マカロニえんぴつのメンバーが、J-WAVEで自身が水曜日にナビゲーターを務める番組『THE KINGS PLACE』において、“J-WAVE NEWSになりそうないい話”を披露し合った。オンエアは5月21日(水)。
radikoでも、5月28日(水)まで再生可能だ。
『J-WAVE NEWS』とは、J-WAVEが運営する、オンエア内容を記事で発信するメディアのこと。2025年1月には、約3年ぶりに『THE KINGS PLACE』にてマカロニえんぴつがナビゲーターを担当するという記事が公開された。
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はっとり:1月1日(水)のキンプレで復活した回以降、水曜キンプレは一度もJ-WAVE NEWSに取り上げられていません。それもそのはず、中身がないからです! ということで、今日は少しばかりニュースになりそうな“いい話”をすれば取り上げられるんじゃないかという、狙い撃ちです。
長谷川:なるほどね!
はっとり:記事を見ると「〇〇が対談した」みたいな、放送を聴きたくなるような内容ばかりなんですよ。なので、時間の許す限り、ひとりひとつずついい話をしていきたいです。
人々にいい話だと思わせるには、エピソードの内容はもちろんのこと、トーク全体の構成、聴く人を惹きつける話術も重要になる。
はっとり:いい話“ふう”にね。ただ、記事を目指すなら“ふう”じゃダメなんだけどね。
長谷川:そう話すことで説得力が増す可能性はあるよね。
はっとり:「マカいい話」は「実際に記事にまとめてみたらたいしたことは言っていなかったな。でも、ラジオで聴いたときはいい話に思えたんだよな」でいいんです!
はっとり:小学生になったら思春期が訪れるじゃない。親と買い物に行くのが恥ずかしかったり、友だちに見られたら嫌だな、とかね。それで母親と距離ができて、休日に一緒に買い物に行くのがとたんに恥ずかしくなった時期があったんだよ。小学4、5年ぐらいかなあ。
突如やってきた心の変容に戸惑いながら、親とうまく会話できないことにもどかしさを感じるはっとり。そんなある日、自身の体の変化に気付いたという。
はっとり:違和感があってパンツをおろしてみたら、毛が生えてたんだよね。心の変化以外にも体の変化があるじゃん。これが大人になるってことなのかなって思った。それから、周りの友だちも生えてきた人が増えてきてね、みんなそれぞれで変わってるんだって気付いた。そうしたら自分でも自分の変化も認められて、「反抗期も悪くないかな」って思えるようになったんだよね。やっぱり、変化を認めるって大事。
いい話を終えたあと、はっとりは記事化された際のタイトルを妄想した。
はっとり:「はっとり、“股間を触ったあの夜”に思い馳せる 母との確執あった思春期」だね。
田辺:先輩は何年も草野球をやっているらしいんだけど、そこにやっと行けたんだよね。俺もはっとりも中学で野球を辞めて、そこから音楽をやっていて。
はっとり:リタイア組だな。
田辺:そうそう。そのときの草野球が数年ぶりの野球だったんだけど、みんなめちゃくちゃ、ちゃんとしてたんだよ(笑)。
はっとり:ノックを打ったりしたね。
田辺:それで、あのころの部活を思い出したんだよね。野球しか見えていなかった、野球部をやっていたときの情熱。ひとつのことに本気になる、その熱量を思い出せた。
はっとり:あのときのマインドをね。
田辺:ごめん、オチはないんです(笑)。
はっとり:「マカいい話」だからオチはなくていいんです。いまの話を記事にするとしたら、見出しはどうなる?
田辺:「思春期の情熱を思い出した」。
はっとり:もうワンアクセントほしかったかな? ひさしぶりに野球をして楽しかっただけの話になっちゃったからさ。感情が動いたわけだから、そのときの匂いとか景色が入れば具体性が出てきたかもしれないね。
田辺:なるほどね(笑)。
長谷川:おばあちゃんと料理長ふたりでやっているお店だったんだけど、当時は未熟でまだ何も知らなくて、魚の鱗取りがきれいにできなかったんだよね。そうしたら「こんなので給料をもらうのはありえないだろ」みたいなことを言われちゃって。落ち込んでいたら、毎回おばあちゃんが「帰りに食べなさい」と餃子を作ってくれるのよ。
音楽で生計が立てられるようになり、バイトを辞めることになった長谷川。歳月が流れ、ひさしぶりに、その女性と再会したという。
長谷川:バイトから5、6年経って、おばあちゃんは70歳ちょい過ぎぐらい。「餃子を作っておいたからいまから家に来なよ」って言ってくれたんだよね。「いつでも来ていいからね」と言われたときに、鱗取りもできていない、給料も稼げていない、だけど頑張っていた、そのときの気持ちを思い出した。バイトを辞めてからも出会えてよかったなって思いました。
はっとり:これは記事に……ならないな(笑)。でも、いい話。実話なの?
長谷川:ホントの話!
はっとり:親元離れて東京に来てさ、全部の優しさがストレートに沁みてくるときってあるよね。不慣れな環境でバイトをやってさ、弱ったところに餃子が沁みたんだ。
長谷川:愛を感じた。
高野:自分はパーカッションだったんだけど、そのパートにふたり入ってきたんだよね。ひとりは中学時代に吹奏楽をやっていたけど別の楽器をやっていて、高校からパーカッションって言ってた。もうひとりは中学時代はバスケ部で、楽譜も読めないしリズムもわかんない子だった。先輩はふたりいたんだけど、(自分と)3人で後輩を教えてたんだよね。
先輩たちは受験勉強のために指導時間があまり割けず、結果として高野が後輩のサポートをしていた。
高野:俺が3年に上がるときに、夏はコンクールがあるし、その時期にAO入試もあったから、初心者ふたりを残して辞めたんだよね。それから、卒業式もそのときの後輩たちと話さずに学校を出ちゃったから、そのことがちょっと気がかりだった。そうしたら、先週、後輩のひとりから「高野先輩ですか。電話帳の整理をしていたらたまたま見かけて。今度飲みに行きましょうよ」って急に連絡が来たのよ。
ひさしぶりに後輩と再会し、酒を交わしながら近況報告をしていた高野。そこで、思いがけない報告を受けたと振り返る。
高野:「そういえば僕、吹奏楽団を作ったんです。いまは団長をやっています!」と言われたんだよね。楽器を訊いたら「もちろんパーカッションです!」と。「教えてもらったパーカッションが楽しくて続けてます」って言ってくれて。音楽を続けてくれているのを知れて、教えた甲斐があったなって思ったんだよね。「面倒を見切れずにほったらかしにしちゃったのはどう思ってる?」って訊いたら「殴りたいと思いました。あのときの先輩は嫌いでした」って言われたけども。
はっとり:熱心に教えてはいたけど、途中から自分のことでいっぱいになっちゃって、スッといなくなられたのが、彼からしたら嫌だったのかもね。
月日が経ち、当時の高野の苦労を理解できるようになった後輩は「いまではわだかまりがなくなった」と話す。
高野:「もし、タイミングが合えば一緒に楽団をやりませんか」っていうお誘いをいただきました。めちゃめちゃうれしかった。
はっとり:素敵じゃん! 音楽を続けてくれてうれしいね。しかも、自分が教えたことも覚えてくれていたんだ。タイトルは「賢也がギリ殴られなかった話」かな(笑)?
高野:そうね(笑)。
はっとり:みんな、いい話できるじゃん! 俺、やり直したいな(笑)。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜~木曜の25時から。マカロニえんぴつは水曜日の担当。28日のオンエアでは、あの手この手でリスナーの日頃のストレスを解消する、J-WAVEに突如できたスパ施設「整いスパ MACARONI」のコーナーをお届けする。オンエアから1週間はradikoで再生可能だ。
radikoでも、5月28日(水)まで再生可能だ。
記事になりそうな“いい話”をしてみよう
今回の放送では、特別企画「マカいい話」を実施。マカロニえんぴつのメンバーたちが「J-WAVE NEWSになるような中身のある話」に挑戦する場面があった。『J-WAVE NEWS』とは、J-WAVEが運営する、オンエア内容を記事で発信するメディアのこと。2025年1月には、約3年ぶりに『THE KINGS PLACE』にてマカロニえんぴつがナビゲーターを担当するという記事が公開された。
【関連記事】マカロニえんぴつがJ-WAVEにカムバック! 新曲『然らば』で表現した“温度感”とサウンドの工夫を語る
はっとり:1月1日(水)のキンプレで復活した回以降、水曜キンプレは一度もJ-WAVE NEWSに取り上げられていません。それもそのはず、中身がないからです! ということで、今日は少しばかりニュースになりそうな“いい話”をすれば取り上げられるんじゃないかという、狙い撃ちです。
長谷川:なるほどね!
はっとり:記事を見ると「〇〇が対談した」みたいな、放送を聴きたくなるような内容ばかりなんですよ。なので、時間の許す限り、ひとりひとつずついい話をしていきたいです。
人々にいい話だと思わせるには、エピソードの内容はもちろんのこと、トーク全体の構成、聴く人を惹きつける話術も重要になる。
はっとり:いい話“ふう”にね。ただ、記事を目指すなら“ふう”じゃダメなんだけどね。
長谷川:そう話すことで説得力が増す可能性はあるよね。
はっとり:「マカいい話」は「実際に記事にまとめてみたらたいしたことは言っていなかったな。でも、ラジオで聴いたときはいい話に思えたんだよな」でいいんです!
はっとり、神秘的だと感じた思春期のエピソード
「マカいい話」のトップバッターを務めたのははっとりだ。「思い返すとすごく神秘的な出来事だったな」と回想を始める。はっとり:小学生になったら思春期が訪れるじゃない。親と買い物に行くのが恥ずかしかったり、友だちに見られたら嫌だな、とかね。それで母親と距離ができて、休日に一緒に買い物に行くのがとたんに恥ずかしくなった時期があったんだよ。小学4、5年ぐらいかなあ。
突如やってきた心の変容に戸惑いながら、親とうまく会話できないことにもどかしさを感じるはっとり。そんなある日、自身の体の変化に気付いたという。
はっとり:違和感があってパンツをおろしてみたら、毛が生えてたんだよね。心の変化以外にも体の変化があるじゃん。これが大人になるってことなのかなって思った。それから、周りの友だちも生えてきた人が増えてきてね、みんなそれぞれで変わってるんだって気付いた。そうしたら自分でも自分の変化も認められて、「反抗期も悪くないかな」って思えるようになったんだよね。やっぱり、変化を認めるって大事。
いい話を終えたあと、はっとりは記事化された際のタイトルを妄想した。
はっとり:「はっとり、“股間を触ったあの夜”に思い馳せる 母との確執あった思春期」だね。
“あのころの情熱”が蘇った草野球の思い出
続いての「マカいい話」は田辺が担当。先日、先輩に誘われ、はっとりとともに草野球に参加したという。田辺:先輩は何年も草野球をやっているらしいんだけど、そこにやっと行けたんだよね。俺もはっとりも中学で野球を辞めて、そこから音楽をやっていて。
はっとり:リタイア組だな。
田辺:そうそう。そのときの草野球が数年ぶりの野球だったんだけど、みんなめちゃくちゃ、ちゃんとしてたんだよ(笑)。
はっとり:ノックを打ったりしたね。
田辺:それで、あのころの部活を思い出したんだよね。野球しか見えていなかった、野球部をやっていたときの情熱。ひとつのことに本気になる、その熱量を思い出せた。
はっとり:あのときのマインドをね。
田辺:ごめん、オチはないんです(笑)。
はっとり:「マカいい話」だからオチはなくていいんです。いまの話を記事にするとしたら、見出しはどうなる?
田辺:「思春期の情熱を思い出した」。
はっとり:もうワンアクセントほしかったかな? ひさしぶりに野球をして楽しかっただけの話になっちゃったからさ。感情が動いたわけだから、そのときの匂いとか景色が入れば具体性が出てきたかもしれないね。
田辺:なるほどね(笑)。
アルバイト時代、心に沁みた人の優しさ
長谷川の「マカいい話」はアルバイト時代に遡る。キッチンの調理を担当していた長谷川は、料理長から厳しい指導を受けていた。長谷川:おばあちゃんと料理長ふたりでやっているお店だったんだけど、当時は未熟でまだ何も知らなくて、魚の鱗取りがきれいにできなかったんだよね。そうしたら「こんなので給料をもらうのはありえないだろ」みたいなことを言われちゃって。落ち込んでいたら、毎回おばあちゃんが「帰りに食べなさい」と餃子を作ってくれるのよ。
音楽で生計が立てられるようになり、バイトを辞めることになった長谷川。歳月が流れ、ひさしぶりに、その女性と再会したという。
長谷川:バイトから5、6年経って、おばあちゃんは70歳ちょい過ぎぐらい。「餃子を作っておいたからいまから家に来なよ」って言ってくれたんだよね。「いつでも来ていいからね」と言われたときに、鱗取りもできていない、給料も稼げていない、だけど頑張っていた、そのときの気持ちを思い出した。バイトを辞めてからも出会えてよかったなって思いました。
はっとり:これは記事に……ならないな(笑)。でも、いい話。実話なの?
長谷川:ホントの話!
はっとり:親元離れて東京に来てさ、全部の優しさがストレートに沁みてくるときってあるよね。不慣れな環境でバイトをやってさ、弱ったところに餃子が沁みたんだ。
長谷川:愛を感じた。
賢也がギリ殴られなかった話
ラストを担当したのは高野。高校時代は吹奏楽部に打ち込んでおり、2年生に進学したタイミングで、ふたりの1年生男子が入部したという。高野:自分はパーカッションだったんだけど、そのパートにふたり入ってきたんだよね。ひとりは中学時代に吹奏楽をやっていたけど別の楽器をやっていて、高校からパーカッションって言ってた。もうひとりは中学時代はバスケ部で、楽譜も読めないしリズムもわかんない子だった。先輩はふたりいたんだけど、(自分と)3人で後輩を教えてたんだよね。
先輩たちは受験勉強のために指導時間があまり割けず、結果として高野が後輩のサポートをしていた。
高野:俺が3年に上がるときに、夏はコンクールがあるし、その時期にAO入試もあったから、初心者ふたりを残して辞めたんだよね。それから、卒業式もそのときの後輩たちと話さずに学校を出ちゃったから、そのことがちょっと気がかりだった。そうしたら、先週、後輩のひとりから「高野先輩ですか。電話帳の整理をしていたらたまたま見かけて。今度飲みに行きましょうよ」って急に連絡が来たのよ。
ひさしぶりに後輩と再会し、酒を交わしながら近況報告をしていた高野。そこで、思いがけない報告を受けたと振り返る。
高野:「そういえば僕、吹奏楽団を作ったんです。いまは団長をやっています!」と言われたんだよね。楽器を訊いたら「もちろんパーカッションです!」と。「教えてもらったパーカッションが楽しくて続けてます」って言ってくれて。音楽を続けてくれているのを知れて、教えた甲斐があったなって思ったんだよね。「面倒を見切れずにほったらかしにしちゃったのはどう思ってる?」って訊いたら「殴りたいと思いました。あのときの先輩は嫌いでした」って言われたけども。
はっとり:熱心に教えてはいたけど、途中から自分のことでいっぱいになっちゃって、スッといなくなられたのが、彼からしたら嫌だったのかもね。
月日が経ち、当時の高野の苦労を理解できるようになった後輩は「いまではわだかまりがなくなった」と話す。
高野:「もし、タイミングが合えば一緒に楽団をやりませんか」っていうお誘いをいただきました。めちゃめちゃうれしかった。
はっとり:素敵じゃん! 音楽を続けてくれてうれしいね。しかも、自分が教えたことも覚えてくれていたんだ。タイトルは「賢也がギリ殴られなかった話」かな(笑)?
高野:そうね(笑)。
はっとり:みんな、いい話できるじゃん! 俺、やり直したいな(笑)。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜~木曜の25時から。マカロニえんぴつは水曜日の担当。28日のオンエアでは、あの手この手でリスナーの日頃のストレスを解消する、J-WAVEに突如できたスパ施設「整いスパ MACARONI」のコーナーをお届けする。オンエアから1週間はradikoで再生可能だ。
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2025年5月28日28時59分まで
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番組情報
- THE KINGS PLACE
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月・火・水・木曜25:00-26:00