『鬼滅の刃』主題歌の制作秘話を、milet×Jean-Ken Johnnyが明かす。“歌の概念”が変わるほどの細やかさで

miletがMAN WITH A MISSIONとのコラボ楽曲『絆ノ奇跡』『コイコガレ』について語った。

miletが登場したのは、J-WAVEで4月18日(火)に放送された『THE KINGS PLACE』のワンコーナー「KINGS MEETING」。注目のアーティストが曜日ごとにナビゲーターを務める番組で、火曜ナビゲーターはMAN WITH A MISSIONのJean-Ken Johnny (Gt, Rap, Vo) が担当している。

初めてのレコーディングは緊張しっぱなし

Jean-Ken Johnnyとmilet、そもそもの出会いはMAN WITH A MISSIONが2019年にリリースしたシングル『Dark Crow』に収録の『Reiwa feat. milet』でのコラボだったという。



Jean-Ken Johnny:最初ハmiletさんノコトヲ全然知ラナクテ、何ノ気ナシニテレビヲツケタラ、突然ドラマノ楽曲ガ始マッテAメロノ一節ガ始マッタ瞬間ニ「ヤバイ」ト思ッテ、ソレデ聴イタノガ初メテデスネ。『inside you』トイウ曲デシタ。ソレ以来、勝手ナガラヤバイ方ッテズット言ッテタンデスケド、アノ記憶ハ鮮明ニ覚エテイマス。一節、二節デ「オオ!」ト思ッテ、ソコカラズット聴イテマスネ。

milet:うれしいですね。ありがとうございました。

Jean-Ken Johnny:『Reiwa feat. milet』ノレコーディングノコトトカ覚エテマスカ?

milet:覚えてます。初めてJean-Kenさんにお会いして、BOOM BOOM SATELLITESの中野(雅之)さんもいらっしゃって、どちらも私にとってレジェンドみたいな感じだったので、ビクビクしながら行ったのを覚えています。すごく緊張していました。

Jean-Ken Johnny:スゴクフワットシタ方ダナト思ッテタンデスケド、ブースニ立ッテ歌ッタ瞬間ニ「ヤベエナ」ト思ッタ記憶ガアリマスネ。

milet:私は、人とすら歌ったことがなくて。ずっとソロで歌っていたので、初めてのコラボレーションのお相手がMAN WITH A MISSIONだったから、ただでさえ人と歌ったことがなかったのに、謎の生きもので、しかも声も野太いじゃないですか。だから負けてられないって思って、すごい低い声でレコーディングの前までずっとしゃべってたりして臨んだのを覚えています。

Jean-Ken Johnny:ソウダッタンダ(笑)。太メノmiletヲアノトキハ見セテキレタンデスネ。ソンナイメージハナカッタデス。

その後、miletが2020年にリリースしたファーストアルバム『eyes』に収録の『Grab the air』をMAN WITH A MISSIONのベーシスト、カミカゼ・ボーイがプロデュースをしている。



Jean-Ken Johnny:タシカ中野さんト一緒ニ共作サセテモラッテマシタヨネ。アノ楽曲モデモ状態デスデニ仕上ガッテテ、miletさんニコノ楽曲ヲヤッテモラウ以前ニウチラノ楽曲トイウカ、MAN WITH A MISSIONデ作ッテタンデスヨネ。メッチャ良イ曲ダナト思ッテイテ、気付イタラmiletさんガ歌ッテイタノデ、アゲヤガッタト思ッテ(笑)。

milet:そうなんですね(笑)。

Jean-Ken Johnny:本当ニスバラシイ楽曲ヲウチノベーズガゴ一緒サセテイタダキマシタ。

milet:本当にこの曲が大好きで、私のライブでもみんなが聴きたいって言っていて。それまで私のライブってお客さんもどうやってのればいいかわからないみたいな感じがあったりして、ライブの開催回数も少なかったりしたんですけど、この曲が私の歌になってからみんなが一気に手を挙げてくれるようになって、そこから流れが変わってきたのを覚えています。

Jean-Ken Johnny:ソンナコトヲカミカゼさんニ言ッタラ喜ブト思イマス。

『鬼滅の刃』主題歌コラボは方向性に驚き

MAN WITH A MISSIONとmiletは4月9 日に放送がスタートしたテレビアニメ『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』(フジテレビ系)のオープニング主題歌である『絆ノ奇跡』で2度目のコラボレーションを果たした。
『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』は主人公・竈門炭治郎と竈門禰豆子の2人がこれまで以上に過酷な戦いに挑むと共に、柱である時透無一郎と甘露寺蜜璃が、それぞれの思いを胸に鬼に立ち向かうストーリーとなる。この作品性を主題歌で表現するために男性と女性のツインボーカルで楽曲を制作。本編との親和性がより高く届けたいという提案を受け、この『絆ノ奇跡』が生まれた。

Jean-Ken Johnny:作詞作曲ハ私ガ担当サセテイタダキマシテ、国民的アニメデモアリマスシ、トニカク頑張ロウト。デモMAN WITH A MISSIONラシサモ出シツツ、僕トシテハ初メテノ混声ノ作品ヲ作ッタノデイロイロト考エナガラ、デモ自然ト生ミ出シタ楽曲ニナッテクレタノカナト思イマシタ。初メテ音源ヲ聴イタトキハドンナ印象デシタカ?

milet:「すごい方向で来たな」と意外に思ったんですけど、すごく絶妙なバランスでMAN WITH A MISSIONらしさと鬼滅ワールドらしさが入り混ざって。でもそれがすっと入ってくるのが面白くて、自分が歌うとかいう前にすごく引き込まれる曲でかっこよかったです。和楽器の音とかも入っていて。

Jean-Ken Johnny:サマザマナビッグアーティストガコノアニメノ主題歌ヲ手掛ケラレテイマスケド、劇中トカデハ和楽器ハヨク聴コエテクルナト思ッタケド意外ト主題歌デハソレゾレノアーティストガ全面的ニ押シテイルノハナイナト思ッテイチ提案トシテ三味線ノ音トカ和太鼓ノ音トカ入レテミタラ、ソレガハマッテクレテウレシカッタデスネ。ヨリ作品ニモイロンナ親和性ヲ持タセルコトモデキツツ、バンドサウンドモ作レタノカナッテ思イマシタ。miletさんトノ混声楽曲トシテ意識シタコトハ、イチファントシテコウイウメロディーダッタラ僕ガmiletさんノ歌デハマルンジャナイカナト思ッテ、特ニBメロ。

milet:わかります!

Jean-Ken Johnny:ソウ、Bメロノ部分ノチョットダークデ落チ着イテルケド力強イ感ジハゼヒ歌ッテホシイナト思ッテ。カナリ神経ヲ注イデ作リマシタ。

milet:あそこ本当にカッコいいです! 蛇がはうような感じで、私もここを歌えるんだと思ってすごいワクワクしながら(レコーディングに挑みました)。大好きなパートです。

歌の概念が変わるくらいのレコーディングだった

miletは自身が主題歌を歌う前と後で、『鬼滅の刃』の好きなキャラクターに変化があったと語る。

milet:最初から(嘴平)伊之助推しだったんですけど、刀鍛冶の里編に出会ってから一気に蜜璃ちゃんが大好きになりました。

Jean-Ken Johnny:キャラクターガ濃イデスカラネ。

milet:自分に持ってない明るさを持っていたり、とにかく強い子が好きなので、なりたいなって。蜜璃ちゃんが桜餅が大好物ってことで私も桜餅が好きで、この春のシーズンは和菓子屋見つけたらずっと桜餅を食べて、その度に蜜璃ちゃんを思い出してましたね(笑)。

Jean-Ken Johnny:オ気ニ入リノ和菓子屋さんモアッタリスルンデスカ。

milet:あります。

Jean-Ken Johnny:ジャア、ソコニ行ク度ニ桜餅ヲ買ッテ。

milet:桜餅を買う女と思われているかもしれません(笑)。

Jean-Ken Johnny:僕ハドウアッテモ伊之助推シトイウ。ソウナルデショウ。ステージ上ニ伊之助ガ5人イルミタイナ(バンド)ナノデ。

milet とMAN WITH A MISSIONは、『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』のエンディング主題歌であるmilet×MAN WITH A MISSION『コイコガレ』も手掛けている。



Jean-Ken Johnny:コチラノ楽曲制作ハ梶浦由記さんデシタ。編曲ハMAN WITH A MISSIONダッタンデスケド、梶浦由記さんモレコーディングニ立チ会ッテイタダイテ。僕ハオ名前ハ存ジ上ゲテイタンデスケド、ソコマデ梶浦由記さんダト思ッテ聴イテナクテ。デモ楽曲ガアガッテキタ瞬間ニ「アレ、俺聴イタコトアルナ」ト思ッテテ、僕ガ見テキタ数々ノアニメノ曲ヲ手掛ケラレテイテ『魔法少女マドカ☆マギカ』ノ音楽モ。

milet:私も大好きです。

Jean-Ken Johnny:ナントコノ人ニ作ッテモラッタノカトイウコトデ。最初ニ舵ヲ取ッテモラウノガ梶浦さんトmiletさんデ、miletさんノ歌ガ入ッテイルデモガ僕ラノトコロニ来タノガイチバン最初ノコノ曲トノ出会イダッタンデスケド、コノ作品ニカカワルトキニ梶浦さんカラコウイウ風ニ歌ッテクレトカディレクションガアッタンデスカ。

milet:もう、歌の概念が変わるんじゃないかっていうくらいのレコーディングでした。ディレクションも言葉も1文字1文字、例えばひらがなの「わ」を取っても、「うわ」になるのか「ゆわ」になるのか、「わ」の余韻のAの母音の歌い方とか落とし方とか全て意味があるっていうことで、それを1文字1文字やっていくような感じで、今までよりもものすごく時間がかかったんですけど、とにかく歌詞の言葉の意味を(考えて)。私も人の作った曲を歌うことってそんなになかったので、あらためて言葉の意味と向き合うことをすごく深くやった結果、それ以降の歌い方が変わったってことがあったり、神経を注いで歌えたレコーディングでした。

Jean-Ken Johnny:僕ラハ結構自由ニヤラセテモラッタ印象ガアリマシタネ。タダ、スゴイナト思ッタノガ普段ノ僕ラノ作品ヲ聴イテクレテイテ、自分タチノ声質ニ合ッタヨウナディレクションヲイロイロサレテイマシタネ。私ノ印象デストコウイウ歌イ方ナノデコンナ感ジデ歌ッテクダサイッテ。デモソノ後ハ自由ナ感ジダッタンデスケド、ヤッパリスゴイナッテ思ッテ。タダ、レコーディングシナガラ「マドマギ作ッタ人ダ」ッテ思イナガラ、ズットヤッテマシタネ(笑)。貴重ナ体験デシタネ。

miletは5月20日(土)、21日(日)に東京・日本武道館で「milet live at 日本武道館」を開催する。

miletの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

MAN WITH A MISSIONの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。
radikoで聴く
2023年4月25日28時59分まで

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番組情報
THE KINGS PLACE
月・火・水・木曜
25:00-26:00

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