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スタイリスト・飯嶋久美子が語る、ファッション誌『VOGUE』の変化

スタイリスト・飯嶋久美子が語る、ファッション誌『VOGUE』の変化

スタイリストで衣装デザイナーの飯嶋久美子が、自身の生い立ちや現在おこなっているプロジェクトについて語った。

飯嶋が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが2週にわたって音楽談義を繰り広げる番組だ。ここでは飯嶋のトークの初回である、8月27日(金)のオンエアをテキストで紹介する。

この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を紹介。飯嶋は、なるきよ「ブラボーチキン」だった。

小学生のときからファッションに興味

きゃりーぱみゅぱみゅや椎名林檎などアーティストの衣装制作を手掛けており、MVのみならず、映画、コンサート、書籍など、さまざまな分野で活躍する飯嶋。東京オリンピック閉会式では、ダンサー・アオイヤマダのパフォーマンス時の衣装を手掛けた。

クリスはまず、飯嶋の生い立ちを尋ねる。

クリス:どこ出身なんですか?
飯嶋:葛飾区柴又生まれです。
クリス:どんなお子さんだったんですか?
飯嶋:4つ上の姉がいまして、姉がすごく音楽とファッションが好きで、その影響がいまに通じています。2人で『ベストヒット USA』(BS朝日)をよく観ていて。洋楽が本当に好きで、マイケル・ジャクソンやマドンナとかスーパースターに憧れているような幼少期でした。
クリス:(パーソナリティー/番組VJが)小林克也さんのね。『ベストヒット USA』はいまだに続いてますもんね。
飯嶋:すごいですよね。
クリス:『ベストヒット USA』やMTVが大全盛の時期ですよね。
飯嶋:幼かったし、すごく衝撃がありました。
クリス:おいくつぐらいだったんですか?
飯嶋:10歳とかそのぐらいです。
クリス:最初にファッションに興味を持ち始めたのはいくつぐらいですか?
飯嶋:小学生ぐらいのときから好きで、雑誌『Olive』や『anan』の時代。お姉ちゃんについて行ってフリーマーケットで買うとか、スタイリングしていくとか。中学生になったら1人で古着屋に行ってスタイリングをしたりしていましたね。

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これまでと変化しつつあるファッション界

雑誌『VOGUE NIPPON』(現・『VOGUE JAPAN』)でのアシスタントを経て、2000年にスタイリストとして独立した。

クリス:『VOGUE』といえば世界で一番権威のあるファッション誌だと思いますが、インターネットに載せるコンテンツは紙と変わってきていますか? それがスタイリストさんのお仕事にも影響を与えていますか?
飯嶋:紙とは変わってきていると思いますね。セールスに紐づいてきている部分がいまは大きいです。昔はもっとファンタジーというか、イタリアの『VOGUE』とかは、全然わけのわからないファッションページが20ページとかあって、本当にクリエイティブ重視だったんですけど、より現実的になってきているように思いますね。
クリス:飯嶋さん的にはなんとなく今後が見えてきているのかな?
飯嶋:全然見えてきていないと思います。むしろ「どうなっちゃうんだろう?」みたいな面白さがすごくあるなと思って。新型コロナでリラックスした地味なものを作る人もいれば、“アフターコロナ”しか見えてないみたいな、ものすごく派手なものを作られる方もいます。それがどういうふうに進化していくのかが今すごく面白い、全然わからないです。
クリス:どんどんと新たなプラットフォームが生まれてくるから大変だなという気がしますよね。『VOGUE』は敷居の高さというか権勢みたいなものを保っているんだけど。
飯嶋:さらに「風の時代」になったので、またそれもすごく変わってくるんじゃないかなと思います。権威的なものがどんどんとなくなっていって、デジタルネイティブのZ世代がどんどんくると、また全然違ってくるんじゃないかなと思って、楽しみです。

日本と中南米を結ぶプロジェクト

日本と中南米を結ぶプロジェクト「LatiJapo(ラティジャポ)」も立ち上げた。その経緯をこう語る。

飯嶋:メキシコに縁をいただいて、2016年に仕事で月1回ぐらい訪ねていたときに、すごくいいコーディネーターの方に出会ったんです。それをきっかけにプライベートでも家族と一緒に行ったりして。

飯嶋はもともとメキシコに対して「治安が悪い国」というイメージを持っていたが、訪れてみると「クリエイティブで文明や文化もすばらしい」という印象に変わったという。飯嶋が10年ほどスタイリングを担当しているきゃりーぱみゅぱみゅにもメキシコの話をしたところ、「行ってみたい」と言われたそうだ。

飯嶋:すごく行きたいというので、2019年にプライベートできゃりーと何人かの女友だちを一緒にお連れしたんです。そのためにプランニングをしていたんですけど、一緒に行ったら自分も感動しちゃって。美術館、建築、ピラミッドといった遺跡もすばらしすぎて。もっと若い女の子やクリエイションしたい人、1人ではちょっと行きづらい子、日本で才能があって頑張っている子たちを連れていってあげたいなと思ったんです。

飯嶋のメキシコの話を聞くと、行きたいと希望する人が多かった。しかし、1人ずつ連れていくのは大変だ。そこでプロジェクトが生まれた。

飯嶋:だから日本と中南米を結ぶプロジェクトを作って、1年に1回でも2年に1回でも、日本のものを持って行って、むこうのクリエイティブなものと交換できるような、すごく小さくてもいいんですけど、そういうことをあと20年ぐらいやってみたいなと思って立ち上げました。

古事記をテーマにした「むすひむすび展」

飯嶋はミュージシャンのDaokoと9月11日(土)~9月23日(木・祝)、「LatiJapo」プロジェクトのプロデュースにより「Daoko むすひむすび展」を渋谷・原宿の2会場で実施する。

飯嶋:最初はDaokoちゃんと「ギャラリーで一緒になにかをやろう」と言っていたんですけど、私のスタッフや「LatiJapo」のスタッフとかとみんなでやったほうが、そのままメキシコに展覧会を持って行けるなと思って。「メキシコや中南米に持っていく」という前提でやると、また自分たちの視野がすごく広がるし、作品にも広がりが出るかなと思い、「LatiJapo」のプロデュースで「Daoko むすひむすび展」をやります。Daokoちゃんを私がスタイリングして撮影した展示なんですけれども、『古事記』をテーマに発想したアートワークという感じです。
クリス:「むすひむすび展」はどういう意味なんですか?
飯嶋:Daokoちゃんがいろいろな本を読んで、みんなクリエイティブなものを結んで、それがさらに発展していくというイメージの言葉です。
クリス:なるほど。結んで、それをまた結んで、というような。『古事記』から着想したアートワークということですが、どのようなオブジェが展示されるんですか?
飯嶋:スタイリングした洋服は展示しようかなと思っているので、写真と洋服ですね。
クリス:写真は写真家・宮原夢画さんが担当されていますね。夢画さんとは長いんですか?
飯嶋:長いんですよ。『VOGUE』のアシスタントぐらいのとき、一緒に作品撮りをしたりしていたので。みんな日本の神話や八百万神、神社、そういうことに興味があって、そこが共通点となって、このプロジェクトを半年以上かけて撮影しました。神様をテーマに「この神様だったらこういうイメージだよね」「現代だったらこんな感じだよね」という感じで、どんどん着想していきました。

9月3日(金)の同番組にも、引き続き飯嶋が登場する。『SAPPORO BEER OTOAJITO』の放送は毎週金曜23時から。

【9月3日(金)23時から9月10日まで再生可能】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20210903230000

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2021年9月3日28時59分まで

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番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30
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