)。とにかく自分が好きだと思うことを貪欲に追求していたんですね。忙しく色んなことをやっていたからこそ、あんまり記憶がないのかもしれないですね。
PORIN:そうかもしれないです(笑)。
シシド:“20歳になってしまった焦り”みたいなものはありましたか?
PORIN:焦りも多少はありました。大人になる年齢ですし、将来のことも考えなくちゃって。でも、“音楽で生活ができたらいいな”という願望はこの頃から芽生えてきました。
シシド:夢に向かって一歩一歩進んでいたという感じなんですね。
PORIN:そうですね。
シシド:コロナ禍という今の時代に20歳を迎えようとしている方は、それぞれ進路など悩みを抱えているとも思うんですけど、人生の先輩としてPORINさんから何かアドバイスはありますか?
PORIN:私はとにかく行動で示していました。自分がやりたいと思うことはまず行動に移して、トライ&エラーをしていくと、徐々に自分にフィットする・向いているものが見えてくると思います。とにかく行動に移すということは大切なことだと感じています。
シシド:すごくよくわかります。20歳の頃って失敗してしまうことは、すごく大きなことのように感じるんですけど、今から考えてみると、必要な失敗だったと思うし、長い目で見るとたいしたことではなかったりもしますよね。チャレンジすることは怖いことなのかもしれないですけど、最初の一歩を踏み出していくことはすごく大事なことですよね。
PORIN:本当にそう思います。
20歳の頃、路上で弾き語りをしていたPORIN。そんな中で「悪い大人に騙されそうになった」ことがあるという。
シシド:20歳の頃のPORINさんの失敗談って何かありますか?
PORIN:もう、失敗だらけでした。それこそ、路上ライブをしていると、悪い大人に騙されそうになったこともありましたし(笑)。
シシド:そんなことが(笑)。嫌な大人がいるもんですね。
PORIN:でもそこで人を見る目も養われたし、振り返るとそれも良い経験だったなと思います。
シシド:とにかく人に触れること、経験を積むことは大切ですよね。
PORIN:そうですね。
シシド:そんなPORINさんに20歳を迎えた人に贈りたい1曲をセレクトしてもらいました。
PORIN:これは過去、路上ライブで私自身もカバーさせてもらっていた曲なんですけど、THE BLUE HEARTSの「青空」を選ばせてもらいました。
シシド:1989年発表の楽曲ですが、ド・ストライクな世代ではないですよね?
PORIN:世代ではないんですけど、この楽曲を聴いたときに、メッセージ性にすごく感動したんです。20歳になって、将来のことに悩むようになったけれど、この曲は“青い空は変わらずにある”という希望を歌っていて、すごく素敵だなと思いました。ぜひ20歳になった方にも聴いていただきたいですね。
シシド:節目といえば、昨年末、Awesome City Clubは「NHK紅白歌合戦」に初出場しました。おめでとうございます。すごいことですね!
PORIN:ありがとうございます!
シシド:2021年は『勿忘』の大ヒットもあり、バンドとして大きな飛躍を遂げた1年だったと思いますが、ご自身はこの現状をどのように感じていますか?
PORIN:とにかく一安心したというか、ホッとしました。結成してから7年経つんですけど、それなりにしんどい思いもしてきたので(笑)。そんな中で結果が出せて、毎日笑えて過ごせた1年でもあったので、本当にホッとしたし、ここからもっともっと頑張っていこうという気持ちにもなっています。
シシド:ファンの方も喜んだと思います。
PORIN:ずっと応援してくださっていた方は本当に喜んでくださっていました。バンドとしても、やっと恩返しができたという感じがしています。
シシド:「紅白歌合戦」に出場したことでたくさんの方に知ってもらったと思います。そういう意味でもこれからが楽しみですね。
PORIN:そうですね。もっともっとたくさんの人に知っていただきたいし、もっともっと愛してもらえるバンドになりたいと思っています。
オンエアは2022年の1月。Awesome City Clubの近々の予定は?
シシド:今後の活動は決まっていますか?
PORIN:3月9日に4枚目のフルアルバムをリリースして、それを提げて4月2日から全国6箇所を回るツアーに出ます。約2年ぶりに全国をまわるので、“やっとファンの方に会える”という思いです。
シシド:そうなりますよね。会場でファンの皆さんの顔を見ながら、コミュニケーションが取れるというのは本当に素晴らしいことだと感じます。
PORIN:本当にそう思います。テレビの音楽番組とかにも出演させていただくことはありますが、ライブは一番自分たちが輝ける場所だと強く感じているので、ようやく開催できる全国ツアーがとにかく楽しみです。
シシド:PORINさん、そしてAwesome City Clubが今後目標にしていることはありますか?
PORIN:今のところ私たちは目標というのは決めていなくて、あえて言うなら“毎日ガムシャラに生きる”ということですね(笑)。
シシド:あははは(笑)。
PORIN:今って特にコロナだったりで、未来が読みにくいじゃないですか。でも先のことは特に決めず、“毎日ガムシャラに生きる”でいいのかなって思うんです。瞬発力を大事にしながら、そのときに感じた気持ちを楽曲に落とし込んで、活動していけたらいいなって。
シシド:私も過去に想像していた人生を今、歩んでいないので“想像するだけ無駄だな”と思った時期があります。
PORIN:あはは(笑)。でも今はそういう感じかもしれないです。
シシド:曲作りは皆さんで一緒になってやっているんですか?
PORIN:もう1人の男性ボーカル(atagi)がメインになって作っているんですけど、一緒に歌詞を作ったりはしています。私たちもいろんな方向性の楽曲を作ってきたんですけど、もっともっとチャレンジしたいことがあるので、たくさん曲を作って、これからも良いサウンドを鳴らしていく。とにかく、それに尽きるなと思います。
シシド:今後の活動も楽しみにしています。
PORIN:ありがとうございます。頑張ります。
Awesome City Clubは2022年1月12日(水)、イベント「the PERFECT LIVE 2022 -丸くなるな、星になれ。- by サッポロ生ビール黒ラベル」に出演。世代を超えた4組のアーティストが「どんな大人になりたいか」をテーマに”若者の未来”を応援するもので、オンラインで無料視聴できる。詳細は公式ページ(https://www.sapporobeer.jp/beer/perfectlive/)まで。
(構成:中山洋平)
2人が対談したのは、シシド・カフカが「20歳」をテーマに届ける特別番組『J-WAVE SPECIAL SAPPORO BEER AT AGE 20, THE BEGINNING』(1月10日 20:00-21:55)。20歳の頃に聴いていた曲やそれにまつわるエピソード、人生の先輩として20歳の人々に伝えたいことなどを聞く番組だ。
音楽の道に進みたい! 夢中だった20歳の頃
この日が初対面だという2人はまずビールで乾杯。“お酒好き”だというPORINはよく冷えた黒ラベルを一口飲み「おいしい〜!」と声を弾ませた。そんなPORINは20歳の頃について聞かれると「あんまり覚えていない」という。シシド:PORINさんは20歳という節目に何をしていましたか?
PORIN:はっきりとは覚えていないんですけど、たぶん歌を歌っていたと思います。19歳の頃から、路上で弾き語りライブをしていたので、20歳の頃もしていたんじゃないですかね。
シシド:その頃はAwesome City Club結成前ですよね? 路上ライブはひとりで?
PORIN:結成前です。大学に通いながら、夜になると実家から1番近くの栄えている場所に足を運んで、ひとりでギター弾き語りをしていました。
シシド:ライブハウスに出演することはなかったんですか?
PORIN:その頃はライブハウスに出たことないはずです。でも自分で曲を作って、路上で披露していました。カバーもよくしていましたね。
シシド:すごいバイタリティーですね。オリジナル曲を路上で披露するって。
PORIN:当時はわりと、路上ライブが盛んだったんです。そこで演奏を続けていたら、何かがあるような気がしていたんですけど、それがきっかけで音楽業界の方と知り合って、今に繋がりました。改めて路上ライブをやっていて、良かったなと思いますね。
シシド:では、20歳の頃から“音楽の道に進む”というのが、PORINさんの理想像だったんですね。
PORIN:理想像でした。でもその当時はとにかくガムシャラにやりたいことをやっていたんです。大学は家政学部・被服学科に通って、お洋服の勉強もしていましたし、アパレルでアルバイトもしていました。そんな中で、路上ライブで音楽活動もするという雑多な学生時代でしたね(笑)。
シシド:ふふふ(笑)。とにかく自分が好きだと思うことを貪欲に追求していたんですね。忙しく色んなことをやっていたからこそ、あんまり記憶がないのかもしれないですね。
PORIN:そうかもしれないです(笑)。
シシド:“20歳になってしまった焦り”みたいなものはありましたか?
PORIN:焦りも多少はありました。大人になる年齢ですし、将来のことも考えなくちゃって。でも、“音楽で生活ができたらいいな”という願望はこの頃から芽生えてきました。
シシド:夢に向かって一歩一歩進んでいたという感じなんですね。
PORIN:そうですね。
PORINとシシド・カフカ
PORINの20歳の失敗…「悪い大人に騙されそうに」
現在31歳のPORIN。人生の先輩として、二十歳になった人にアドバイスすることとは?シシド:コロナ禍という今の時代に20歳を迎えようとしている方は、それぞれ進路など悩みを抱えているとも思うんですけど、人生の先輩としてPORINさんから何かアドバイスはありますか?
PORIN:私はとにかく行動で示していました。自分がやりたいと思うことはまず行動に移して、トライ&エラーをしていくと、徐々に自分にフィットする・向いているものが見えてくると思います。とにかく行動に移すということは大切なことだと感じています。
シシド:すごくよくわかります。20歳の頃って失敗してしまうことは、すごく大きなことのように感じるんですけど、今から考えてみると、必要な失敗だったと思うし、長い目で見るとたいしたことではなかったりもしますよね。チャレンジすることは怖いことなのかもしれないですけど、最初の一歩を踏み出していくことはすごく大事なことですよね。
PORIN:本当にそう思います。
20歳の頃、路上で弾き語りをしていたPORIN。そんな中で「悪い大人に騙されそうになった」ことがあるという。
シシド:20歳の頃のPORINさんの失敗談って何かありますか?
PORIN:もう、失敗だらけでした。それこそ、路上ライブをしていると、悪い大人に騙されそうになったこともありましたし(笑)。
シシド:そんなことが(笑)。嫌な大人がいるもんですね。
PORIN:でもそこで人を見る目も養われたし、振り返るとそれも良い経験だったなと思います。
シシド:とにかく人に触れること、経験を積むことは大切ですよね。
PORIN:そうですね。
シシド:そんなPORINさんに20歳を迎えた人に贈りたい1曲をセレクトしてもらいました。
PORIN:これは過去、路上ライブで私自身もカバーさせてもらっていた曲なんですけど、THE BLUE HEARTSの「青空」を選ばせてもらいました。
シシド:1989年発表の楽曲ですが、ド・ストライクな世代ではないですよね?
PORIN:世代ではないんですけど、この楽曲を聴いたときに、メッセージ性にすごく感動したんです。20歳になって、将来のことに悩むようになったけれど、この曲は“青い空は変わらずにある”という希望を歌っていて、すごく素敵だなと思いました。ぜひ20歳になった方にも聴いていただきたいですね。
PORIN、ファンの方に「やっと恩返しができた」
Awesome City Clubは2021年、バンドとして大きな飛躍を遂げた。PORINは「もっともっと愛してもらえるバンドになりたい」と前を見据える。シシド:節目といえば、昨年末、Awesome City Clubは「NHK紅白歌合戦」に初出場しました。おめでとうございます。すごいことですね!
PORIN:ありがとうございます!
シシド:2021年は『勿忘』の大ヒットもあり、バンドとして大きな飛躍を遂げた1年だったと思いますが、ご自身はこの現状をどのように感じていますか?
PORIN:とにかく一安心したというか、ホッとしました。結成してから7年経つんですけど、それなりにしんどい思いもしてきたので(笑)。そんな中で結果が出せて、毎日笑えて過ごせた1年でもあったので、本当にホッとしたし、ここからもっともっと頑張っていこうという気持ちにもなっています。
シシド:ファンの方も喜んだと思います。
PORIN:ずっと応援してくださっていた方は本当に喜んでくださっていました。バンドとしても、やっと恩返しができたという感じがしています。
シシド:「紅白歌合戦」に出場したことでたくさんの方に知ってもらったと思います。そういう意味でもこれからが楽しみですね。
PORIN:そうですね。もっともっとたくさんの人に知っていただきたいし、もっともっと愛してもらえるバンドになりたいと思っています。
オンエアは2022年の1月。Awesome City Clubの近々の予定は?
シシド:今後の活動は決まっていますか?
PORIN:3月9日に4枚目のフルアルバムをリリースして、それを提げて4月2日から全国6箇所を回るツアーに出ます。約2年ぶりに全国をまわるので、“やっとファンの方に会える”という思いです。
シシド:そうなりますよね。会場でファンの皆さんの顔を見ながら、コミュニケーションが取れるというのは本当に素晴らしいことだと感じます。
PORIN:本当にそう思います。テレビの音楽番組とかにも出演させていただくことはありますが、ライブは一番自分たちが輝ける場所だと強く感じているので、ようやく開催できる全国ツアーがとにかく楽しみです。
Awesome City Clubは「毎日ガムシャラ」
シシド・カフカがAwesome City Clubの今後の目標について迫ると、PORINは「毎日ガムシャラに生きる」と無邪気に答える。シシド:PORINさん、そしてAwesome City Clubが今後目標にしていることはありますか?
PORIN:今のところ私たちは目標というのは決めていなくて、あえて言うなら“毎日ガムシャラに生きる”ということですね(笑)。
シシド:あははは(笑)。
PORIN:今って特にコロナだったりで、未来が読みにくいじゃないですか。でも先のことは特に決めず、“毎日ガムシャラに生きる”でいいのかなって思うんです。瞬発力を大事にしながら、そのときに感じた気持ちを楽曲に落とし込んで、活動していけたらいいなって。
シシド:私も過去に想像していた人生を今、歩んでいないので“想像するだけ無駄だな”と思った時期があります。
PORIN:あはは(笑)。でも今はそういう感じかもしれないです。
シシド:曲作りは皆さんで一緒になってやっているんですか?
PORIN:もう1人の男性ボーカル(atagi)がメインになって作っているんですけど、一緒に歌詞を作ったりはしています。私たちもいろんな方向性の楽曲を作ってきたんですけど、もっともっとチャレンジしたいことがあるので、たくさん曲を作って、これからも良いサウンドを鳴らしていく。とにかく、それに尽きるなと思います。
シシド:今後の活動も楽しみにしています。
PORIN:ありがとうございます。頑張ります。
Awesome City Clubは2022年1月12日(水)、イベント「the PERFECT LIVE 2022 -丸くなるな、星になれ。- by サッポロ生ビール黒ラベル」に出演。世代を超えた4組のアーティストが「どんな大人になりたいか」をテーマに”若者の未来”を応援するもので、オンラインで無料視聴できる。詳細は公式ページ(https://www.sapporobeer.jp/beer/perfectlive/)まで。
(構成:中山洋平)
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番組情報
- J-WAVE SPECIAL SAPPORO BEER AT AGE 20, THE BEGINNING
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1月10日(月)20:00-22:00
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シシド・カフカ