J-WAVEで毎週月曜から木曜に放送中の番組『THE KINGS PLACE』。注目のアーティストが曜日ごとにナビゲーターを務める番組だ。
2021年1月から、コロナ禍を生きるバンドマン、ライブ関係者など、音楽に携わるすべての人の力を結集して全面リニューアルを行い、積極的に未来を模索していくアーティスト番組に生まれ変わった。
1月の水曜日はUNISON SQUARE GARDEN/XIIXの斎藤宏介が担当。1月6日(水)に放送された「KINGS MEETING ~BACK TO LIVE HOUSE~」のコーナーでは2020年を振り返り、「ほかでは埋まらないと実感した」というライブへの想いを語った。
斎藤:本当に2020年はめまぐるしかったですね。状況が毎月変わるし、ずっと「こうだ」と言っていたことが、ある日を境に反対になっていたりするし。大変だった方も多いと思います。2020年2月13日が僕にとって新型コロナ前の最後のライブでした。そこからは、ライブの予定は立っているものの、できませんでした。世の中もちょっと「ただごとじゃないぞ」という雰囲気が出てきて、4月上旬にはレコーディングも禁じられました。それまではライブはできなくてもレコーディングはできるから「早くライブができたらいいな」ぐらいではあったんだけど、レコーディングも禁止されちゃって。そこでUNISON SQUARE GARDENも完全に動きを止めてしまいました。
2020年4月7日から発令された緊急事態宣。斎藤は家から出られず、人にも会えない日々のなかで、2019年に結成したXIIXの制作活動をするように。そこには葛藤もあったそうだ。
斎藤:XIIXというバンドはまだ馴染みのない方も多いかと思います。その当時は2回しかライブをしたことがなくて、満足に自己紹介ができていなかった。でも「ライブで、生で聴いてもらえれば間違いなく勝てる」という自信はずっとあったんです。だから、またいつかくるライブやレコーディングができる日に向けて「いまはひたすら下積みだな」と思って、毎日曲を作り、音楽と向き合っていました。最初は時間がすごくたくさんとれて楽しい気持ちもあったけど、ずっと続けていると音楽を作っている目的や向かう先が具体的に見えないということに、すごくモヤモヤしてきたんです。
しかし、できることは制作しかない。斎藤は「それが必ず糧になる」と毎日自身に言い聞かせながら楽曲制作をしたという。そんな日々を経て、ようやく6月にレコーディングが再開した。
斎藤:UNISON SQUARE GARDENのレコーディングも止まっていたから、大量に作ったXIIXの曲と、UNISON SQUARE GARDENのレコーディングを6月にバーッとやりました。たぶん1カ月で20日間以上レコーディングスタジオにいたような気がします(笑)。人生で一番レコーディングをして、すごく勉強になった1カ月でしたね。
斎藤:ライブをやる「楽しい」という気持ちって、ほかでは埋まらないということを痛感しました。それはおそらく僕だけじゃなくて、メンバーみんながそう。7月に配信ライブをしたのを機にバンドの風通しがよくなって、ちょっと明るくなった気がしました。だから改めて僕らはライブをやることで自分たちを保っているんだなって、すごく思いましたね。ただ、無観客というところに感じる虚しさというか。やっぱり生音に勝るものはないと僕は思ってしまっているので、スマートフォンやテレビ越しにライブを観てもらうのは、どうしても生のライブには勝てないよなっていう気持ちも、このときは正直ちょっとありました。
10月からは念願のUNISON SQUARE GARDENでの有観客ツアーを開始。改めてファンの前でライブをすることで、齋藤は何を感じとったのだろうか。
斎藤:本当に最高でした。ライブはホールで回ったんだけど、お客さんは前後左右一席おきに座っているから、マスクはしているもののみんなの顔がよく見える状況で、泣いているお客さんがすごく多かったんですね。それを見てライブができる喜びをすごく感じたし、そのときに「誰に向けて音楽をやっているのか」ということがバチッとわかりました。本当に最高だったし、報われました。
ただ、会場に行かないという選択をした人もいる。そんな人に向けて何ができるかを考えたとき、配信ライブをポジティブに捉えられるようになっていた。
斎藤:今までは生のライブに敵わないというネックがあったオンラインライブだけど、家で観られる、いつでも観られるというよさがある。「ライブに行きたいけど行かない」という人が少なからずいるので、そういう人にライブの楽しさを忘れないでいてもらうために、オンラインライブをやりたいと今は思っています。
斎藤は「いつの日か状況が落ち着いたころにフラッとファンがライブに来られるように、有観客ライブを継続していきたい」と語る。最後に、音楽やライブへの想いについてこう語った。
斎藤:もちろんいろいろな意見があるし、2020年末のフェスがなくなったりライブをキャンセルしたりしている人もたくさんいるので、なんとも言えないですけれども、いま現在はライブをやりたいです。やっぱりライブをやることが好きで音楽をやっているし、ライブはほかに替えのきかないものだということもわかっているし。もしお客さんの中でも「ライブを観ることが好きで、ほかでは埋まらないんだ」と思っている人がいるのであれば、それを僕らが見せていきたいと思っています。
UNISON SQUARE GARDENの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。XIIXの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。オフィシャルサイトはこちら。
2021年1月から、コロナ禍を生きるバンドマン、ライブ関係者など、音楽に携わるすべての人の力を結集して全面リニューアルを行い、積極的に未来を模索していくアーティスト番組に生まれ変わった。
1月の水曜日はUNISON SQUARE GARDEN/XIIXの斎藤宏介が担当。1月6日(水)に放送された「KINGS MEETING ~BACK TO LIVE HOUSE~」のコーナーでは2020年を振り返り、「ほかでは埋まらないと実感した」というライブへの想いを語った。
活動を禁じられ、向かう先が見えずモヤモヤしたこともあった
斎藤はまず「状況が大きく変わった1年だった」と、激動の2020年を振り返った。斎藤:本当に2020年はめまぐるしかったですね。状況が毎月変わるし、ずっと「こうだ」と言っていたことが、ある日を境に反対になっていたりするし。大変だった方も多いと思います。2020年2月13日が僕にとって新型コロナ前の最後のライブでした。そこからは、ライブの予定は立っているものの、できませんでした。世の中もちょっと「ただごとじゃないぞ」という雰囲気が出てきて、4月上旬にはレコーディングも禁じられました。それまではライブはできなくてもレコーディングはできるから「早くライブができたらいいな」ぐらいではあったんだけど、レコーディングも禁止されちゃって。そこでUNISON SQUARE GARDENも完全に動きを止めてしまいました。
2020年4月7日から発令された緊急事態宣。斎藤は家から出られず、人にも会えない日々のなかで、2019年に結成したXIIXの制作活動をするように。そこには葛藤もあったそうだ。
斎藤:XIIXというバンドはまだ馴染みのない方も多いかと思います。その当時は2回しかライブをしたことがなくて、満足に自己紹介ができていなかった。でも「ライブで、生で聴いてもらえれば間違いなく勝てる」という自信はずっとあったんです。だから、またいつかくるライブやレコーディングができる日に向けて「いまはひたすら下積みだな」と思って、毎日曲を作り、音楽と向き合っていました。最初は時間がすごくたくさんとれて楽しい気持ちもあったけど、ずっと続けていると音楽を作っている目的や向かう先が具体的に見えないということに、すごくモヤモヤしてきたんです。
しかし、できることは制作しかない。斎藤は「それが必ず糧になる」と毎日自身に言い聞かせながら楽曲制作をしたという。そんな日々を経て、ようやく6月にレコーディングが再開した。
斎藤:UNISON SQUARE GARDENのレコーディングも止まっていたから、大量に作ったXIIXの曲と、UNISON SQUARE GARDENのレコーディングを6月にバーッとやりました。たぶん1カ月で20日間以上レコーディングスタジオにいたような気がします(笑)。人生で一番レコーディングをして、すごく勉強になった1カ月でしたね。
ライブでしか味わえない喜び
UNISON SQUARE GARDENは、7~9月にオンラインライブを実施。無観客ではあったものの「ライブをする喜びをすごく思い出した」と振り返る。斎藤:ライブをやる「楽しい」という気持ちって、ほかでは埋まらないということを痛感しました。それはおそらく僕だけじゃなくて、メンバーみんながそう。7月に配信ライブをしたのを機にバンドの風通しがよくなって、ちょっと明るくなった気がしました。だから改めて僕らはライブをやることで自分たちを保っているんだなって、すごく思いましたね。ただ、無観客というところに感じる虚しさというか。やっぱり生音に勝るものはないと僕は思ってしまっているので、スマートフォンやテレビ越しにライブを観てもらうのは、どうしても生のライブには勝てないよなっていう気持ちも、このときは正直ちょっとありました。
10月からは念願のUNISON SQUARE GARDENでの有観客ツアーを開始。改めてファンの前でライブをすることで、齋藤は何を感じとったのだろうか。
斎藤:本当に最高でした。ライブはホールで回ったんだけど、お客さんは前後左右一席おきに座っているから、マスクはしているもののみんなの顔がよく見える状況で、泣いているお客さんがすごく多かったんですね。それを見てライブができる喜びをすごく感じたし、そのときに「誰に向けて音楽をやっているのか」ということがバチッとわかりました。本当に最高だったし、報われました。
ただ、会場に行かないという選択をした人もいる。そんな人に向けて何ができるかを考えたとき、配信ライブをポジティブに捉えられるようになっていた。
斎藤:今までは生のライブに敵わないというネックがあったオンラインライブだけど、家で観られる、いつでも観られるというよさがある。「ライブに行きたいけど行かない」という人が少なからずいるので、そういう人にライブの楽しさを忘れないでいてもらうために、オンラインライブをやりたいと今は思っています。
斎藤は「いつの日か状況が落ち着いたころにフラッとファンがライブに来られるように、有観客ライブを継続していきたい」と語る。最後に、音楽やライブへの想いについてこう語った。
斎藤:もちろんいろいろな意見があるし、2020年末のフェスがなくなったりライブをキャンセルしたりしている人もたくさんいるので、なんとも言えないですけれども、いま現在はライブをやりたいです。やっぱりライブをやることが好きで音楽をやっているし、ライブはほかに替えのきかないものだということもわかっているし。もしお客さんの中でも「ライブを観ることが好きで、ほかでは埋まらないんだ」と思っている人がいるのであれば、それを僕らが見せていきたいと思っています。
UNISON SQUARE GARDENの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。XIIXの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。オフィシャルサイトはこちら。
radikoで聴く
2021年1月13日28時59分まで
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番組情報
- THE KINGS PLACE
-
月・火・水・木曜25:00-26:00
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